tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

雲見 ミノカサゴ(2)

2008-12-21 18:28:30 | プチ放浪 海沿い編

 

今夜はキャンドルナイト。ほのかなローソクの灯りに、パソコンの画面もゆらゆら揺れて見える。今夜は、ネットから早く落ちて、ほの暗い灯りを楽しむこととしよう。
蝋燭の明るさは、最初に決められたのが鯨の油でできたロウソクによるものだ。1860年、イギリスの首都カガス条例。「1時間に120グレーンの割合で燃焼する6ポンドの鯨油ローソクの光度にほぼ等しい光度」。これを1燭(しょく)としていたらしい。今日ではカンデラによって定義されているルーメンも、当初は燭(しょく)によって定義されていたようだ。今日のローソクは石油化学製。ススの出かたが当時との鯨油のものとはずいぶん違う。

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さて、我々、ダイバーは、特にぼくにはその傾向があるのだが、岩穴に潜むウツボを見ても、カメラを向けることは無い。夏にかけてスカシテンジクダイの大群がいても、冬にもなればその数が激減してしまうと言うにもかかわらず、感激することは無い。絵にならない被写体は、撮らないのだ。ゆらゆらと、ミノカサゴが目の前を横切って行っても、振り向くことはしない。
ところが、”外人ってやたら泳ぎまわって、ウツボ、ミノカサゴ、サメに興奮する”。海外へダイビングに出かけた日本人ダイバーがよく言う言葉だ。すべての外人がこうだとは言わないものの、あてはまる外人もいて、完全な間違いとも言い切れないだろう。
その一方で、日本人の多くはカエルアンコウウオ、ハゼ、ウミウシに興奮する。または、雑誌などでよく紹介される種だけに固執する。しかし、外国人ダイバーは、海に決まったようにカメラを持ち込む日本人に対して、そんな感想をいだかない。”人それぞれだね”と、他人をリスペクトする。

彼らは本当にダイビングを楽しんでいる。一生懸命に楽しむ。ダイビングが楽しいから、泳ぎまわる。興奮するから、ウツボやミノカサゴ、サメに興味を持つ。人として、ものすごい単純なことなのだ。
「Wonderful!」を連発。なんでそんなに楽しかったの?とさえ思えてくる。
彼らを見てると、エアが早かろうが、泳ぎまわろうが、オーバーウエイトだろうが、真冬に3mmのウエットで潜ろうが、楽しけりゃ関係ないという基本に帰ることができる。
カズさんは、きっと、こんなことを言いたかったんだろうなと、ぼくは今思っているのだが、間違っているかもしれない。
そして、あの時、糸井さんが口をはさもうとした事はなんだったのだろう。

 


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