下田ダイバーズのイントラ、糸井さんのお勧めのマスクはマンティス。夕食が終わって、みんなでだべっている時に、ライセンスを取り立ての女性ダイバーたちにアドバイスを求められて、マスクの実物を手に説明していた。
その日彼女たちと一緒に潜ったこともあって、ぼくも一緒に話を拝聴。
その日の海で、ウェットスーツを脱げずにジタバタしているバディを放っておいて、ケラケラ笑い続けていたというビール会社の研究員の彼女に、「サディストじゃね？」という糸井さん。美人の彼女が、普段着で黒のマンティスを試着すると、なんだか、仮面舞踏会のような怪しい雰囲気になってしまう。
会話は、この後、クリスマスパーティに着ていく服装の話に続く。昨年はサンタを思わせる赤いジャケットだったイントラへ、
「ハイヒールに網タイツが基本ですよね」
「おっ、しぶいっすね」
「前岡さんの服装の話なんすけど」
「このすね毛じゃあ、絶対無理っす」
南国少年パプア君というアニメに、網タイツをはいている魚が出てくるらしい。それを思い出したもう一人の女性が、前岡さんと2人の異次元世界に入ってしまって、糸井さんが言う”過呼吸”になるほど笑い転げていた。それを見ていた糸井さんとビール会社の美人研究員の彼女が釣られて息も絶え絶えに爆笑。まさに笑いのダブルスパイラル。「仮面舞踏会の黒マスクと網タイツ」から、なかなか頭が離れないtetujinも、網タイツがこんなに受けると思わなかったので笑いが止まらない。
きっと、そばに居た他のゲストたちは、この異様な笑いの人間たちを、潜ってからずーっと窒素酔いを起こしている異常な連中とでも思っていたのかもしれない。
ダイビング中に高圧空気を吸うのは、感情に影響を及ぼすようだ。どうやら、テンションが異様に高くなる傾向があるように思える。インターネットで、いろいろなダイビングショップの思いっきりハイテンションのログを見かける度にそう思う。
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