物事には表があれば裏もあるでござる。
トランスフォーマーはサイバトロン(正義)とデストロン(悪)の戦いでござる。
戦いとは「敵を知らば百戦危うからず」の如く情報戦でもあるでござるな。
スパイと云う存在は敵地に忍び込み情報を見方に送るという重要な存在でござるが、如何もフェアープレー精神に欠けるという観方もあるようで、正義陣営には向かない存在のようでござる。
サイバトロンでは諜報員とか偵察員等と表現されているでござるが、本日紹介のダブルスパイ(C-111、ダブルスパイ、1980円)は2重スパイと紹介されている珍しい存在でござる。
しかも、商品番号が、C-111でござる。 ぞろ目でござるよ、すごく意味有りげなナンバーでござる。
「コードネームはC-111」でござるな。
サイバトロンに置けるスパイの存在も珍しく、1度2度の潜入捜査ではなく、デストロン所属のスパイとして潜入しているでござる。
その為に前線に出るキャラクターでは無かったでござるな。
海外では初期のミニボットに付属するミニスパイなる所属不明のトランスフォーマーが売れれており、シークレットエンブレムを見るまでオートボットかデセプティコンか解らない商品が販売していたそうでござるが、ダブルスパイは正にソノ強化版でござるかな? (ミニスパイは日本未販売)
商品の大きさは通常のオートボット並の大きさでヘッドマスターのクロームドーム(C-101、クロームドーム、2300円)より小さいでござる。
商品はヴィークルモード(スーパーカー)よりサイバトロン戦士スペースパンチに変型するでござる。 更に・・・
スペースパンチよりデストロン兵士カウンターパンチに変型してスパイ活動を行なうでござる。 写真はスーパーカー→スペースパンチ→カウンターパンチと変型したでござるが、スーパーカーより直接カウンターパンチへの変型も可能でござる。
ロボットモードから異なる2種のヴィークルモードに変形するトリプルチェンジャーの逆のパターンでござるな。
スペースパンチには二連装迫撃砲なる専用武器が付属し、カウンターパンチとの差別化を図っているでござるが、両方の武器ともヴィークルモードでは余剰パーツとなるでござる。
シークレットエンブレムもスペースパンチがサイバトロンでカウンターパンチがデストロンのマークになっているでござる。
カウンターパンチの武器は光電子砲でござる。 パッケージイラストでは左持ちでござるが、パッケージ写真や説明書では右持ちでござるよ。
基本的には裏表を引っ繰り返した変型でござるが、2種類に腕の御蔭で別のシルエットには見えるでござる。
商品的には可動範囲が狭いモノの、2種類の腕を収納したフロント部(肩)は賞賛したいでござる。 この技術をクロームドームに分けてあげたいでござる。
ヴィークルモードから2種のロボットモードに変型する商品は、ダブルクラウダー(C-308、ダブルクラウダー、2980円)に受け継がれ元デストロンのスパイが改心してサイバトロン戦士となる為、サイバトロン商品として販売されたでござるが、やはり敵とはいえ騙す行為は正義に反するのか販売されておらず、ダブルフェイス(MX-01、ダブルフェイス、1980円)や、ノイズメイズ(GX-01、ノイズメイズ、2100円)は両軍には属さず、ロボットマスターズのリバースメガトロン(RM-24、リバースコンボイ、1680円)はデストロン所属でござる。
拙者としては裏方系の地味なキャラクターが好きでござるが、その後のサイバトロンや勇者シリーズではスパイの位置にニンジャが就任するでござる。
スパイという存在や名称が正義陣営では相応しくないイメージでござるな。