ごきげんようでござる!
今宵は「サイバトロン永遠のNO,2」シティコマンダー、ウルトラマグナス(C-69、ウルトラマグナス、3980円)の紹介でござる。
ウルトラマグナスの商品は、コンボイ司令官(01、コンボイ、3900円)の元となる、1983年に販売されたダイアクロン・カーロボットのカーロボット移動基地バトルコンボイ(NO,17、バトルコンボイ、3980円)のパワーアップ版である1984年販売の第2弾商品、カーロボット装甲合体パワードコンボイ(NO,22、パワードコンボイ、3980円)より、ダイアクロン隊員とパワードバギーを削除し、成型色を変更して1986年にスクランブルシティ関連商品として販売されたでござる。
映画版トランスフォーマー・ザ・ムービーでデビューし、TVアニメの登場は2010となるでござるが、当時、日本と米国では映画版を挟んだタイムラグが発生し、日本ではスクランブルシティ商品を中核とし日本独自のオリジナルビデオアニメ「スクランブルシティ・発動編」が製作されロボットポイントによる通信販売にて販売されたでござる。
この時期、日本と米国のトランスフォーマーとの意思疎通が統一されておらず、日本側では、トランスフォーマー・ザ・ムービーで死亡したコンボイに変わり新司令官にウルトラマグナスが就任するものと思われており、ロディマスコンボイ(C-77、ロディマスコンボイ、2200円)が新司令官に就くなどと思っていなかったので、玩具は映画の主人公ホットロディマス(C-78、ホットロディマス、1600円)より完成度が低く、同一人物だと思われていなかったようでござる(笑)。 事前に熟知していれば、違った形のロディマスコンボイが販売されていたかもしれないでござるな・・・
それと未だに語り継がれる伝説のクソゲー
1986年にタカラより販売された、ファミコンゲーム「トランスフォーマー・コンボイの謎」(4900円)はウルトラマグナスを主人公に配し、パッケージにもデカデカと描かれており、トランスフォーマーを知らないゲーマーでも存在を知っている(ウルトラマグナスをコンボイと思っている人種も多数存在するようでござる?)人気キャラでござる。 無論このゲームもウルトラマグナスが新司令官になる予定で製作が開始されたようでござる。
当然ガルバトロン様(D-62、ガルバトロン、4800円)もメガトロン様(16、メガトロン、2300円)と同一人物と知らされておらず、別人の要塞参謀として販売され、次期司令官予定のウルトラマグナスとはライバル関係の商品展開だったでござるな。
しかし、2010が日本でも展開されたときには、デストロン軍団NO,2の航空参謀サイクロナス(D-70、サイクロナス、1800円)がライバルとなり、TVアニメでも、コンボイ、ロディマスコンボイ、フォートレス(C-114、フォートレスマキシマス、12800円)の歴代司令官に仕えた副官・オブ・ザ副官の地位を確立したでござる。
さて、商品はカーキャリアーな事もあり、別売りのトランスフォーマー(ダイアクロン出身のオートボット)を搭載させる事が可能でござる。
コンボイを一歩進めた商品と成っており、整備基地としても運用が可能でござる。
更には航空機発射用カタパルトとしても運用でき、スクランブルシティ商品との連動を重視していたりするでござるな。
更には指令基地に変形するでござる。 まあ、イマジネーションで色々遊べるでござるな。
まあ、コレを攻撃形態としても良いでござる。
さて、問題はロボットモードでござる。
トラック部分が変形するロボットモード本体は、コンボイ司令官と同型でござる。
その為かウルトラマグナスの本体はタブー視され、TVアニメでは登場することなく、同型であると言う設定もなく、TVマガジンでは「コンボイ司令官とは兄弟のようなもの」と紹介されており、兄弟肉親ではないようでござる・・・良く似た他人? ジンライ(C-307、スーパージンライ、4980円)以上に似た他人でござる。
まあ、それがコンプレックスでアウターアーマーを脱がなかったと解釈すべきでござるかな?
しかし、米国コミック版「GENERATION 1」において、自らアウターアーマーを脱いだ事により一般認知され、それまでコンボイ系リデコ商品はブラックコンボイだったものに対して、ウルトラマグナスも有りとされ、続々バリエーションを増やす事になったでござる・・・
無論本商品の復刻版(C-69、ウルトラマグナス、4980円)も2000年に販売され、イベント限定販売によるマトリクス開放をイメージして、クリアー仕様にした、シャイニングマグナス(C-69、シャイニングマグナス、5980円)や、同じくトランスフォーマー・ザ・ムービーの予告編に登場したダイアクロンカラーのNGマグナス(C-69、ウルトラマグナス・トランスフォーマー・ザ・ムービー予告編バージョン、5000円)が販売されたでござる。
残念ながら拙者は両バージョンとも未入手でござる・・・
本来ならアウターアマーを装備したロボットモードはウルトラマグナス・スーパーモードとか、スーパーウルトラマグナスと呼ぶべきでござるが・・・ 「中の人なぞ居ない!」と言う事でアウターアーマー事ウルトラマグナスと呼ばれるでござる。
だから、この重厚な姿がウルトラマグナスでござる。
商品は大型化したでござるが、直立不動で碗部しか可動せず、「後ろから見てはいけない」商品でござるよ。
でも、このギミックは今後コンボイ・・・ 否!司令官系の合体パワーアップの元祖となるでござる。
更にはウルトラマグナスの意志を序で、ゴッドボンバー(C-309、ゴッドボンバー、2000円)のコンセプトを取り入れた、2000年のトランスフォーマー・カーロボットでは、ゴッドマグナス(C-023、ゴッドマグナス、4980円)が販売され、ファイアーコンボイ(C-001、スーパーファイアーコンボイ、4980円)と合体するに到り、このイメージは2003年のマイクロン伝説のウルトラマグナス(MC-14、ウルトラマグナス、2980円)に引き継がれ、コンボイとは別デザインのコンボイに合体するサポート型(副官?)ウルトラマグナスを生むでござる。
なお、TVアニメ版ザ・ヘッドマスターで戦死したウルトラマグナスは、レーザーウルトラマグナス(e-HOBBY限定、6300円)としてG2末期に復活したようでござる。
米国コミック版やキスぷれ等の如何な状況に置いてサイバトロン軍司令官に就任しようと、常にトップにはならず、常にNO,2の座に居座るのは、彼の人徳・・・性格によるところでござるかな?