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大野城市・古野遺跡 地中に設置した石室から12世紀前半の経筒が見つかる、内部に経巻10巻

2012年12月20日 | Weblog
 大野城市教委と九州歴史資料館(小郡市)は18日、同市乙金の古野遺跡で見つかった銅製の経筒(高さ約25cm、直径約10cm)の中から、仏教の経典を書き写したとみられる経巻10巻を、X線CTスキャナーで確認したと発表した。
 古野遺跡は日本屈指の経塚群がある四王寺山の麓に位置している。
 今年5月、未盗掘の経塚を発見し、地中に設置された石室から経筒を見つけた。経筒は筒に竹のような節がある「四王寺型」で蓋があり、底には銅鏡がはめ込まれていた。蓋と筒が錆びて接着しており開封できなかったため、同資料館がCTで内部を調査したところ、経巻10巻が経筒内部に残っていることを確認した。
 調査成果の発表が18日、九州歴史資料館で行われた。
 19日から来年1月10日まで、大野城市役所の歴史資料展示室で経筒や調査時のパネルを公開する。
[参考:共同通信、西日本新聞、産経新聞、朝日新聞、読売新聞、2012.12.12福岡県HP]

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