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昌原市鎮海区 伽耶時代4世紀半ば頃の家形土器が出土

2014年01月07日 | 韓国の遺跡・古墳など
 東亞細亞文化財研究院は6日、4世紀半ば頃の伽耶時代の家屋構造を窺わせる家形土器(가형토기)1点を慶南昌原市鎮海区(경남 창원시 진해구)の木槨墓から発掘したと発表した。
 この家形土器は、切妻造で正面2間、側面2間の9柱楼子式(楼閣形、高床式)建物を形象化している。烧成中による建物下部の柱がねじれている。 四面の壁を線文でリアルに表現しており、正面には出入りの扉を描写している。
 正面から見て右側面の屋根の部分に液体類を注ぐ注入口があり、正面切妻屋根の下に注出口を作ており、一種の注口附土器と判断している。 内部容量は約350㎖。
 この三国時代の家形土器は、韓国では約20点が報告されているが、慶州舍羅里古墳群、昌原茶戶里古墳群、機張龍岫里遺跡から出土した遺物を除けば、ほとんどの出土地は不明である。
[参考:聨合ニュース]

過去の関連ニュース・情報
2012.1.18 釜山機張郡龍岫里 古墳から5世紀中後半の家形土器が出土
 5世紀中後半の家形土器(집모양 토기)が出土。 屋根は切妻造で、酒や水を注いで入れることができる酒杯形の形状(注1)。

(注1) 出土した家形土器(写真)を今回の出土品と比べてよくみると、欠けた注出口があるように見える。
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