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彦根市・稲部遺跡 邪馬台国時代の国内最大級の大型建物跡と鍛冶工房跡が見つかる

2016年10月17日 | Weblog
 滋賀県彦根市教委が17日、同市の稲部遺跡(同市稲部、彦富両町)から国内最大級の大型建物跡と鍛冶工房跡とみられる遺構が見つかったと発表した。
 大型建物跡は幅11・6m、奥行き16・2m。 同時期の纒向遺跡(奈良県桜井市)の大型建物跡(幅19・2m、奥行き12・4m)に次ぐ規模という。
 鉄器工房は一辺が3.5〜5.3mの方形の建物で、30棟以上が見つかり、そのうち23棟の床面から鉄片や鉄塊が見つかった。鍛冶や鉄を加工する際に使ったと思われる台石や、鉄製矢尻2個なども見つかった。
 東日本と西日本をつなぐ交通の要衝という近江の立地を生かした小国家があったことをうかがわせる。
 遺跡からは東海や北陸、山陰の土器も出土しており、各地との交流の要になっていたことがうかがえる。
 現地説明会は22日(土)午後1時半〜午後3時に開かれる。
[参考:読売新聞、毎日新聞、産経新聞、京都新聞、時事通信]

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