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南あわじ市松帆地区 松帆銅鐸のひとつが出雲市・荒神谷遺跡出土銅鐸と同笵と判明

2016年10月27日 | Weblog
 南あわじ市教育委員会などが26日、昨年4月に南あわじ市で出土した「松帆銅鐸」7個(弥生時代前期末~中期前半)のうち4個に、それぞれ同笵銅鐸があることが分かったと発表した。

 松帆5号銅鐸(高さ23.5cm)は、出雲市・荒神谷遺跡出土銅鐸6号(高さ23.7cm)と同笵と判明した。
  笵傷の付き具合から鋳造の順は、松帆5号は荒神谷6号より先と推定。
 松帆3号銅鐸(高さ31.5cm)と雲南市・加茂岩倉遺跡出土銅鐸27号(高さ31.4cm)が同笵。
 松帆2、4号銅鐸(高さ22.4cm、22.6cm)と南あわじ市の「中の御堂銅鐸」(高さ22.5m)が同笵。
  これらのうちでは、松帆2号銅鐸が最も後とみられる。
 また、松帆7号銅鐸は辰馬考古資料館(西宮市)所蔵の伊丹市中村出土銅鐸と同笵の可能性があるという。
[参考:神戸新聞、時事通信、共同通信、毎日新聞。読売新聞、南あわじ市HP]

南あわじ市 松帆銅鐸 新聞発表履歴
 2015年5月19日 南あわじ市(淡路島)で銅鐸7個が見つかる。
 2015年6月26日 銅鐸内に「舌」4本発見
 2015年8月13日 銅鐸にひもを初確認
 2016年2月7日 2号および4号銅鐸と江戸時代出土の中の御堂(なかのみどう)銅鐸が同笵と判明
 2016年10月14日 3号銅鐸と加茂岩倉遺跡の27号銅鐸が同笵と判明
 2016年10月26日 5号銅鐸と荒神谷遺跡の6号銅鐸が同笵と判明
         7号銅鐸と辰馬考古資料館(西宮市)所蔵伊丹市中村出土の銅鐸と同笵の可能性

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松帆銅鐸


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