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福岡県久山町・首羅山遺跡 山岳寺院の遺構確認

2009年05月17日 | Weblog
 久山町教育委員会は15日、同町久原の白山(標高288m)中腹にある首羅山遺跡本谷地区の発掘調査で、中世の山岳寺院跡を物語る建物の基壇(基礎)と柱の礎石が出土したと発表した。基壇の造成時期は山岳寺院の最盛期だった鎌倉時代(13世紀)と推定される。
 町教委は遺跡の現地説明会を30日に実施する。
[参考:西日本新聞]
久山町の首羅山遺跡 山岳寺院の遺構確認 来年度から本格調査へ(西日本新聞) - goo ニュース

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2008.12.5 共同通信
 首羅山遺跡は、中世に国際貿易港として栄えた博多に多く滞在していた中国商人と関係の深い寺院だったことが、4年間の発掘調査で明らかになってきた。
 裕福な中国商人が信仰し、財政的な支援をしていた寺院とみられ、中世の宗教や交易を考察する上で貴重な遺跡。
 遺跡がある白山)の山頂から、中国人名が墨書された国内最古の銅製四段積上式経筒が出土。 「宋風獅子」一対や、四天王像が彫られた「薩摩塔」2基など、国内であまり例がない中国風の石造物も見つかった。
 また山中から、中国・景徳鎮産などの高級陶磁器も多数出土し、中国商人との深いかかわりが裏付けられたという。
 山岳寺院は博多湾から東へ約7キロ。平安時代後期から鎌倉時代に最盛期を迎え、中世末に火災で閉山したとされる。



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