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橿原市・藤原京跡 唐三彩の破片が見つかる

2018年07月20日 | Weblog
 奈良県橿原市教委は20日、同市四条町の藤原京跡から藤原宮期(694~710年)の唐三彩を施した陶器の破片(縦2.6cm、横4.3cm、厚さ0.5cm)が見つかったと発表した。中国・唐代の陶器で、破片は陶器の「枕(ちん)」の一部とみられ、遣唐使が日本に持ち帰ったものの可能性があるという。
 藤原京跡での出土は2例目で、枕は初めて。

 出土した場所は、藤原京右京五条六坊西南坪・七坊東南坪で、鎌倉時代の耕作溝の中から見つかった。
 調査地の南側に古代寺院「山本寺」の可能性がある地があり、その遺物とする見方もあるらしい。
 国内で最も古い唐三彩の出土例は、藤原京跡の右京二条三坊(橿原市醍醐町)や縄生廃寺(三重県朝日町)で、今回も同時期のものである。
 大宝2年(702)に出国し、慶雲元年(704)に帰国した遣唐使が持ち帰った可能性があるという。
  粟田真人が遣唐大使(執節使)に任命され、702年出国、704年に帰朝している。道慈は702年出国だが、帰朝は718年であった。
[参考:毎日新聞、産経新聞、奈良新聞、NHK]

過去の関連ニュース・情報
 唐三彩

2014.11.26 大安寺(奈良市)の旧境内から唐三彩80点出土
 2013年12月から2014年1月まで奈良市文化財調査センターが行った発掘調査で、「唐三彩」の破片約80点が見つかった。過去の調査と合わせて計約300点が出土。見つかった唐三彩はほとんどが、「陶枕(とうちん)」とみられる。大安寺は、遣唐使として唐に渡った道慈(702年唐へ渡り718年帰朝)が造営に関わっていることから、道慈が唐から持ち帰ったものの可能性もあるとしている。
[参考:産経新聞]



最古の唐三彩 奈良の藤原京跡で出土 遣唐使が持ち帰ったか

最古級「唐三彩」の破片出土 遣唐使が持ち込む? 藤原京跡 


2018.7.27追記



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