歴歩

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草津市・中畑遺跡 「永」と刻まれた平安中期の銅印が見つかる

2010年11月10日 | Weblog
 草津市教委は9日、古墳時代後期(5世紀後半)から鎌倉時代(13世紀)の遺構、草津市西矢倉の中畑遺跡で、平安中期(10世紀)の銅印が見つかったと発表した。出土地点はJR草津駅の南西約1・2kmに位置する。県内での銅印の発掘は7例目。
 見つかった銅印は青銅製で、印面は縦3・4cm、横3・3cm重さは44gのほぼ正方形で、「永」とみられる1文字が刻まれている。ひもを通すための花びら状の穴の空いたつまみがついており、印の大きさなどから平安時代半ばと推定。印の文字数が1字のことから、当時の豪族が私的に用いたと推定。当時、隣の野洲郡(現・野洲市)にいた「永野忌寸」という氏族が使っていた可能性があるという。
 同遺跡周辺には官道の東山道や東海道が通っていたとされ、官道を管理するため、随所に置かれた官衙に関係する集落とみられるとしている。
 現地説明会は13日(土)午後1時半から開かれる。
[参考:産経新聞、読売新聞、BBCびわ湖放送]


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