歴歩

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鳴門市・天河別神社古墳群3号墳 海に面する東側くびれ部に装飾石列

2009年03月12日 | Weblog
 市教委が11日、古墳時代前期(4世紀前半)の前方後円墳・天河別(あまのかわわけ)神社古墳群3号墳(同市大麻町池谷)で、東側のくびれ部から約40cm四方の大きな砂岩を並べた装飾が見つかったと発表した。
当時、海に面していた古墳東側の見栄えを良くする狙いがあったらしい。
 市教委は今年1月から3号墳の規模を調査した。墳丘は標高26mの尾根にあり、全長約40m。盛り土を2段に積み上げた2段築成で、各段の裾に直径10~20cmの石を列に並べて飾っていた。
 これら石列のうち、特に古墳東側では、前方部と後円部の付け根のくびれ部に、大型の砂岩を並べた。さらに、石列の外側にテラスのような場所を設け、小ぶりの砂岩礫を敷き詰めていた。県内の前方後円墳で、このようなくびれ部の装飾が確認されたのは初めてという。
 同古墳群は、丘陵地に古墳時代前期~中期(4~5世紀)の古墳11基以上が並ぶ。3号墳は最大規模。古代には、丘陵地近くまで紀伊水道や吉野川河口が迫っていたといい、阿波で採れた青石や水銀朱を、摂津や河内に運び出す港、集落があったと考えられている。
 現地説明会は14日午前10時~11時半に行われる。
[参考:読売新聞]



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