歴歩

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沖縄県恩納村塩屋地区・塩屋貝塚 6000年前の爪形文土器などが出土

2009年06月11日 | Weblog
 塩屋貝塚(注1)でこのほど、約6000年前の爪形文土器(注2)を含む、1800年前までの土器片などが発掘された。同遺跡ではこれまで1800年前の遺物が確認されていたが、それより古い出土物は初めて。
 今回見つかった遺物は、6000年前の爪形文土器片1点、3000年前の縄文土器、1800年前の甕形や壺形の弥生土器など計2000点以上のほか、1800年前のジュゴンや動物の骨、貝殻(注3)、貝輪など1トン以上。 今回発掘された遺物から、6000年前の人々が同地区で狩猟や採取による生活をしていたことが推測される。
 また、九州との交易を示す弥生土器や貝輪はや奄美諸島周辺に生息している貝で作られた貝輪などが出土している。
 発掘作業は、村博物館が主体となり、3~4月にかけて実施された。
(注1)塩屋貝塚は1958年に発見され、県内で初めて弥生土器が発見された貝塚。
(注2)爪形文土器は嘉手納町の野国貝塚などで約6500年前の物が見つかっている。
(注3)シャコガイ、サラサバティ(タカセガイ)、ヤコウガイなど
[参考:琉球新報、広報おんな平成21年5月号]

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