sayonara!!
僕の本たちが
bokuの幻空の星屑になったyoru
ボクは何処かで空を見上げて
ナ・ィ・タ・・
再びまみえることの無い事実に
そこを天がける流星になるなど
夢のまたyumeだと
切なさが募って
そのソラから
幽かに涙雨がふったのだ
ぼく等は静かに濡れながら
ふさわしい言葉は
yappari是しかないと
「サ・ヨ・ナ・ラ」を
そらに向かって放した・・
*09/19 03:46:03
眩暈の後で
無音の
色濃い闇の最中を
elevatorを逆行するように
その深みに引き摺られて
階を下る
闇は誰のものでもない
闇は誰のものでもある
慈しみと
底無しの空と
無限の虚を抱える
幾転回の祝福にと
ボードレーヌは
混沌の眩暈の後で
一行分の言葉をくれる
*09/18 06:30:06
心訓抄・ⅩⅩⅩⅦ「古書」
全ての書き物を残してゆきたい
僕が
イノチの在処を記録して形にした
僕の
イノチの欠片は
殆どを網羅して保存しておきたい
・
由や
古書となり
誰かの判断で
一銭の価値なく処分されるとしても・・
・
その時に
僕の総てが消える
*09/17 15:40
古書を
この間、田舎へ走った。何時ものように換気するという目的はあったが、今回は“断捨離”の一貫として、故郷の勉強部屋(おお、何と懐かしい響きだ)に残してきた古書を現住所にある古本と一括して処分するためにだ。
契約を済ませ、10月半ばの「地鎮祭」が済めばいよいよ着工の運びとなった”二世帯住宅”(息子夫婦と孫二人と、義母と7人で住む)の、来春に予定されている入居に歩調を合わせ、様様な断捨離が必要になってくるのだが、その一つの事項として”書架”の整理も有る。
田舎に本棚ふたつ。現住所の居間にふたつ。二階にふたつ。大小合わせて6個の本棚から新居に同行できるのはせいぜい二本の書架。それで必然的に古書の処分が必要になった。
血となり肉となり、或いは骨格となり僕が浮かべる表情になり、その人格形成に多大な影響を与えてくれた幾百冊の書物を、百冊余り厳選して残す以外は全て、断腸の想いを重ねながら何らかの方法で手放すことになる。
手始めにPCで県内の古書店を検索し、一軒の店とコンタクトを取って先週13日に来てもらった。衣装缶三つと、仕事用の大籠に二杯、ざっと300から400冊ぐらいはあるだろうか。一冊でも多くの本が第二の人生を与えられるチャンスを!!と見守ったが・・。
少しお腹が出て、頭髪が薄くなった小太りの買い取り人が、それから小一時間古書と向き合った。基準が分からないのでただ見ているしかなかったが、彼は一通り、ざっと目を通して20冊ばかり(何とたった!!)を選別して言った「全部で2000円で」と。
住所氏名を記入し、免許証で本人確認をしてから、トヨタハイエースのだだっ広い荷台に積み込まれて古書たちは引き取られた。余りの価値の低さにあっけにとられたが、仕方がない。後は好運に巡り会って誰かの目に留まり、本としての第二の人生を歩んでくれることを願うばかりだ。
さてさて、兎に角一件落着とはなったが、残された大部分は如何する?気持ちの整理がつくまで、僕の細胞の一部が不要品?僕のイノチの一部が無価値?そんな想いと改めて折り合いをつけるまで、断捨離への葛藤と鬩ぎ合いは続く。
故郷にあった
古本を積んで
車庫に集めた古書。
この中から20冊ばかりしかチャンスを与えられなかったのだ
この間、雨の午後に工場でアイロンを操っていたら、網戸を攀じ登る蝸牛が
玄関では蝉の完全な抜け殻を見つけた
09/17 07:12 台風の被害が出ません様に!! まんぼ
Siの尻尾を
うっかりSiの尻尾を踏んでしまうと
靄もやが
大蛇のように前頭葉に巻き付いて
其処から抜け出せなくなる
地雷を踏んでしまった後悔のように
夜を爆破するSiの威力に
僕は一溜まりもなく
眠りを献上する
けれど、惨状を諾々と許可する
ボクの中の僕が居て
僕に物言うボクがいて
幾篇ものSiが
其処から血流を得て起ち上がる
*09/17 05:55
豊饒の華火
敬愛するあのお方も
尊敬する先達も
敬慕する先輩や同輩も
心情を交わす異性たちも
此の世に存在する”結ぼれ”の仲間たちも
全ての愛しき人は
同じように歳月を積み重ね
同じだけのイノチの時間を背負い
同じように宿命の
限りあるトキの間に間を亘る
「耀く青春」と形容されるけれど
それはまだ
「ともしび」にしか過ぎないもの
ほんとうの輝きは
鮮烈な輝度や明度を誇示して
それを的確に表現できる
此の今の”残り火の豊饒”にこそ有る
同時代を生き抜いてきた
僕とその仲間達が打ち上げる
それがイノチの導火線の先端で爆発する
たった一回限りの
其々に唯一の大輪の華火なのだ
*09/16 22:48:48
ひと塊のuta
発想自在の怪人のように
キントン雲の奇人のように
或いは
慎ましやかな偉人
奇抜な異人
若しかしたら
僕以外の僕
・
二十面相の自分を抱えて
空(kuu)から、虚実から
夢から
暗から
有無の階層から
・
漂う雲のように
雲散する幻のように
紡ぎ出すひと塊のinochiのuta
*09/16 06:36
ひとつ残らず
毎日のように僕は詩を書く
秒針が
正しい音を立てて
一秒の長さを記録するように
絶え間なく勤勉に
僕は
poemと向き合うのだ
日捲りが
間違いなく破り捨てられる日々の
その紙屑の
彼方此方から僕の詩は生まれ
幾百の生誕日を持つ詩編達が
やがて必然のように
一冊の詩集に集合するのだが・・
現実は
そんなに上手に事は運ばなくて
途中で喪失したり
迷路を徘徊しては行方知れずになったり
或いは
何日も何日も意識不明に陥ったり
物理的な要因に妨げられたりして
未完成のまま放置するものも
少なからずあるのだ
それで
一年ぶりの「優しい漣」は
ページ数百二十足らず、詩九十一篇で決着した
それゆえ
そんなこんなを考慮してもらい
あなたの手に渡ったものは
ひとつ残らず
あなたの瞳とココロで読了してもらいたいと
希求する次第だ
09/15 21:40:40 万甫
溢路を
忽ちに間道を遡り
複雑怪奇のrootを選り分け
僕の溢路を辿って
見知らぬ言辞の淵へ
未踏の深淵へ
唯一無比の言の葉の泉へ
僕の垂体に雷光のように
詩神の啓示がさ走ったときは
形振り構わず
一刻を惜しんで
採取と採掘の行に出るのだ
待望に、小躍りして
抱き締める詩を求めて・・
*09/15 04:44:04 万甫