ジョージ・ガーシュインの
ポーギー(アイ・ラブ・ユー、ポーギー)
これを ビル・エヴァンスが最高のコンビ スコット・ラファロと
1961年6月25日
ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードでライブ録音しています
とてもいい演奏と思えるのに オリジナルLPには入りませんでした
ある解説には 収録時間の関係でとなっていますが
私は 違う理由ではと 考えています
とてもシンミリとして(上質のシンミリ)いいなー 最高級のピアニストと
ベーシストの掛け合いの世界にドップリ
悦に入っていると
突然 一人の女性(だと思う)の 大笑い
ライブ録音だから スタジオでなくお店なんだから
客の自由
仕方ないという見方もあります
しかし ここは JAZZを聴きに行くライブハウス
もちろん 曲風により ファンキーな曲にはあくまでハッピーに手拍でワイワイと(演奏者もそのほうがノルでしょう)
しかし この場面は
静かな 物音1つのないような いわば表現の山場
客も 皆 耳を凝らして・・・店員さんも ソット コーヒーをテーブルに
そんなとき けたたましい 大声でといっていいような
曲の雰囲気が一瞬に蹴散らされるような
哄笑
そのときのエヴァンス ラファロ モチアン(ドラム)の心を
思うと 悲しくなります
エヴァンスとラファロは
マックス・ローチとクリフォード・ブラウンのコンビに比すべきものがありました
エヴァンスもローチも この最高の相方を自動車事故で失ったのでしたが
さて今回もJAZZの話で恐縮です
言いたかったのは
明るいのはいいことだろうけど
大声で笑うのも
時と場所を選んでね
ということ
(最高の演奏を聴けなかったファンとしての ねたみの記事?です)
オリジナルのLPに登場できなかった最大の理由
それは この 静寂の中の あまりにも場違いな 哄笑のため
ではなかったか?
と
思っています