おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

あこがれの 彩り

2023-10-24 | ▽ タワイモナイようなお話も あるけれど

 

 

遠い日の思い出

 

中学生の頃

その頃 先生方が夜間宿直を担当していて 某先生がその当番だ

との情報を手に入れると悪友同士 三人が誘いあって 夜更けの

校舎を訪問させてもらい深夜の体育館でたわいもない追いかけっ

こをしたり 保健室でお楽しみのヒソヒソ話をしたりしたのだっ

た(校舎まで 歩いては 一人は1分 一人は およそ10分 
  一人は およそ20分くらい?だったか ?
  小走りで行動したと思うので それほど かからなかったかも)

 

(その数名の特定の先生のときの秘密のお忍び訪問が 中三のと

 きには 定例みたいになっていた・・・迷惑をかけスミマセン

 でした・・・そういえば 出前のラーメンまでごちそうにな

 ってしまって 先生の夜食代が4倍になってしまったり)

そうしたある折 真夜中の保健室で 熱く 語ったこと の 一つ
           〔自分の記憶のなかに浮かんでいるお話〕

 

 

「お前は女好きがする顔で モテモテだろう」

『なんだよ その 女好きする っていうのは』

「女子らが お前をハンサムだ と思う顔だってことだよ

 そんな中三の常識も知らないのかおまえは」

『バカ言うなよ どこが いい顔なんだよ 自分のことは自分が

 一番知ってるよ 自分ながらイヤな顔だって いつも思って

 いるよ』

〈 そんなことより 今夜は 惚れてるクラスメートナンバーワン

 一人だけ 白状し合うってことにしようぜ 〉

「上等じゃないか それじゃ 言い出しっぺのお前から いけよ」

〈 当然 〇〇ちゃん だろうが 〉

「・・・お前 ふざけてるだろ どこがいいんだよ お前のクラ
 スは花盛りで ほかに何人もいるだろうが かわいこちゃんが」

〈 本気だよ なんたって 〇〇ちゃんだ お前にはわからないか
  もしれないな 好みがちがいすぎそうだもんな お前とはさ
  じゃ そういう お前の面影の最愛の恋しい恋しいアコガレち
  ゃんは ダレなんだよ 〉

「・・〇 〇・・ちゃん・・」

〈エッ ⇔ 超けげん顔〉
〈 お前 いい加減に言ってるんじゃないのか やめろよ
  オレは真剣に言ってるのに 〉

「やっぱり お前とは 趣味がちがいすぎるんだな おれにとって
 は 〇〇ちゃん以外は補欠候補にもならない
 ・・・たしかにかわいこちゃん という雰囲気ではないかもしれ

 ないな でも・・・

 なんというか たしかにどこがイイナー というわけでもないんだ

 けど とにかく 好き ということじゃないんだ」  

 〈 好き ということじゃないんだって 嫌いということなのか

   フザケルナヨ マジメニやれよ 〉

「 ダ イ ス キ  ってこと」

〈 まぎらわしいこというのやめろよ 

 ・・・・・・・・

 お前だけ ヤケに真面目そうな顔して黙ってしまっているけど どう

 したんだ 順番だから 白状しろよ 約束なんだから ラスト出番に

 してやったんだから ビシッといけよ 〉

『・・クラスの子でなくてもいいのか? それならいるよ・・図書クラブ

 の子なんだ』

「お前 おれが一流小説家を目指して図書クラブに入るって言ったとき

 笑ったけど 今は笑わせようとしてるだろう
 どこにカワイイ子がいるんだよ あのシックスガールズのなかに」

『・・・あのなかの 一人にさ・・・ ・・・・』

「わかった もうそれ以上言うな ラブレター渡された とか送られ

 たとか言うんだろ・・なにせ ハンサムボーイ だからな」

『 ちがうよ そうじゃないんだよ 』

「ナニが ちがうんだよ」  〈 ドウ そうじゃないっていうんだよ 〉

『・・・反対 だよ・・オレ が 送った ほう なんだ・・・

 ・・・・・・・・・・・・

 でも 無視 なんだ 』


〈 お前 絶対本気でふざけてるだろ やめろよ 俺たちは いさぎよく

 白状したんだからな さっさと お前のアコガレの子を言ってしまえよ

 直ぐバレルようなことでチャカシテいないでさ 〉

「 同 感 だ」

『・・・ふざけているって・・・

 俺に というより お前ら そろって 〇〇サンに 

 心からあやまれ 』

「・・・・・ ? ? ん  それ ほんとのことなのか ?」
〈・・・・・? ? ん ほんとに ホント なんだな 〉

 

 

「・・もしかすると・・・」

〈 もしかすると ナンダヨ 〉


「・・・もしかすると・・・ 〇〇さんだって お前がフザケテ送ったと

 思っているのかもしれないぞ ほら 〇〇さんって いるのかいないの

 かわからないぐらい メダタナイ子で とっても控えめすぎるっていう

 か・・・ お前がアコガレテいるなんて 想像もできないことだと思っ

 ているかもな・・・それなのに モテモテお前からの直通ラブレターな

 んて当然超悪ふざけか お前の名をかたって悪戯してる奴がいる くらい

 に思い込んでいたとしてもムリもないかもしれないぞ・・・無視って

 そういうことなのかもしれないぜ
 ・・・・・・

 度胸出して 

 ブツカッテみたら どうだ 

 おれたちが 偶然に出会うシーンを ジックリ練って

 計画してやるからさ」

〈 たまにはお前も いいこと言うな そうだよ 

  ハンサムボーイくんは 活発さが足りないかもな  

  チャレンジしてみろよ 

  お前に お似合いかもな 〉

「そういわれると・・・そう かもな」

 

 

 

 人の好ましさの尺度 というのは これほど違っているものなのか

 と 遠い昔のその時も そして 今も 思わざるをえないのです

 ほんとうに 悩ましいほど不思議 いまもって 不思議すぎる

 恋 というか 少年のあこがれ の 思いの色は 永遠の謎の彩り 

 

                        

                        中学校の陸上
                        競技場だった
                        グラウンド

 


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