「企業診断ニュース」
これは、中小企業診断協会の会員向けに毎月発行されている、いわば業界誌。
その12月号は、「診断士的視点で振り返る2011年-変わるもの、変わらないもの-」と題し、3.11以降、ワークライフバランス、CSRなどの今年のキーワードに基づいて会員の中小企業診断士が投稿しています。
この「診断士的視点」というのは、確かにアリだと思います。
中小企業診断士試験は、もともと向上心があり、真面目な自己啓発大好き人間が受験を志す試験。
経営の基本から、財務会計、マーケティング、マネジメント、法務、IT、国の中小企業施策まで幅広い学習が求められます。
地道な努力が実り、難度の高い二次試験をクリアして、見事合格。その後、実務実習を経て診断協会に入会(入会されない方も多数いらっしゃるようですが・・・)。
その際に、得られるのが、「診断士的視点」です。
経営の基礎知識を得たということも大きいのですが、長い間拘束される試験に合格したという自信。
あるいは、将来プロコンとして独立してやろうというアンビション。そういったスタンスからモノを見ると、今までの見方とは異なる、いわゆる「診断士的視点」が得られるのではないかと思います。
小職自身、スーパーマーケットに買い物に行った際にも、受験前と合格後では全く異なりますし、また、工場見学なども視察の視点が大きく異なっているように思います。
欧米でMBAを取得された人たちにも、独自の視点を持つ、MBAホルダーとしての独自の視点、意見に驚かされることが多々あります。
今、中小企業診断士を目指されている方。
そのご苦労はきっと報われます。