最近の経営や政治を見ていて、究極の選択(少し古い表現でスミマセン)を迫られる場面が多々あるように思います。
頭脳明晰で企画力もありプレゼン上手、でも実行力・行動力がない人。
アタマは多少鈍くとも抜群の実行力がある人。
小職自身は、後者であることを目指しているのですが、例えば中小企業診断士の世界でも「アタマの良さ」と「実行力・行動力」のマトリックスで、4つのパターンに分けられます。
鋭い分析と事実・データに基づく適確な企画、計画立案、プレゼン力も凄い。でも実行力・行動力がない、要は実践化への道を歩まず絵に描いた餅になるパターンをとる診断士。
逆に、分析力や提言力は低いものの、クライアントと並走しながらターンアラウンドできる診断士。
ミツンツバーグ博士が書いた「MBAが会社を滅ぼす(ダイヤモンド社刊)」で主張している事象も同じことだと思います。
これは、理論と実践がバランスしていることの重要性を示していると考えています。
経験・勘・度胸の頭文字をとって「KDD」ということもありますが、現場の感覚では、理論とセットしたKDDは結構なパワーを発揮することが多いように思います。
政治の世界でも、頭の良い人たちが、革新めいた政策を打ち出すものの実行が伴わないパターンが日々見られるように思います。
年金額の削減、公務員数の縮小、子ども手当の変更などなど・・・。
いろいろ出すものの何も変わらないし、改革への行動や実行がない・・・。
「言うだけ」の人たちが多数存在しています。
企業経営でいえば、そういった経営幹部のいる組織は衰退の道をひたすら進んでいくことになります。
バカでも実践力アリ。
個人的に目指したい方向性です。