能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

「賢くて暗い」vs.「バカで明るい」・・・ばりキャリとちょいキャリ・・・キャリア論も多様化しています

2011年12月17日 | マネジメント

20歳代の若手社員を見ていると、感心することと、「???」と思う事があります。


感心することとは、可もなく不可もなく小さくまとまっているというコンパクトなイメージ。

自分自身の同時代は、いまにして思うと「世間知らず」で「怖いもの知らず」で「礼儀知らず」・・・。

無謀なチャレンジを繰り返していました。


それに引き換え今の若者は、どこかに世間を知ったようなところがあり、冷静でクールな思考回路を持っているように見えます。

話をしても、ソツなく想定どおりの返事をすることが多いように思います。

厳しいシューカツを乗り越え、就職マニュアルをマスターした成果なのでしょう。

が、何か足りない・・・。

前に進もうとか、上に行こうというパワーといったものが感じられないのです。

マンションも買わない、クルマも買わない・・・。

経済学的には景気を刺激しない世代なのかもしれません。

新入社員でビンボーなのに借金をして新車を買ったワタシなどは彼彼女から言わせれば大バカなのでしょう?


そういった若き社員も「賢い・バカ」「明るい・暗い」の軸で切ることができると思います。


理想的なのは、賢くて明るい社員。優等生的社員です。

そして、最も避けたいのは、バカで暗い社員。

職場を暗くします。


問題は、2番目に望まれるのは、「賢くて暗い」社員なのか、それとも「パカで明るい」社員なのか?ということです。

われわれオジサン世代では、間違いなく「バカで明るい」社員の方が、昇進昇格していったような気がします。

体育会的なノリで、明るい挨拶、元気な仕事をする社員がかわいがられたように思います。

今では考えられませんが、朝早く来て先輩や上司の机を拭いたり、タバコやクスリを買ってきたり、夜は夜で飲み会を盛り上げたり・・・「ホント、よくやるわ」の世界でした。

それでも時代は、徐々に景気上昇基調にあり、やがてバブル経済を迎えます。


しかしながら、最近、「やっぱりバカじゃダメよね」という空気が漂いはじめました。


真面目一本、元気100倍だけでは生きていけない時代。

そんな時代に、いまの若者は進化論的に順応しているように思えるのです。

英語の勉強をしたり、資格をとったりと・・・自己防衛、キャリア開発を、かなり計画的にやっているのです。

カツマー的生き方がもてはやされているのもわかるような気がします。


最近もオジサン的に理解できなかった言葉。

彼彼女らのポリシーが込められているようで、いたく感心したのです。


「ばりキャリ」


「ちょいキャリ」


ばりばりとキャリアを積み上げいく上昇志向の強い社員。

ワークライフパランスを重視し適度に仕事をして趣味や興味に力をいれる社員。

そして、目指すは「リア充」。

リアルな人生で充実した生き方をしていく・・・ということらしいです。

オジサンの世界には、バーチャルな世界は存在しないので、「リアル」という言葉を使用する若者世代は、二つの世界に生きていることが知れ大変興味深く思いました。


個人的には、「バカで明るい」体育会系社員が、復活するのを願っているのですが・・・。


ニッポンの未来が明るいものにするためにも、元気や活力というものが必要不可欠であるように思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする