先週末、伊勢神宮から京都へ移動。
比叡山延暦寺を訪れました。
山頂付近は、雪。
修業のスポットは、やはり厳しい自然の中にあります。
延暦寺といっても120の建物があるらしく、メインで訪れたのが根本中堂。
東塔の中心となる建物です。
もちろん、国宝で世界遺産でもある貴重な建屋。
薬師如来が安置されています。
鎌倉時代には、法然、親鸞、道元、日蓮などの高僧が修業したとのこと。
京の都の鬼門である北東を守護するために建立されました。
この延暦寺を開いたのが伝教大師の最澄。
実に聡明で優秀な人物だったようです。
当時の天皇からも引き立てられ遣唐使として中国大陸に渡ります。
現在でいう国費留学生です。
最澄の後輩である弘法大師空海。
彼ももちろん優秀なのですが、現在でいう私費留学生だったとのこと。
讃岐のお寺の息子さんらしく、潤沢な教育資金に支えられていたとのことでした。
今年の夏、高野山を訪れたのですが、今回の比叡山延暦寺との違いを感じました。
語弊があるかもしれませんが、「組織を重んじ規律の厳しい高野山」「リベラルで知識志向の延暦寺」という感じです。
それぞれの僧侶を見ていても、自分を厳しく律し組織の規律を重んじている高野山、自由でも勉強しないとバカにされる延暦寺という感じです。
今まで持っていた厳しい最澄、優しい空海とは、逆のイメージ。
個人的には、修業するならば、(究極の選択ですが・・・)それは、延暦寺かなというところです。
たぶん、三日もたないと思います・・・涙。
「一隅を照らす」・・・これが、比叡山延暦寺のキャッチフレーズ。
一人ひとりが自分のできることを最大限行っていく。
その集積が、よりよい世の中になる・・・。
そのように理解しました。
「一隅を照らす会館」地下にある食堂。
毎日、ケーブルで上がってくると言っていたオバチャンの作ったキツネソバ。
外の寒さということもあり、今まで食べた蕎麦で、一番おいしいソバでした。
乾麺を茹で、寒水で洗い、さらに湯にかける・・・。
「遠くから来たんだねえ。オマケでテンカスを入れたげるわ」。
450円の超シンプルなキツネそばは、涙が出るくらい美味でした!