パナソニック7800億円、シャープ2900億円、ソニー2000億円、マツダ1000億円、エルピーダ989億円・・・。
日本を代表する有力企業の赤字決算予想が続いています。
確かに、歴史的な円高、欧州信用危機、米国経済の停滞、中国経済成長鈍化・・・さまざまな要因があるとは思います。
しかしながら、
その中でサバイバルしていかなければならないのが、経営であり、マネジメント。
今一度、外部環境と内部資源のデューデリを行い、再起に向けての計画と実行に乗り出さなければなりません。
そういった中、今朝の新聞には、経済産業省の補助金の記事が・・・。
東日本大震災で寸断されたサプライチェーンの強化や円高による産業空洞化防止のため、工場等の国内立地を促すというもの。245社の企業に2000億円を交付したとのことでした。
が、まだ予算は900億円残っており、第二次募集を行うとのこと・・・。
「???」。
現在、町工場に近い中小企業でも、真剣にアジアシフトを検討している時代。
地方公共団体や商工会会議所などでも「国際化」を呼び掛け支援業務を行っています。
しかしながら、経済産業省は国内に残ることを推奨する。
これが、厚生労働省であれば国内雇用の確保という視点から納得できるのですが・・・。
「予算が900億円残っており第二次募集を行う」ということは、中小企業のジレンマが如実に表れているものだと思います。
今の日本経済の状況では、一企業だけの自助努力だけでは再生が難しく、企業に残されているのは海外シフトか大幅なリストラクチャリングしかないと思います。
鎖国し、耐えがたきを耐え忍びがたきを忍んで、穴熊作戦で持久戦を持ちこたえるという方法論もあるとは思いますが、国民は超「清貧」の生活を求められます。
このままリストラや縮小均衡を指向した経営よりも、今こそグローバル人材として、コンモポリタンとして生きていくことが、日本のプレゼンスを示すことになると思います。
がんばれ!ニッポン。
今朝も英語のCDを聴きながら、強くつぶやいたのでした・・・。