今日の帰り際、職場の一回り年下の部下から質問を受けました。
「どうやったら診断士の試験に合格できますか?」
唐突の質問だったので、いろいろと立ち話をしてみると、将来への不安、公的年金の減額、雇用についての自信のなさ等々がズラズラ・・・と。
そうか若い人も、中高年以上に明日のことを考えているんだと妙に感心した次第です。
最初に資格を取ったからといって、決して将来のことは分からないし、雇用の安定につながるわけでもないことを説明。
診断士とかけて、「足の裏の米ツブ」という少し品のないジョークもあります。
「取っても食えない」からだそうです。
ただし、生涯にわたって勉強をし続けること、特に経営やマネジメントを追及し続ける中小企業診断士へのチャレンジは、自信にもなるし、今まで知らない未知の世界を学ぶことにより仕事の視野が拡大することを伝えました。
事実、診断士チャレンジの後に大きくキャリアチェンジする人がかなりの数、います。
その上で、中小企業診断士試験は、あきらめずにコツコツやれば必ず受かる試験であることも説明しました。
一次試験の7科目は、マンパワーかTBC受験研究会の通信教育を受講するか、書店でTACやマンパの本を購入し10回転くらい読み込むこと。
二次試験は、模擬試験を活用するか、通学制の講座を利用することを伝えました。
一般的には1000時間以上の勉強時間が必要と言われています。
1日二時間やって一年半といった感じです。
ストレート合格(一次試験から面接試験まで単年度クリアすること)を目指すのでなければ、コツコツと勉強のプロセスを楽しむことが良いような感じがします。
経営に関する知識が日々増えていくこと、二次試験の事例をクイズを解くよう楽しむこと、簡潔明瞭な文章でまとめる力をつけること、少し飛んだクリエイティブな発想をしてみること・・・その部分が診断士チャレンジのエンターテイメント部分だと思います。
また、診断士の世界は、アタマの良い人というより、真面目で何事もコツコツやり遂げる人の方が多いと思います(IQの高い人もきっと多いと思いますが・・・)。
企業に勤める企業内診断士が多数派で、更新研修やプロコン塾で共に交わることにより、自分の所属する業界以外の世界を知ることができます。
時間をかけてコツコツと・・・。
日常の仕事、ルーティンワークをキチンとしながら、診断士チャレンジをしてみては、と助言した次第です。