花は桜木、人は武士
サクラの美しさに触れるたびに思い出す言葉です。
春独特の曇天の下、ピンク色とも白色とも言える桜が咲き誇る・・・。
おそらく今週末まで持たないだろうと思われる昨今です。
歴史的には、中世の貴族が中国の習わしにならって梅を愛でていたものを日本独自の桜に切り替えた・・・そして世情の安定を図るために徳川吉宗が桜を日本国内に普及したと伝えられています。
太宰治や萩原朔太郎も文学的な文脈からも桜に触れています。
その儚さ、美しさ、人とのつながり、歴史的な意味合い・・・。
日本人の桜に寄せる想い・思いは独特なものがあると思います。
しかしながら、桜の下で少し可笑しな挙動を見せる日本人・・・。
ちょっと残念です。
最近ではキャンプ道具を持ち込んでの焼肉、バーベキュー大会、発電機とレーザーカラオケを持ち込んだ大騒ぎ、興ざめするプルーシートの青・・・。
桜の美しさとは対局にある存在です。
桜の美しさとその儚(はかな)さを、しみじみと味わう・・・。
やがて出てくる緑の葉っぱに生命力を感じる・・・。
そんな大人になりたいと感じる春の一日です。