人生を変えた一冊があります。
その本は、今でも座右の書の一冊。
落ち込んだり、気分が沈んだ時には、この本のページをめくります・・・。
その本は、ジャーン。
マンガ本です。
気まぐれコンセプト クロニエル
ホイチョイ・プロダクションズ 小学館 2200円+税
このマンガは、ビッグコミックスピリッツに連載されている4コマ漫画。
1981年10月から同誌に毎週連載されたホイチョイ・プロダクションズの作品です。
このマンガの舞台は、白クマ広告社という広告代理店。
大学時代に初めて読んだ時から、広告業界に対する熱い想いを抱き、結果、希望の広告代理店に入社することになりました。
まさに、人生を変えた一冊です(笑)。
このクロニエルは、1984年から2006年までの「気まコン」を一冊にまとめたもの。
何と974ページもあります。
広告代理店・白クマ広告社を舞台として、クライアントのカブト自動車、競合の荒鷲エージェンシー、テレビ局などのマスコミなどの中でアドマンの仕事、プライベートを面白おかしく4コマ漫画化した作品です。
登場人物
ヒライ・・・白クマ広告社第5営業局 カブト自動車担当営業 ヒラ社員
財前五郎・・・カブト自動車宣伝部長 ヒライの得意先
クマダ・・・白クマ広告社第5営業局部長 ヒライの上司
ウツイ・・・白クマ広告社第5営業局 ヒライの後輩 95年から登場
マツイ・・・白クマ広告社制作局 CMプランナー
ナオエ・・・白クマ広告社制作局 CMプランナー
細川・・・白クマ広告社媒体局 テレビ部ネットワーク3部・主事
カヤマ・・・荒鷲エージェンシー カブト自動車担当営業
社長・・・白クマ広告社、第5代社長
今も連載が続いています。
何と35年・・・。
これって、すごいことだと思います。
よくネタが尽きないですよね。
新入社員の頃、最初に配属されたのが、製薬メーカーさん担当の連絡局。
当時は、まだ営業局という言葉を使っていませんでした。
第1連絡局、第2連絡局・・・という広告営業セクション。略して、イチレン、ニレンと言っていました。
媒体関係では、新聞雑誌などのスペースを扱うシンザツ局や、ラシオテレビのタイムを扱うラテ局。
制作関係では、3つのクリエイティブ局があり、クリエイティブディレクター、デザイナー、コピーライターなどのクリエイターが所属。
イベント関係を扱うSP局(セールスプロモーション局)。
その他、国際局やマーケティング局など何だか分からない、怪しい名称の部署がたくさんありました(笑)。
当時から、広告代理店ではなく広告会社と呼ぼうという動きがありましたが、その掛け声むなしく、やっぱり「ダイリテン」の方が優勢です。
新入社員の仕事は、電話取り、テレビ局やラジオ局への素材(懐かしい言葉デス)の配達、朝早く来て先輩の机を拭く(体育会系)、大きな声で挨拶、ニールセンやビデオリサーチ視聴率の資料作り、飲み会の手配、タクシーの配車手配などなど。
そのクライアントさんがスポンサードしていたのが、CXの「ミュージックフェア」。今もオンエアされているフジテレビの最長寿番組です。当時は、新宿・曙橋にあり、「ツカイッパ」で素材を運んでいました。
「気まコン」もマンガ界のミュージックフェアを目指して頑張ってほしいものです。
当時は、webやネットもなく、パソコンやスマホもない、のどかな時代。
携帯電話はドでかい肩掛け型のもので会社に数台・・・ビジネスの実戦には使えない代物。
PCもシステム部にある、これまたドでかいタンス。
新入社員教育の一環で六本木のIBMに1週間行かされPL1というコンピュータ言語を学ばされましたが何の役にも立ちませんでした(苦笑)。
そういえば、当時はワープロの時代・・・オアシスの親指シフトという超ガラパゴスの時代でした。
今、活躍されているアドマン。
ケータイあり、スマホあり、タブレットありの時代・・・。
24時間戦えますか?の世界になっており、本当に大変だと思います。
からだに気を付けて、頑張ってください!ネ