能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

明日のズムスタの巨人戦・・・今年のカープの前半戦の総決算です!がんばれ!ノムスケ!

2016年07月11日 | カープ大好き!
 
カープ、0-2で完封負け・・・ジョンソン投手に同情です・・・涙
今日は、まったく打てませんでした。わずか4安打。ドラゴンズに0-2で完敗です。ジョンソン投手に援護なし・・・少し同情!まあ、人生、こんな日もあります。また、明日、頑張...
 

カープ、去年の今頃、クライマックスシリーズ出場が、ビミョーということでペナントレースを戦っていました。

 

そして、一年後・・・。

カープは、セントラルリーグ首位。

二位に10ゲーム差。

カープ以外の5チームは、借金生活。

1年前には、想像だにしない状況です。

 

マエケン投手はメジャーに、大瀬良投手は故障・・・。

それをノムスケ投手、ジョンソン投手がカバー・・・。

昨夜の戸田投手、ドラ1の岡田投手、左腕の中村投手がカバー・・・。

おそらく、球宴の後には、マジック点灯だと思います。

終戦後、わずか4年後に創立された広島カープ・・・。

初優勝は、1975年・・・セ・リーグの「お荷物球団」は、創設から26年目で初優勝。

そして、1991年の優勝から、最も優勝から遠ざかっているカープ・・・。

25年間・・・辛酸をなめています。

 

でも、今年のカープは、ちょっと違います。

打線は繋がり、先発、中継ぎ、セットアッパー(ヘーゲンズ投手、ジャクソン投手)、クローザー(中崎投手)が見事につながっています。

コースケ、キクマル、アライ・・・打撃陣も有機的に機能しています。

でも、ちょっと冷静!

明日からの、唯一負け越しているジャイアンツに勝ち、黒田投手の日米通算200勝を達成すること・・・。

緒方監督の言うように、一つ一つ勝ちを積み重ねていくこと・・・。

数字的には、5割で行けば、OKですが、勝負事は何が起こるか分かりません。

明日のズムスタ・・・今年のカープの前半戦の総決算です。

がんばれ!カープ


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「失われた20年」を超えて 日本経済、アベノミクス、イノベーション・・・どこに向かうのでしょうか?

2016年07月11日 | 本と雑誌

「失われた20年」を超えて

福田慎一著  NTT出版刊  2300円+税

 

NTT出版から、全10巻の経済学の全集が出されています。

「世界の中の日本経済 不確実性を超えて」

NTT出版らしい、アカデミックでソフィスティケイトされた全集になっています。

その第1巻が、同書。

著者の福田さんは、東大大学院経済学研究科教授。

 

同書では、日本のバブル経済発生から崩壊、過剰債務、世界同時不況を、歴史的な視点で俯瞰した一冊。

経済学者の視点、視座から、日本経済の「今」にスポットライトを当てています。

 

目次

第1章 バブル経済

第2章 バブル経済と問題先送り

第3章 過剰債務問題

第4章 黒船来航とショック療法

第5章 もう一つの「失われた10年」

第6章 世界同時不況下の日本経済

第7章 金融政策と財政政策

第8章 長期停滞からの脱出に向けて

 

日本の置かれた状況・・・。

成熟した経済・社会、上がらぬ賃金、少子高齢化、円高の進行、株価の低迷、デフレ、増えぬ設備投資・・・。

ガルブレイス博士の言うアンサーティニティ(不確実性)の中、少なくとも民間企業は、「失われた20年」の中、内部留保を積み上げ、ぜい肉を落とし、体力的には、かなり筋肉質になってきました。

しかしながら、国という単位で見ると、1000兆円を上回る借金をかかえ、ギリシャや南欧諸国並みの厳しい財政状況にあります(国の資産を勘案すると借金は300兆円程度という試算もあります)。

 

バブル経済崩壊以降、一つ言えるのは、日本の先送り体質。

存在価値を失ったゾンビ企業の延命策を延々と続ける・・・

集中治療室的な徹底的な問題解決を回避する姿勢・・・

責任を持って明確な意思決定を打ち出せないリーダー・・・

だれも責任をとらない、悪者を作らない恐怖の無責任体制・・・

何事も貫徹できない中途半端なマネジメント・・・

 

とても日本人的と言えば、そのとおりなのですが、アタマでは分かっていても、行動レベルに落とし込めない・・・これが根源にあるように思います。

 

同書では、日本は「後ろ向きの改革」が中心で、「前向きの改革」が少ないと指摘しています。

「後ろ向きの改革」とは、リストラ、経営構造改革、金融支援といった止血、体質改善といったもの。

ただ、これだけでは成長は望めずシュンペーターのいう「創造的破壊」が必要不可欠と指摘します。

 

アベノミクスは、キャッシュでマーケットをジャブジャブにし、円安施策を推進し、株価も上昇・・・。

ただ、肝心な第3の矢である成長戦略は、壁にぶち当たり、マゴマゴしているうちにブレグジットが起こり、今までの経済政策は、元の木阿弥・・・。

これからも、今のような円高、株安の時代は当面続くと思います。

 

巷では、シュンペーターの言う「イノベーション」というキーワードが連呼されていますが、学者風に言うだけではダメ。

「行動化」が求められています。

そのためには、「変な人」の起用しかないと思います。

「若者」「馬鹿者」「よそ者」・・・日本経済復活のキーパースンになると思います。


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