AI、ロボット、IoT、ビッグデータ、クラウド、ブロックチェーン・・・
時代は、スピードをあげて、どんどん変化していきます。
同じ仕事を続けていく・・・現状維持の経営を進めていくと、以前は15%程度の売上が減少していました。
これがも今では、年間30%以上の売上が普通に減っていきます。
これが2~3年間続くと、売上高は半分ということになり、経営が成り立たなくなります。
これをカバーするのが、新規事業。
ただ、その成功率は、一桁パーセントと言われています。
そんな中、出されたコンパクトな一冊を紹介させていただきます。
超図解!新規事業立ち上げ入門
木下雄介著 800円+税 幻冬舎刊
著者の木下さんは、中小企業診断士。
IBMを皮切りに外資系企業で活躍された実務家です。
同書では、見開きで読みやすく、その半分が図解されているため、短時間で新規事業成功のポイントを押さえることが出来ます。
おなじみのPEST分析、3C分析、SWOT分析、STP、4P、PCLビジネスモデルキャンパス島のフレームワークを分かりやすく解説しています。
大学生からビジネスパースンまで、知っておきたいビジネス理論の基礎の基礎。
必読の一冊だと思います。
目次
プロローグ 新規事業の意義を考える
STEP1 新しい事業アイデアを生み出す
STEP2 現状分析で自社の強み・弱みを把握する
STEP3 ターゲット顧客と提供価値を設定し競合と差別化する
STEP4 3つのフレームワークを活用し事業戦略を練る
STEP5 ビジネスモデルを1枚の絵に描く
STEP6 3年スパンの事業計画書を作成する
STEP7 計画を実行に移す
同書で一番面白かったのが、序章のパラダイムシフトの解説。
改めて、新規事業をスタートアップさせるチャンスなのだと考えさせられます。
PESTのフレームワークで整理されています。
1.政治の変化・・・ブレグジット、トランプ大統領誕生、欧州各国のトップ交代
2.経済の変化・・・グローバリゼーション、国内市場縮小、産業再編、シェアリングエコノミー、モノ消費からコト消費へ
3.社会の変化…格差社会、少子高齢社会、ライフスタイル・ワークスタイル変化
4.テクノロジーの変化・・・AI、ロボット、IoT、ビッグデータ、クラウド、ブロックチェーン
最近の環境変化は、人類の歴史の中でも、かなりの潮目ではないか?という感じがします。
ピンチはチャンス、チャンスはピンチ・・・。
時代は、新たなビジネスリーダーを求めていると思います。