能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

死ぬまで働き続ける 若者を支える 生涯現役・74歳の中小企業診断士から学んだこと 志と行動と品性

2017年07月30日 | マネジメント
中小企業診断士の先輩とお話をする機会がありました。
 
その先輩、74歳・・・プロコンです。
地方銀行出身、ロンドン支店長や理事まで勤められ、
地域、地元のために貢献したいと経営コンサルタントに転身。

中小企業診断士の資格は、定年後に勉強開始。
なんと71歳で取得されたとのこと。
中小企業診断士資格取得では史上最高齢とのことです。
恐るべし。

地域創生、日本復興のために、そして、熟年創業のために松下村塾のような私塾を作りたいとのことでした。
その熱い志と情熱に、ちょっとインスパイアされました。


着実に進んでいく少子高齢化。
シルバーデモクラシーとか老害などと揶揄され、最近では「若肉老食」という言葉もあるそうです。
高齢者受けを狙った政治家が、近視眼的な政策、ポピュリズムを展開、この国を支える若年層への支援が希薄化しているようにも見えます。

今までは多数の若者で老人を支える「胴上げ型」、
3人の若者で一人の高齢者を支える「騎馬戦型」、
そしてこれからは若者一人で老人一人を支える「肩車型」社会に移りつつあります。
このままでは、亡国の道を辿るしかありません。

奨学金という名のもとに300万円を超える負債を抱えたまま社会に出ていく大学生、保育園、保育所に入れない幼児、教員が減り過剰労働を強いられ荒れていく学校で学ぶ小中高校生・・・。

弱い立場と言えば、今までは高齢者というのが相場でしたが、
ここまで高齢社会が進展すると、若者たちの未来は、大変な状況になるのは確実です。

社会的弱者の若者。

それを支えるのは、中高年、高齢者以外にはありません。
逆「胴上げ型」や逆「騎馬戦型」は無理にしても、
一人の老人が一人の若者を支えるぐらいの気概、想いがなければ、暗く寂しい社会になっていくような気がします。

余力のある老人・高齢者は、
若者のために、
パトロンでも、エンジェルでも、精神的支援でも、寄付でも、軽労働でも、なんでもいいからバックアップすることが求められているように思います。

人生即努力、努力即幸福」という言葉を残した故本田静六博士は、生涯現役を主張し、自ら死の直前まで、仕事をしていました。

馬や牛は死ぬまで働く・・・年だから引退という考えはない・・・それなのに何故人間は年齢で自分の限界を作ってしまうのか?
本当にそのとおりだと思います。
74歳の診断士の先輩とお話を聞き、ついそんなことを考えてしまいました。

志と情熱・・・そして品性・・・。
地域や国のことを思い、行動に移していくということ・・・小職の今から目指す方向性です。

「今の若者は・・・」と言う老人の中には、トンデモ老人が結構います。
頑固、強欲、利己主義・・・今だけ、私だけ、お金だけ・・・。

そうならないよう日々努力を積み重ねていかなければならない・・・。
出来れば、年金や失業給付などのお世話にならないよう自立・自律していく・・・。

品の良いおじいちゃんになりたいものです。
74歳の診断士の先輩とお話を聞き、強く思いを固めた次第です。

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