能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

「すみません 回送中です」路線バスの、ほのぼの表示 日本のホスピタリティ、OMOTENASHI・・・すごいです

2020年05月06日 | マーケティング

すみません 回送中です
路線バスで見つけた、ほのぼの表示。
最近、増えています。
バス停でバス待ちしている人の文句、クレームを和らげる効果大だと思います。
日本のホスピタリティ、OMOTENASHI・・・すごいですよね。

エレベータの待ち時間を短くするというエピソードを思い出しました。
わが社のエレベータの待ち時間が長いという問題・・・どう解決するか?
答えは、エレベータの本数を増やしたり、エレベータの大型化して乗員数を増やすことでも、エレベータのスピードを上げることではありませんでした。
答えは、エレベータの前に鏡を置くということ。
人は鏡の前で、身だしなみを整えることで時間の経過を忘れるということらしいです。

ものは言いよう・・・人の心理は基本わがまま・・・。
一つの言葉・・・とても大切です。


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易学を学ぶ 安岡正篤先生の名著「易學入門」「易と人生哲学」 五十、易を学べば、もって大過なかるべし

2020年05月06日 | 学問

新型コロナウィルスによるステイホームのゴールデンウィーク。
書斎の書棚を整理していたところ、安岡正篤先生の著作がたくさん出てきました。
若き日、師匠から読め!と言われて買った作品です。


安岡正篤(1898~1983)先生は、陽明学の大家。
博覧強記、昭和の碩学・・・歴代の総理大臣や財界のブレーンとして、そして「平成」の名付け親として知られています。
東洋哲学、古典、西洋学問にも精通し、知を極めたすごい人でした。
「人間、いかに生きるべきか」という人間学を、講義や著作でわかりやすく伝授。
小職のような馬鹿者でもインスパイアするぐらいのパワーを持たれていました。


その安岡先生の書の中に、「易」の著作が2冊。
当時は、なんか古臭いし、占いにも興味ないし・・・などと不遜なことを思い、積読になっていたみのです。
パラパラめくると、論語の一節が出ていました。
五十 易を学べば、もって大過なかるべし
安岡先生曰く、「どんなバカでも、50歳くらいになれば、人生を振り返るものだし、残された人生を考えるために、易を学ぶことはとても自然なことだ。」・・・ビクっ!

まずは、「易と人生哲学」から読み始めました。
同書は、当時の鉄道会社近鉄の幹部社員の研修のために10会合で行われた安岡先生の講義。
リベラルアーツを学ばせるなんて実に素敵な会社です。


「易経」は、四書五経の一つ。
難解な易学を、実に分かりやすく解説、講義されていきます。


・「易」・・・変わる 変化すること 易は立命の学問(巷のインチキ易者がやっているものとは全く異なる)


・易の三義・・・変わる、不変(普遍)、化成(人間が変化)


・易に基づく人間学→四柱推命(四柱とは、年月日時間のこと)


・「命」・・・限りなき造化 絶対性 天地自然


・「数(すう)」・・・因果 相対関係 命の中にある理法


・「中」→統合、統一、進歩 ヘーゲルの弁証法でいうジンテーゼ


・相生、相克関係・・・木火土金水(陰陽五行)


・「太極」・・・陰陽活動の根源


・運命観・・・「義命」を明らかにすること


・易とは、「おさめる」ことが最も重要 「修」「治」・・・自分自身をセルフマネジメント


・運命は宿命ではない 「運」は自らの意思で「運べる」もの


コロナの巣ごもりで、再び安岡先生の世界に飛び込むことが出来、魂、心が洗われるような時を過ごすことができました。
たまには、安岡ワールドに戻らなければダメだと感じた次第です。
本当にありがたいゴールデンウィークのひと時でした。

易学、周易は、単なる占いではなく、人生の流れや「命」の動きをとらえる学問。
コンピュータやビッグデータがなかった時代の人間統計学のようなものだと思います。
今、自分がどこにいて、これからどう展開、進展していくのかを概ね把握することが出来ます。
易をベースにして発展してきた様々な占い。
巷にいる易者のように筮竹や算木を使って占ったり、動物にたとえた動物占い、星にたとえた細木和子さんの六星占術、四柱推命など、その多くは「易」学ベースになっています。
そういえば、細木和子さんも安岡正篤先生に教えを受けたとのことでした。

天行健、君子以自彊不息
座右の銘にしたいと思います。


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