週末、土曜日から降り続く続く雨。






ほどよく汗もかいたので、帰ってから、シャワー、ビールといきますか。
週末、土曜日から降り続く続く雨。
ステイホーム・・・今日も自粛で読書の一日です。
書斎の書棚を整理していると、不思議な書籍が出てきました。
世界の海戦 ペルシャ戦争から太平洋戦争まで
毎日新聞社刊 1000円
奥付は昭和45年・・・今から50年前に毎日新聞社から出版された一冊。
神田神保町の古本まつりで買った一冊だったと思います。
写真と図解が満載・・・シミュレーションゲームを楽しむように読むことができます。
古代ギリシャの海戦から、太平洋戦争の海戦までが取り上げられています。
前文もなかなかの名文になっています。
古来、海戦が国家の運命を左右した例は多い。海は空、陸上に比べ、自由で安価な交通路を提供し、政治的経済的・戦略的価値がきわめて大きいからである。
面白かったのが、英国首相のウィットとユーモア・・・ボリス・ジョンソン首相にも通じるところがあります。
「チャーチル首相は言った。
諸君、戦争の第1年目には、われわれは19隻の商船を失ってやっとUボート1隻をやっつけました。
第2年目には12対1、第3年目には7対1にまでなったのです。さあ、今度はお返しだ!」
英国をナチスドイツから守ったチャーチル首相・・・実に分かりやすい説明です。
ナチスによる空襲やロケット攻撃を受けていたロンドンの街。
英国国民は防空壕の中で不安のどん底にいたという状況で出された首相の言葉。
やはり、平時のリーダーと有事のリーダーは違うなあ~と考えた次第です。
アベノマスクや10万円支給・・・チャーチル首相が生きていたら、何とコメントするんでしょうね。
ステイホーム・・・書斎の書棚の整理をしました。
奥の方から、ドラッカー博士のコーナーを発見。
たぶん20冊以上はあると思います。
トム・ピータースとともに、著者別ではトップ3に入るドラッカー博士の蔵書。
「マネジメントの父」「マネジメントの発明者」と呼ばれるドラッカー博士。
若き日、診断士の先輩から言われたことがあります。
「迷ったら、困ったら、ドラッカーを読め。すべて書いてあるから」
それ以来、ドラッカーを読み続けています。
ドラッカーの遺言 The Last Words
ピーター・F・ドラッカー 窪田恭子訳 講談社刊 1500円+税
同書は、講談社BIZ取材班が、2005年7月28日にカリフォルニアでドラッカー博士にインタビューされた内容をまとめたもの。
同年の11月11日にドラッカー博士は逝去されます。
享年96歳。
タイトルの「遺言」「The Last Words」は、ここから来ています。
目次
第1章 世界はどこへ向かっているのか
第2章 日本の今
第3章 仕事に起こった変化
第4章 日本が進むべき道
第5章 経営とは?リーダーとは?
第6章 個人へのメッセージ
その一部を紹介させていただきます。
「新しい秩序へと向かう混迷した世界の中で、重要な役割を担う2つの国がある。それは、英国、日本である。」
「日本の危機の嘘・・・日本が直面しているのは危機ではなく、時代の変わり目=移行期にあるということ。」
「日本は、時代が変わったことを認め、その変化に対応していくために意識改革に取り組むべきである。」
「変化を拒絶してはいけない。」
「知識を生産的にすることが、競争を可能にするただ一つの方策である。」
「知識労働者は、絶えずスキルアップを追求すること。」
「定年70歳時代・・・日本の定年は74歳まで上がると私は予測する。」
「情報経済が主軸となる新時代の世界経済のもとで、最も苦労するのが日本である。つねにイノベートを追求し、新しい価値を生み出すことでしか、日本が生き残る道はない。」
「立ちはだかる相手は、インドと中国。」
「問題重視型の思考に囚われるな。機会重視型の発想を持て。」
「成果を得るために、どんな強みを活かして、何をしなければならないのか?経営の本質は、すべてこの一言に言い表されている。」
「生き方は教えられない。自ら未来を切り拓いていけ。つねにスキルアップ!」
「自らの責任で自らを高める。今、何を捨て、何を選択し、自己を高めるために何を学ぶか・・・絶えずこう問い続ける姿勢こそ、個人のイノベーションを促進するものである。」
ドラッカー博士が亡くなられて15年・・・。
あの時から、この国はどれだけ変わった、変われたのでしょうか?
「日本人よ、しっかりしろ!」・・・ドラッカー博士のお叱りの言葉が聞こえてきます。