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能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

新卒採用「減らす」26% コロナ警戒で拡大 主要111社調査・・・いつか来た道 がんばれ!大学3年生

2020年05月17日 | マネジメント

共同通信社が来年入社の新卒採用について、主要111社を調査。
新卒採用を増やす企業が9%、減らす企業が26%、前年度並みが36%という結果が出ました。


少子高齢化が加速するニッポン・・・新型コロナウィルスごときで、新卒採用を「減らす」という企業が26%もあるということに驚きです。
そもそもそういう企業は、未来に向けてのビジョンやグランドデザインもプアな会社なのだと思います。
マーケットの中ではオワコン、市場退出組の会社なのかもしれません。

就職氷河期で正社員になれなかった人たちも大変ですが、その時に採用しなかった会社も今や業績が伸びずに苦しんでいます。
いつか来た道・・・また、繰り返すんでしようか?

終身雇用、年功序列、新卒一括採用という、人口が増え市場が拡大した一時期に構築された日本型人事制度・・・もはや、時代の文脈に合致していません。
メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ、定期採用から通年採用へ・・・このトレンドは変えられないと思います。

大学の入学を9月にという議論もされていますが、小・中・高・大学・就職という流れを含めて、なかなか悩ましい課題です。
国際的にレベルの地盤沈下が進む日本の教育も変えていかなければなりません。
教育と仕事・・・この際、シームレスなシークエンスを崩して、少しは「遊び」「モラトリアム」の期間を入れてもいいのではないかと思います。

マネジメントを発明した社会生態学者のP.ドラッカー博士も言われています。
最初の就職は、ギャンブルのようなもの(転職は当然!)」


生まれてまだ二十数年の大学三年生が、どれだけ調べても、就活しても、リアルな会社に入れば様々なリアリティショックを受けます。
でも、現時点で出来ることだけは全てやる、調べつくす、ネットで会社や先輩と繋がる努力を続けるべきです。
そして、一番合いそうな会社、好きな仕事について、最低5年間は全力で仕事していくこと(ブラック企業除く)で、次のステージ、キャリアプランが見えてくると思います。
がんばれ!大学3年生
コロナに負けるな!


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所得崩壊 年収2割減も現実に 日経ビジネス誌の特集 希望はプロフェッショナル、ノマドワーカー、ギグ・エコノミー

2020年05月17日 | 本と雑誌

友人と飲み屋で一杯できない、旅にも行けない、マツダスタジアムでカープの観戦ができない、温泉で一風呂できない・・・ないないづくしの自粛ライフ・・・。
致し方ないですよね~。

ステイホーム・・・我慢、ガマン。

今週号の日経ビジネス(2020.5.18号)の特集。
「所得崩壊 年収2割減も現実に」


なかなかショッキングです。
それでなくとも、この20年間、この国の賃金はほとんど上がっていません。
OECD加盟国35か国の中でも、18位という惨状です。

新型コロナウィルスの影響で経済活動がストップ・・・。
そこから、賃金が2割減というストーリーです。
さらに、スタグフレーションやハイパーインフレの警鐘を鳴らしています。

会社員(大企業)の平均年収 591万円
コロナ後年収(リーマンを前提)570万円
2割カットされると・・・473万円
約120万円の年収減という予測です。


特にボーナスの大幅減は避けられないと思います。
今年の年末の冬季ボーナスあたりは、業種によって惨憺たるものになるんでしょうね。

同特集の結論に対して「So What?」を期待したのですが、ちょっとピンボケでがっくり(笑)。
「昭和30年代からの手紙 焼け野原からの消費喚起 所得増加より希望」
所得倍増論の池田勇人首相や「三種の神器」の話が出てきました(笑)。


明日への希望がないから、明るい未来モデルがないから、ビジョンやグランドデザインが打ち出せないから社会が閉塞感に包まれているわけで、この特集にはちょっと残念。
結局、一人一人が、明日をデザインしていかなければならないということなんでしょうか。

それよりも、同誌の最終ページの「賢人の警鐘」の丹羽宇一郎伊藤忠元会長の記事に一筋の希望が垣間見れました。

収束後もV字回復はない・・・「総司令官不在の世界」・・・ギグ・エコノミーこそがニッポンの希望

そのとおりだと思います。


これからの時代、志を持ったプロフェッショナルやノマドワーカーが集い、テレワークやデジタル、ヴァーチャルの世界で、イノベーションやニュービジネスを立ち上げて行くギグ・エコノミー・・・ということしか、この国をブレークスルーする道はないと思います。


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