能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

逆襲のPBR経営 効率よく稼ぐ会社への変身 日経ビジネス誌の特集記事・・・夏休みは、ファイナンス本を復習しようと思います

2024年07月31日 | マネジメント

昭和の時代の経営者は、売上高と経常利益に着目していれば大丈夫でした。

でも、2年前に東京証券取引所がPBR改善の要請を出しました。

PBRとは、株価純資産倍率のこと、時価総額を純資産で割ったものです。

PBRが1割れになると、時価総額が解散価値を下回るという事態になります。

日本企業で1倍割れの会社は34%、米国の22%、欧州の18%に比べて多いです。

今週の日経ビジネス誌2024.7.29号の特集記事は「逆襲のPBR経営 効率よく稼ぐ会社への変身」

PBRを高めるために努力する企業を取り上げています。

ニチガス、グンゼ、四国化成、メルコHDなどの事例が紹介されています。

 

Contents

Part1 優等生ニチガス 投資家から知恵を学ぶ

Part2 中堅・地方企業 PBRが促す目覚め

Part3 変われぬ経営 投資家とすれ違い

PBRは、時価総額を純資産で割ったもの。

ROEとPERを掛けた数字でもあります。

つまり、純資産を減少させるか、純利益または時価総額を増加させることによって数字が改善されます。

現代の経営者には、効率よく稼ぐ会社へ変身させ、PBRを改善することが求められています。

MBA(経営大学院)のコアとなる科目は、まさにこのファイナンス。

財務会計は現在、今を、ファイナンスは未来の数字を扱う学問です。

夏休みは、財務・ファイナンス本を再読したいと考えています。


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広島市のシャッター商店街「シャレオ」シャッターをひろしま美術館の名画が彩っています 商店や商店街の命は、にぎわい感!

2024年07月31日 | まち歩き

これは、経営の失敗、経済の失敗。

広島市が肝入りで造った初めての地下街「シャレオ」。

中心市街地の八丁堀、紙屋町、平和公園にかけた広電路面電車の下に形成されています。

行政や第3セクターで企画した商店街・・・いまや3分の1のテナントのシャッターが閉まっています。

当然に家賃収入も入らず、借金も払えないため、血税が投入されています。

誰も責任を取りません。

何だかなあ、という感じです。

 

中国新聞朝刊一面「天風録(朝日新聞の天声人語に相当)」には、広島県議会の議長や議員の十数人が欧州視察に行くため3500万円の税金を使うことを皮肉っていました。

金権政治の広島・・・かなり重症です。

オンブズマンや市民団体も声をあげず、課題解決は程遠いです。

地下街のシャッターを彩るのが、地元の美術館「ひろしま美術館」の名画。

広島の第1地銀・広島銀行が運営する美術館です。

CSR、メセナ、フィランソロピー・・・なかなか良い取り組みだと思います。

マネ、キスリング、ムンク、マティス、ローランサンなどが暗い地下街を飾っています。

お楽しみください!

モジリアーニの作品「男の肖像」

マリー・ローランサン「花束を持つ婦人」

マティスの名作です。

セザンヌの作品「座る農夫」。

マネの作品・・・数億円するかもしれません(笑)。

シャッターが開くのは、一体いつになるのでしょうか?

未来のある若き事業者に低い家賃で貸し出したり、地元広島の農業漁業者の直営ショップを出したり、近隣の県のアンテナショップを出したり、やり方はいろいろあると思います。

ちょっと恥ずかしいシャッター商店街。

商店や商店街の命は、にぎわい感・・・まったく賑わっていません。

地下商店街「シャレオ」・・・さびれた感、ワビサビを楽しめる珍しい空間です(笑)。


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