能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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大倒産時代の会社に お金が残る経営 節税対策、税理士の言いなりが財務的体力を奪う!

2019年11月13日 | 本と雑誌
中小企業経営者のために書かれた弁護士と公認会計士の共著の新刊。
泥臭い切り口で面白く読むことが出来ます。

著者の一人白木弁護士は、「サンドイッチ弁護士」と自称・・・そのココロは、「はさんで(破産で)食べている」からだそうです(笑)。


大倒産時代の会社に お金が残る経営
曽根康正・白木智巳著  明日香出版社  1800円+税

同書で特に重点をおいているのがキャッシュ・・・当座比率を最重要視し、そして自己資本比率にこだわっています。
手形もダメ、節税対策もだめ、自己資本比率を高めよと訴求します。

目次
第1章 破産する会社はどんな会社で、その経営者はどんな人か?
第2章 経営者にとっての決算書の基本
第3章 自分の会社も取引先も決算書でチェックするべきところ
第4章 経営者自身と経営の現状把握
第5章 会社はなぜ倒産するか

第6章 貸借対照表と損益計算書の関係性の基本
第7章 あまりよく見ていなかった貸借対照表の読み方
第8章 キャッシュの大きさを測る 当座比率
第9章 利益の大きさを測る 自己資本比率
第10章 してもいい設備投資と借入金


第11章 損益計算書と変動損益計算書の読み方
第12章 会社を潰さない売上高 損益分岐点分析
第13章 経営者がコントロールできるか 社員給与分析
第14章 一人当たり限界利益 労働生産性
第15章 キャッシュを増やして100年企業になる経営の特徴

税金は払いたくない・・・だから、節税する。
経営者なら一度は考えるビョーキ・・・でも、税理士の言いなりで節税を繰り返すと会社の財務的な体力を弱体化させると喝破します。
節税していいのは、当座比率が300%以上で自己資本比率が70%以上の企業。
中小企業でそんな会社はほとんどなく、あるとすると超エクセレントカンパニー!
要は節税をするな!ということです。

粗利を改善する、キャッシュ第一、三流税理士の言いなりになるな、自分で決算書を読め・・・同書の中で何回も出てくるキーワードです。
この一冊でBS、PLを読む勘所が理解できるようになります。
中小企業の社長、幹部に読んでいただきたい一冊です。

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