マツダZOOM-ZOOMスタジアム広島・・・カープファンの夢の器(うつわ)です。
2009年に完成したこの球場・・・11周年を迎えました。
「ZOOM-ZOOM」「ズームズーム」というのは、オンライン会議システムのZOOMではなく、米国で車に対して使う幼児言葉に由来・・・日本の幼児が使う「ブー・ブー」という意味です。
新球場のネーネングライツを得た自動車メーカーのマツダ株式会社が名づけました。
2009年、造られたこの球場・・・日本で一番美しいスタジアムであると言われています。
オープンエアで天然芝・・・メジャーリーグの球場を下敷きにして「ボールパーク」というコンセプトで設計されました。
(ちなみに、英語的には、ballparkは観客席なし、stadiumは観客席ありを言います。また、複数形ではstadiumsまたはstadiaで表記されます)
米国のメジャーリーグのスタジアムをお手本に、ボールパークというコンセプトで設計されました。
正確には、3万人というキャパのため3Aの球場を下敷きにしたそうです。
暗黒期、低迷期だったカープをバックアップするために、半世紀以上使った旧広島市民球場に替わる新しいスタジアムを建てようというムーブメントが起こりました。
行政や民間企業以上に、広島市民は立ち上がりました。
平成の樽募金・・・。
小職も募金に参加しました。
1949年にカープ球団創設。
プロ野球球団の中で唯一親会社を持たない市民球団です。
14万人を虐殺された原爆投下の廃墟からわずか4年後に創設・・・ゼロから立ち上がった親会社を持たない市民球団です。
旧広島市民球場の時代・・・2000年代初頭。
仕事を終えて、当日券を購入。
ガラガラのスタンドには、ビールや日本酒でテンションの上がったオジサンばかり・・・。
選手の人格否定の野次が飛び、爆笑を誘う・・・選手たちは本当に大変でした。
場末の雰囲気の中、ただただカープが好きだというだけで、一所懸命、球場に通っていたあの頃・・・。
打てない、走れない、守れない、抑えられない・・・。
カープは、過去、何度もそんな厳冬期、暗黒時代を経験してきました。
弱いカープを愛せてこそ、本当のカープファンだと思います。
踏まれても、蹴られても・・・。
ここからカープファンの本領発揮です。
踏まれても蹴られても立ち上がるレジリエンス力・・・。
金満読売や阪神には負けたくない・・・
(でも、読売や阪神あってのプロ野球ということも、ちゃんと認識しています)
愛する球団の弱さを楽しむ・・・。
ニュースキャスターの久米宏さんや筑紫哲也さんもカープファンでした。
久米宏さんは、カープを愛しみながら「負けの美学」論を展開されていました。
カープは、今年、球団創設70周年を迎えます。
今また暗黒期の入り口にいるカープ。
今一度原点に立ち返り、ベースボールの面白さを真っ赤に染まる球場で見せてほしいものです。
がんばれ!カープ
マツダスタジアム データ
「中堅(センター)」の距離ベスト6です。
1位 マツダZoom-zoomスタジアム広島 122メートル
1位 東京ドーム 122メートル
1位 ナゴヤドーム 122メートル
4位 明治神宮球場 120メートル
5位 横浜スタジアム 118メートル
5位 阪神甲子園球場 118メートル
欄外 (旧広島市民球場 115メートル)
ホームランの出やすい球場
1位 神宮球場
2位 東京ドーム
3位 横浜スタジアム
4位 マツダスタジアム
5位 ナゴヤドーム
6位 阪神甲子園球場