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能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

「賢くて実行力なし」vs.「バカでも実行力あり」 ビジネスで必要なものは???

2011年12月16日 | マネジメント

最近の経営や政治を見ていて、究極の選択(少し古い表現でスミマセン)を迫られる場面が多々あるように思います。


頭脳明晰で企画力もありプレゼン上手、でも実行力・行動力がない人。

アタマは多少鈍くとも抜群の実行力がある人。


小職自身は、後者であることを目指しているのですが、例えば中小企業診断士の世界でも「アタマの良さ」と「実行力・行動力」のマトリックスで、4つのパターンに分けられます。

鋭い分析と事実・データに基づく適確な企画、計画立案、プレゼン力も凄い。でも実行力・行動力がない、要は実践化への道を歩まず絵に描いた餅になるパターンをとる診断士。

逆に、分析力や提言力は低いものの、クライアントと並走しながらターンアラウンドできる診断士。

ミツンツバーグ博士が書いた「MBAが会社を滅ぼす(ダイヤモンド社刊)」で主張している事象も同じことだと思います。


これは、理論と実践がバランスしていることの重要性を示していると考えています。


経験・勘・度胸の頭文字をとって「KDD」ということもありますが、現場の感覚では、理論とセットしたKDDは結構なパワーを発揮することが多いように思います。


政治の世界でも、頭の良い人たちが、革新めいた政策を打ち出すものの実行が伴わないパターンが日々見られるように思います。

年金額の削減、公務員数の縮小、子ども手当の変更などなど・・・。

いろいろ出すものの何も変わらないし、改革への行動や実行がない・・・。

「言うだけ」の人たちが多数存在しています。

企業経営でいえば、そういった経営幹部のいる組織は衰退の道をひたすら進んでいくことになります。


バカでも実践力アリ。


個人的に目指したい方向性です。


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甲子園ボウル 今年は名門対決 日大対関学・・・楽しみな一戦です

2011年12月13日 | スポーツ

今週の日曜日は、毎日甲子園ボウル。

「パナソニック」の冠も付いているようです。


しかも、赤と青の戦い。

伝統の一戦、日本大学フェニックス関西学院大学ファイターズ


この伝統校どうしの甲子園での対決は何年ぶりでしょうか?

フェニックスもショットガンからラン中心に切り替えたようですし、

ファイターズにも優れたQBがいるとのこと・・・。


新幹線に飛び乗って観戦に行きたい一戦です。


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「坂の上の坂」 55歳までにやっておきたい55のこと・・・組織内自営業者になる・・・いい子は、もうやめる

2011年12月09日 | 本と雑誌

「坂の上の坂 55歳までにやっておきたい55のこと」 

藤原和博著 ポプラ社 1155円

 

世田谷区の公立中学校初の民間人校長、リクルート出身の藤原氏。

ご自身の半生を振り返りながら、人生の後半をどう過ごすのかを書きつづった1冊。

新聞広告で見て気になっていた新刊本です。

藤原氏は、スーパービジネスマンとしてリクルートで大活躍、本部長まで出世したにもかかわらず、途中でフェローに転向。

イギリスやフランスに居を移します。

この本の中でも欧州人の生き方、哲学等との対比の中で、日本人についての考察を深めていきます。


日本では小さな頃から「早く」「ちゃんと」「いい子」で生きることが求められ、親や教師が期待するサイボーグになることが価値尺度となり、坂の上の雲を目指して努力することを求められたと指摘します。

しかしながら、藤原氏は、その途上で難病にかかったり、欧州に拠点を移したり、民間人校長になったりしながら、人生について考えます。


同氏はこの本の中で語ります。


「いい子は、もうやめる」


「ときには逃げてみる」


「頑張る教は、もうやめる」


「組織内自営業者になる」


「海外ブランドより、日本の文化と技術」


「会社以外のコミュニティを早めに確保しておく」


「パートナーと向き合う」

 

これからの日本は、かってのような成長経済ではなく、成熟社会、下り坂の社会となるのは確実です。

五木寛之さんの言葉を借りれば、「下山の思想」が必要になってくるはずです。

年金にしろ、社会保障にしろ、かなり厳しい老後が予測される今、しっかり考え、準備をすることを藤原氏は提唱します。


現在、40歳代から50歳前後の方に、ぜひ、読んでいただきたい1冊です。

ポプラ社からの発刊ということもあり、装丁も素敵です。


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「診断士的視点」 自己啓発で見えてくる新たな視点 中小企業診断士としての視点・視座

2011年12月07日 | マネジメント

「企業診断ニュース」


これは、中小企業診断協会の会員向けに毎月発行されている、いわば業界誌。


その12月号は、「診断士的視点で振り返る2011年-変わるもの、変わらないもの-」と題し、3.11以降、ワークライフバランス、CSRなどの今年のキーワードに基づいて会員の中小企業診断士が投稿しています。

 

この「診断士的視点」というのは、確かにアリだと思います。


中小企業診断士試験は、もともと向上心があり、真面目な自己啓発大好き人間が受験を志す試験。

経営の基本から、財務会計、マーケティング、マネジメント、法務、IT、国の中小企業施策まで幅広い学習が求められます。

 

地道な努力が実り、難度の高い二次試験をクリアして、見事合格。その後、実務実習を経て診断協会に入会(入会されない方も多数いらっしゃるようですが・・・)。


その際に、得られるのが、「診断士的視点」です。

経営の基礎知識を得たということも大きいのですが、長い間拘束される試験に合格したという自信。

あるいは、将来プロコンとして独立してやろうというアンビション。そういったスタンスからモノを見ると、今までの見方とは異なる、いわゆる「診断士的視点」が得られるのではないかと思います。


小職自身、スーパーマーケットに買い物に行った際にも、受験前と合格後では全く異なりますし、また、工場見学なども視察の視点が大きく異なっているように思います。

欧米でMBAを取得された人たちにも、独自の視点を持つ、MBAホルダーとしての独自の視点、意見に驚かされることが多々あります。

今、中小企業診断士を目指されている方。

そのご苦労はきっと報われます。


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「男の一日一作法」 礼節を学びなおす 心のさじ加減を意識して行動してみる・・・

2011年12月04日 | 本と雑誌

「男の一日一作法」

小笠原敬承斎著 光文社新書 777円


帯に美人の写真・・・。

思わず手に取り購入してしまいました(笑)。


小笠原流の作法、マナー、冠婚葬祭などを1日一つずつ学んでいきましょうという企画。

日々、失礼な場面ばかりをお見せする小職としては、ページをめくるたびに反省しきり。

アタマでは分かっていても実践、行動化できない・・・それが作法であり、マナーであると思います。

私の友人がコーチング研修を受講。

翌週さっそく職場で試したところ、部下から「課長、コーチングの勉強をしたでしょう!?」という突っ込み・・・(笑)。


自然に、無理なく、ぎこちなさなく振る舞える・・・それが作法だと思います。


自分自身、箸の持ち方や名刺の出し方などなど、日々矯正を試みているのですが、なかなかカッコよくいきません。

カタチを体得、習得することは、本当に日々の鍛錬、訓練、修練が大切だと思います。


今回の書は、巻頭部分でマインド部分に触れています。

日々の生活、気持ちの持ち方、自分の律し方を強調しています。

まさにそのとおりだと思います。

なぜ、そうあらねばならないのか?は、当然に理由があるわけで、それなくしてカタチを習得するのは難しいからです。


「今日1日、すべての時間より早く行動してみる」


「黙って過ごしてみる」


「心のさじ加減を意識して行動してみる」


「先を察して動いてみる」


「気付かないフリをする、知らないふりをする」


「ゆったりとお辞儀をしてみる」


「目立たないように過ごしてみる」


作法、マナーの前に、基本的な姿勢、考え方を身につけること。

これが重要であることを著者は強調します。

全体としては、控え目、出しゃばらない、バランスという要素が大切だと思いました。


この本を読みながら、京言葉「はんなり」を思い起こしました。

目立つけれども野暮ではない、派手だけれども下品ではない・・・ということだと、京都の友人から聞いたことがあります。


自分自身の作法や立ち振る舞いを少しでも「はんなり」に近づけていきたい、近づければいいなあと考えた1冊でした。


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今だからこそ、改めて「倒産法」の本を読む・・・民事再生法、会社更生法、破産法を学ぶ

2011年12月03日 | 本と雑誌

開業率が廃業率を下回りはじめて10年ぐらい経つと思います。中

小企業白書でも、開業、新規起業がこれからの産業界で大切と説き続けています。

経済産業省や都道府県なども助成金やファンドを創設して支援を打ち出していますが、少子高齢化の流れと同様、廃業率の増加に歯止めをかけることはできません。


華々しさのある起業にスポットライトが当たっています。

成功ストーリーを読んで、若き起業家がスタートアップしたものの・・・経営管理の不備や資金ショートにより、事業をたたむ場面も多々見られます。


かたや老舗の企業や地場企業では、後継ぎがいない事業承継の課題が出てきています。


少しネガティブで暗いイメージのある企業再生。

それを法律的な側面からバックアップする倒産法について興味が出てきました。

民事再生法、会社更生法、破産法などの基本を改めて勉強してみたいと思い、日経文庫「倒産法入門」を購入。

読み始めました。


新たに知ることも多く、お勧めの1冊です。

企業再生、事業再生について、来年度の勉強テーマに取り上げ、深堀していこうと考えているところです。


かって冨山和彦氏を中心に企業再生の旗振り役となった産業再生機構。

ダイエーや地方のバス会社等をテコ入れし、再生させていった時の勢いとパワー、今こそ日本の産業界に必要な力だと思います。


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今年の流行語大賞は?自由国民社が選ぶ流行語大賞は・・・? 「なでしこジャパン」でした

2011年12月01日 | 日記・エッセイ・コラム

「現代用語の基礎知識」を出版する自由国民社が選ぶ2011年の流行語大賞は・・・?

 

「なでしこジャパン」に決定したとのことです。


その他の「3.11」「風評被害」等を抜いての1位とのことです。

3.11で打ちひしがれた日本に爽やかな風と絶対に諦めないという勇気を与えてくれた「なでしこ」。

米国戦は、眠い目をこすりながら、必死になってテレビの前で応援していたのが、昨日のことのようです。


「なでしこジャパン」のあたえてくれた感動を忘れないようにしたいと考えた1日でした。


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