能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

時間地理学 放送大学で学んだ新しい地理学 スウェーデンの人文地理学者ヘーゲルストランド

2013年01月14日 | 学問

時間地理学とは、スウェーデンの人文地理学者ヘーゲルストランドさんが提唱した人間行動研究の枠組み。

なかなか興味深い取組みで、地理学の深化につながる研究だと思います。


時間地理学は、「時空間プリズム」という三次元モデルを使い、縦軸に時間、平面部分に活動場所、潜在経路域を入れ、時空間経路をプロットしていきます。


特に、都市における人間行動を、時空間プリズムでとらえることにより、さまざまな制約の中で暮らしていることが分かります。

ヘーゲルストランドさんは、三つの制約があるといいます。


1.能力の制約・・・人間は生命維持のため、食べたり寝たりしなければなりません。この生理的、物理的制約のことを能力の制約と呼ぶそうです。


2.管理の制約・・・法律や規則で資格などで規制され特定の人、特定の時間しか立ち入れない場所があります。病院や裁判所、託児所などがその例だと思います。


3.結合の制約・・・親と小さな子、赤ちゃん、高齢者など特定の時間と空間をともにいなければならない場合があります。これを結合(カップリング)というそうです。


放送大学の講座「グローバル化時代の人文地理学(2013)」の第13章の「ジェンダーと都市空間」で宮澤仁准教授が、女性の日常生活と時間地理学を取り上げています。

とても分かりやすく、今後の都市生活を考える上でのプラットホームになると思います。

時間地理学の活用分野は、たくさんあると思います。


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人文地理学の楽しみ 地図で遊ぶ・・・グーグルマップやGISで世界中を旅できます

2013年01月13日 | 学問

中学生時代から好きだった地理。

帝国書院の地図帳や5万分の1の地図などを見るのが大好きでした。


高校に入ると地理Aを選択。

世界を気候や農産物、貿易や産業で切った分析はたいへん面白く、やはり教科書や統計を読むことが楽しみでした。

ちなみに地理Bは、国別、地域別の学習を進めていくということだったと記憶しています。


社会人になってからも地図を読むことは、至福のひと時

標準地図帳から古地図、最近流行のビジュアル地図帳まで、バーボンなどを舐めながら見る、読むひと時は格別です。最

近ハマったのが、「旅に出たくなる地図帳」。

老舗の帝国書院から出版されています。

日本編と世界編があり、合計で5000円しますが、これだけで1週間楽しめます。


また、グーグルマップを使った遊びもいろいろと試行しているところです。

昔では考えられなかった時間と空間のバーチャルな世界をコンピュータディスプレイ上から見ることが出来ます。


GIS(地理情報システム)が普及した今、人文地理学は少し活力のない分野になっていますが、主観的、客観的に地理空間を見つめることは、趣味としてはなかなか興味深いものだと思っています。

時間地理学、経済地理学などの分野も研究が進んでいると聞きます。


地図をベースにして、空間をワープしながら想像を巡らす・・・。

なかなかオツなものです。


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「生き方 人間として一番大切なこと」 稲盛和夫著 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

2013年01月12日 | 本と雑誌

「生き方 人間として一番大切なこと」 

稲盛和夫著 サンマーク出版 1700円+税


久々に稲盛さんの著作に目を通してみました。

先週、今週の日経ビジネス誌で稲盛さんのインタビューが掲載されていたため、「生き方」を再度読み直してみようと考えた次第です。

目次

第1章 思いを実現させる

第2章 原理原則から考える

第3章 心を磨き高める

第4章 利他の心で生きる

第5章 宇宙の流れと調和する


今回、改めて感動したのが、日経ビジネス誌のインタビュー内容と著書「生き方(2004年)」の内容にブレがないということです。

対中国に徳をもって接すること、心を変えるということ等その信念、想いは9年前の著作と全く同じなのです。

やはり偉大な経営者というのは、軸がブレないというか、筋が一本ビシャリと通っていると改めて思いました。


今週号の日経ビジネスでは、「説き、訓じて心を一つに」と題して稲盛さんのインタビューが掲載されています。

あのJALが変わった・・・そこには稲盛イズムの浸透が欠かせなかったことが読み取れます。

5万人の官僚組織に大変革を起こし、今では心が一つになった3万2000人の社員が、「現場」視点で動いている・・・。

本当にすごいことだと思います。


私の手帳の1ページ目には、稲盛さんの方程式が書かれています。

おそらく10年ほど前に同書を読んで感激し記入し続けたものだと思います。


 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力


この稲盛方程式のツボは、掛け算になっているということと、「能力」が3番目になっているということだと理解しています。

3つの掛け算なので、一つでもゼロがあると結果もゼロになる。

さらに考え方がマイナスだと結果もマイナスになるということです。

また、仕事や人生は、今までの常識では「能力・スキル・専門性」といったものが一義的でしたが、稲盛方程式では3番目に位置付けています。

もっとも重要なことが「考え方」、心の在り方、生きる姿勢、哲学や理念・・・。

それを具体的に解説したのが、この「生き方」という書籍なのです。


軽自動車のシェアの高いスズキの鈴木社長は、自分自身のことを「中小企業のオヤジ」と自称されています。

謙譲しているのではなく、最前線の現場で仕事をしているという自信と誇りがそこにあるように思います。

稲盛さんの思想も起点は中小企業・・・。

ヒト・モノ・カネの限定された中での経営の思想、実践という原点にあるように思います。


今回、「生き方」を読み直してみて、2つのエピソードを思い出しました。


エピソード1・・・「率先垂範」を正しい言うと、「指揮官先頭、率先垂範」。

まず、自らが行う事、メンバーのロールモデルとなれるよう努力すること、それを日々地道に進める事・・・それが重要。


エピソード2・・・マネジメントがうまくいかなくて悩んでいた時、わたしの先輩・メンターから助言された一言。

まず、自分を捨てろ!リーダーであることで得をしようと思うな」・・・。

そうすると、その考え方ひとつで浮かび上がってきたことを思い出しました。

なぜか業績も向上・・・。

これは、稲盛さんの言われる利他の精神そのものです。


わたしの友人に、稲盛さんが主催される誠和会に熱心に参加している経営者がいます。

今度、彼と稲盛イズムを伝授してもらおうと考えています。


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日本経済新聞 元旦号 一年間を占う一面記事 目標設定で明るい明日を切り開こう!

2013年01月07日 | 本と雑誌

今年の日経新聞の一月一月の一面記事。


アジアに跳ぶ」特集からスタートしました。


「世界の五割経済圏」

「沸き起こる中間層」

「二〇五〇年GDP8倍」

「日本、ネジ巻きなおそう」


やはり、経済成長著しいアジアからのスタートでした。

最近、よく言われている「OKY」・・・「おまえ、ここへきて、やってみろ」の略とのことですが、アジアの「現場」のリアルが、より重要性を増しているということなのです。

日立がはじめてインド・ニューデリーで取締役を開催したことも記述されていました。


アジアの勢いをどれだけ取り込むことが出来るか・・・それが今年のニッポンの最大の課題である・・・そういうふうに理解した次第です。

ちなみに日経の元旦の社説・・・

「目標設定で明るい明日を切り開こう」・・・です。


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ビジュアル3分間シンキング 人生の難問は3分で解け!The DECISION BOOK

2013年01月06日 | 本と雑誌

仕事も人生も整理整頓して考える ビジュアル3分間シンキング

ミカエル・クロゲラス、チャペラー、アーンハート著 

講談社 1260円


原題は、「The DECISION BOOK」。

なかなかチャーミングなタイトルです(原題にした方がもっと売れたかも・・・)。


帯には、「実用大国ドイツで生まれたベストセラー」というキャッチコピー。

スエーデンやスイス生まれの著者たちの共著による、問題解決、問題整理のためのフレームワーク50個の紹介本です。


新書版で157ページのコンパクトな作りのため、多くが見開き、長くとも4ページで解説されています。

有名なSWOT、ジョハリ、BCGマトリックス、マズローピラミッド、パレート、ロングテールを中心に、欧州の香りのする問題解決フレームワークも登場します。

有名な「重要-緊急マトリックス」が、アイゼンハワー・マトリックスとして紹介されており、結構驚きました。


時間で読める本書。アタマの整理には最適だと思います。


目次 

第1章 自分をレベルアップする 

第2章 自分をもっと知る 

第3章 世の中の仕組みをもっと知る 

第4章 周囲の人を育てる 

第5章 今度はあなたの番です


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日経ビジネス「大胆予測」 異色企業家のするどい切り口!ただひたすら守るしかない年・・・

2013年01月05日 | 本と雑誌

日経ビジネス誌2013.1.7の新春号。

幸せな資本主義」という大特集からの新年スタートです。

「カネ」「大企業」を中心に回っていた従来の資本主義からのシフトが様々な実例、ケースで解説されています。


今回、最もインパクトがあったのが、「異色企業家だけに聞いた大胆予測」。


各界の名物経営者が2013年を予測するという好奇心をくすぐる特集です。


9名の企業家に共通するのが、やはり2013年の経済状況は厳しいということ、

そして、それを自らの力で切り開いていくという気概とプライドの必要性を説かれています。


矢野大創産業社長は、日本という国の「恵まれ過ぎた不幸」が、その活力を削いだと答えられています。

確かに、ハングリーな感じ、命がけで戦う姿勢といったものがだんだんと衰退しているような国内状況です。

 

斉藤玉子屋社長「丸の内から人が消える」

・本社機能の空洞化が加速


矢野大創産業社長「ただひたすら守るしかない年」

・会社は潰れなければ御の字

・ロシア圏は韓国勢が制覇

・カンボジアに注目が集まる


澤田ハウステンボス社長「4~5年後の国家破綻も」

・上半期は依然厳しい

・カンボジアに注目が集まる


大村西松屋社長「少子化の影響は当面現れない」

・業界全体で脱中国が進む

・安ければいい志向は転換


宗次壱番屋創業者「朝4時起きの人が勝つ」

・事業家には最後のチャンス

・早起きする経営者が勝つ

・掃除する経営者が勝つ

・クラシック音楽が流行する


堀場雅夫堀場製作所最高顧問「犬がいるうちは日本は大丈夫」

 

堀場顧問の犬話は、結構楽しむことができました。

詳しくは本誌59ページをお目通しください。

犬が消えてから心配せよ、という例え話は、

京都人のユーモアというか懐の深いジョークという感じで、さすがだなあと感心した次第です。

88歳にして、いまだ現役。

すごい企業家です。


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ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2013 大人のマチュアな新年会!です

2013年01月03日 | 音楽

久々に大人の新年会を楽しむことが出来ました。

ウィーンフィル恒例のニューイヤーコンサート

今年は、指揮者のフランツ・ウェルザー・メストさんの大人の演出で、マチュアで落ち着いたコンサートを楽しむことができました。

今年は、おせちの後に、赤ワインとチョコレートを準備してテレビの前に陣取り至福のひと時を過ごすことができました。


今年は、ワーグナー、ベルディ生誕200年という記念の年。プ

ログラムの中にもごく自然に盛り込まれていました。

ワーグナーの持つゴージャスで神がかりな音楽の世界が、うま~く引き出されていました。

リハーサルなしで技術的にも難解なワーグナーの楽曲を演奏できるのは世界広しと言えどもウィーンフィルだけだと言われているそうですが、まさにそのとおり!

アンサンブルのピタリとあったワーグナーはさすがでした。


また、今年は、日本人の活躍もありました。


ウィーン国立バレエ団の映像で踊る男性が、なんと日本人。

そして、ウィーン楽友協会ホールを花で飾ったのが日本人のフラワーアーティストとのこと・・・。

日本人って本当にすごいと思いました。


美しく青きドナウ」ではワインの酔いがピークを向え、「ラデツキー行進曲」では瞼が重~くなってきました。

本当に素晴らしい元旦のひと時を過ごすことが出来た、本当に素敵なウィーンフィルの演奏会でした。


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2013 大予測 新年あけましておめでとうござます

2013年01月03日 | 日記・エッセイ・コラム

2013年 平成25年 新しい年を迎えることができました。


日本、世界も激動の時代を向かえていますが、今年もさまざまな出来事が出てくることと思います。

平和で、この宇宙船地球号暮らす人々に幸福が訪れるよう祈念するばかりです。


毎年、大晦日に「大予測」と題して、勝手な1年後の予測をしています。

当たるも八卦、当たらぬも八卦の世界で、少し無責任ですが、1年後に当否を振り返りながら年末年始を楽しむことにしています。


2013年の予測です。


GDP日本経済実質成長率2.O%


年末日経株価12500円


欧州金融危機・米国衰退トレンドは続く


1ドル100円・1ユーロ110円(年末)・原油価格120ドル・ユーロ分裂危機


失業率5.0%


中小企業金融円滑化法廃止で倒産数激増。金融機関への批判高まる


中国経済成長鈍化、インド、東南アジアへのシフト進む


尖閣諸島や南沙諸島で小競合い発生


シェールガスやオイルサンドの発見で米国、カナダが資源大国へ


マネジメントビジネスの世界にはナラティブ、リフレクティブ、ダイアローグといった用語が跋扈


仕事もスポーツもモチベーションに焦点


ミニバブルが発生。銀座や六本木でクラブ、ディスコが復活


サラリーパースンの中にプロボノが流行、NPO、ソーシャルビジネスへの立ち上げ増加


広島カープ2位!引き続き巨人が日本シリーズへ日本ハムと対戦


ミュージカルブーム到来


ASEANからの観光客増加


今年もよろしくお願い申しあげます。


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