学卒新人の就職戦線にも少し薄日が見え始めた昨今、次なるキーワードは「働きがい」だと思います。
希望に燃えて社会に出て、自分自身が世のため人のために役立つ・・・。
効力感といったものが認知できれば、人はポジィティブに活動するようになるのではないでしょうか?
自分自身を振り返ってみても、広告代理店に入ったとき、同期のメンバーと就業後、喫茶店に集まって、今からのキャリアや会社の将来について語り合っていた時期がありました。
熱かったのです(笑)。
年を重ねた今だと居酒屋に集まってグチやウワサ話をするというパターンになってくるのですが・・・。
今回の調査は、日経ビジネス誌がGPTWジャパンの協力を得て実施したもの。
今回は、過去最多の180社が参加したとのことです。
調査のキーワードは、
「信用」
「尊敬」
「公正」
「誇り」
「連帯感」
そのとおりだと思います。
「ソーシャル」という言葉抜きに経営を語れなくなった今、社員の持つポテンシャルを引き出すためにも、これらの言葉は大事です。
2013働きがいのある会社ランキング
1.グーグル
2.日本マイクロソフト
3.Plan Do See
4.ワークスアプリケーションズ
5.サイバーエージェント
6.アメリカンエクスプレス
7.ザ・リッツカールトン東京
8.トレンドマイクロ
9.三幸グループ
10.ディスコ
11.モルガンスタンレー
12.セプテーニ
13.アサヒビール
14.日本イーライリリー
15.プルデンシャル生命保険
でも、なんだか外資系が多いなあ???
ランキングでは、予想どおりIT系の企業がラインナップ。
サービス業では、アメックス、リッツ東京(リッツ大阪は24位)が入っています。
なるほどです。
ものつくりニッポンの中心となる製造業では、ディスコ(精密加工装置)が10位にランキング・・・頼もしい限りです。
そのほかアサヒビール、17位にブラザー工業、23位に堀場製作所と続きます。
ニッポン復活に向けて社員の力を結集するためにも、製造業はもっと「働きがい」というキーワードを強調することが必要なように思います。
語弊はありますが、ソフト産業はある部分「虚業」的な側面もあります・・・。
仕事の成果が見えにくい、カタチあるものがアウトプットされにくいという仕事の性格があるのです。
これに比べて、製造業はカタチがあります。
子供たちにも「この自動車はお父さんが作ったんだぞ」「このビルはお母さんの勤める会社で作ったのよ」・・・。
わたしも、先日、造船会社の進水式に招かれたのですが、巨大にタンカーを注水して海に浮かべるというセレモニーは圧巻でした!!!
がんばれ、日本の製造業!です。
また、今回の調査では、働きがいが企業優位性を生むことも株価データをもとに示されていました。
働きがいのある企業は、市場平均より安定的で下落度も小さめとのことです。
HRM的にハーバードスタディのソフトバージョンの正しさが示されたように思います。