全員が同じ曲を歌い競う

2017年01月29日 19時05分19秒 | 日記・断片
★取手市戸頭のカラオケスナック「エスポアル」では。前回の浜ゆうじ「本当にいい女」に引き続き奈良崎正明の「「夫婦(めもと)じゃないか」を参加者全員が歌唱力を競うカラオケの集いが開かれた。
家人は昨日の午後2時ころから、今日の午前10時30分まで、CDを聞きながら練習した。
前回は最下位から2番目。
当方が歌唱のアドバイスをいても、全く聞く耳を持たない。
「歌が下手なあんたに、何が分かるの」と言う否定的な態度なのだ。
歌が単調で、人に伝わる歌唱ではないので、指摘したが、相手にされない。
200回歌えば、それなりに人に聞かせる歌になるはずであるが、家人はほとんど進歩がないのだ。
いわゆる、センスの問題に尽きる。
演歌は演歌であり、歌で演じるもの。
それが分かっていない。
芝居の台詞と同じで、感情の移入がなければ、歌謡の世界で演じることにはならない。
家人には演歌の意味について、肝心なことが分かっていないのだ。
カラオケの集い(大会)は、審査員はない。
カラオケのマシンによる点数で優劣が決まる。
100点を出す人もいるというのだ。
90点以上出す人が、参加者の大半で、レベルがかなり高いそうだ。
「あんたも出る?」と家人が誘うが、パスした。
当方は、友人に会うため、白山に行く。
そして白山のカラオケの店に顔を出すつもりで家を出た。

不可思議な文子と島田の関係 1)

2017年01月29日 11時00分55秒 | 創作欄
職員食堂で同僚の大下貴之とカツカレーを食べながら、島田克男は綿貫文子が座る席の方に視線を注いでいた。
文子は何時も一人で食事をしていた。
なぜか文子は同僚の女性職員を避けているようであった。
大下は大学院まで学んでいたが、大学に残れず役所勤めを余儀なくされていた。
島田は大学院を断念して役所勤めとなった。
島田には趣味らしいものはないが、時々、歌曲のコンサートに行っていた。
人間の体が楽器になっていることに、感嘆していた。
マイクなしで、島田が座る2階席の後方まで歌手の生の声が響き合っているのである。
オペアのアリアを男性歌手と女性歌手が肩を並べて声量豊かにドラマチックな恋の歌っていた。
そんな島田が同僚の綿貫文子の声に関心を持ったのだ。
文子が歌ったら多分、甘く響くソプラノだろうと想ってみた。
島田は容貌にも惹かれが、いわゆる声美人に惹かれていた。
どんなに顔は美しくも悪声の女性には幻滅したのだ。
「島田さんは、梶井基次郎のような感覚を持っているのではないですか?」大下が意外なことを口した。
「梶井基次郎?!」じつは島田大学では文学部で学んできたが、梶井基次郎の小説を一度も読んだことがなかったのだ。
昭和7年、31歳の若さで亡くなった作家の経歴などの知識もなかったのだ。
大学時代の島田は人を寄せ付けないような内向きの性格で、自意識過剰であり「鋭敏な神経の持ち主」と受けとけている学生もいて、学友たちの間では距離を置かれていたのだ。
つまり、付き合っても楽しくない男と見られていたのだ。
当然、女子学生も近付いて来なかった。
綿貫文子にとって、島田との最初の出会いの時の印象では、島田があまり良い人間に思われず、同僚として表面的に接することが無難だと見ていた。
文子は帰る方向が一緒であちたが、入所して1年余、一度も島田と同じ電車で帰ることはなかった。
その島田が今日、資料を整理している文子の脇まで来て言った。
「君が実に良く資料を整理してくれるので仕事が捗るよ。ありがとう、昨日もずいぶん助かったんだ」
そんなことを言ってくれる同僚は一人もいなかったので、文子は心を動かされる想いがした。
「女って、優しい言葉を待ち望んでいるものなのよ」文子は心の中でつぶやいた。
だから、思わずこんなことを言ってしまった。
「たまには一緒に帰りません?」
女性に全く縁がなかった島田であるので、「生まれて俺も、初めて女性から誘いの言葉をかけられた」と小躍りした気分となった。
「そうですね」島田は、言葉がそれ以上でない。
心は嬉しいはずなのに堅い表情のまま、ぎこちない態度になっていまう自身に苦笑を覚えた。
女性と交際をしたいという強い願望をずっと持ち続けながら、彼にはそれを実現することが今日までできないでいた。
来月8月の誕生日で25歳になろうとしていた。
当時、中ピ連が女性の権利を主張し始めいた。
彼女たちは中絶の権利を声高に叫ぶのであった。
ピンクのヘルメットを被り、薬剤のピルのよる避妊を訴えたのだ。
男たちはコンドームの使用を嫌い、生での性交を女に強要して、結果的妊娠させていた。
文子も中ピ連の賛同者の一人であったのだ。

1月28日(土)のつぶやき

2017年01月29日 02時11分30秒 | 医科・歯科・介護