6R(S級特選) 1着 2着 3着 4 5 6 7 8 失
山田 義彦
佐々木 雄一
小菅 誠
2枠連 複 4=61,460円
(5) 2車連 複 5=91,960円
(8) 3連勝 複 5=8=920,530円
(52) ワイド 5=9430円
(4)8=91,690円
(21)5=81,450円
(20)
単 6-42,600円
(8) 単 9-53,550円
(12) 単 9-5-869,510円
(161)
利根輪太郎は、デビュー当時から神山雄一郎選手(61期、栃木、48歳)のファンである。
頭の良さにも注目してきた。
だが、何故か輪太郎が車券を買うと、神山選手は車券に絡まないのだ。
だかだ、神山に選手に勝ってほいいと思った時は、車券を買わず見ていた。
前日の神山選手は真船圭一郎選手(94期、福島、28歳)利して1着となった。
そこで翌日の6レースは、 山田義彦選手(30期、埼玉、30歳)を利して連勝すると思われ、車券は2-9が一番人気となっていた。
前日のレース展開の再現を多くのファンは期待したのだ。
だが、山田選手を追走(マーク)した神山選手はつけ切れずに失速、波瀾のレースとなる。
「やっぱり、俺が神山選手から車券を買うと負けるのか?!」とがっくりきた。
輪太郎はこのレースに勝負だと3万円もつぎ込んでいたのだ。
かっくり、肩を落としているところに、「よう、会長」と宮元武蔵が姿を見せた。
「風邪をひいてな。寝ていたんだ」
「その後、足のむくみは?」
「それが、不思議にむくみは取れた。パンパンだった足がこのとうり」とズボンをあげて見せる。
「よかったですね」
「そうだ。むくみ心配したがこのとおりだ」
輪太郎は神山選手を買って車券が外れたことを告げた。
「昨日またまたま勝てた。連勝するほどでないんだ。48歳だ。もう昔の足はない。それで、3万円も買ったのか?!だから、素人は困ったもだ。負けた金を取り返してやろう」と強気の武蔵は朗らかに笑う。
しかし、である。
8レースは皮肉であった。
絶大な人気を受けていた 竹内雄作選手(99期、岐阜、29歳)は、専門紙によると信頼度80%と評価されいたのに、先行争いをしてしまう。
自慢のパワーは基本的に最後の直線で発揮すべきなのに、1周前の4コーナーで意地となって、別線(ライン)を前に出させまいともがく。
当然、ゴール前の接戦では、余力をうしない、まさかの3着となる。
さすがの勝負師・武蔵もこのレースに10万円をつぎ込み敗退したのだ。
輪太郎は、6レースで負けた3万円を取り戻そうと、2万円を投じていた。
3連単ボックスなら的中したが、竹内選手1着以外の車券は想定していなかったのだ。
そして、11レースと12レースの決勝も、2人は負けてしまう。
武蔵は50万円を失い、輪太郎は8万円を失った。
8R(S級特選) 1着 2着 3着 4 5 6 7 8 9
松岡 孔明
鷲田 幸司
竹内 雄作
2枠連 複 3=54,160円
(12) 2車連 複 3=75,410円
(17) 3連勝 複 1=3=72,100円
(7) ワイド 3=7720円
(12)1=3240円
(1)1=7300円
(3)
単 3-56,390円
(16) 単 3-79,440円
(26) 単 3-7-1 35,040円
(94)
11R(S級特別優秀) 1着 2着 3着 4 5 落 落 失 失
伏見 俊昭
近藤 龍徳
山口 貴嗣
2枠連 複 1=61,560円
(5) 2車連 複 1=93,450円
(12) 3連勝 複 1=6=922,040円
(52) ワイド 1=9940円
(12)6=95,840円
(34)1=61,170円
(16)
単 6-13,290円
(12) 単 9-18,830円
(32) 単 9-1-6123,520円
(259)
12R(S級決勝) 1着 2着 3着 4 5 6 7 落 失
渡邉 一成
松谷 秀幸
園田 匠
2枠連 複 1=51,270円
(5) 2車連 複 1=63,710円
(12) 3連勝 複 1=3=65,900円
(23) ワイド 1=61,050円
(17)1=3320円
(2)3=6950円
(12)
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二人は取手駅前の居酒屋で、残念会・反省会と評して競輪談義をした。
「俺は、どうしても、大穴は買えないな。レースを予想すれば、3連単で3000円から5000円の範囲だな。3000円の配当でもでも5000円買えば15万円になる。それで十分だ」
競輪歴が長い武蔵は、軸が堅い時代の車券買いに拘り続けているのだ。
だが、いわき平競輪の開設66周年記念レースは、尋常の範囲には収まらなかったのだ。
比較的堅いレースであった初日に武蔵は80万円余を儲けていたが、それを吐き出す結果となる。
厳密に言えば、「伏兵」に目が行き届かなかったのだ。
データ(過去の実績)はあてにならない。
展開しだいであり、その展開が読み切れない。
不確定要素が多すぎるのだ。
だがらギャンブルなのだ。