沖縄の死「生きる」

2018年06月29日 13時02分47秒 | 社会・文化・政治・経済
沖縄県浦添市立港川中学校 3年 相良倫子 さん

 
私は、生きている。

マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、

心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、

草の匂いを鼻孔に感じ、

遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。

 
私は今、生きている。

 
私の生きるこの島は、

何と美しい島だろう。

青く輝く海、

岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、

山羊の嘶き、

小川のせせらぎ、

畑に続く小道、

萌え出づる山の緑、

優しい三線の響き、

照りつける太陽の光。

 
私はなんと美しい島に、

生まれ育ったのだろう。

 
ありったけの私の感覚器で、感受性で、

島を感じる。心がじわりと熱くなる。

 
私はこの瞬間を、生きている。

 
この瞬間の素晴らしさが

この瞬間の愛おしさが

今と言う安らぎとなり

私の中に広がりゆく。

 
たまらなく込み上げるこの気持ちを

どう表現しよう。

大切な今よ

かけがえのない今よ


私の生きる、この今よ。

 
七十三年前、

私の愛する島が、死の島と化したあの日。

小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。

優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。

青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。

草の匂いは死臭で濁り、

光り輝いていた海の水面は、

戦艦で埋め尽くされた。

火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、

燃えつくされた民家、火薬の匂い。

着弾に揺れる大地。血に染まった海。

魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。

阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。

 
みんな、生きていたのだ。

私と何も変わらない、

懸命に生きる命だったのだ。

彼らの人生を、それぞれの未来を。

疑うことなく、思い描いていたんだ。

家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。

仕事があった。生きがいがあった。

日々の小さな幸せを喜んだ。手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。

それなのに。

壊されて、奪われた。

生きた時代が違う。ただ、それだけで。

無辜の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。

 
摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。

悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。

私は手を強く握り、誓う。

奪われた命に想いを馳せて、

心から、誓う。

 
私が生きている限り、

こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。

もう二度と過去を未来にしないこと。

全ての人間が、国境を越え、人種を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。

生きる事、命を大切にできることを、

誰からも侵されない世界を創ること。

平和を創造する努力を、厭わないことを。

 
あなたも、感じるだろう。

この島の美しさを。

あなたも、知っているだろう。

この島の悲しみを。

そして、あなたも、

私と同じこの瞬間(とき)を

一緒に生きているのだ。

 
今を一緒に、生きているのだ。


だから、きっとわかるはずなんだ。

戦争の無意味さを。本当の平和を。

頭じゃなくて、その心で。

戦力という愚かな力を持つことで、

得られる平和など、本当は無いことを。

平和とは、あたり前に生きること。

その命を精一杯輝かせて生きることだということを。

 
私は、今を生きている。

みんなと一緒に。

そして、これからも生きていく。

一日一日を大切に。

平和を想って。平和を祈って。

なぜなら、未来は、

この瞬間の延長線上にあるからだ。

つまり、未来は、今なんだ。

 
大好きな、私の島。

誇り高き、みんなの島。

そして、この島に生きる、すべての命。

私と共に今を生きる、私の友。私の家族。

 
これからも、共に生きてゆこう。

この青に囲まれた美しい故郷から。

真の平和を発進しよう。

一人一人が立ち上がって、

みんなで未来を歩んでいこう。

 
摩文仁の丘の風に吹かれ、

私の命が鳴っている。

過去と現在、未来の共鳴。

鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。

命よ響け。生きゆく未来に。

私は今を、生きていく。

多文化時代を輝かせる鍵

2018年06月29日 12時55分04秒 | 社会・文化・政治・経済
固定観念を破るのは柔軟な姿勢。
多様な価値観が交わる時代である。
善き縁があれば、善い方向へ変わっていく。
共に人生を歩み、成長したいと思える誰かがそばにいる。
そんな世界を広げることが、多文化時代を輝かせる鍵。

国を追われた人は、いつまでも「難民」という人ではない。
「自分のことだけではない。他人をも固定観念で見てしまう<くせ>が人間にある。

相手がどんどん成長しているのに、いつまでも過去のその人の姿にとらわれる。

西武の打者の山川選手は自信に満ちている

2018年06月29日 11時20分51秒 | 社会・文化・政治・経済
どのような分野であれ、<自信>が必要だと改めて思う。
過去の実績や日々の努力が自信の源であろうか。
さらに、運も作用する。
だが、過信には落とし穴がある。
6月27日 阪神16-6DeNA
阪神は今季最多17安打16得点で大勝した。
阪神の藤浪投手は5失点したものの5回までなげて2勝目(2敗、7登板)
阪神の陽川選手は先制打を含むプロ初の4安打。
昨季まで2年連続ウエスタン・リーグで本塁打と打点の2冠を獲得した打線で、低迷するチームをけん引した。
自信がないように見える選手ばかりの阪神打線。
いい刺激となったであろうか。
そして、昨日は阪神3-2DeNA
約1か月ぶりに同一カード3連勝。
CSテレビでプロ野球を見ているが、西武の打者の山川選手は自信に満ちている。

自信:人間が自らの能力、知識、信念などを信頼している精神の状態を意味する。
自信があればうまくいくと自分を信頼し、未経験の領域に挑戦する場合でも自己不信や戸惑いを克服することができる。

確信:固信じて疑わないこと。また、固い信念。

過信:価値や力量などを実際よりも高くみて、 信頼しすぎること。
自分を過大評価すること増長する ・ 付け上がる ・ 思い上がる ・ いい気になる ・ 図に乗る ・ 調子に乗る ・ 調子づく ・ 調子をこく ・ 驕る ・ 驕り高ぶる ・ 慢心する ・ 自惚...

猫科の特性

2018年06月29日 06時27分53秒 | 日記・断片
今日も午前3時30分前後ではなく、4時過ぎに目覚めた。
空はオーロラのよな幻想的な雲で、燃えるようなピンクに染まっていた。
携帯電話のカメラに収めたが、パソコンに取り込む必要がある。
東5丁目の取手小学校へ向かう道、五島さんが住むマンションの前で荒井さんに会う。
丘の木立で鶯が鳴き長閑だ。
「久しぶり」と何時もの笑顔である。
二人が立ち話をしていると、脇の家の子犬が金網の柵から足を出している。
以前この家には、煩く吠える犬が居たが、その犬ではなかった。
「可愛いな」と荒井さんは手を出す。
小さなピンクの舌をずっと出している。
その舌は左に垂れ下がっている。
激しく尾を振って喜びを表しているようだ。
生まれて数か月であろうか、とても小さい。
全く吠えないので、気がつないところであった。
家からが金網の柵までベランダになっていた。
時計を確認したら4時50分であった。
それから東6丁目で5時5分ころ、犬を連れている武田さんに会う。
縫いぐるみのような褐色の子犬で頭に赤いリボン。
何度も足に飛びついてきた。
散歩の時は常に綱なしなので、走り回っている。
「嬉しいのか、そうか、そうか、何度も<おはよう>をするのか」と当方に飛び付く犬に武田さんは声をかける。
3度目の犬である。
はじめは大型犬のシェパードだった。
その次ぎの犬は事故で骨折してから、手術の失敗で前足を地面に突く様子が不自然となった。
犬は15年くらいの寿命なので、2番目の犬が8年余で死んだのは早かったようだ。
「寂しい」と奥さんがミスターマックで直ぐに30万円の犬を買ったのだ。
家の前の道で猫のタマが何かを食べていた。
「タマ」と声をかけると横になり、腹を見せ甘えるような仕草をする。
だが、食べていたのがトカゲであったので、タマの口から手を話す。
トカゲの内臓が露出していた。
スズメ、ネズミなどタマは庭にくわえてくるので、西田さんは呆れている。
猫のシマオ、クロオと比べタマはメスで野性的だ。
木に登っていて、あらゆる鳥を狙う。
何でも捕えるのは猫科の特性であろうか。