宗教の社会的役割
人々の平和と幸福を実現し、苦悩を解決するところにある。
人道活動のために、宗派、教団の枠を超えて、協力していくことは、人類の幸福を願う宗教者の社会的使命のうえからも、人間として、必要不可欠な行動である。
ユダヤ教、キリスト教、仏教、儒教、ヒンズー教、ゾロアスター教などの視点から見て、他の宗教が全て偽りで自らの神とは無関係である、つまり他の宗教では他の宗教の真実を否定しているとしても、全ての宗教は、他の宗教の創始者や聖人に尊敬と畏敬の念を示すことが期待されている。
他の宗教を中傷することなく、個々の宗教の長所と、人を引きつける際立った特徴を強調するように勧められるべきだ。
純粋に他の宗教の長所を発見し、それらについて論じ、感銘を受けた理由を説明するべきである。
異なる範囲を狭め、合意する可能性を広げるために、全ての宗教が他の宗教の信者との議論を、個々の宗教の根源までさかのぼって実施するという原則に応じることは極めて重要。全ての宗教はその根源では同じであるという基本的な理念。
例えば、慈善事業をキリスト教徒、イスラーム教徒、ヒンズー教徒、ユダヤ教徒、仏教徒などの間で共同して実施することが可能である。
その時になってようやく、我々は過去の賢人や思想家たちのユートピアの夢、すなわち宗教的、社会的、経済的または政治的な分野など重要な人間活動の全ての領域で、一つの旗の下に人類を結束させる夢の時代を、希望を持って実現することができる。