「首都直下地震」はいつ起きてもおかしくない

2019年01月01日 17時38分25秒 | 社会・文化・政治・経済

「巨大地震や噴火」がなぜ各地で相次ぐのか

後藤 忠徳 : 京都大学大学院工学研究科准教授

「東京都とその周辺で日常的に起きる地震活動についても、おおむね成り立っています。たとえば1965年から2010年までの45年間で、東京・千葉周辺での地震(震源の深さは100キロより浅くマグニチュード3以上)はあわせて約3000回起きています。

このうちマグニチュード4程度の地震は約200回、マグニチュード5程度が約20回起きましたが、マグニチュード6になると5回程度です。

この流れのままなら、マグニチュード7以上の地震は、平均して約25年ごとに1回ほど起きる計算になります。幸い、この期間中には東京・千葉周辺では起きませんでしたが、「今後30年以内にマグニチュード7の地震が首都圏で発生する確率は70%」というのは、このような地震の発生頻度から計算されたのです。

2012年1月、東京大学地震研究所のチームが「4年以内に首都圏でマグニチュード7クラスの地震が70%の確率で起こる」と発表したことが、新聞やテレビで大きく報道されました。東京から神奈川にかけての南関東では、東日本大震災後の半年間、マグニチュード3以上の地震の発生頻度が以前の7倍程度にまで増えていました。

その結果をグーテンベルグ・リヒターの法則に当てはめたところ、「4年以内に70%」という数字が導き出され、東日本大震災が起こった影響で首都直下地震が起きる確率が高まった可能性があると発表されたのです。
東北地方太平洋沖地震の前の3年間に首都圏では約300回の地震(マグニチュード3以上)が発生していましたが、2014~2017年の3年間では約400回に増えていて、地震活動は以前よりも高まっています。グーテンベルグ・リヒター則の計算式が正しいとするならば、首都直下地震の発生確率は下がりはせず、むしろ上がっていると考えられるのです。
予想される地震には5つのタイプがある

さて、「首都圏で想定される巨大地震」と一口に言っても、そのタイプは5種類もあります。

1 地表近くの活断層による地震
2 フィリピン海プレート上面に沿うプレート境界地震
3 フィリピン海プレートの中の内部破壊による地震
4 太平洋プレート上面に沿うプレート境界地震
5 太平洋プレートの中の内部破壊による地震
このうちの1のタイプは陸地の活断層がずれることによって起こる地震で、阪神・淡路大震災と同じタイプの内陸型地震、いわゆる直下型の地震です。最近の調査によれば、東京の周辺には将来地震を起こしうる大小の活断層が、現時点で少なくとも7つは判明していて、そこにはマグニチュード7・4程度(立川断層帯)やマグニチュード8程度(深谷断層帯・綾瀬川断層帯)を起こしうる活断層も含まれています。

文部科学省の地震調査研究推進本部の長期評価では、関東山地~関東平野の活断層が30年以内に大地震を起こす可能性を11%程度と見積もっています。これは熊本地震発生前に見積もられた、九州中部地方の大地震発生確率(18~27%程度)よりは低いものの、かなり高めの値であると言えるでしょう。

首都直下地震の2のタイプは、三浦半島と伊豆半島の間、相模湾の海底にのびている溝状の地形「相模トラフ」のプレート境界で起こる、プレート境界地震です。相模トラフではフィリピン海プレートが関東地方の下に沈み込んでいて、陸側・海側の2つのプレートの間は大断層(プレート境界断層)になっています。

相模トラフから首都圏の真下へとのびるプレート境界断層を境にして、陸側のプレートが海側のプレートの上に乗り上げるようにずれ動くことで地震が発生します。1923年に起こった関東大震災(大正関東地震)は、このタイプの巨大地震です。

関東大震災では100万をはるかに超える人々が被災したと考えられており、10万人以上が地震にともなう住居の崩落と火災で亡くなっています。

なお、「大正関東地震」は地震名であり、「関東大震災」はそれによって発生した災害の名前です。名前が2つある理由は「地震の起き方」と「地震災害の起き方」に違いがあるためです。

地震は自然現象であり、地震の発生開始場所(震源)は比較的狭い地域に限られます。大正関東地震の震源地は神奈川県でした。

一方、揺れによる直接的な被害に加えて、津波・地すべり・人為的要因等による間接的な被害など、地震災害は広範囲に複雑に及ぶため、震災名を別途設ける場合があるのです。関東大震災では揺れ・火災・津波などの被害が群馬県や静岡県にまで及びました。
東京を中心とする関東地方の南部では、200年から400年に1度、この関東大震災と同じタイプの、プレートのズレによるマグニチュード8クラスの巨大地震が起こっています。

1923年の前は1703年に起きた元禄地震で、間に200年ほどの期間があります(ちなみにこの地震のちょうど1年ほど前に、有名な赤穂浪士の討ち入りがありました)。

関東大震災からまだ100年ほど経過しただけですから、「今度、首都圏を地震が襲うとしても、プレートのひずみがたまる2100年代に入ってからだろう」と考える地震学者は多数います。

沈み込んだ後のプレート内部でも地震は生じます。3と5のタイプですが、これらは「スラブ内地震」とも呼ばれています(沈み込み後のプレートは別名スラブともいいます)。プレートの境界ではプレート同士の摩擦のためにひずみがたまりますが、このときプレートの内部にもひずみはたまっています。南関東のマグニチュード7程度の地震5例のうち、4例はこのタイプの地震と考えられています。

また4のタイプは、関東の陸地やその下のフィリピン海プレートと、これらのさらに下にある太平洋プレートがこすれることによって起きる地震です。フィリピン海プレートは南から、太平洋プレートは東から沈み込んでいて、フィリピン海プレートの下に太平洋プレートが位置しています。2のタイプと同じく、プレート境界は大断層になっていて、ここでもひずみはたまっているのです。

東日本大震災の後、断層にかかる力の様子は変わった?

しかし東日本大震災のあと、プレート境界断層や内陸活断層にかかる力の様子は大きく変わったのではないかといわれています。このうち関東地方にタイプ2の地震を引き起こすプレート境界断層について少し詳しくみてみましょう。


関東地方におけるプレート境界断層の接着。陸側のプレートと海側のプレートが互いに強く接着している場所(斜線部分)が陸上の調査から推定された(イラスト:『日本列島大変動』より。ポプラ社提供)
地図などを作成している国土地理院は、日本各地で地面が年々移動している様子を調べていて、このデータからプレート境界断層の状態を推定しています。

それによると、房総半島の地下ではプレート境界断層を境にして陸側のプレートと海側のプレートが互いにがっちりと噛み合って、プレート同士がくっついた状態であることがわかりました。

海側のプレートが陸側のプレートを押し続けている状態であり、いずれはそこが震源となる巨大地震が起きると考えられています。


『日本列島大変動』(ポプラ新書)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
また先ほども述べましたが、活断層のズレによって起こる直下型の地震は、いつ起こるかがまったくわかりません。元禄地震や関東大震災のタイプの地震の前には、マグニチュード7クラスの地震が何度か起きたことはよく知られています。

たとえば関東大震災前の100年間に、南関東地方ではマグニチュード7程度の地震が7回も発生しています。次のプレート境界地震が起きるまでまだ100年あるとすると、その前のマグニチュード7地震の発生時期にそろそろさしかかっていてもおかしくはありません。さらに、先ほど挙げた活断層のほかにも、首都圏の近くにひずみを蓄えた「未知の活断層」が眠っている可能性は十分にあると考えられているのです。

このような日本列島の大変動時代に、私たちはどう立ち向かえばよいのでしょう? まずは私たち自身がどんな地域に住んでいるかを知ることから始めましょう。地震危険度チェックリストを用意しましたので、ぜひご自身で調べてみてください。

 

 


危機管理体制は諸外国に比べ貧弱

2019年01月01日 17時20分05秒 | 社会・文化・政治・経済

日本は世界有数の災害大国。
近年、自然災害が激甚化し、多発している。
「安全な場所などない」と言えるほどなのに、危機管理体制は諸外国に比べ貧弱な状態にある。
首都圏の大地震の可能性
過去の災害から教訓を得て、それを十分生かせていない。
事前の備えや災害対応を検証する必要がある。
住民が主体的に動くようになれば、地域の防災力は格段にあがるだろう。
国民の命と暮らしを守る「防災・減災社会」を築くには、何が求められているのか。

情報の「見える化」で避難を支援する。
「危機管理要員」の育成を急ぐ必要がある。
鉄道網が災害に弱すぎる。
帰宅困難者を生む鉄道網が最大の課題。


新年の会合へ歩いて行く

2019年01月01日 16時06分55秒 | 日記・断片

細い路地に車が停車している。
お子さんたちが、実家に戻ってきたのだろう、車のナンバーを確認すると、千葉、埼玉、東京、横浜などであった。

取手市内の各地の寺へ向かう初詣の家族連れの姿も見かけた。

会館まで、約徒歩40分。
午前9時、11時、午後13時、15時、17時の会合の中で、午後1時にした。
友人の相田さんが18歳のお孫さんと来ていた。
奥さんを亡くされ二女と住んでいるが、つくば市の長女のお孫さんが来ていた。
藤代に住んでいるお孫さんの祖母は95歳で一人で藤代に住んでいるそうだ。
1年に1度しか会合に来ない、新川さんの姿を見かけた。
さらに、亡くなった知人の息子さんの姿も。
今日は富士山もくっきり見え、筑波山の奥に日光連山も見えたと言う人がいた。
どこで見えたのだろうか?
多くの知人と新年のあいさつをした。



日蓮の魅力

2019年01月01日 11時25分07秒 | 社会・文化・政治・経済

社会をより良くしていく。
今日の社会と、人類を苦しめる大きな諸問題に対する答えを探求する人間の心に希望を照らす。
社会的変革への行動と思想に大きな影響を及ぼす。

悪に対して黙っていてはならない生き方。
それは偉大な使命感の表れだ。
権威や権力に服従しない勇敢な人格。
人間的温かさと本物の人物としての人間性。
誠実さや人間的な温かさと知性がにじみ出ており、宗派性を超えて高く精神世界にそびえ立っている。
人間としての日蓮に親しみが湧いてくる。
日蓮の人間性と生き方に、大きな魅力を感じる。
日蓮は、宗教の目的は社会の変革にあるとした。
これは偉大な真実であると考えられる。

日蓮の姿勢に表れている女性に対する平等思想が、現代世界に仏法が大きく広まったいる一つの要因だと思います。

私の個人的意見ですが、世界の諸問題に積極的に関わり、解決しようとする普遍的なメッセージを放つ日蓮仏法は、スペイン人の精神的空白を、埋めることができるのではないか。

カルロス・ルビオさん(スペイン マドリード・コンプルテンセ大学元教授)


取手市 「選ばれるまち」の実現へ

2019年01月01日 10時24分47秒 | 社会・文化・政治・経済

初日の出を見ようとしたが、寝てしまった。
1度午前3時に目覚めてCSテレビの将棋チャンネルなどを観ていたのに、寝てしまう。
次ぐに目覚めたのが午前6時30分ころ。
早朝散歩はしない。
広報とりで1月1日を見る。

12月現在の取手市の総人口は10万7433人で、前月比マイナス159人。
男性5万3061人マイナス82人。
女性5万4372人マイナス77人。
世帯数4万8191世帯マイナス107世帯。

取手市は「ぬくもりとやすらぎに満ち、共に活力を育むまち とりで」を将来像に定めている。
「選ばれるまち」の実現に向け、シティープロモーションに取り組んでいる。
「ほどよく微妙とりで」のロゴマークでPR。

1月12日に、たこあげ大会・どんどまつりを利根川河川敷の取手緑地公園で開催。
たこあげ大会は午前9時30分~午後2時。
どんどまつりは午後4時~7時。