死戦期呼吸(しせんきこきゅう)とは、心停止直後の傷病者に見られる、しゃくりあげるような呼吸。
死戦期呼吸は正常の呼吸とは違い、顎が動いているだけで胸が動いておらず、肺での酸素化ができていない。
そのため、呼吸をしていない傷病者と同様に処置する必要がある。
しかし、医療関係者以外が見分けることは難しく、呼吸していると判断されてしまうことが多い。
下顎呼吸
吸気時に下顎を動かして空気を飲み込むような呼吸であり、顎の動きのみで胸郭はほとんど動かない。
鼻翼呼吸
吸気時に鼻翼が広がり呼気時に鼻翼が縮まる呼吸であり、やはり胸郭がほとんど動かない。
あえぎ呼吸
深い吸息と速い呼息が数回続いた後に無呼吸となる呼吸。
処置
呼吸をしていないので、なるべく早期の胸骨圧迫(心臓マッサージ)や人工呼吸、AEDによる蘇生を要する。
死戦期呼吸について、正しい知識が無ければ目の前の人を死なせてしまう恐れがあります。
素人目には正しい呼吸か同課の判断は難しいので、迷ったらAEDを使用することが大切です。
新潟県で女子高生が突然倒れ、そのまま亡くなったニュースで、倒れた時にみせていた死戦期呼吸という症状、AED(自動体外式除細動器)が話題になっています。
その存在は知っているけど、AEDってどんな時に使うの、とか使い方はとか、知っておいたほうがいいなと思い、調べてみました。
新潟県の高校で野球部マネージャーの女子高生が、ランニング後に突然倒れ、そのまま低酸素脳症で亡くなった。
このとき倒れた時に死戦期呼吸と呼ばれる症状を見せていたのではないかという憶測が飛び交い、それならばAED(自動体外式除細動器)を使用していたら助かっていたのでないかと言われています。
AEDの存在は知っているけれど、どう使ったらいいかわかない人多いと思います。今回の事件でもAEDを使用しなかったことが問題になっていますが、果たして自分がその場にいたら使っていたかどうか。
死戦期呼吸とは
心停止の状態であるが、呼吸しているようにみえる状態のようで
死戦期呼吸は適切な呼吸ではない。
死戦期呼吸は、反応のない患者における心停止の徴候である。死戦期呼吸を呈する患者は、通常、非常に速く息を吸い込んでいるように見える。
患者は口を開けたり、顎や頭、首を動かしたりするかもしれない。死戦期呼吸は力強く見えることも、弱々しく見えることもあり、通常は遅い呼吸のため、呼吸と呼吸の間隔があく場合がある。
死戦期呼吸は荒い鼻息、いきびまたはうめきのように聞こえることがある。
死戦期呼吸は規則的ではなく、正常な呼吸ではない。