心の底から褒め

2019年01月15日 23時52分28秒 | 社会・文化・政治・経済

「もっとも難しい勝利。それは自分に勝つことです」
ソ連の当時の作家・アイトマーフ

人と比べるよりも、「きのうの自分」と比べる。
「今日の自分」より「明日の自分」を見よう。
そのように生き抜く「向上の人」こそ、偉大な人生の山を登り切れる人である。
「いいこと」があれば、教師は生徒を、心の底から褒めることである。
褒められて、<自信>もてば、その人の可能性は、いくらでも引き出されていく。

チンギス・アイトマートフ
アイトマートフは、ソ連およびキルギスにおける戦後派作家に分類される。
作品の特徴としては、神話や伝説、民話に対する言及が挙げられる。
ペレストロイカが始まると、文学者の立場から改革を訴えるようになる。


輪子の競輪日記 嫌いになれない人たち

2019年01月15日 23時11分52秒 | 未来予測研究会の掲示板

競輪ファンの貧乏三人衆は、自らの立場を自嘲している。

貧乏三人衆は、二組、三組見かける。
輪子の父親を知っている2人は取手の小文間(おもんま)の市営住宅の住人。
鈴木真吉は72歳、6畳、3畳、DKで家賃は1万500円。
また、小泉駿二は69歳、4畳半の二間、DKで家賃は6500円。
彼らはバスではなく、自転車で取手競輪場げやってくる。
自宅から競輪場までの距離は4㌔ほど、上り下り坂がある取手市内の地形、足腰は自ずと鍛えられているようで元気そのもの。
もう一人の広井俊夫は67歳、駒場の市営住宅の住人、6畳、4畳半、3畳、Kで家賃は1万4300円と言う。
いずれにしても安い。
それぞれが年金生活者。
彼らに共通しているは、多くの職業を経験していることで、それぞれが、わけありで現在は単身。
中卒、高卒で高学歴ではない。
自称元法務省検察庁事務官の木内進一は、上から目線で貧乏三人衆たちに車券が的中すると1000円、2000円を恵んでいる。
輪子も1000円もらったことがある。
「寒いな、検察庁を辞めて、アフリカに行ったが、どんなに暑くとも耐えられる。寒いのが耐えられない。だめだな」とダウンコートの襟を立てる。
一方、貧乏三人衆たちはジャンパー姿で冬場は如何にも寒そうに見える。
武蔵さんは「ほら吹き」と木内を嫌っている。
一方、木内は武蔵さんを「酔っ払い」と決めつけている。
取手競輪場の正門に近い食堂で昼飯を食べながら日本酒2本飲んでから、武蔵さんは午後2時過ぎに姿を見せる。
「昼間から酒など飲んで、アホウだ」と武蔵さんを木内を蔑んでいる。
競輪好きであった輪子の父親と彼らは重なる部分があり、嫌いにはなれない人たち。

 

 

 


日本の人質司法が問題

2019年01月15日 17時51分11秒 | 社会・文化・政治・経済

人質司法が問題

【人質司法】日本の司法の問題点 なぜ人質司法と言われるのか
人質司法とは

被疑者が疑われている罪(被疑事実)を自白した場合、または、被告人が起訴された罪(起訴事実または公訴事実)を自白すれば勾留期間が長引かずにいくのに対して、否認すると勾留期間が長期になり、また、保釈が実質的にほぼ不可能になることです。

また、否認していると接見禁止の処分がつくので、そうなると基本的に弁護士以外とは面会ができなくなります。

このように外に出たいなら自白をしろという制度のことです。

人質司法の問題点

このような自白を何が何でもとってやるという捜査機関の姿勢は、本当は罪を犯していないのに逮捕されてしまった人を自白に追い込む可能性があります。
本当はやっていないのに、いくらやっていないと言っても刑事には信じてもらえずに、『自白すれば外に出られるぞ』という刑事の言葉に負けて事実ではない自白をしてしまうのです。

これで1回でも供述して調書を作成してしまうと、裁判で証拠として使われてしまうので不利になります。取調べの可視化もなく完全な密室で行われるので、冤罪が生まれてしまうのです。

また、1つの疑われている罪(被疑事実)に対して認められている勾留期間が、逮捕からの48時間、送検からの24時間、勾留延長の20日間の合計23日間であるため、この期間内に自白が取れなかったらまた違う罪で別件逮捕して時間を稼ぐという行為をします。
普段だったら逮捕しないことでも勾留させておくためだけに別件逮捕するのです。

冤罪だった場合、長期間交流されることで仕事や家族に影響が出るのは避けられません。

否認していると無条件で接見禁止がついたり、保釈が認められないところも問題です。

まず接見禁止がつく理由ですが、『罪証隠滅のおそれがあるため』です。
よく考えてください。
面会には警察官の立会が必ずつくんですよ。
罪証隠滅なんて絶対無理でしょ。

保釈が許可されない理由も同じように『罪証隠滅のおそれがあるため』ですが、もう関係先にガサ入れした後だからこれも不可能です。
むしろ刑事が罪証を見逃さなければいい話です。自分たちで無能だって言っているようなものですよね。
自白をとりたい理由

なぜここまでして捜査機関が自白をとりたいかというと、起訴するには自白の調書が1番必要だからだと思います。

自白の調書がなくても起訴できますが、そうなると証拠書類がたくさん必要になってめんどくさくなるんです。起訴=犯罪の立証には自白の供述調書が1番効くんです。捜査機関はめんどくさがってるだけです。

あとは立件数を増やして捜査機関が威厳を保ちたいからというのも少なからずあると思いますけどね。

あとはただの嫌がらせのような気もします。

まとめ

簡単にまとめると、森友学園問題の鴨池夫妻を例にあげるとわかりやすいと思います。

保釈請求が却下されています。罪証隠滅・逃亡なんて無理なのにですよ。

これこそ、THE人質司法ですよ。


朝毎読 ―蜂飼耳書評集―

2019年01月15日 13時05分55秒 | 社会・文化・政治・経済

単行本(ソフトカバー) – 2018/10/26


「東欧音楽綺譚(きたん)」

2019年01月15日 12時50分41秒 | 社会・文化・政治・経済

 伊東 信宏氏 "周縁"に生まれた多様な魅力

2018/12/8付
日本経済新聞 朝刊
 ハンガリーの国民的作曲家バルトークなど、東欧音楽研究の第一人者として知られる音楽学者による初のエッセー集だ。
音楽専門誌の2年間の連載をまとめた。
「連載の経験がなく不安だったが、研究者の論文のように堅くならないように心がけた」と語る。

東欧や周辺地域を実際に訪れた体験を基に書き、自ら現地で撮影した写真も使った。頻繁に言及するバルトークは大作曲家というだけでなく、東欧を中心とした民俗音楽の収集・研究…

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東欧音楽綺譚 単行本 – 2018/10/3



人間はなぜ歌うのか?

2019年01月15日 12時45分49秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 人類の進化における「うた」の起源 単行本

商品の説明

内容紹介

★各社書評より
「きわめて挑発的、かつ示唆深い仮説が豊富なエピソードとともに語られる本書は、音楽進化学の入門として非常に魅力的なものである」(本書「解説」より 東京大学大学院総合文化研究科教授・岡ノ谷一夫)

「音楽が社会の役に立つのかどうか、などというケチな疑問を吹っ飛ばす、恐るべき本だ」(『レコード芸術』2017年6月号「東欧採音譚18」より 大阪大学文学研究科教授・伊東信宏)

「こうした音楽の起源と進化をたどりながら、著者は無数の魅力的な問いの種を蒔まいていく。「なぜ、すべての言語で質問形は語尾を上げるのか」。「なぜ、言語によって吃音の発症率が異なるのか」。我々とは何か、新しい視点から悩ませてくれる一冊である。」(2017年6月4日付「読売新聞」より 東京工業大准教授・伊藤亜紗)

「人間はなぜ歌うのか。進化最大の謎だ。異性を惹きつける、遠距離通信、宗教儀礼、母子のコミュニケーション、など諸説ある。著者の説はもっと壮大で、音楽は人類進化の重要な鍵と結論付ける。……中略……挑発的だがいつのまにか説得されている。本質を突いているからではないか。」(2017年6月10日付「日経新聞」より ノンフィクション作家・最相葉月)

「彼によると、音楽の起源に関する関心は〈まともな音楽学〉の領域には馴染まないものと長年考えられてきたという。……中略……今あえてその問いへと立ち向かおうというのだから、非常に挑戦的な論考と言える。……中略……なぜ私たちはショッピング・モールやエレベーターですら音楽を流さずにいられないのか? 戦闘に出発する前の兵士はなぜ大音量でヘヴィ・メタルを聴くのか? そんな素朴な問いに対する答えも記されている。」(『MUSIC MAGAZINE』2017年8月号より ライター/編集者・大石 始)

★本書の紹介
人間はなぜ歌うのか?――音楽とは、人類の進化の過程で、私たちににいったい何をもたらしてくれたのでしょうか。かのチャールズ・ダーウィンは、音楽を「人間の通常の生活に直接の役には立っていない」と評しましたが、そうであれば、私たちはなぜこれほど音楽を、とりわけ「歌」を愛するのでしょうか。 本書は、その単純な疑問から出発した、しかし実にユニークで広大な「人類の進化」について語る本です。本書の著者は民俗音楽の分野における研究・活動を顕彰する国際的な賞「小泉文夫音楽賞」2009年度受賞者ジョーゼフ・ジョルダーニア氏であり、本書は氏の初の邦訳書となります。地図や図表を新たに加えた本書は、専門家のみならず「人類の進化」「音楽の起源」に興味を持つ全ての方々に分かりやすく、また読み物として楽しんで頂ける一冊です。 ぜひ、「音楽進化学」の一端に触れ、人類の太古の合唱歌唱に思いを馳せてみてください。

内容(「BOOK」データベースより)

音楽と言語の起源を探る挑戦的仮説。



相対と連関

2019年01月15日 12時11分21秒 | 沼田利根の言いたい放題

同じ景色も立場が変われば違って見える。
医師と患者
教師と生徒
政治家と民衆
経営者と従業員
青年と老年
検事と弁護士
被害者と加害者
アイドルとファン
資本主義と共産主義
日本本土と沖縄
白人と黒人
米国と日本
米国と中国
キリスト教とイスラム教
夢と現実
幸福と不幸
善と悪
男と女

弱さと強さ、信頼と不信、-並べると切りがない・・・

この相対的比較の中で、医師も病気になれば、患者となる。
被害者が加害者にもなる。
昨年の大相撲界の騒動の構図である。
あれは何であったのだろうか?
横綱が引退し、連関(結びついて)して親方までが引退する。
皮肉と言えば実に皮肉な結果となったものだ。
アジアを侵略し多くの犠牲者を出した上で日本の平和憲法が成立したのに、国防費は増加の一途となる。


靖国神社へ行く

2019年01月15日 08時36分51秒 | 創作欄

「私のおじいさんは、戦死しているの。1度、靖国神社に行ってみたい。どこにあるの?」
「近くにあるよ」
「それなら、行ってみたい」
昼休みに靖国神社へ行く。
右翼の街宣車が3台停車していた。
「あの人たちは何なの」由紀は立ちどまる。
迷彩服の若者が日の丸の鉢巻きをしている。
「戦前の亡霊のようなもの」と徹は皮肉を込める。
「亡霊?」由紀は怪訝な顔をした。
「大きいわね」大きな鳥居(第一鳥居)を見上げる。
ついで、大村益次郎の銅像を見上げる。
「誰なの」
徹は詳しくないので、「明治維新の人だね」と曖昧に答えた。
神門の金の菊の紋を見て「おごそかね」と由紀は目を留めた。
軍服姿の老人たちの姿に由紀が注目した。
「写真で見た。私のおじいさんみたいね」
「あれも、亡霊かもね」と徹は笑う。
紋付の和服姿の高齢の女性も居た。
「人が多いのね」とキョロキョロする。
右手方向の能楽堂に興味を示した。
拝殿で由紀は手を合わせた。
それから朱印所でお守りを買う。
徹には無縁のものだ。
神池庭園へ行く。
「この雰囲気、いいわね」由紀は笑顔を見せる。
帰り道は南門を出て靖国通りを九段下へ向かう。
「明日、ドライブで熱海に行くの」と由紀が言う。
徹には関係ないことだと思っていた。
「徹さんは、車持っているの」
「持っていない」
「そうなの。私は姉の車に時々乗っている。明日誰とドライブ行くと思う?」由紀がニヤリとした。


輪子の競輪日記 漁夫の利

2019年01月15日 06時45分16秒 | 未来予測研究会の掲示板
車番選手名 年齢/期別府県級班決まり手/着差上り
1 4 池田 憲昭
36歳/90期
香川  S級1班 差し 11.5    
2 9 東口 善朋
39歳/85期
和歌  S級1班 1  車身 11.5    
3 5 椎木尾拓哉
33歳/93期
和歌  S級1班 1/8車輪 11.4    
4 2 中川誠一郎
39歳/85期
熊本  S級1班 1/2車身 11.4    
5 8 簗田 一輝
23歳/107期
静岡  S級1班 1/4車輪 11.4    
6 3 岩津 裕介
37歳/87期
岡山  S級1班 微差 11.7    
7 7 小川真太郎
26歳/107期
徳島  S級1班 1/2車輪 11.8 B  
8 1 三谷 竜生
31歳/101期
奈良  S級S班 3  車身 11.9    
9 6 小川 勇介
34歳/90期
福岡  S級1班 3/4車輪 11.6    

展開がもつれたと言え、準決勝戦で、若手の有望選手南潤(111期)を軽々と捲った中川誠一郎選手のスピードは本物。
専門新聞も強調していた。
その中川選手は初日は展開が読めない細切れ戦で5着。
でも、2目、3日目を鋭い捲りで連勝勝、スピードは本物。
2年ぶりの和歌山競輪開設記念を制覇するだろうと期待されていた。
「状態は良くなったし、嫌いな2分戦ではないので、僕的には決初戦は(3分戦なので)一番やりやすい」とコメントしていた。
中川選手はダービーを獲ってから、G1戦の決勝戦にすら乗っていない。
「そろそろ獲りたい」と意気込んでいた。
一方、暮れのグランプリを獲った三谷竜生選手は「地元の2人をしっかり連れて行けるように頑張る」とコメントしていた。
初日1着、2日目1着、3日目(準決勝)2着と安定していた。
「輪ちゃん、三谷と中川の一騎打ちだな」と武蔵さんが言う。
グランプリはワッキーに獲らせてもらったけど、「ここでは貫禄勝ちする」と輪子も思っていた。
ところが、1番三谷選手は、後方にいた2番中川選手を意識して仕掛けない。
7番小川真太郎選手(107期)が逃げていた。
並びは 7-4-3(前段) 1-5-9(中断) 2-6(後方) 8(単騎)
逃げた7番の番手にいたのが、4番の池田憲昭選手だった。
中断のライン、後方のラインも牽制し合って仕掛けが遅れる。
前残りで決まるような有利な展開に。
これが、まさに漁夫の利!
「何をやっているんだ。遅いぞ!動け、今だ!」と武蔵さんが叫ぶ。
「これが、レースのアヤね。仕方ない」と輪子は外れた車券を握り締めていた。

払戻結果

2車単 4-9 3万8310円(61人気)
3連単 4-9-5 16万7020円(280人気)