「広報とりで」(2019年12月1日号)
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防災無線個別受信機
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2018年07月25日 (水) NHK
三輪 誠司 解説委員
西日本豪雨や九州北部豪雨など、毎年のように豪雨災害が深刻な被害をもたらしていますが、自治体などが発信する防災行政無線の内容を確実に届けるために、国は戸別受信機という装置の普及を進めようとしています。
防災行政無線は、自治体が、災害の発生や避難情報などを無線で発信しますが、屋外に設けられたスピーカーが受信し、音で知らせます。
しかし、屋外のスピーカーは豪雨の時には、音がかき消されてしまいますし、今の住宅は建物の密閉度も高くなっていますので、締め切っていると聞こえにくくなります。
このため、自宅の中に小型の受信機を置き、受信するという戸別受信機があれば聞き取りやすくなります。
3年前の関東・東北豪雨の際、茨城県常総市は避難指示などの情報を屋外のスピーカーで流しましたが、その後に行われたヒアリング調査で、「避難指示がわかりにくかった」と答えた人のうち、57.8パーセントが「聞こえにくかった」と答えています。
おととしの新潟県糸魚川市の火災では、市は屋外スピーカーと戸別受信機を使って火災の発生や避難の呼びかけを行い、それによって火災を知った人が多かったということです。窓を閉め切っていた冬の日に強い風が吹く中で発生した火災ということもあり、戸別受信機の効果は大きかったと見られています。
こうしたことを受けて、総務省は、戸別受信機をどのようにしたら普及できるか、自治体や無線機メーカーなどをあつめた研究会開いて話し合っています。
戸別受信機の特徴は、行政側が放送を流すと、自動的にスピーカーから音が鳴ります。停電になっても使えるように、一定時間電池でも動くようになっています。また、災害時に持ち出せるようにライトがついている機種や、聴覚に障害がある人のために液晶パネルで文字情報を流す機種もあります。
今は自治体のホームページも充実していますし、避難情報は、電子メールで発信するところもありますが、ご高齢の方のうち、インターネットや携帯電話を使っていない人が国の推計ではおよそ4割いると見られています。
また、実際の防災メールの避難情報は、必要な情報がすべて盛り込まれている反面、文字数が多く、難しい表現があります。
その反面、肉声は、声の調子で深刻さも伝えられ、緊急事態であることを伝えることもできます。災害が深刻な事態になる前なら、近くの人も誘って避難しましょうという呼びかけも臨機応変にできます。
戸別受信機の利用方法は、住んでいる地域によってかなり違いますので、まずは自治体に問い合わせてください。
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一般的なのは、自治体が販売したり、貸し出したりする方法です。無償で貸し出すというところもありますが、もともとの本体価格の4万円前後で販売する自治体もあります。
このほか、地域のコミュニティーFM と協定を結んでいる自治体の場合は、防災ラジオを数千円で販売するところもあります。また、ケーブルテレビが普及している地域では、ケーブルテレビの回線に受信機を接続する月額数百円のサービスを紹介するケースもあります。基本的な機能は同じです。
しかし、戸別受信機を利用できない地域もあります。まだ495の自治体では、まだ戸別受信機の仕組みを整えていません。これは、受信機などの価格が高く、財政的な負担が大きいことが最大の理由です。国は、整備に必要な財政補助の制度を設けるとともに、安い価格で販売できる受信機の開発をメーカーなどと話し合っているところです。
しかし、災害はいつ発生するかわかりません。高齢者世帯や、ハザードマップで、浸水の危険性が高い地域の世帯には、優先して配備できるよう、自治体は一刻も早く対策を進めてほしいと思います。
いまは、かつて経験したことがないような大きな災害が相次いでいますので、防災情報がいっそう大切です。
激しい災害では、設備の故障や水没など、報伝達手段が使えなくなる危険性があるため、戸別受信機も、携帯電話も万能ではありません。そのためには、情報を入手できる方法を複数設けておくことが大切です。
「自分は利用しなくても大丈夫」と思わずに、防災情報を確実に受け取る仕組みを積極的に利用していくことが必要です。
(三輪 誠司 解説委員)
津屋 尚 解説委員
Q:核兵器をめぐる世界の現状をどうみたらいいでしょう?
A:現実は非常に厳しいといわざるを得ません。イラストに描かれているのは、核兵器を保有している主な国の指導者たちです。被爆地や世界からの切なる声には耳を貸そうとせず、「核廃絶」とは逆の方向に進もうとしています。世界にはまだ1万4000発以上の核兵器があるといわれていますが、特に、その9割以上を占めるアメリカとロシアは、再び核戦力を増強しようとしいて、軍拡競争が再燃しかねない状況です。
Q:数が増えているということですか?
A:数はそれほど変わっていないんですが、問題なのは核兵器の質的な変化です。トランプ政権は今年2月に発表した新たな核戦略で、いわば「使える核」を導入する方針を打ち出したんです。
Q:「使える核」というのはどういうことですか?
A:アメリカの核兵器は、都市をまるごと破壊してしまう「戦略核」がほとんどですが、これだとあまりに破壊力が大き過ぎて、「簡単には使ってこれないだろう」とロシアなどに見透かされてしまうのではとトランプ政権は考えたんです。
そこで、核爆発の威力を抑えて小型化したもの、つまり「使える核兵器」を取りそろえれば相手の攻撃を抑止できるだろうと考えているんです。
しかし、この考えは、明らかに核軍縮に逆行するばかりか、核兵器が使われてしまう危険を高めるだけではないかと批判が沸き起こっています。
Q:核軍縮を進めるにはどうしたらいいのでしょう?
A:そのためには、核軍縮に背を向けている保有国の政策を改めさせなければなりません。簡単なことではありませんが、核兵器に頼らなくても安全が保障される仕組みをつくるしかありません。去年採択された「核兵器禁止条約」は、核保有国などが反対していて実効性の面での課題はあるものの、核の廃絶を求める機運が世界に広がっていることは示したのは確かです。この機運をしっかりとつなぎとめながら、新たな仕組みを模索していくことが唯一の被爆国・日本の責任でもあると思います。
(津屋 尚 解説委員)
Sir Joseph Rotbolt
去る5月にワシントンDCで開催された第15回IPPNW世界大会で「パグウォッシュ会議」のジョセフ・ロートブラット前会長による基調講演が行われた。
「パグウォッシュ会議」は、あらゆる紛争を平和的手段によって解決するよう勧告することを目的とする世界の科学者による会議で、1957年7月に第1回会議を開催、1995年には同会議とジョセフ・ロートブラット氏はノーベル平和賞を受賞。
以下は、ロートブラット氏による基調講演のほぼ全訳である。
私たちは醜い現実を直視しなければならない。
核兵器廃絶は進んでいるどころか、実のところきわめて悪い方向へ向かっていると言わざるを得ない。IPPNWは21年間、PSRは41年間、 Pugwashは45年もの間核兵器をなくす運動を続けてきたが、この運動は行き詰まってしまったばかりか、最近暴かれた米国の「核態勢見直 し」(Nuclear Posture Review)では、核兵器が通常の軍事戦略として使われる可能性が強まっていることがわかった。
さらに悪いことには、一般市民の核兵器廃絶への支持が失われている。
例えば、英国で過去20年間毎月行われた世論調査がある。
(1)今、英国の直面する最も重大な問題は?
(2)その他の重大問題は?
一時は40%以上が核軍縮と核兵器問題を最重要としていたが、この数字は急速に減少し、冷戦終結後は約1%に留まっている。
諸外国で同様の調査が行われたわけではないが、さまざまな統計からみて米国でも似たような状況だといえる。
ソビエト連邦崩壊後、核の脅威は旧ソ連とともに消え去ったか、現存する核兵器が抑止力となり何とかなるだろうと大多数が確信するにいたってしまった。しかし、実際はそうではない。
残念ながら、私たちは世の中の人々に本当のところをきちんと伝えそこなってしまった。
私はPSRやIPPNW、Pugwashが果たした今までの功績を過小評価するつもりはもうとうない。核戦争をいままで回避できたという事実は、これら の団体が何かしらの貢献をしてきたからであることに間違いはないのだ。
実際、私たちはミカエル・ゴルバチョフからじかにそういわれたことがある。
しかし、過去の功績に安住してばかりはいられない。私たちの仕事はまだ終わってはいない。
見通しは暗いが気をとり直し、核兵器廃絶キャンペーンを盛り上げなければならない。法と道徳の原則に則った市民によるキャンペーンを再び展開するのだ。
「核態勢見直し」の暴かれた部分はショッキングなものであった。そこには、核兵器を最後の手段としていたドクトリンは覆されて、戦時において核兵器を通常兵器と同じ位置付けにする戦略が明確に述べてある。
これは重要かつ危険な核兵器の理論的解釈の転換である。
実は、「核態勢見直し」の暴露された個所は特に見新しいものではない。9月11日のあの事件に強く影響されたのは確かだが、米国が長らく密かに、広島・ 長崎以来、いや、それ以前から持っていたポリシーが表面化しただけのことで、核削減をいう米国の公的姿勢と矛盾しているのは誰から見ても明らかである。
核抑止ドクトリンはこの偽善的な二枚舌ポリシーの底に強く根を張っている。
皮肉なことにこのドクトリンは原爆プロジェクトに着手した科学者によって作り出されたものである。
研究に着手した英国の科学者は―私もその中の一人で あったが―人道的な科学者であった。研究そのものを目的としていたが、もちろん根底には人類が恩恵を被ることになるだろうという期待がこめられていた。
大量殺戮兵器にかかわった仕事をしていると考えるだけでも通常はおぞましいものだが、あの時は普通の状況ではなかった。戦争は緊迫しており、民主主義と 最悪の状態の全体主義との戦いであった。
ドイツが原子爆弾の開発・製造をするのでないかという強い恐れが私たちにはあった。ヒットラーが原爆を手にすれ ば、世界に邪悪なナチス政権が樹立されてしまう。
当時、私たちが考えたことは、このような最悪な事態を防ぐ唯一の方法は、私たち西欧同盟が原子爆弾を持ち、報復措置として原子爆弾の使用をほのめかして威嚇することであった。私が核抑止という概念を思いついたのは1939年の夏か第2次世界大戦勃発前のことであった。
しかし、私はまもなく核抑止という概念には欠点があることに気づいた。私たちの目的は原爆をだれにも使わせないことであったので、攻撃されたら仕返しに 原爆を使うと脅せば、このトリックが効くと思っていた。
だが、このトリックが効力を発揮するのは理性ある指導者に対してのみで、ヒットラーには理性が欠如 していた。もし、ヒットラーが原子爆弾を手にしていたならば、最後にはベルリンの隠れ家から、「ロンドンに原子爆弾を落とせ」と命令を下しただろう。
しか も、その後にドイツに恐るべき仕返しが待っていることを十分承知のうえでである。
結局、米国が原爆を手にする前にヒットラーは通常兵器で負けてしまったので、この理論が試されることはなかったが、核抑止の概念は当初からあったもの で、以来ずっと存続しているということである。
非核兵器国に対してさえも核兵器を使うという、核抑止から転化した拡大抑止の概念は、核兵器廃絶を妨げてい る最大の要因だと私は考える。
最初の原爆実験が準備万端整った1945年7月には、このプロジェクトを始めた科学者の多くが、道徳的見地からこの爆弾を市民に使うことには強く反対していた。
かれらは米国大統領と政府に、道徳的見地から訴える請願書を提出した。しかし請願は却下された。
政治家と軍部の指導者層は原爆に対しては独自の考えをもっていて、道徳的見解など入り込む余地はなかった。戦争の早期終結ということは確かに大きな要因ではあったが、もっと重要なことは、世界に、特にソ連に対して米国が新たに入手したこの軍事力を示すことであった。
そして、そのためには爆弾の破壊力を最大限に示さなければならなかった。
ねらいがソ連にあったことは戦争が終わるとすぐに明らかになった。
しかし、私自身はたまたまこのことをずっと前から知っていた。マンハッタン・プロジェクトの総指揮をとっていたレスリー・グローブズの口から直接聞いていたのだ。ロスアラモスで夕食をしていた時さりげなく彼はこう言った。
「君もわかってるだろう。このプロジェクトの主な目的はロシア人の制圧だってことを。」
この会話が交わされたのは1944年3月であったが、この時はロシア人は私たち連合軍側で、ヒットラーという共通の敵と戦っていた時だ。数千人のロシア人が毎日死に、ドイツ軍をスターリングラードで食い止め、連合軍のフランス上陸の時間稼ぎをしていた時である。
広島・長崎の2ヵ月後の1945年10月にグローブズ将軍は米国の核兵器政策に関する彼の見解を率直にこう述べている。
「もし我々が理想主義ではなく本 当に現実主義であるならば、我々と強固な同盟関係も信頼関係もない外国勢力に原子爆弾を製造し保有することを許しはしないだろう。そのような国が原子爆弾 をつくろうとでもすれば、脅威になる前にその国の原子爆弾の製造能力を我々は破壊してしまうだろう。」
57年後この現実主義は「核態勢見直し」に明確に記されることになった。
グローブズ将軍の言う理想主義とは、2つの日本の都市が破壊されたことに対する世界中からの反感で、大多数の米国民も抱いていた反感であった。
核兵器は 当初から嫌悪されていたし、道徳的な見地から核兵器の使用にはほとんどの国が反対だった。これは今も続いていると私は確信している。
1945年1月に第1回国連総会が開催され、核兵器廃絶委員会を設置することが満場一致で決議された。決議には次のような文言がある。
「大至急に問題の全ての局面を調査し、具体的な提案をし、原子爆弾による国家武装をなくすよう努める。大量破壊兵器と位置付けられる他の全ての兵器も廃絶すること。」
米国政府はこれを何とかつぶそうとしたが、真っ向から反対することはできなかった。
広島への原爆投下後すぐに、マンハッタン・プロジェクトに携わった科学者が音頭をとり米国内で核廃絶キャンペーンが始まった。かれらは作業部会を立ち上 げ、全面的に原子力エネルギーを管理するための具体案を出し研究・調査した。
その結果はAcheson-Lilenthal Reportに記されているとおり、国際原子力開発機構を創設することを勧告し、全ての原子力活動を管理・査察・認可するというものであった。
また、以下のような提案も行われた。
「原子爆弾の製造を中止させる:現存する核爆弾は条約にしたがって処分する。」 The Acheson-Lilienthal Reportは米国政府のBaruch Plan公的見解を表明したの基礎となり、1946年6月に国連の原子力エネルギー委員会へ提出された。
そのBaruch Planは黙示的な言葉で始まっている。
「我々はここで生か死を選ぶことになる。それが我々の仕事だ。原子力時代というこの新しい時代の不吉な前兆の裏には、誠実さでもってすれば人類の救いと なる希望がある。もし、我々が失敗すれば、人間は恐怖の奴隷となる。自分たちを欺くことはやめよう。我々が選ぶのは世界の破滅ではなく世界の平和であ る。」
すばらしい言葉、力強い声明である。しかし、悲しきかな行動が伴わなかった。
この偽善的なパターンは以後ずっと米国の核政策の特徴となる。
米政府は核兵器廃絶・核軍縮政策に対してリップサービスせざるを得なくなり、毎年大多数で採択される国連決議のとおり、国際世論の圧力に屈することになる。
このような経過を経て、核不拡散条約(Nu-clear Non-Proliferation Treaty)ができ、現在、4カ国を除く全ての国連加盟国が同条約の締結国となっている。
核不拡散条約(NPT)のもとに、非核兵器国である182カ国 は核兵器を取得しないことを約束し、核保有5カ国は核兵器を廃絶することを約束している。
だが、NPT第6条にあいまいさを残したために、総合的に完全な 核軍縮の達成を見るまでは核兵器を保有するという口実を、タカ派に与えることになった。
しかし、その後再び国際世論の圧力にさらされ、このあいまいさは2000年のNPT再検討会議で削除され、第6条に「核兵器の完全な廃絶を達成するための核兵器国による明確な約束」という文言が盛り込まれた。
このようにして、米国、中国、フランス、ロシア、英国の核保有国は、正式かつ明確に全ての核兵器を廃絶することを約束するに至った。
非核世界をつくることはNPT加盟国全てに課せられた法的約束なのである。
しかしながらその一方で、核兵器が無期限に存在することを意味する拡大抑止という事実上の核戦略がある。
冷戦終結後の実際の米国の核戦略は、グローブズ将軍が最初に提唱した通り、ますます核兵器を使う方向に傾いている。
冷戦終結直後は米国の政策は多くのNATO諸国に支持されており、核兵器は最後の手段、国に支持されており、核兵器は最後の手段、つまり核攻撃された場合の反撃の手段であった。
しかし、クリントン政権下での1994年の「核兵器態勢見直し」では、化学・生物兵器で攻撃された場合には、核兵器で反撃することが始めて明確に述べられている。
今の「核態勢見直し」はこれよりも前進し、核兵器を世界の平和を維持するうえの手段と位置付けている。こういうことであれば、紛争解決を軍事に頼っている限り核兵器は必要となる。
つまり、戦争が社会的慣行として認知されているかぎり核兵器は必要なのである。
このような政策は、論理的、政治的、軍事的、道徳的な理由から文明社会においては受け入れられない。特に、法と道徳的側面から。
論理的には、米国の核政策は自衛の策と言える。もしある国が軍事的に最強な国でも、自国の安全保障のために核兵器が必要であるといえば、 危険を感じている国が他にあり、その国が同じように核兵器を保有したいと考えた場合、それは否定できないわけである。
つまり、核兵器の拡散は米国の核政策 の論理的結末なのである。米国とその同盟国が自ら核兵器を保有している限り、他の国に核兵器を取得させないわけにはいかないわけで、拡大抑止という政策は このように核不拡散政策を台無しにしているのである。
さらに、抑止の根幹そのものを揺さぶるものがある。
この論理は、紛争当事者に理性的な判断と行動が伴っており、自分たちが行動を起こした際のリスクを現 実的に評価できる能力がそがある。この論理は、紛争当事者に理性的な判断と行動が伴っており、自分たちが行動を起こした際のリスクを現実的に評価できる能 力がそなわっているという想定のもとになりたっている。
リーダーに理性が欠如している場合この論理は通用しない。ヒットラーが良い例である。
また、普段は理性を備えたリーダーでも、戦時下では理性をなくすことがある。
敗北を目前にした時、あるいは、ヒステリー状態の大衆や、熱狂的な宗教や国 家主義に駆り立てられて非理性的な行動に走ることがある。
人命への尊厳など全く持ち合わせていないテロリストには当然ながら抑止は通用しない。
政治的に拡大抑止が受け入れられないのは、きわめて差別的な理由からである。少数の国が-事実上1カ国であるが-核兵器を拡散する国に対 して制裁を加えたり軍事行動で直接脅したりすることで世界を支配するのは、権利の不法行使である。
このようなことは国連だけができる特権行為であり、国際 平和と安全保障を維持するという目的のために設立された国連の目的そのものに違反している。
また、拡大抑止は世界を永久に分極化してしまう。強力な核兵器国に保護される国、別の核兵器国に保護される国、一方で全く保護されない国がでてくるだろう。
軍事的には、テロ攻撃との関連からみても危険である。
9月11日の事件で分かるように、安全保障を大きく脅かすのはテロリストで、核兵器を含む全ての種類の大量殺戮兵器が彼らによって使われる可能性があ る。
しかしながら、格納庫にある数千発の核兵器はテロリストに対しては役に立たない。
テロリストの居場所を見つけるのは難しく、こちら側が核兵器で征伐し ようとすれば数千人の罪のない人々を殺すことになる。それでも核兵器を使うというのだろうか。
世の中に核兵器や核兵器級の核物質が存在すること自体が脅威を増大させているのである。
早晩、テロリストがこれらを入手する可能性は大きいのだから。
法的にも拡大抑止は容認できない。米国は、国連加盟国の98%にあたる186カ国とともにNPTに調印、批准している。
2000年の NPT再検討会議で明確になったように、核兵器を無期限に保有することを意味する核抑止政策は、法的な拘束力のあるNPT条約に違反する。法的約束を遵守 し国際条約に違反しないことが文明社会の必須条件のはずである。
とりわけ、道徳的側面から核抑止は容認できない。核抑止という概念は、攻撃すれば本当に報復されるという完全に報復の脅威に基づいたもの である
。ただの脅しだとすぐに見破られてしまうようではいけない。ジョージ・W・ブッシュは、自分は核のボタンを押すことのできる人間である、そして攻撃 をしかけたものばかりか、多くの罪のない市民と文明全体をも破壊できる人間であるということを、しっかりと示さなければならないのである。
いろいろ見てみると、実に恐ろしいことではあるが、リーダーシップに必要な資質の1つに大量虐殺ができるかどうかということが浮かび上がる。
さらにいえ ば、このような政策を黙認すること自体、大統領はむろんのこと私たち1人1人の手は核のボタンの上にあるということである。私たち1人1人が人類文明の生 存がかかっているギャンブルに参加しているのである。
世界の安全保障は恐怖の均衡の上にある。このことは長期的には必ず文明の道徳的基盤を蝕むことになる。
道徳的腐蝕はたぶんもう始まっているのではないだ ろうか。私はこの点に関しては専門家ではないが、人は精神的な影響を受けることなしに、何十年も絶滅の脅威のもとに暮らしていくことはできないのではない かと思う。
個人レベルの犯罪、組織的犯罪、それからアルカイダのようなグループに至るまで世界中で暴力が増えているのは、冷戦時代からずっと私たちがさらされている暴力の文化となんらかのつながりがあるように思えて仕方がない。
特に若い世代への悪影響が私は心配である。
平和と平等な世界を皆が求めている。若い人々に平和の文化を育てたいと皆が思っている。しかし、その平和が大量殺戮兵器のうえにあるとしたら一体どのよ うにして平和の文化を説くことができるのだろう。どのようにして若い世代に暴力の文化を捨てなさいと言えるのだろう。
安全保障を得ようと私たちがすがって いるのが、究極の暴力の脅威だとかれらは知っているのに。
本来道義に反し、大惨事を招くことがわかっている核兵器を世界の大多数の人々が否定しているのにもかかわらず、米国政府は毎年可決される国連の核軍縮決議を完全黙殺している。
ブッシュ政権にはアイゼンハワー大統領が推進した軍産複合体の影響と一国主義(ユニラテラリズム)の特徴が強く見られる。
冷戦は共産主義の敗北と市場開放経済の勝利で終わり、物欲と自己中心という醜い顔を持つ資本主義に大きな弾がついた。そして、経済力も技術力も軍事力も 世界で最強の国は、さらに強固な安全保障を求めている。
敵国とみなす国に軍事力増強の兆しが見えると、必要とあらば軍事力でもって相手を制圧しにかかる。 米国領土内に届くミサイルを打ち落とすのに、弾道弾ミサイル防衛システムが必要だと言う。
そのうえ、100%確証できる防衛システム(このようなことは所 詮ありえないのだが)でもってしても、他国に核兵器を持たせないために、自分たちは数千発の核弾頭を保有しなければならないと主張する。
一国主義のもとでは米国の利益がまず最初で最大のものでなければならないので、すでに合意された国際条約でさえも、国益に沿わなければ一方的に破棄してしまう。
ブッシュ政権の1年目すぐにその一国主義が姿をあらわしている。
対弾道弾ミサイル条約(ABM)の破棄、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准否決、生物兵器禁止条約議定書の調印拒否、環境に関する京都議定書からの脱退、国際刑事裁判所への反対などがそうである。
これら一連の後ろ向きの行為は国際条約を弱体化し、米国の軍事力の強化をねらったものである。
例えば、核関連分野での軍事費予算増額、戦略兵器削減交渉 (START)にそって削減した核弾頭は解体せずにいつでも使えるように保留、それにクリントン政権下で密かに始まりブッシュ政権で公然と継続している新 型核兵器の開発。
一般的には、新型核兵器は実験なくしては開発できないと考えられている。ここでCTBTの重要性がでてくるが、クリントン大統領が調印したCTBTは、上院で大多数の共和党議員の反対にあって批准は否決されたままである。
一方で、新型核兵器や古くなった核弾頭を改良するには実験が必要であることが明らかになっている。
核兵器を保持するには、備蓄してある核弾頭の安全性と信頼性を確かめるためにいつでも実験ができるインフラが必要となる。
優秀な科学者や技術者が雇用さ れ、1994年には備蓄兵器管理計画(Stockpile Stewardship Management Program)が始まったが、ブッシュ政権は最近このプログラムの予算を53億ドルに増加している。
Sir Joseph Rotblat(向かって左)
Ron McCoy IPPNW会長(向かって右、5月ワシントンD.C.での世界大会で選出され、2年の任期)
(写真:2002年5月発行VITAL SIGNSより)
備蓄兵器管理計画には、核兵器能力を維持すそのうわさとは、爆発エネルギーは通常兵器とさほど変わらないが、強い貫通力ゆえにコンクリートの中に入り込 めるという、(bunkerbursting mini-nuke)と呼ばれる新型核弾頭のことである。
しかも、放射性物質を放出しないという特性を備えた(クリーン)な爆弾だといわれている。もっと も、この点については技術面でかなりの疑問があがっているが。
もしこのような特性を備えた核爆弾が実際できたとしたら、政治的なインパクトが懸念される。
もし、(クリーン)であって、その爆発力が通常兵器と同程度 ならば、核兵器と通常兵器との区別がはっきりしなくなる。核兵器の大きな特徴はその甚大な破壊力にあり、化学・生物兵器のような他の大量殺戮兵器と比べて みてもその特徴は際立っている。
この特徴ゆえに、長崎以来、戦争に核兵器を使わないというタブーができたのである。しかし、爆発力が通常兵器とあまり変わ らない核兵器ができれば、その質的な違いも消え去ってしまい、核兵器の敷居は越えられ、核兵器は次第に戦争の道具となっていくだろう。
しかし、核兵器は人 類を絶滅させる危険をはらんでいる兵器であるという大きな特質は依然として残っているのである。「核態勢見直し」によってこのようなことがますます現実味 を帯びてきており、非常に危険な状況といえる。
「核態勢見直し」の文言が9・11の影響を強く受けているのは明らかだ。アメリカ大陸という「すばらしく孤立」したところに住んでいる米国民が攻撃され たことは大変ショッキングなことで、突如として自分たちの弱い部分に気付かされた。
生物兵器で攻撃されるうわさが飛ぶとほとんどパニック状態になったくら いである。
9・11後、タリバンとアルカイダ打倒を掲げたブッシュ大統領は、多くの国と同盟を組んでアフガニスタンでの軍事行動に出た。また、軍事行動を展開するためには道徳的な言い訳も作り上げなければならず、テロリストを悪人、同盟側を善人と仕立て上げた。
アフガン攻撃の時には、ブッシュ大統領は自国の一国主義の失敗を認めて、他国に支援を求めている。私たちが核兵器廃絶の運動を再度展開するにあたって は、彼の手法を上手く活用することだ。
めざましい科学技術の発展で、世界各国の相互依存と透明度が高まり、お互いは深く影響し合っている。文明社会の根底 にあるのは、信頼醸成から始まって、公式の国際条約にいたる数々の国際的な合意であり、これらを尊重し遵守しなかったらアナキーとテロリズムが横行するこ とになる。
このような危険な状態を防ぐために米国は同盟を作り上げたのではなかったのか。
次のことは全てNPTに沿った核軍縮の一環であるので、米政府は早急に実施すべきである。
・CTBTを批准する。
・ABMからの脱退通告を撤回する。
・宇宙の軍事化構想をやめる。
・発射寸前の核兵器を解除する。
・先制攻撃をしない。
世界から核兵器をなくすには、特に道徳的視点からの核兵器反対を強く打ち出さなくてはならない。ブッシュ大統領は、9・11事件後の反テロキャンペーンでは、道徳的な側面を強く打ち出し、当初は道徳的聖戦とさえ呼んだ。
この表現はその後取り下げたものの、やはり米国を善とし、テロリスト側を悪とする善悪の戦いと捉えている。
しかし、このような言い分が成立するのは、米 国の政策と行動が道徳的に裏打ちされた時のみである。言葉と行動が裏腹の偽善的な政策ではとても道徳的とは言えない。核兵器を使うこと、いや核兵器で威嚇 することさえ道義にもとる。
大統領が道徳を主張することと、核のボタンを押す準備があるということ自体全く矛盾している。米国が、道徳観に根ざしたキャン ペーンの主導者だと自らを呼ぶならば、米国は当然、大量殺戮兵器のいかなる使用も放棄すべきであるし、法的にコミットしている大量殺戮兵器の完全な廃絶を 目指す政策を実施すべきなのである。
道徳に則った核廃絶キャンペーンと聞くと夢物語だと言う人もいるかもしれないが、IPPNWやPSRの方々は道徳的価値観に重きをおき、人間一人一人の 生命はもちろんのこと人類全体の生命に対して深い尊厳の念を持っている専門家である。
数十万、数百万の人々の死を招くどころか、人類の生存そのものを脅か す政策に屈服するような方々ではない。
暗い状況の中、大惨事をなんとか回避できるとしたらその方策を模索するのは私たちの義務である。公正や道徳を説いても頑迷な政治家たちには馬耳東風かも しれないが、一般市民の耳には届くだろう。
現在の政策に潜んでいる大きな危険性を人々に知らせ、さらに、公正と道徳に基づいた政策にこそ長期的なメリット があることを伝えることができたら、核兵器問題に対する一般大衆の関心を再び喚起することができると思う。
IPPNWとPSR、それにPugwash、INES(International Network of Engineers and Scientists for Global Responsibility)やその他同様の団体が一致団結して、持続する壮大なキャンペーンを今こそ展開しなくてはならない。このIPPNW世界大会 において、政策に健全性を、行動に人間性を、そして皆誰でも同じ人間であるという意識を取り戻す勇気と意志を私たちは得るだろう。
(翻訳 IPPNW日本支部事務局)
片づけられないのは「脳」のせい!
手軽にできる8つの脳番地トレーニングで、
あなたも片づけられる! 他にもいいことが次々起こる!
●美しくなる、若返る ●お金が貯まる
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片づけたくても片づけられないあなたへ…
脳を鍛えましょう!
年をとっても脳は成長します。
この本で紹介する脳番地トレーニングから、
まずは1つ選んでやってみてください。
「片づけ脳」が運を引き寄せ、
あなたの人生を明るく照らしてくれます。
*あなたの「片づけられない脳」はどのタイプ?*
1 視覚系:部屋の様子が目に入らない!
2 理解系:状況がのみ込めない!
3 運動系:手が出ない、動きが遅い!
4 思考系:実行に移せない!
5 記憶系:前の状態を覚えていない!
6 感情系:自分で決められない!
7 聴覚系:聞くだけでは何をしていいかわからない!
8 伝達系:人にうまく伝えられない!
片づけられないのは「脳」のせい!手軽にできる8つの脳番地トレーニングで、あなたも片づけられる!他にもいいことが次々起こる!
加藤俊徳(かとう としのり)
新潟県生まれ。脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。 株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家。脳番地トレーニングの提唱者。
14歳のときに「脳を鍛える方法」を知るために医学部への進学を決意。1991年、現在、世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測「fNIRS(エフニルス)」法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科でアルツハイマー病やMRI脳画像の研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。帰国後、慶應義塾大学、東京大学などで脳研究に従事し、「脳の学校」を創業、「加藤プラチナクリニック」を開設し、MRI脳画像診断から、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。現在、加藤プラチナクリニックでは、独自開発した加藤式脳画像診断法を用いて、
脳の成長段階、得意な脳番地不得意な脳番地を診断し、薬だけに頼らない脳トレ処方を行う。
著書には、『アタマがみるみるシャープになる!! 脳の強化書』(あさ出版)、『発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング』(秀和システム)、『50歳を超えても脳が若返る生き方』(講談社)、『「めんどくさい」がなくなる脳』(SBクリエイティブ)など多数。
「片づけられない脳」チェックリストをやってみようあなたはどの程度の「片づけられない脳」なのか、まずはチェックを入れて確認してみましょう。チェックした数であなたの「片づけられない脳」レベルがわかります。 また、AからHのカテゴリーのなかで、どこにチェックが多くついたかによって、あなたが特に鍛えるべき脳の部分もわかります。 |
8つの脳番地と片づけとの関係を知ろうたとえば、視覚系脳番地が弱い人は、散らかっていても気にならず、放置してしまいます。運動系脳番地が弱い人は「片づけるのが面倒くさい」、思考系脳番地が弱い人は「ものの場所を決められない」、記憶系脳番地が弱い人は「どこに置いたか覚えていない」ために、片づけが上手くいきません。 |
脳番地トレーニングをして「片づけ脳」になろう8つの脳番地ごとに、日常生活で手軽にできるトレーニングを紹介しています。 たとえば、視覚系脳番地が弱い人は「電車の中ではスマホを見ずに窓の外を眺める」と、視覚系脳番地が鍛えられます。 |
広島競輪開設67周年記念
3日目12レース準決勝戦
ただ一人出走の三谷選手(S級S班)のコメント デキは上々
自力で頑張る。レースは組み立てているので脚は問題ない。
本命 ◎信頼度60%
予 想 | 好 気 合 | 総 評 | 枠 番 | 車 番 | 選手名 府県/年齢/期別 | 級 班 | 脚 質 | ギヤ 倍数 | 直近4ヶ月の成績 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
競走得点 | S | B | 逃 | 捲 | 差 | マ | 1 着 | 2 着 | 3 着 | 着 外 | 勝 率 | 2連 対率 | 3連 対率 | |||||||||
◎ | 7 | 1 | 1 | 三谷 竜生 奈 良/32/101 |
SS | 両 | 3.92 | 117.17 | 0 | 7 | 1 | 4 | 1 | 1 | 3 | 4 | 3 | 7 | 17.6 | 41.1 | 58.8 | |
15 | 2 | 2 | 河野 通孝 茨 城/36/88 |
S1 | 追 | 3.93 | 109.11 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 1 | 5 | 3 | 17 | 3.8 | 23.0 | 34.6 | ||
× | 13 | 3 | 3 | 菅田 壱道 宮 城/33/91 |
S1 | 両 | 3.92 | 111.09 | 0 | 1 | 0 | 2 | 3 | 0 | 2 | 3 | 1 | 5 | 18.1 | 45.4 | 54.5 | |
注 | 12 | 4 | 4 | 中本 匠栄 熊 本/32/97 |
S1 | 両 | 3.92 | 109.07 | 1 | 5 | 1 | 2 | 3 | 0 | 4 | 2 | 10 | 11 | 14.8 | 22.2 | 59.2 | |
○ | 12 | 5 | 南 修二 大 阪/38/88 |
S1 | 両 | 3.93 | 110.86 | 2 | 1 | 0 | 1 | 4 | 1 | 4 | 2 | 3 | 14 | 17.3 | 26.0 | 39.1 | ||
24 | 5 | 6 | 藤田 昌宏 岡 山/45/82 |
S2 | 追 | 3.93 | 94.08 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 3 | 1 | 21 | 0.0 | 12.0 | 16.0 | ||
△ | 13 | 7 | 橋本 強 愛 媛/34/89 |
S1 | 追 | 3.92 | 111.36 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 | 5 | 2 | 7 | 3 | 7 | 10.5 | 47.3 | 63.1 | ||
19 | 6 | 8 | 関 貴之 茨 城/36/93 |
S2 | 追 | 3.92 | 102.47 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 2 | 2 | 4 | 14 | 9.0 | 18.1 | 36.3 | ||
▲ | 13 | 9 | 岡村 潤 静 岡/38/86 |
S1 | 追 | 3.92 | 110.00 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 3 | 3 | 8 | 14 | 10.7 | 21.4 | 50.0 | ||
【誘導員】吉永 好宏 S2
|
レース評
三谷は初日の反省を生かし、2予Aは申し分ない内容で圧勝しており、準決でもS班の貫禄を見せつける。
再度でガッツマーカーの南が援護する。
2日目に復帰後の初勝利を飾った菅田もさらに良化が期待できる。クセ者の橋本は狭いコースを見極ると突っ込みも。
予 想 | 着 順 | 車 番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 | S / B | 勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
△ | 1 | 7 | 橋本 強 | 11.5 | 差 | 切替え一気 | ||
▲ | 2 | 9 | 岡村 潤 | 1/8車輪 | 11.7 | 差 | 菅田に乗り | |
× | 3 | 3 | 菅田 壱道 | 3/4車身 | 11.8 | 外耐え捲切 | ||
○ | 4 | 5 | 南 修二 | 1/2車身 | 11.9 | S | 援護及ばず | |
5 | 6 | 藤田 昌宏 | 1/8車輪 | 11.5 | 橋本を追い | |||
◎ | 6 | 1 | 三谷 竜生 | 3/4車身 | 12.1 | B | H叩き末欠 | |
7 | 2 | 河野 通孝 | 3/4車身 | 12.0 | 近畿勢追走 | |||
8 | 8 | 関 貴之 | タイヤ差 | 11.6 | 早々に離れ | |||
注 | 9 | 4 | 中本 匠栄 | 7車身 | 12.5 | 三谷叩かれ |
3連単 7-9-3 3万4,050円(87番人気)
菅田壱道を押さえてハナに立った中本匠栄を、三谷竜生が最終ホームで叩いて先行勝負に出る。中本は3番手に飛び付て、河野通孝と併走に。そこへ、菅田が一気にスパート。
4コーナーで三谷をとらえて先頭に立ったが、2センターからタテに踏み込んだ橋本強が、直線で菅田と岡村潤の外を鋭く伸びて突き抜けた。
「(中本)匠栄がレースを上手く作ってくれました。(初手で)まさか、中団を取れるとは思わなかったですね。しかも、南さんが仕事をしてくれていたんで、僕は隊列が短くなった時に行けました。調子は良いですね」
まくった菅田の後ろから踏んだ岡村潤が2着に入った。
「橋本君の気配は全く感じなかったですね。あとは自分のアタマで、菅田君が残るかどうかだと思いました。(菅田は3着に)実力で残ってくれました」
三谷をまくり切った菅田壱道が3着に粘り、復帰戦で記念決勝にコマを進めた。
「(三谷)竜生は見ないところで仕掛けたって言ってたから、中本も踏み遅れたんでしょうね。そこで自分は、考える前に反応して行けました。見る間もなく体を外に持ち出せたんで、状態は上がっていますね。デビュー戦(復帰戦)でこれなら、上出来です(笑)」
2020年大河ドラマ「麒麟がくる」いよいよ始動!
その主人公・明智光秀はなぜ、本能寺の変で
主君・信長を討ったのか?
なぜ光秀は、後発組ながら信長軍団のナンバー2に
まで駆け上がることができたのか?
謎に満ちた前半生とは?
明智光秀とはいったい、何者だったのか?
その実像に迫る!
※本書は、2019年2月刊行の『歴史REAL 明智光秀』を
増補改訂し、新書版に改めたものです。
ベールに包まれた前半生、信長家臣団随一の部将としての活躍、本能寺の変当日の動向、秀吉に敗れるまでの最後の十二日間―なぜ、光秀は本能寺の変を起こしたのか?なぜ、長らく悪人とされてきたのか?すべてがこの一冊で明らかになる!
「中2からで諦めや無力感 抵抗できず」娘を精神鑑定した医師が控訴審で
12/13(金) 東海テレビ
実の娘に性的暴行を加えた罪に問われている父親の控訴審で、娘を精神鑑定した医師が「長年の性的虐待の積み重ねから抵抗できなかった」と証言しました。
被告の父親は2017年、愛知県内のホテルなどで、抵抗できない状態の実の娘(当時19)に性的暴行を加えた準強制性交の罪に問われています。
今の法律では「同意のない」性行為だけでは罪に問えず、心神喪失か、抵抗できない状態である「抗拒不能」の、どちらかが認められなければ罪は成立しません。
一審の名古屋地裁岡崎支部は、性的虐待は認めたものの、娘が抵抗して拒んだ経験があることなどから、「被害者が『抗拒不能』な状態にあったとは認定できない」として父親に無罪判決を言い渡し、検察側が控訴していました。
13日の控訴審では、娘の精神鑑定をした医師が検察側の証人として出廷し、「中学2年からの性的虐待の体験が積み重なり、諦めや無力感を抱くようになった」と指摘。
その上で、「養育者である父親に心理的・精神的に抵抗できなかった」と証言しました。
控訴審で検察側は「被害者の精神状態や心理状態を把握せずに誤った判断がされた」として、父親の有罪判決を求めていますが、弁護側は控訴棄却を主張しています。
次回の審理は年明けの1月14日に開かれます。
「中2からで諦めや無力感 抵抗できず」娘を精神鑑定した医師が控訴審で
12/13(金) 東海テレビ
実の娘に性的暴行を加えた罪に問われている父親の控訴審で、娘を精神鑑定した医師が「長年の性的虐待の積み重ねから抵抗できなかった」と証言しました。
被告の父親は2017年、愛知県内のホテルなどで、抵抗できない状態の実の娘(当時19)に性的暴行を加えた準強制性交の罪に問われています。
今の法律では「同意のない」性行為だけでは罪に問えず、心神喪失か、抵抗できない状態である「抗拒不能」の、どちらかが認められなければ罪は成立しません。
一審の名古屋地裁岡崎支部は、性的虐待は認めたものの、娘が抵抗して拒んだ経験があることなどから、「被害者が『抗拒不能』な状態にあったとは認定できない」として父親に無罪判決を言い渡し、検察側が控訴していました。
13日の控訴審では、娘の精神鑑定をした医師が検察側の証人として出廷し、「中学2年からの性的虐待の体験が積み重なり、諦めや無力感を抱くようになった」と指摘。
その上で、「養育者である父親に心理的・精神的に抵抗できなかった」と証言しました。
控訴審で検察側は「被害者の精神状態や心理状態を把握せずに誤った判断がされた」として、父親の有罪判決を求めていますが、弁護側は控訴棄却を主張しています。
次回の審理は年明けの1月14日に開かれます。
SNSを通じて知り合った奈良県生駒市の高校1年の女子生徒(16)を誘拐したとして、同県警生駒署などは12日、横浜市港北区の自称アルバイトの男(39)を未成年者誘拐容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
発表によると、男は6日午前10時30分頃、生駒市内の飲食店に女子生徒を誘い出し、7~10日に自宅近くの横浜市内のマンションに寝泊まりさせて、誘拐した疑い。
同署は駅の防犯カメラを調べるなどして、このマンションを突き止め、捜査員が10日に部屋に一人でいた女子生徒を保護。12日に自宅にいた男を逮捕した。女子生徒にけがはなかった。
女子生徒は、「家を出ます」という手紙とスマートフォンを自宅に残しており、両親が6日に同署に届け出ていた。2人は電車を使って横浜市内に移動したという。
日本最古の歌集として知られる「万葉集」。そこには、変則表記、異例記述といった不自然な箇所が多く残されている。これまでは編者のミスとして見過ごされてきたが、この不自然な箇所こそが改ざんされた「日本書紀」を読み解く上で重要な鍵だった。 改ざん日本書紀の総合プロデューサー、藤原不比等が隠匿しようとしたものは何だったのか?
元毎日新聞記者がたどり着いた天智天皇の信じがたい実像とは。「万葉史観」=日本版ダ・ヴィンチ・コードが誘う皇統譜の捏造。
1950年、静岡県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1974年毎日新聞社入社。新聞記者として長崎支局、福岡総局などを経て、『サンデー毎日』編集部編集委員、『PC倶楽部』編集長、データベース部長などを歴任。現在は作文教室くだん塾主催。著書に『聖徳太子と「日本書紀」の謎』(コアラブックス)。
▼知識だけではなく、思考力、表現力、判断力が不可欠。
▼「忘れられる権利」が世界的な議論になっている。
グーグルなどの検索サイトに残る個人情報。
削除命令の条件として「プライバシーの保護が情報を公表する価値より明らかに優越する場合に限る」との厳しい基準を示した2017年1月の最高裁の決定。
▼痛風は1950年代には「日本人はかからない」と言われていたが、現在、100万人を超えている。
その予備軍とされる高尿酸血症の患者数まで含めると1000万人。
高度経済成長を経て日本人の食生活が変わった。
▼「小説を書き始めたのは、人類による20世紀の愚かな行為の記憶を持続させたいと考えたから」「100歳老人」続編を刊行したスウェーデンの作家・ヨナス・ヨナソンさん(58)。
「あれから世界はかつてないほど不完全なものになりつつある。わたしなりのやり方で声をあげようと思った」
「窓から逃げた100歳老人」は10年前の大ベストセラー。
続編は「世界を救う100歳老人」。