卵佐 神保町 酒場放浪記に登場

2019年12月23日 21時50分32秒 | 社会・文化・政治・経済

Masami Nagata

2016年02月25日(引用文)


卵佐 神保町
居酒屋  酒場放浪記

神保町育ちの店主が、ご実家を改装した居酒屋。 築70年の古民家を活かした店内は風情あります。

酒場放浪記の登場店ながら、高級感ある佇まい。

割烹さながらの一皿を日本酒と共に楽しめます。
お通しは、店主が握る美しくて小さなお寿司。 コハダも鯛も小ぶりながら完璧な味で驚きです。
お酒を頼むと、「どちらが良いでしょうか」と 女将がオススメの日本酒を6本ほどカウンターへ。 黒龍を選ぶと、酒燗器でぬる燗を作ってくれました。 自家製のからすみと、ぬる燗の相性は抜群。

一人分にしていただいた刺身の盛合せも美味しい。 〆には吉田類さんも堪能していた名物、鯛茶漬け。

胡麻ダレが絶妙に絡んだ鯛は、最初はそのままで。
次に、土瓶で沸かした日本茶を注いで頂きます。 優しくて品のいい味わいに、心が癒されました。


路地裏のオトナランチ。「卯佐」は昼も夜もしっぽりです。

 あ、卯佐、ランチ始めたんですね。まさか「沢ガニ」はないかと思われますが、暖簾をくぐりましょう。カウンター9席中、残り1席をゲットです。あぶないあぶない。やはり昼も人気ですね。

 ランチメニューは3品。おっと、お隣さんはランチビールですか! 私も早くそういう立場になりたい! 私は…「お刺身御膳」をいただきます。艶やかな女将さんと実直なご主人がおもてなししてくれます。
 あ、れ? 他の方より早く配膳されましたが、いいんですか? ああ、他の方は「天ぷら御膳」なんですね。調理の順番のアヤでした。中華のチャーハン理論と同じで、他の方との便乗配膳でした。

「お刺身御膳」¥1,100
 厨房で〆さばを炙っているのを見ていました。美味そうです。刺身は、本まぐろ赤身、真鯛、帆立、水だこ、そして炙り〆さば。豆腐、茶碗蒸し付き。茶碗蒸しはデザート決定です。味噌汁は赤味噌。ではいただきます。
 ご飯ホクホク。お刺身も新鮮。鯛、水だこがいいですね。プリプリ。炙り〆さばはいい脂のノリでメシに合います。さすが、卯佐さん。間違いない。酒が欲しくなりますねえ。
 茶碗蒸しにはエビが入っていました。ちょっと嬉しい。うん、美味い。オツなランチデザートです。

「鯛茶漬け」も良さそうですね。まずはそのままご飯に鯛刺身をのせて。しばらくしてコールするとお出汁が出て来るシステムです。おお、なんと美味そうな。次回はそれだな。

 オトナのランチ、いただきました。また夜に来ます。最近は人気でなかなか飛び込みでは入れないんですよねえ…。また沢ガニ食べに来ます。ご主人、女将さん、ごちそうさまでした。

  • お刺身御膳 本まぐろ赤身、真鯛、帆立、水だこ、炙り〆さば

  • お刺身御膳 ¥1,100

  • ランチメニュー


AERA 新連載「池田大作研究―世界宗教への道を追う」をスタート

2019年12月23日 20時10分12秒 | 社会・文化・政治・経済

HOME / お知らせ / 12月23日発売の12月30日・1月6日合併号から

AERAは、作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏による書き下ろし新連載「池田大作研究――世界宗教への道を追う」をスタートさせます。
第1回の掲載は、12月23日発売の12月30日-1月6日合併号。
毎週4ページ、全35回程度で、8月いっぱいまで続ける予定です。

世帯数にして827万の学会員を擁する創価学会は、近年、世界192の国と地域にも広がりを見せています。
創価学会を支持母体とする公明党は、長く政権与党の一翼を担っており、池田大作という人物と創価学会について知ることは、いまの日本と世界を理解する上できわめて重要だと判断し、連載を始めることにしました。

連載では、「創価学会が国内外でなぜこれほど浸透したのか」という問題関心に従って、「反戦平和」を軸に、教育、夫婦、師弟、政教分離、核廃絶といった切り口で、池田大作氏の人物像と思想を検証していく予定です。
佐藤氏はこの連載について、「間違いなく、私にとっての大きな仕事になる」と話しています。


「大人の顔をした子ども」ばかり

2019年12月23日 15時07分18秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

「目的にためには平気で一線を越える」という態度が、政権トップから世間の末端にまでまん延しているのではないか。
健全な人間、健全な組織は「この一線から越えない」という自主ルールを持っている。
周りがどうしているかに関係なく、また法に触れる触れないという以前に、「これはやってはいけない」「やらない」という基準が、まず自らの中にあるのだ。
昔は自らを律する者を大人といい、律せないのを子どもといった。
つまり日本は、昔より子どもじみてしまったようだ。
自分を律することができない「大人の顔をした子ども」ばかりになって、日本は大丈夫なのか。

しかも嘆かわしいことに、一線を越える理由が、公のためでも未来世代のためでもなく「今だけ」「自分だけ」「金だけ」のいずれか、もいくな全部なのだ。
時代の風 毎日新聞12月22日(から抜粋して引用)
藻谷浩介さん(日本総合研究所主席研究員)


色々ある選手の戦法

2019年12月23日 15時03分14秒 | 未来予測研究会の掲示板

選手の脚質と戦法。

競輪選手は、風を避けたり、レースの駆け引きや位置取りなど展開を有利に運ぶため、ラインと呼ばれるチームを組みます。ラインは、それぞれの選手の特長を活かすように構成されるため、選手の脚質は重要な要素となります。また、脚質とは別に、年齢や性格、経験年数などの、ラインを構成する様々な要素を読み解くことができれば、レースの楽しみ方が倍増します。

色々ある選手の戦法|競輪ガイド - KEIRIN.jp

keirin.jp/pc/static/beginner/basics/strategies.html - キャッシュ

抑え先行. 後方から自分より前にいる他のラインの先行タイプの選手の所まで上がってきて抑え、ゴールまで逃げ切れそうなタイミングで駆け出す作戦。 ... 捲り. 後方から一気に追い抜く作戦で、優れたトップスピードとダッシュ力が必要。 レースの見方 ルール ...

 


競輪は人が命を爆発させる極限のスポーツだ

2019年12月23日 14時53分48秒 | 未来予測研究会の掲示板

スポーツとしての競輪

こんにちは、ジール です。

競輪の大ファンです。
初心者の方へ丁寧に優しく説明したいと思います。
よろしくお願いします。

では本文。

競輪は、とても魅力的なスポーツで、とても面白いギャンブルです。その分、最初は分かりにくいところがあるとは思いますが、丁寧に説明していきたいと思いますのでお付き合いください。

競輪はスピード感や迫力はもちろん、自分や相手の能力をふまえた作戦の立て方、力を展開で逆転してしまうレースの流れなど、奥が深くとても魅力的なスポーツです。

Lv.1では、スポーツとして競輪を見ていきます。

それでは、始まりはじまり~

時速70Km

競輪選手は生身の体とレーサー(自転車)だけで70Kmも出してしまうのです。

鍛え上げられた太ももは70cmを超える選手もいます。女性のウエストぐらい(もちろん人によりますが)ですので、太ももでそれぞれにスカートがはける感じです。

選手は日々の練習により肉体に過度なストレスを与えるため、スポーツ心臓症候群と呼ばれる心臓肥大がおきています。スポーツ経験者なら分かると思いますが、無酸素運動を複数回繰り返すのが最もキツイ練習ですね。生物として最も苦しい状況でもペダルを踏んでモガキ続けます。

レースは約2,000mほど走りますが、激戦の時はゴールに6、7人が殺到し、横一線となって高速で突っ込んでくることもあります。

ラスト半周のスピード感は半端ないです。これは、ぜひ競輪場で体感してもらいたいと思います。金網一枚で仕切られているだけなので、迫力がもの凄く「これが人の力だけで出しているスピードか!」と驚くと思います。

後は落車。もの凄い音がします。恐ろしいです。ゴール前で観戦していた時に、始めて落車を見た時はちびりました。

複数人でぐちゃぐちゃになって落車することもあります。格闘技どころの騒ぎではなく、多重交通事故といった感じです。

普通に生きていれば、人は骨折をしないまま人生を終えますが、競輪選手の中には10回以上も骨折をする方もいます。しかも、1ヶ月も経たないうちにレースに復帰したりします。

火傷、打撲、断裂、骨折、顔面からの落下、頚椎損傷、運悪く命を落とすこともまれにあります。

それでも選手は走るのです。

競輪は心と体の限界に迫り、命を爆発させるプロスポーツなのです。

競輪界の名言

プロスポーツの選手として強くなるためには厳しさを求められます。そんな選手達の名言をお伝えします。

まずはこれ。プロ野球界から転身して競輪選手になった方が放った言葉。

「プロ野球の練習は、競輪の練習に比べれば遊びだ」

ご本人の体験から来ているものなのでその通りなのでしょう。

次はこれ。最高のパフォーマンスを求めて、早朝から夜遅くまで練習漬けでトップに昇りつめた選手の言葉。

「朝は朝星、夜は夜星」

高原永伍さんは神奈川県から愛知県まで行って帰ってくることがあったそうです。新幹線ではないですよ。自転車ですよ。
走行距離は500km以上にもなったそうで、嘘や誇張ではなく事実だそうです。

どんな分野でもトップクラスに辿り着く多くの人は、四六時中その事を考え夢中になっています。

空気抵抗を少なくする為に、車やバイクの後ろにピッタリ付いて、自分だけでは出せないスピードで坂道を登ったりもします。20秒くらいかかる坂道を数回駆け上がったり、50分くらい山道を登り続けたりと、もの凄いものでした。

持久系だけではなく瞬発系の練習も必要です。
しかも、サラリーマンではないので練習は強制ではありません。

練習するも自由。研究するも自由。学ぶも自由。遊ぶも自由。寝るも自由。

その中で、しかるべき道を選択した人だけが「一流の世界」に到達します。

何だかんだと言ったって、私は選手を尊敬しているのです。

競輪の最大の特徴

最高年齢の競輪選手は68歳でした。現在は引退されていますが、20歳前後の選手とも戦っておられました。
レースでの最高齢勝利記録は64歳です。

各々が鍛えた肉体で、バンク(自転車競技の競走路のこと)を激走しハンデなしで競い合います。バンクにカント(傾斜)をつけ、途中までライン(後に詳しく説明します)で戦うことにより、実力に大きな差があったとしても、逆転可能な面白さが生み出されているのです。

人間の筋肉には早筋(白筋)と遅筋(赤筋)があり、瞬発系と持久系に分けることができます。普段はじっとしているのに瞬間的にダッシュするカレイなどの白身魚と、なが~くいつまでも泳ぎ続けるマグロなどの赤身魚。

スポーツの多くは、白身魚と赤身魚に分かれて競うものです。ですが、競輪はごちゃまぜ。

「水族館の魚の全種類で1着を決めよう」

しかも

「途中までは縁のあるもので手を組んでいいよ」

でも

「基本的には個でゴールを目指すものだよ」

という事なのです。

ですから、難解なのは当然ですね。

ここが好き嫌いが分かれるところですが、私にはとても魅力的に映ります。

年齢や能力に関係なく、ハンデなしで対等に勝ち負けが競え合える、複雑で深みのある競技なのです。

 競輪の熱

約2,000mを走って、ゴールは写真判定の末に同着。

鐘が鳴って残り1周半、風を切って先頭に立ち、風圧をものともせず後ろに8人を従えたまま逃げ切り勝ち。

残り半周で絶体絶命の7番手から、超スピードで大外を捲ってごぼう抜きの1着。

高速で前進しながら横の選手とお互いが頭での押し合い。真正面から見ると車体と車体が「ハの字」になるような競り合い。

選手は、自分の有利なポジションを確保する為、真横や後方から上昇してくる選手に体当たりや頭突きをすることもあります。

スピード勝負だけではなく、格闘技のようなぶつかり合いもあるのです。

2輪という不安定な乗り物なので、落車のリスクは大きい。

ですが、ハイスピードでバンクに叩きつけられることを恐れず、前を走る選手と選手の間、わずか数十cmを頭や肘を使ってこじ開けて突っ込む選手もいます。

時速70km前後で進みならが横にも激しく動き、相手を止めたり押し込んだり飛ばしたり。

尚且つ、集団の中で心理戦が繰り広げられる

競輪とはそんな競技なのです。

その「競輪」は、自転車競技の盛んなヨーロッパではなく、日本で誕生した競技です。

今では「KEIRIN」として世界選手権やオリンピックでも行われていますが、ケイリンは現地でとても盛り上がるようです。

競輪の魅力を感じるのは世界共通。

競輪選手はカッコイイのです。

人生を賭けないとできないスポーツだからこそ、やっぱり熱いのです。


競輪の戦法・戦略・戦術にはどのようなものがあるのか

2019年12月23日 14時35分07秒 | 未来予測研究会の掲示板

2018/10/04 12:00

DMM競輪編集部

競輪で賭ける際、何をファクターにしているかは人それぞれ違います。
そんな中、特に大きなファクターとなるのは競輪選手の戦法や戦略、戦術です。
走りには、捲り、ラインなど様々な駆け引きがあります。

このような概要を知ると、それぞれの選手がどんな駆け引きをしながらレースをしているのか分かるようになり賭け方が変わってくると思います。
それだけではなく、より純粋に競輪を楽しめるようになります。
競輪選手がとる手法の数々をご紹介します。

脚質の違いによる戦法(先行・捲り・追い込み)

競輪選手は毎日ハードなトレーニングをして脚を鍛えていますが、脚質はそれぞれに違いがあります。
その脚質の違いを活かした戦法があるので確認していきましょう。

・脚質による戦法1:先行(地脚タイプ)
地脚タイプは、踏み込むほどにスピードが出るタイプです。
スタートダッシュで先頭に立って逃げ切る走りを見せます。

そのため長い時間スピードを維持しないといけません。

・脚質による戦法2:捲り(スプリンタータイプ)
これはラインの先頭を走るスタイルなのですが、最初から先頭を走るわけではありません。
後から他の選手を一気に追い抜いてトップに出るのです。

対戦相手のブロックにあうことも多いため、都合よく追い抜けるわけではありません。
だから、捲り戦法で攻める選手はずば抜けたダッシュ力が必要なのです。

・脚質による戦法3:追い込み(地脚タイプ・スプリンタータイプ)
追い込みは、ラインを走っている時に2番手以降の選手がよく使う作戦です。
前を走る選手の背後につき、風圧を減らして走って体力を温存しつつ、後ろから迫ってくる選手を牽制して自分のラインを守ります。
そして、ゴールが近づいてきたら全速力でダッシュしてトップに立つ作戦です。

この作戦は持久力が肝になるだけではなく、他の選手に競り負けない頭脳も必要となります。

ライン戦術(2分・3分・4分)

競輪選手は各々の脚力が違います。
それぞれの脚力を発揮して勝利するために、選手同士が連携を組むのです。
それをライン戦術と呼んでいます。

ラインはレースの終盤まではチーム同士の混戦が繰り広げられるのですが、
ゴール間近になると個人対個人の戦いにスイッチされるのが面白いところです。

ラインを読めるようになると、競輪の奥深さが分かって賭けるのが面白くなります。
ラインについてはレースが始まる前の選手紹介である程度予測できるので、見逃さないようにしてください。

なお、ラインの組み方は、次に紹介するバリエーションがあります。

・2分戦
2分戦は「先行」する選手が2人だけのスタイルです。
5人、4人のように、ラインの数が長くなります。

・3分戦
3分戦は競輪で最もスタンダードなラインで、3本のラインを形成して走ります。
4人、3人、2人のような構成です。

・4分戦
4分戦は4つのラインに分かれて走るスタイルです。
3人、2人、2人、2人のように細かいラインが続くため、
「細切れ戦」とも呼ばれています。

番手選手の戦術(ブロック・切り替え・競り・車間をあける)

ラインは先頭を走る選手が一番風を受けるため、最も厳しいポジションだと思われがちです。
しかし、2番や3番にいる「番手」の選手はさらに厳しいポジションといえます。
なぜなら、先頭を狙いつつ後ろの選手に追い抜かれないようにしないといけないからです。

ここでは番手の選手たちの戦術をご紹介します。

・番手選手の戦法1:ブロック
ブロックは後方ラインを走る選手が捲りをかけてきた時に進行を防ぐ作戦です。
体当たりのブロックによって落車を引き起こす場合もあります。
また、ブロックには捲りを不発させる効果もあります。

・番手選手の戦法2:切り替え
後方を走る選手に捲られて自分のラインを取られてしまった時に、
自分もついて行ってラインに加わる作戦です。
切り替えは3番手を走る選手も有効な作戦となっています。

・番手選手の戦法3:競り(セリ)
競りは他のラインを走る先頭の選手を前に行かせないようにする走りです。
先ほど紹介したブロックもデッドヒートを見せますが、競りもデッドヒートを見せてくれます。
手に汗握る攻防戦は迫力満点に感じることでしょう。

・番手選手の戦法4:距離間隔を利用する
自分のラインの先頭にいる選手をあえて前に行かせて、車間距離を取る作戦です。
このような走りをすると、他の選手が番手を抜いても先頭まで距離があるので
追いつくのが難しくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回紹介したように、競輪には様々な戦術や駆け引きがあります。

覚えると楽しみ方が明らかに変わりますから、是非これを機に勉強をしてみてください。
また、戦法を覚えることで的中率がアップするかもしれませんので、
今まで闇雲に賭けていた人はなおさら勉強をすることをおすすめします。


イチロー語録

2019年12月23日 14時24分09秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事。

自分が全く予想しない球が来たときにどう対応するか。それが大事です。試合では打ちたい球は来ない。好きな球を待っていたのでは終わってしまいます。

結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。決してあきらめない姿勢が、何かを生み出すきっかけをつくる。

今自分がやっていることが好きであるかどうか。それさえあれば自分を磨こうとするし、常に前に進もうとする自分がいるはず。

人に勝つという価値観では野球をやっていない。

第三者の評価を意識した生き方はしたくない。自分が納得した生き方をしたい。

実戦でないとできないことがあります。一瞬の判断は、練習では養われません。

重圧がかかる選手であることは誇りに思う。

壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。

努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。

他人の記録を塗り替えるのは7割、8割の力でも可能だが、自分の記録を塗り替えるには10以上の力が必要だ。

同じ練習をしていても、何を感じながらやっているかで、ぜんぜん結果は違ってくるわけです。

憧れを持ちすぎて、自分の可能性を潰してしまう人はたくさんいます。自分の持っている能力を活かすことができれば、可能性は広がると思います。

夢を掴むことというのは一気には出来ません。小さなことを積み重ねることでいつの日か信じられないような力を出せるようになっていきます。

自分の思ったことをやりつづける事に後悔はありません。それでもし失敗しても後悔は絶対に無いはずですから。


イチローが、イチローだからこそ

2019年12月23日 14時18分59秒 | 野球

控えに回った最後の5年間を見たくはなかった。

 拝啓 鈴木一朗様

 28年間の現役生活お疲れ様でした。

 22日、今年限りで終える愛知・豊山町で続けてきた「イチロー杯」の表彰式で、野球少年たちに「知識として持っているのではなくて、体験して感じてほしい。価値観が変わるような出来事をみんなに体験してほしい」とのメッセージで締めくくったのもあなたらしい姿でした。

1996、98年の日米野球。2001年の自主トレーニング取材、同年の5月から6月のマリナーズ帯同取材。2014年暮れの大型インタビュー。あなたとの接点はこれくらいでしたが、オリックス時代はプロ野球の記録室担当、そして1999年メジャー担当となってからは、現地の記者や通信員の記事とともに、一挙手一投足を見守って、数多くの北海道版コラムに始まって、ネットコラムのベースボール・インサイド、そしてヒルマニアの題材とさせていただいてきました。

 1996年の日米野球。現役大リーガー20人に「イチローはメジャーでも活躍できるか」のアンケートのうち19人が「YES」(ちなみにわからないと答えたのはドジャース・野茂英雄でした)と、外交辞令が含まれているのを割り引いても、メジャー選手にもスピード豊かな攻守が衝撃的だったのです。

 2001年1月には、本拠地セーフコ・フィールドのトレーニングルームでトレーニング。また、グラウンドで遠投などを行っていた。午後1時すぎに囲み取材。約5分間程度だったが、レギュラーシーズンで5月に出かけると代表取材(それも1社)になったことを考えると、世間話もできた幸せな取材時間だったと今思います。

 ペナントレースが始まると心配されたパワー不足を補って余りあるバットコントロールと、圧倒的なスピードでメジャーを席巻していくのは皆さんも周知の通りです。ただし、5~6月にかけ約2か月間の取材も本人と話したのはわずか2度しかありませんでした。帰国後に、現地で感じたマイナス面をそのまま書いた「イチローはまだメジャーではない」のコラム。これがイチローファンの逆鱗に触れ、“2ちゃんねる”にもアップされたのも今では懐かしい思い出となりました。

 1年目から大活躍を見せ、2004年にはシーズン262安打のメジャー新記録を作った。帰国した際、吉田貴士さんが聞き手に回った元旦用の3ページに渡るロングインタビューに同席させていただきました。通常ならマネジャーなどがチェックするのですが、何とこちらが送った大量の原稿を自らチェック。それが返送されてきたのが大みそかの午後、大慌てで直しましたが、自らの言葉に責任を持つ“らしさ”に改めて感服でした。

 そのインタビューで記憶に残るのは「(試合に勝っても)ノーヒットだったら面白くない」。もう一つ、一時はパワーを付けるために筋肉トレーニングを試みたそうですが「(筋トレは)パワーがついても、(自らの持ち味である)しなやかな身体が失われる」の言葉。前者に関しては、先発出場が激減した晩年は変わってきたかもしれませんが、その後の活躍については細かく書く必要はないでしょう。「イチロー」を見守り続け、大記録達成の度に号外発行と付き合ってきました。

 現在、米野球情報サイト、「ジ・アスレチック」では“BASEBALL 100”と題して100人の男を毎日1人ずつ発表していますが、100位に入りましたね。これに関して、ファンの多くが「低すぎる」のコメントを書き込んでいます。それに対して、私は妥当な評価では、と思っています。

 実は2004年に出版されたトータル・ベースボールという大著での「野球界で最も重要な100人」を選出。あなたは、メジャー3年目の段階で56位に入りました(日本人では王貞治さんが71位に入っているだけ)。262本のメジャー新記録を塗り替える前年なのに非常に高い評価でした。

 ただ、メジャー記録を更新した連続200安打を始め、多くの記録が10年で途切れました。その後は積み重ねた記念の数字になる度にクローズアップされるだけの存在となったあなたを見るにつけ、ヤンキースとの2年契約が終えた2014年に辞めるべきだったのではないかとも思いました。

 1920年代から30年代にかけアスレチックスを中心に活躍した選手にアル・シモンズという外野手がいました。彼は1924年にデビュー、最初の11年間すべて打率3割で7度の200安打、2度の首位打者、1度の打点王に輝きました。その時点の打率は右打者ながら3割5分4厘でした。ところが、その後の打率2割8分6厘、通算2927安打を放ち通算打率は3割3分4厘で引退しました。1953年に野球殿堂入りを果たしましたが、現役晩年の不振もあって評価は上がらず、野球殿堂入りは10年目と時間がかかりました。

 走攻守兼備のあなたを同列にするわけではありませんが、もしヤンキースでユニホームを脱いでいれば通算打率は3割1分7厘(最終的に3割1分1厘)でした。ランキングのダウンも最後の5年間を加味したと考えれば納得がいきます。全盛時を見続けてきたからこそ、控えに回って、衰えの見えた走攻守を見るのはつらかったのが私の偽らざる気持ちでした。

 本当にお疲れ様でした。

 敬具

(ベースボールアナリスト・蛭間 豊章)


坂上忍、「性的被害」裁判で敗訴の元TBS山口氏の発言に違和感

2019年12月23日 14時08分19秒 | 事件・事故

「正直、ちょっとピントがずれているというか…」

 

山口氏と伊藤さんは19日に東京都千代田区の日本外国特派員協会でそれぞれ会見した。伊藤さんはジャーナリストとして山口氏の会見を取材し、山口氏が「ホテルに来てもらったことは反省しています」と道義的な部分について一部を謝罪する様子に、「複雑な思い」と述べた。

 番組では、山口氏が判決後に会見で語った発言を伝えた。その中で「本当に性被害にあった方は『伊藤さんが本当のことを言っていない。それから例えばこういう記者会見の場で笑ったり、上を見たりテレビに出演して、あのような表情をすることは絶対ない』と証言してくださったんですね」との発言を紹介した。

 これに対し、MCの坂上忍は「僕は正直、この山口さんの発言はちょっとピントがずれているというか、性的被害を受けた方の言葉を引用しているような形を取ってますけど、被害を受けた方だってずっとそのままじゃなくて前に進まなければいけないわけだから」とコメントしていた。

 
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松本人志、「性暴力裁判」で敗訴の元TBS記者の山口氏に

2019年12月23日 13時56分07秒 | 事件・事故

「控訴して逆転で勝ったところでカッコよくないですよね」

12/22(日) 報知新聞社

伊藤詩織さん

 22日放送の「ワイドナショー」(日曜・前10時)でジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が元TBS記者・山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決公判で、東京地裁が「酩酊(めいてい)状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定し、山口氏に330万円の支払いを命じたことを伝えた。

【写真】山口敬之氏、伊藤詩織さんに「ホテルに来てもらったことは反省」

 「ダウンタウン」の松本人志は密室のことだから分からないとした上で「間違いなく言えることは、女性の方が後日、納得してない、思い出すのが嫌になるということだけは間違いないですよね。そうなると、男は謝るしかないんですよね」とコメントした。

 その上で山口氏は即日控訴したが「控訴して逆転で勝ったところで山口さんカッコよくないですよね」と指摘していた。

【関連記事】

 

 
 

エアガン発射、カッターで脅す…いじめの同級生に賠償命令

2019年12月23日 13時52分09秒 | 事件・事故

12/23(月) 西日本新聞

佐賀県鳥栖市の市立中学で2012年、当時1年生の佐藤和威さん(20)が、いじめを受けて心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、同級生8人や市などに総額約1億2770万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、佐賀地裁であった。達野ゆき裁判長は同級生8人に計約400万円の支払いを命じた。市への請求は棄却した。


【画像】教師たちが作成するいじめ集団の構造図

 判決理由で達野裁判長は、同級生2人が佐藤さんをエアガンで撃つなどしてPTSDを発症したと認定、この2人に慰謝料など計約377万円の支払いを命令。同級生8人がカッターナイフで脅すなどして金銭を受け取ったことも認め、計約31万円の支払いを命じた。

 一方、のこぎりを振り回したり、ロッカーに閉じ込めたりするなど同級生の行為の大半について「悪ふざけ、いたずら、遊びのたぐい」として、不法行為は成立しないと判断した。

 市への請求については「同級生の行為は学校外や夏休み中のものが多く、担任教諭が認識し得たとはいえない」などと退けた。

 佐藤さんは判決後の記者会見で、同級生の行為の多くが不法行為と認められなかったことについて「加害者が認めていない事実は(不法行為とは)認定されなかった。裁判所は、うそをついた人にうそをつき続けても大丈夫と言っているように感じる」と話した。佐藤さんは控訴する方針。

 市教育委員会の天野昌明教育長は「判決内容を謙虚に受け止めたい」と述べた。 (野村有希、星野楽)

 

 


プラヴィエクとそのほかの時

2019年12月23日 13時01分36秒 | 事件・事故
 
 (東欧の想像力) 

 
 
 
 
 

 

暴力と不平等の人類史

2019年12月23日 12時49分45秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 戦争・革命・崩壊・疫病 

 

内容紹介

平等は破壊の後にやってくる

[戦争]第二次大戦後の日本 250万人戦死 トップ1%の富が9割下落
[革命]毛沢東「大躍進」 4000万人以上死亡 ジニ係数の劇的改善
[崩壊]西ローマ帝国の崩壊 あらゆる支配層の消滅 搾取の終焉・生活向上 
[疫病]欧州のペスト 2000万人死亡 実質賃金が2倍以上に
・・・・・・他多数

核戦争なき平等化はありえるか?

平等化に有効だった戦争と革命は、20世紀の現象だった。
21世紀の私たちはいかにして平等化を実現するのか?

スタンフォード大学古代史教授が
石器時代から現代まで、壮大なスケールで
世界各国の不平等の歴史を描き出す。

現代世界の不穏な空気を読み解く衝撃の書
世界11カ国で続々刊行!
FT & マッキンゼー ビジネス・ブック・オブ・ザ・イヤー話題作

【推薦の言葉】
「所得の不平等の歴史に関する最高の書物」
――タイラー・コーエン(ジョージ・メイソン大学教授、『大格差』著者)

「新石器革命から現代までの強力な長期分析。その点で本書を超える本はない。際立って斬新だ」
――フィリップ・T・ホフマン(カリフォルニア工科大学教授)

「挑発的な分析。理性、証拠、緻密なスタイルによって書かれている」
――スティーブン・ピンカー(ハーバード大学教授、『暴力の人類史』著者)

内容(「BOOK」データベースより)

平等化に有効だった戦争と革命は、20世紀の現象だった。21世紀の私たちはいかにして平等化を実現するのか?石器時代から現代まで、壮大なスケールで世界各国の不平等の歴史を描き出す初めての書。

著者について

ウォルター・シャイデル
スタンフォード大学教授
スタンフォード大学人文科学ディカソン教授,古典・歴史学教授,人類生物学ケネディ‐グロスマン・フェロー.
オーストリア生まれ.1993年ウィーン大学Ph.D.(古代史).
著者・編者として16冊に及ぶ書物を上梓し,近代以前の社会・経済史,人口統計学,比較史に関 する幅広い研究成果を発表している.近刊として,Escape from Rome: the failure of empire and the road to prosperity, Princeton University Press, 2019.


鬼澤 忍(オニザワ シノブ)
翻訳家
翻訳家.1963年生まれ.埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了. おもな訳書に『競争優位の終焉――市場の変化に合わせて,戦略を動かし続ける』(日本経済新聞出版社,2014年),『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫,2011年),『ルシファー・エフェクト――ふつうの人が悪魔に変わるとき』(共訳,海と月社,2015年)などがある.

塩原 通緒(シオバラ ミチオ)
翻訳家
翻訳家.立教大学文学部英米文学科卒。おもな訳書に『偉大なる宇宙の物語』(青土社,2018年),『人体六〇〇万年史――科学が明かす進化・健康・疾病』(上下)(ハヤカワ文庫,2017年),『138億年宇宙の旅』(早川書房,2017年),『暴力の人類史』(共訳,青土社,2015年)などがある.

出版社より

暴力 不平等 人類史 東洋経済 ウォルター・シャイデル 三体 ホモ・デウス サピエンス全史 戦争 疫病 崩壊 革命 平等化 四騎士 第二次世界大戦 ペスト 毛沢東 中国 ヨーロッパ

現代世界の不穏な空気を読み解く衝撃の書!

数千年にわたり、文明のおかげで平和裏に平等化が進んだ時代はなかった。さまざまな社会のさまざまな発展段階において、社会が安定すると経済的不平等が拡大したのだ。既存の秩序を破壊し、所得と富の分配の偏りを均し、貧富の差を縮めることに何より大きな役割を果たしたのは、暴力的な衝撃だった。

われわれはこう問う必要がある。巨大な不平等が巨大な暴力なしに減少したことはあったか、 この「偉大なる平等化装置」の力と比較して、もっと穏やかな影響の力はどれほどのものか、未来が大きく異なる可能性はあるか、と。――たとえ、我々がその答えを気に入らないとしても。 (「序論」より)

平等化の四騎士

暴力と不平等の人類史 戦争 革命 崩壊 疫病 核戦争 ウォルター・シャイデル 所得 格差 東洋経済 四騎士 日本 ペスト 毛沢東 大躍進 スタンフォード 歴史 富 ジニ係数 搾取 貧困 犠牲 大戦

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第一の騎士「戦争」

第二次世界大戦下の日本では、約250万人が戦死し、爆撃によりおよそ70万人の一般市民が命を落とした。そして戦後、上位1%層の富は9割下落した。

第二の騎士「革命」

毛沢東政権下で行われた「大躍進」政策により、4000万人以上にのぼる人々が処刑死・拷問死・餓死した。これにより、ジニ係数が劇的に改善した。

第三の騎士「崩壊」

西ローマ帝国の崩壊により、あらゆる支配層が消滅した。これによりもたらされたのが、搾取の終焉・生活向上という平等化だ。

第四の騎士「疫病」

ヨーロッパに壊滅的な惨劇をもたらしたペストは、おそらく2000万人以上の命を奪った。世界は一変し、実質賃金は2倍以上になった。

 
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21世紀の私たちはいかにして平等化を実現するのか?

石器時代から現代まで、壮大なスケールで世界各国の不平等の歴史を描き出す初めての書。

 

 

「金持ちを貧乏にしても、貧乏人が金持ちになるわけではない」というのはマーガレット・サッチャーの名言であるが、第4章「国家総力戦ー日本の大規模な平等化」で描かれる日本の総力戦の姿は、「金持ちが作った政府が金持ちを貧乏にした」(革命政府ではない資本主義国政府が自らの手で平等化を達成した)稀有な例であり、殊の外興味深かった。戦前の日本が対中戦争から対米戦争に突入していく最大の動因の一つが「社会主義革命への恐怖」であったことを考えると、「総力戦の遂行」それ自体が日本の超富裕層を破壊してしまったという本書の分析はまことに皮肉である。極端な貧富の差による社会不安からの逃避としてナショナリズムを煽った結果として戦争から抜き差しならなくなっていった戦前日本が、戦争そのものによってほぼ社会主義革命に等しい平等化を達成したという…。かくして、「最も成功した社会主義国」と揶揄された戦後日本の経済的成功の土台が作られるのだ。歴史とは、本当に意地が悪いと思う。



[戦争]、[革命]、[崩壊]、[疫病]を経験した後は、この世に平等が訪れるというテーゼを、膨大なデータから証明しようとしている。最近読んだ本にバリントン・ムーア(1966)『独裁と民主政治の社会的起源』があるが、そこでもイギリス、フランス、アメリカのブルジョワ革命(清教徒革命、フランス革命、南北戦争)が過去を清算するということが、民主政治につながる条件の一つとされている。しかし、本書が扱うデータの中心はジニ係数と所得のシェアなので、政治的な平等ではなく経済的な平等がテーマとなる。

 経済的な平等ならトマ・ピケティ(2013)『21世紀の資本』も、経済的格差に関する認識を改めようと出版されたのだが、その後の議論は続かなかった。シャイデルも謝辞でピケティの名を挙げている(p.579)。ピケティの最大の発見は、労働者が生産性を高めるスピードは、資本が増殖するスピードを追い越せないということにある。これは論理的必然ではなく、歴史的事実である。
 シャイデルもこれを追認する結果となっている。[戦争]、[革命]、[崩壊]、[疫病]の4つの出来事が不平等を是正するとしても、シャイデルが指摘するように、その不平等の是正は過去のものとなり、再び格差が広がる。つまり、[戦争]、[革命]、[崩壊]、[疫病]の4つは恒久的な解決にはならないということだ。

 ピケティおよびシャイデルの、不平等は論理的必然ではなく、歴史的事実であるという指摘は重要である。なぜなら、論理的必然なら変更できないが、歴史的事実ならば変更可能となるからだ。
 経済だけで不平等はなくせない。富が蓄積されれば、そこに政治権力が生まれる。そして現勢力が政権を維持するために富が集められる。これが[戦争]、[革命]、[崩壊]、[疫病]の後に起こる格差の拡大の要因だ。
 ムーアがいうように、独裁ではなく民主政治でなければならない。そして富の分配を平等にする方法は、既にいくつも考えられている。そして本書の役割は、平等をもたらす方法に[戦争]、[革命]、[崩壊]、[疫病]を加えることではなく、それらを禁じ手とすることにあると解釈した。
 そんなことを考えさせてくれる、すばらしい著作である。



本書は不平等の出現と解消の要因について歴史上の出来事を参照しながら解説していきます。
大雑把に言うと、歴史上で不平等を解消してきたものはサブタイトルにもあるように、

・戦争
・革命
・崩壊
・疫病

といった、いわば人類にとって好ましくないことだけだったという分析です。
そして現代では先進国でこれらが起こる可能性は低く、なおかつ不平等も拡大し続けていると。
本書は現代の不平等に対しての処方を示すものではありませんが、不平等を解消する手立てを考えるための参考にはなるかもしれないです。

個人的に思ったのは、不平等が起こるのは余剰資産があることが前提であるらしいので、不平等自体が問題というよりは、生存に関わるレベルの権利を社会でしっかり保障することなのではと思いました。

※ 内容はだいたい600ページくらいあり、読むのに億劫にな分厚さではありますが、全部読むのが大変なら1, 6, 7部だけを読んでもよいかもしれません。
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平等=不安定 格差=安定
タイトルのロジックは一般人には想像もつかないものだと思いました。
戦争をしないで格差をなくせと国民は言うけれど、それがいかに難しいことかがわかりました。
世の中はそんなに都合よくできてないですね笑
この本を読むまでは両立可能なんだと思ってました笑
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戦後思想の到達点

2019年12月23日 12時39分22秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 柄谷行人、自身を語る 見田宗介、自身を語る (シリーズ・戦後思想のエッセンス) 
 
 

内容紹介

戦後75年、気鋭の論客が戦後知識人を再評価する新シリーズ創刊!
シリーズ・戦後思想のエッセンス

2人の「知の巨人」は、いかに思考を紡いだのか?
戦後思想を牽引した柄谷と見田。2人の思想のポイントとは何か? 2人は日本人と人類の未来をどう展望しているのか? 巧みなインタビューと解説で、両者の思考の軌跡を浮かび上がらせる。柄谷思想&見田思想のまたとない入門書!

内容(「BOOK」データベースより)

戦後思想の二つの頂点―柄谷行人と見田宗介。60年安保から「壁」崩壊、原発問題から憲法問題まで、両者は戦後の様々な出来事に即応して思考を紡いできた。他方で両者の理論は、海外の思想と創造的かつ対等に相互作用する強靱な普遍性をも帯びている。二人の思想のポイントとは何か?二人は日本人と人類の未来をどう捉えているのか?巧みなインタビューと解説で、二人の思考の軌跡と今後の展望を浮かび上がらせる。

著者について

1941年、兵庫県尼崎市生まれ。思想家。著書に『底本 日本近代文学の起源』『トランスクリティーク』『世界史の構造』『哲学の期限』『憲法の無意識』『世界史の実験』など多数。

1937年、東京都生まれ。社会学者、東京大学名誉教授。著書に『時間の比喩社会学』*、『自我の起源』*、『現代社会の理論』、『現代社会はどこに向かうか』など多数。*印は、真木悠介の書名

1958年、長野県生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。専攻は理論社会学。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。思想誌『THINKING「O」』(左右社)主宰。著書に『ナショナリズムの由来』『〈世界史〉の哲学』(講談社)、『不可能性の時代』(岩波新書)、『〈自由〉の条件』(講談社文芸文庫)、『自由という牢獄』(岩波現代文庫)、『「正義」を考える』(NHK出版新書)、『社会学史』(講談社現代新書)など。共著に『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)、『資本主義という謎』『憲法の条件』(NHK出版新書)など。

 

本書は、柄谷行人と見田宗介に自身を語らせている。見田はともかく、柄谷を戦後思想の到達点などというのは笑止千万である。柄谷は、その初期の『マルクスその可能性の中心』において、宇野経済学とりわけその価値形態論を高く評価して「可能性の中心」に置いた。その後の変遷はあるにしても『トランスクリティーク』までは、なんとか、マルクスから価値の実体としての労働・生産過程を捨象して、価値形態ー流通形態論を重視する論理を展開してきた。その到達点が、『世界史の構造』における歴史の起動因を、生産様式ではなく交換様式に求める思考方法であろう。
ところが、柄谷は、何をカン違いしたのか、最近では、商品の価値形態を単純商品の生産様式として理解して、独立小生産者を賛美するまでに落ちぶれてしまっている。資本主義の歴史を、独立小生産者の両極分解として理解し、その延長に、小生産者の生産協同組合なるものを妄想するノーテンキである。これでは、生産様式にかえて交換様式を出発点においた宇野経済学の成果を全否定し、まったく対極にある古い大塚史学の生産様式史観へと逆戻りしてしまうものではないか!『資本論』から唯物史観への無残な回帰である。
もともと柄谷は、経済学も哲学思想も歴史学もなんにも分かっていない。だから、一方で『トランスクリティーク』の価値形態論を書いているその真っ最中に、もう一方でNAMとかいう小生産者のアソシエーション運動なんかをはじめてしまい、みごとに大失敗に終わってしまった。その自覚がぜんぜんない。本書で大澤は、率直に柄谷のデタラメを追及し、柄谷は、戦後思想の到達点どころか、そもそも出発点にさえたどりついていないことを告発すべきだったのではないか。いまさら柄谷をとりあげるくらいなら、宇野弘蔵や廣松渉、あるいは、せめてそれらの現代思想的後継者である佐藤優、青木孝平、熊野純彦らを検討すべきであった。


このシリーズは大変面白そうだ。導入となる本書は、柄谷行人と見田宗介を取り上げる。社会学者の見田は大澤の師である。それはともかく、思想家柄谷行人の記述が興味深い。『世界史の構造』を取り上げ、生産様式から交換様式への転換を説き、世界史の構造分析における有効性を論じる。経済活動とは、商品と貨幣の等価交換を意味する。つまり、相互利益=互酬性を本質とする。原始社会→古代帝国→資本主義→Dと交換様式は歴史的に変遷する。Dは未来における交換様式である。このシェーマは大変面白いが、①資本主義はなぜダメなのか?②Dを社会主義としないのはなぜか?この二点は判然としない。そもそもなぜ柄谷は生産様式を廃棄したのか?『マルクスその可能性の中心』を取り上げないことも物足りなさを感じるが、大澤が論じなければならないのは、柄谷の文体の特徴ではなく、生産様式ではなく、交換様式でなければならない理由である。この根本的な論点が欠落しているので、議論の掘り下げが足りないように感じられるのである。①については、推測の範囲内を出ないが、労働力商品の資本家による購入と労働者が資本家から労働の対価として獲得する賃金が釣り合わないこと、資本家による労働者の搾取、労働者による剰余価値の生産が資本家の利潤になるので、資本主義的生産様式においては等価交換が成立しないことが考えられる。であるなら、社会主義への移行が考えられるが、それは旧ソ連の失敗の事例があるため、主張するのは困難である。『トランスクリティーク』で柄谷はカントとマルクスを相互に批判的に検討した結果、初期(ユートピア)社会主義者、オオーウェンやサン=シモン、フーリエらが提唱した独立小生産者で構成される生産協同組合である。この組織が国家の役割を果たすので、国家は消滅する(必要ない)。これが、柄谷がカントとマルクスを相互横断した結果、導き出した理想社会である。柄谷自身がNAMで実験したのはこの運動である。その成果や問題点を徹底的に議論してほしかった。②については、理論的・実践的可能性が潰えたことがあげられる。柄谷がとった戦略は独立小生産者の生産協同組合の提唱と実践であった。これがDに入る交換様式であると断言出来ない所に窮地に陥った柄谷の現状を見ることが出来る。しかし、柄谷は日本思想に、つまり柳田国男の民俗学に現状打開の可能性を見出だした。遊動論である。これについては本書がしっかり論じており、大澤の柄谷論の白眉とも言える記述である。
見田宗介(真木悠介)論については、流石は大澤の専門だけあって、素晴らしい。『社会学入門』で提起された見田の図式(シェーマ)を見事に解説しており、見田社会学入門としての役割を果たしている。なぜ見田なのかという疑問は残るが、著者の師ということで良しとしよう。
これからの出版が楽しみだ。
お勧めの一冊だ。



 
 
 
 

近代出版史探索

2019年12月23日 12時34分08秒 | 社会・文化・政治・経済
 

内容紹介

古本屋散策から見えてくるもの 

古本の世界を渉猟するうちに「人物」と「書物」が無限に連鎖し、歴史の闇に消えてしまった近代出版史が浮き彫りになる。

第29回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞後の200編! 

失われた歴史を横断する〈知〉のクロニクル!

内容(「BOOK」データベースより)

古本屋散策から見えてくるもの。古本の世界を渉猟するうちに「人物」と「書物」が無限に連鎖し、歴史の闇に消えてしまった近代出版史が浮き彫りになる。第29回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞後の200編!

著者について

1951 年,静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版業に携わる。著書『〈郊外〉の誕生と死』『郊外の果てへの旅/混住社会論』(いずれも論創社)、『図書館逍遥』(編書房)、『書店の近代』(平凡社)、『出版社と書店はいかにして消えていくか』などの出版状況論三部作、『出版状況クロニクルI〜V』インタビュー集「出版人に聞く」シリーズ、『古本探究I〜III』『古雑誌探究』(いずれも論創社)『古本屋散策』(第29回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、論創社)、訳書『エマ・ゴールドマン自伝』(ぱる出版)、エミール・ゾラ「ルーゴン=マッカール叢書」シリーズ(論創社)などがある。個人ブログ【出版・読書メモランダム】http://odamitsuo.hatenablog.com/ に「出版状況クロニクル」を連載中。

 

本好き、とりわけ重度の古書中毒者でないと理解できないような昭和以前の作家~出版人~出版社の表沙汰にされにくいエピソードを著者・小田光雄氏が掘り起こしてゆくという一大評論。ここに収められた文章は著者長年のweb連載の中から「古本夜話」というパートを纏めている。(ちなみに、小田氏がゾラの翻訳もしているということは正当に世に知られているのだろうか?)

700頁以上/全項目数200にも亘る為、登場する固有名詞の全てをとてもここで紹介できないので私の興味を引いたもののみに限定させて頂くがご了承願いたい。

「奇譚クラブ」//「裏窓」//「あまとりあ」//「マンハント」// 村山知義 // 梅原北明 // 坂本篤 // 倉田啓明 // 武侠社 //「平凡社版世界猟奇全集」// 南方熊楠 // 江戸川乱歩 // 岩田準一 // 矢野目源一 // 南柯書院 // 平井功 // 松村善雄 // 花咲一男 // 平井蒼太 // 春秋社 // 夢野久作 // 森下雨村 // 「改造社版世界大衆文学全集」// 渡辺温 // 松本泰 // コナン・ドイル // 黒岩涙香 // 春山行夫 //「近代社版世界短篇小説大系」// 「文壇照魔鏡」// 「騒人」// 「筑摩書房版大正文学全集」(未刊)// 大泉黒石 // 麻生久 // 窪田十一 // 木村毅 // エミール・ゾラ // 武林無想庵 // 成光館 // 井上勇

アア~、これだけ挙げても全体の半分程度にも過ぎずとても内容を知りたい方の参考にならんなあ。
だけどこのメンツを見て察してもらえると思うが、本書は大なり小なり探偵・幻想系の分野に700頁中の半分近く踏み込んでいるのでその筋の好事家は見逃すべきではない。例えば、〝初刊本『真珠郎』を発売した六人社〟を採り上げる項目があるが、こういうテーマなどは、金田一ミーハー視線から一向に抜け出せない既存の横溝正史研究ではまず発生しないであろうから。

内容だけでなく見た目もドッシリしていて、あたかも社則で〝当社から出す書籍の殆どは分厚い造本にしなければならない〟とでも謳っていそうな作品社の本みたいなヘヴィーな外観だが、律儀に最初から読まずとも自分の興味がある項目から(orだけを)読むことができるので読む疲労感は意外に少ない。

但しこの大作にも一言申したい点はある。
▲この手の書物は特に正確でなきゃいけないと思うし著者は謙虚に執筆に取り組んでいると思いたいが、319頁で平凡社『現代大衆文学全集』全60巻中ひとりで三巻も出た作家として挙げているうち、国枝史郎と大佛次郎は正しいがその他は江戸川乱歩ではなくて白井喬二・吉川英治・本田美禅では?小田氏とは関係ない処で最近の論創社の出す本の校正は信用ができないので、本書を通読してこれ以外に見落した間違いが存在していないといいのだが。以上の不安点があるので用心して★1つ控えた。筆者諒せよ。

▲最初に書いたように本書収録テキストは元々数年前にweb連載されたもの。
本書のあとがきでは「単行本化にあたって加筆修正や削除は施しているけれど、これ以上大部にできないので残念ながら後日譚や新しい出版情報にはふれていない。」と筆者は記している。それは仕方ないことだし問題ではない。

このレビューを書きながらwebはどうなっているのかを見てみたら、本書掲載分も相変わらずアップされたまま。
(言い忘れたが著者は今でもwebでの連載をコツコツ継続している)
そりゃ本好きな人間は紙の本を喜んで買うかもしれないけど、今のままだと「webで読めるからいいじゃん」って思って本書を買わずにネットで済ませる人も出てきそうで、ローバ心ながらそれを心配してしまったのでアル。


小田光雄氏の『近代出版史探索』 (論創社)を読んだ。

(こんな内容)→古本屋散策から見えてくるもの。古本の世界を渉猟するうちに「人物」と「書物」が無限に連鎖し、歴史の闇に消えてしまった近代出版史が浮き彫りになる。第29回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞後の200編!

700ページを超えるハードカバーの大著。通勤電車ではとても持ち運び不可能。短編コラム集なので、トイレなどでチビチビと読むことは可能。かつて同様に分厚い『ジョージ・オーウェル日記』 (白水社)もそうやって読破したものだ(『ジョージ・オーウェル書簡集』はちょっと中断中…)。

ちょっと専門的な出版関連・文学史的記述も多いけど、エロス系文献などへの言及もあり。読んでみようかという本も何冊かあったし。読み終えると、久しぶりに「青春18切符」で静岡・浜松の古本屋に行きたくなった。著者も地元の古本屋で思いがけない発見があったりしたそうだから。