競輪の大ファンです。
初心者の方へ丁寧に優しく説明したいと思います。
よろしくお願いします。
では本文。
競輪は、とても魅力的なスポーツで、とても面白いギャンブルです。その分、最初は分かりにくいところがあるとは思いますが、丁寧に説明していきたいと思いますのでお付き合いください。
競輪はスピード感や迫力はもちろん、自分や相手の能力をふまえた作戦の立て方、力を展開で逆転してしまうレースの流れなど、奥が深くとても魅力的なスポーツです。
Lv.1では、スポーツとして競輪を見ていきます。
それでは、始まりはじまり~
時速70Km
競輪選手は生身の体とレーサー(自転車)だけで70Kmも出してしまうのです。
鍛え上げられた太ももは70cmを超える選手もいます。女性のウエストぐらい(もちろん人によりますが)ですので、太ももでそれぞれにスカートがはける感じです。
選手は日々の練習により肉体に過度なストレスを与えるため、スポーツ心臓症候群と呼ばれる心臓肥大がおきています。スポーツ経験者なら分かると思いますが、無酸素運動を複数回繰り返すのが最もキツイ練習ですね。生物として最も苦しい状況でもペダルを踏んでモガキ続けます。
レースは約2,000mほど走りますが、激戦の時はゴールに6、7人が殺到し、横一線となって高速で突っ込んでくることもあります。
ラスト半周のスピード感は半端ないです。これは、ぜひ競輪場で体感してもらいたいと思います。金網一枚で仕切られているだけなので、迫力がもの凄く「これが人の力だけで出しているスピードか!」と驚くと思います。
後は落車。もの凄い音がします。恐ろしいです。ゴール前で観戦していた時に、始めて落車を見た時はちびりました。
複数人でぐちゃぐちゃになって落車することもあります。格闘技どころの騒ぎではなく、多重交通事故といった感じです。
普通に生きていれば、人は骨折をしないまま人生を終えますが、競輪選手の中には10回以上も骨折をする方もいます。しかも、1ヶ月も経たないうちにレースに復帰したりします。
火傷、打撲、断裂、骨折、顔面からの落下、頚椎損傷、運悪く命を落とすこともまれにあります。
それでも選手は走るのです。
競輪は心と体の限界に迫り、命を爆発させるプロスポーツなのです。
競輪界の名言
プロスポーツの選手として強くなるためには厳しさを求められます。そんな選手達の名言をお伝えします。
まずはこれ。プロ野球界から転身して競輪選手になった方が放った言葉。
「プロ野球の練習は、競輪の練習に比べれば遊びだ」
ご本人の体験から来ているものなのでその通りなのでしょう。
次はこれ。最高のパフォーマンスを求めて、早朝から夜遅くまで練習漬けでトップに昇りつめた選手の言葉。
「朝は朝星、夜は夜星」
高原永伍さんは神奈川県から愛知県まで行って帰ってくることがあったそうです。新幹線ではないですよ。自転車ですよ。
走行距離は500km以上にもなったそうで、嘘や誇張ではなく事実だそうです。
どんな分野でもトップクラスに辿り着く多くの人は、四六時中その事を考え夢中になっています。
空気抵抗を少なくする為に、車やバイクの後ろにピッタリ付いて、自分だけでは出せないスピードで坂道を登ったりもします。20秒くらいかかる坂道を数回駆け上がったり、50分くらい山道を登り続けたりと、もの凄いものでした。
持久系だけではなく瞬発系の練習も必要です。
しかも、サラリーマンではないので練習は強制ではありません。
練習するも自由。研究するも自由。学ぶも自由。遊ぶも自由。寝るも自由。
その中で、しかるべき道を選択した人だけが「一流の世界」に到達します。
何だかんだと言ったって、私は選手を尊敬しているのです。
競輪の最大の特徴
最高年齢の競輪選手は68歳でした。現在は引退されていますが、20歳前後の選手とも戦っておられました。
レースでの最高齢勝利記録は64歳です。
各々が鍛えた肉体で、バンク(自転車競技の競走路のこと)を激走しハンデなしで競い合います。バンクにカント(傾斜)をつけ、途中までライン(後に詳しく説明します)で戦うことにより、実力に大きな差があったとしても、逆転可能な面白さが生み出されているのです。
人間の筋肉には早筋(白筋)と遅筋(赤筋)があり、瞬発系と持久系に分けることができます。普段はじっとしているのに瞬間的にダッシュするカレイなどの白身魚と、なが~くいつまでも泳ぎ続けるマグロなどの赤身魚。
スポーツの多くは、白身魚と赤身魚に分かれて競うものです。ですが、競輪はごちゃまぜ。
「水族館の魚の全種類で1着を決めよう」
しかも
「途中までは縁のあるもので手を組んでいいよ」
でも
「基本的には個でゴールを目指すものだよ」
という事なのです。
ですから、難解なのは当然ですね。
ここが好き嫌いが分かれるところですが、私にはとても魅力的に映ります。
年齢や能力に関係なく、ハンデなしで対等に勝ち負けが競え合える、複雑で深みのある競技なのです。
競輪の熱
約2,000mを走って、ゴールは写真判定の末に同着。
鐘が鳴って残り1周半、風を切って先頭に立ち、風圧をものともせず後ろに8人を従えたまま逃げ切り勝ち。
残り半周で絶体絶命の7番手から、超スピードで大外を捲ってごぼう抜きの1着。
高速で前進しながら横の選手とお互いが頭での押し合い。真正面から見ると車体と車体が「ハの字」になるような競り合い。
選手は、自分の有利なポジションを確保する為、真横や後方から上昇してくる選手に体当たりや頭突きをすることもあります。
スピード勝負だけではなく、格闘技のようなぶつかり合いもあるのです。
2輪という不安定な乗り物なので、落車のリスクは大きい。
ですが、ハイスピードでバンクに叩きつけられることを恐れず、前を走る選手と選手の間、わずか数十cmを頭や肘を使ってこじ開けて突っ込む選手もいます。
時速70km前後で進みならが横にも激しく動き、相手を止めたり押し込んだり飛ばしたり。
尚且つ、集団の中で心理戦が繰り広げられる。
競輪とはそんな競技なのです。
その「競輪」は、自転車競技の盛んなヨーロッパではなく、日本で誕生した競技です。
今では「KEIRIN」として世界選手権やオリンピックでも行われていますが、ケイリンは現地でとても盛り上がるようです。
競輪の魅力を感じるのは世界共通。
競輪選手はカッコイイのです。
人生を賭けないとできないスポーツだからこそ、やっぱり熱いのです。
あ、卯佐、ランチ始めたんですね。まさか「沢ガニ」はないかと思われますが、暖簾をくぐりましょう。カウンター9席中、残り1席をゲットです。あぶないあぶない。やはり昼も人気ですね。
ランチメニューは3品。おっと、お隣さんはランチビールですか! 私も早くそういう立場になりたい! 私は…「お刺身御膳」をいただきます。艶やかな女将さんと実直なご主人がおもてなししてくれます。
あ、れ? 他の方より早く配膳されましたが、いいんですか? ああ、他の方は「天ぷら御膳」なんですね。調理の順番のアヤでした。中華のチャーハン理論と同じで、他の方との便乗配膳でした。
「お刺身御膳」¥1,100
厨房で〆さばを炙っているのを見ていました。美味そうです。刺身は、本まぐろ赤身、真鯛、帆立、水だこ、そして炙り〆さば。豆腐、茶碗蒸し付き。茶碗蒸しはデザート決定です。味噌汁は赤味噌。ではいただきます。
ご飯ホクホク。お刺身も新鮮。鯛、水だこがいいですね。プリプリ。炙り〆さばはいい脂のノリでメシに合います。さすが、卯佐さん。間違いない。酒が欲しくなりますねえ。
茶碗蒸しにはエビが入っていました。ちょっと嬉しい。うん、美味い。オツなランチデザートです。
「鯛茶漬け」も良さそうですね。まずはそのままご飯に鯛刺身をのせて。しばらくしてコールするとお出汁が出て来るシステムです。おお、なんと美味そうな。次回はそれだな。
オトナのランチ、いただきました。また夜に来ます。最近は人気でなかなか飛び込みでは入れないんですよねえ…。また沢ガニ食べに来ます。ご主人、女将さん、ごちそうさまでした。