今年、最後の立川競輪。
輪子が大ファンのワッキーにとって久しぶりのレース。
この日、8レースから車券を買うつもりだったのに、トコ子さんと話をしていたら発売が締め切られてしまった。
1-5 2-5を500円買う予定だった。
結果は、2-5で1140円(4番人気)の配当。
次の9レースは、この日の勝負レースと藤代の宮田さんと古河から来ている飯島さんが言うので、9-3-4 9-3-7 9-3-1の3連単車券を買う。
ところが以下の展開に。
赤板の1コーナーで先頭に立った渡邉雄太選手は、叩きに来た栗山俊介選手を突っ張り打鐘前からハイペース。
渡邉選手が主導権をキープしたのもつかの間、今度は飯野祐太選手が最終ホーム手前から仕掛ける。
渡邉選手と飯野選手の踏み合いになり、脚を溜めていた谷口遼平選手に流れが向く。
北日本勢を目標にして2コーナーからのまくりで谷口選手が前団を仕留めた。
「(渡邉が)突っ張るとは思ってなくて。栗山さんが叩いた上を自分が叩かないことには意味がないと。そしたらまさかでした。そのあとはちょっとキツいなってところで飯野さんが行ってくれて、永澤(剛)さんがキメに内に降りたんで、飯野さん目がけてうまいこと行けました」
谷口のまくりに流れ込んだ北野武史が、息を切らせて振り返る。
「谷口君も自分も車番が悪かったけど、(周回中も3番手の)前中団が取れたんで最高だった。でも、(渡邉が突っ張って、谷口に)落ち着けって思ってたら、飯野君が仕掛けてくれた。結果的にすべてが中部勢に(流れが)向いた」
2車単 6-5-5 5800円(15番人気)
3連単 6-5-4 12万8770円(230)番人気
「勝負レースだと思ったがな」と藤代の宮田さんは渋い顔となる。
10レースは「第12回寺内大吉記念杯(FI)」の決勝戦。
輪子は気を取り直して、取手の1番鈴木 竜士選手から車券を買う。
113期の4番植原 琢也選手の番手で鈴木選手に流れが向くと思う。
ところが、植原選手は5番岡村 潤選手から車体を故障されてしまう。
機関車役の植原選手が離脱すれば、鈴木選手の出番がなくなるも同然に。
結果、9番稲毛 健太選手と2番園田 匠選手のラインで決まる。
2車単 9-2 1,230円(3番人気)
3連単 9-2-3 7370円(15番人気)
そして、ワッキー登場のKEIRINグランプリ2019。
輪子のこの日、7000円を持参して、残りは2000円のみとなってしまっていた。
「仕方ないワッキーに賭けよう」と3番ワッキーを軸に。
3-7 3-4を各1000円。
3-7が14・3倍
3-4が94・1倍
結果は以下
レースは7番手の脇本雄太選手が打鐘で上昇すると、誘導と車間を空けていた正攻法の新田祐大選手が合わせて踏み込む。最終ホームで脇本選手が新田選手を叩くが、村上博幸選手が1センターで捌かれて、逃げる脇本選手の後ろには福島勢が入り込む。2センターで新田選手が外を踏み込むと、佐藤 慎太郎選手は内を突いて鮮やかに中割り。最後は粘り込む脇本選手を、渾身のハンドル投げで捕らえた。
佐藤選手は「格別というよりも実感がわかない。グッときて涙が出そうになったけど、泣いたら後輩におちょくられますからね。(賞金王になって)競輪王、賞金王など、〝王〟というのが付くのを取りたかった。まあ夜王でも良いんですけどね。強い時だけでなく、諦めずに応援してくれたファンと喜びをわかちあえて嬉しい」と喜びを語った。連係した新田選手とは厚い信頼関係で結ばれていた。「(新田は)何本もG1を獲っている選手。そこに付くことだけを考えていたので気持ち的な楽だった」。来年はグランプリ王者として常に1番車を背負うことになるが「重圧というよりはレースの中での責任を感じる。1番車は位置取り(の仕事)も大変」と追い込み選手らしい発言も出た。「生涯競輪選手で居続けたい。デビューしてからやってきたことを1日1日ずつ、1戦1戦、1歩1歩やっていく。来年もその次ぎのグランプリも出たいですね」。
1番人気を背負った脇本雄太選手は惜しくも準優勝。
「グランプリ史上、何人かしかしていない先行逃げ切りに挑戦したが失敗。最後まで自分のレースがしたい意志があった。結果は残念だけど、あともうちょっと・・・」と〝先行日本一〟のプライドを持って戦っていた。「まだグランプリで終わりではない。戦いは続く」と来年の東京五輪を見据えていた。
脇本選手とのナショナルチーム対決が注目された新田祐大選手は「脇本と競いあっても良かったが、敵の選手を考えて1車下がった番手勝負の方が可能性があると思った。バックで清水が見えて、慌てていたんだと思う。それで脇本に合された」と脇本の強さを称える。後ろの佐藤の優勝に貢献したレースができたとを「凄い嬉しい。慎太郎さんはG1決勝とかでも『自分の走りをしろ』といってくれる。自分だけのレースになっても、今日も同じことを言ってくれた結果優勝に貢献できた」と語る姿からは厚い信頼関係で結ばれている様子をうかがうことができた。
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「3=4で6300円の配当なら2車複でもよかったな、6万3000円になったのにね」
輪子にとって、今年、一番の悔しい競輪の結果だった。
「でも、ワッキーに感動をもらったグランプリレースだった」
2車単 4-3 1万9190円(64番人気)
3連単 4-3-8 14万3920円(410番人気)
予 想 | 着 順 | 車 番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 | S / B | 勝敗因 |
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注 | 1 | 4 | 佐藤 慎太郎 | 11.3 | 差 | S | ||
◎ | 2 | 3 | 脇本 雄太 | 1/4車輪 | 11.5 | 逃 | B | |
3 | 8 | 平原 康多 | 3/4車輪 | 10.9 | ||||
○ | 4 | 7 | 新田 祐大 | 1/2車輪 | 11.5 | |||
× | 5 | 5 | 清水 裕友 | 1/2車輪 | 11.3 | |||
5 | 6 | 郡司 浩平 | 1/2車輪 | 11.3 | ||||
△ | 7 | 2 | 松浦 悠士 | 3/4車輪 | 11.2 | |||
8 | 1 | 中川 誠一郎 | 2車身 | 11.1 | ||||
▲ | 9 | 9 | 村上 博幸 | 4車身 | 11.8 |