経験という<引き出し>

2019年12月17日 18時43分32秒 | 社会・文化・政治・経済

▼良書には、人生を変える力がある。
その出合いの機会を子どもたちに贈るのは大人たちの責務であり、喜びでもある。
▼人生の満足度は、所得だけでは決まらない。
▼デマが社会を狂わす時代。>
情報の出元や複数の情報を必ず確認することだ。
▼わが足元の近隣こそが、信頼と友情を築く。
近隣こそ人間共和の舞台となる。
▼自尊感情を育むポイント。
「自分自身に満足している」などの「自己肯定感」と「自己効力感」。
<自分は自分であってよい>という感覚が自己肯定感。
<自分ならできる>という感覚が「自己効力感」。
こうした感覚がはぐくまれないと「自己無力感」が強まる。
若者の自尊感情を高めることは、社会全体の課題である。
そして、自分で国や社会を変えられると思えるかどうか。
▼「自分が決めた道を恐れずに一歩一歩進んでいく中で、経験という<引き出し>が増えていく。
それが間違いなく自分の力>になる。
▼他人が気になり、生真面目で自分を否定しがちな日本の若者たち―将来を背負う世代に、もっと自信をもってもらうために、励ましを送ることも必要だろう。

 


平和の栖 広島から続く道の先に

2019年12月17日 18時10分54秒 | 社会・文化・政治・経済
 

原爆投下後の広島は、いかに復興を遂げたのか。

不死鳥のごとく立ち上がった人々の姿を生き生きとづづるノンフィクション本。
「世界のヒロシマ」としてよみがえる「復興の軌跡」を、事実をもとに記録した本だ。
復興には、人々の夢や希望となる<何か>が必要だ。
「生きる希望といえばいいでしょうか」と著者は言う。
広島は復興の象徴として、「平和」という理念を掲げた。
「平和」が人々の生きる希望となったのです―著者の言葉。
「平和」の状態を続けることは、戦争という誘惑を退ける「忍耐力」が必要です―と指摘する。


内容紹介

1945年8月6日午前8時15分、広島を”死の街”へと変えた原爆が投下された。
その直後から、広島市民の「生きる」ための闘いは始まった。
平和都市という概念の確立、100メートル道路計画、現在にもつながる平和記念式典開催(1947年)。
苦難の道をたどりながら成立させた平和記念都市建設法 (1949年)。
そして、日米戦後史におけるひとつの節目ともなった2016年のオバマ大統領訪問。
文献と証言、現場取材を織り交ぜながら、たどってきた道を臨場感豊かに描く。

復興にいかに多くの人々が関わり、感動を呼び起こすドラマが存在したのかを掘り起こしながら、国際平和文化都市としての広島の新たな責務と、あるべき未来像をも提示する。
2017年第15回 開高健ノンフィクション賞最終候補作。

400を超える註が、歴史観にさらなる広がりを与えるだろう。
戦後74年を経て、広島の復興を「証言」する作品は、これが最後となるかもしれない。
広島の戦後復興と未来を描いた、感動のノンフィクション。
広島を知ることは、日本の未来を考えることだ──。

【女優・吉永小百合さん推薦!】
「8月6日、9日を私は忘れません。
核兵器のない世界を作ることは日本人の大切なつとめ。
この本が皆さまのお心に届くことを切望します。」

【目次より】
第1章 十字架を背負った少年
第2章 平和という武器
第3章 百メートルの助走
第4章 焦土の篝火(かがりび)
第5章 遥かなる道標(みちしるべ)
第6章 片翼の不死鳥(フェニックス)

【著者略歴】
弓狩匡純(ゆがり まさずみ)
作家・ジャーナリスト。1959年兵庫県生まれ。米テンプル大学教養学部卒業後、世界50ヶ国以上の国々を訪れ、国際情勢、経済、文化からスポーツに至る幅広い分野で取材・執筆活動を続ける。
主な著書に世界87ヶ国の国歌を集めた『国のうた』、大手40数社の企業理念と波乱に満ちたその歴史に迫った『社歌』(以上文藝春秋)、偉人たちの名言を綴った『The Words 世界123賢人が英語で贈るメッセージ』(朝日新聞出版)、『国際理解を深める世界の国歌・国旗大事典』『世界の名言大事典』『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』(以上くもん出版)などがある。

内容(「BOOK」データベースより)

1945年8月6日、広島を“死の街”へと変えた原爆投下。その直後から、市民の「生きる」ための闘いが始まった。「平和都市」という概念の確立、100メートル道路計画、1947年第1回広島平和記念式典、1949年広島平和記念都市建設法、そして2016年オバマ大統領広島訪問。そうした闘いの裏には、有名無名の勇者たちがいた。文献と証言、現場取材を織り交ぜながら、広島の復興と未来を臨場感豊かに描いた感動のノンフィクション。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

弓狩/匡純
作家・ジャーナリスト。1959年兵庫県生まれ。米テンプル大学教養学部卒業後、世界50ヶ国以上の国々を訪れ、国際情勢、経済、文化からスポーツに至る幅広い分野で取材・執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

 




就活で70社に落ち摂食障害、うつ病、ひきこもりに…

2019年12月17日 12時17分46秒 | 社会・文化・政治・経済

43歳ロスジェネ男性を襲った現実

12/17(火) AERA 

●働きたくても働けない、社会に参加できる支援を

 仕事のない日はなるべく自宅から出て近所を自転車で走ったり、相談支援の事業所に顔を出して、プログラムに参加したりしている。正規雇用は考えていない。自分に合ったところで生きていく。だから、政府の支援プログラムにはこう感じている。

「支援から漏れてしまって、敗北感だけが残る人が出てこないか心配です」

 政府の支援には、どこまで期待ができるのか。支援に取り組むNPO法人育て上げネットの工藤啓理事長(42)は言う。

「3年間の限定だが、取り組むこと自体に意味はある。働けていない方々を支援の対象に入れたことは特徴的だ」

 ただ工藤理事長は、この政府の支援プログラムは基本的な設計が雇用政策であり、欠けている視点があるという。

「病気や精神的不調などですぐに働きたくても働けない人たちが存在する。この人たちの居場所を作らなければいけない」

 働けないことで貧困と直面したり、社会とのつながりを持てなくなったりするケースも多い。

「彼らが力を発揮できる働き方が可能な社会、つながりたい社会をつくることと、そこに参加できるための支援が必要だと考えています」(工藤理事長)

 正規雇用者を増やすことだけでなく、その「つながりたい社会」を見つけられるような支援、例えば、その「社会」に参加するための交通費の補助なども求めている。

 12月10日、前出の不破さんや、自ら当事者でもあり、氷河期世代の雇用問題の調査などを手がけている「氷河期世代ユニオン」代表の小島鐵也さん(44)ら7人が内閣府を訪れた。担当者に要請書を手渡し、「最低賃金に代わる最低保証所得の導入」など5項目を求めた。小島さんは訴える。

「氷河期世代の問題はずっと置き去りにされてきた。雇用の確保と同時に、本人が努力したくてもできない場合、所得が少なくても困窮せずに生きていける仕組み作りを強く求めたい」

(編集部・小田健司)

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試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想(下)

2019年12月17日 11時48分48秒 | 社会・文化・政治・経済
 

今日、米国のトランプ政権の登場や欧州各地での右翼ポピュリズム勢力の伸長などの印象の下、自由民主主義は先進国で後退ないし深刻な危機に瀕しているのではないかという憂慮の声が多くの政治観察者から上がっている。
本書の著者は、現在のわれわれ自由民主主義と呼ばれている普通選挙にもとづく議会制民主主義は、その誕生の瞬間からつねに疑義の対象となってきたのであって、その意味で自由民主義はそれ自体として望ましいものと言うよりも、「問題」を孕むものとしてむしろ見られてきたと論じている。
第二次世界大戦後に再建された自由民主主義は、戦前の自由民主主義の末路、すなわちファシズムや戦争の反省の上に、逆に自由民主主義の全面展開を「制約する」という考えのもとに設計されたものであったことを著者は強調する。
通常イメージする戦後の民主主義は、実は、戦前の自由民主主義から意識的に距離をとった「反民主主義的」な発想を持つ体制であったのである。
自由民主主義が今なおその誕生時から抱える固有の難問を解決できていない。
したがって、自由民主主義とはわれわれにとって依然として未完の課題なのだということを本書は教えてくれる。

内容紹介

ウェーバー、ルカーチ、シュミットから、サルトル、フーコー、ハヴェル、ハーバーマスまで、20世紀ヨーロッパを舞台に、民主主義をめぐって数々の思想家たちが織りなしたドラマ。戦後を扱う下巻では、冷戦下で三つの民主主義が競合し、文化変容を遂げる世紀末までを扱う。

内容(「BOOK」データベースより)

二〇世紀のヨーロッパを舞台に、民主主義の思想と実践をめぐって数々の思想家たちが繰り広げたドラマ。第二次大戦後を扱う下巻では、冷戦下でソ連型社会主義・社会民主主義・キリスト教民主主義が三つ巴に展開し、「六八年」を機に文化変容を遂げる世紀末までを扱う。アレント、マリタン、サルトル、ソルジェニーツィン、マルクーゼ、ハーバーマス、フーコー、ハイエク、オークショット、ハヴェルなど多数の思想家・政治家が登場。二〇世紀思想史を骨太な構想の上に繊細な筆致で描き出した著者ミュラーの代表作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ミュラー,ヤン=ヴェルナー
1970年ドイツ生。オックスフォード大学で博士号取得。現在、プリンストン大学政治学部教授。政治思想史・政治理論。著書多数

板橋/拓己
1978年生。成蹊大学法学部教授。国際政治史、ドイツ政治史

田口/晃
1944年生。元北海道大学教授・元北海学園大学教授。ヨーロッパ政治史

五十嵐/美香
1984年生。北海道大学大学院法学研究科修士課程修了

五十嵐/元道
1984年生。関西大学政策創造学部准教授。国際関係論、安全保障論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

上・下からなる。大著というほどではないが、10年かけた労作らしい。キリスト教系の政党がヨーロッパのいくつかの国でプレゼンスを示してきた考察などは、あまり読んだことがないので興味深く読んだ。19世紀の遺産との関係で20世紀の政治思想を分析し、多くの思想家に言及しながら、自由民主主義の発展と衰退を描き出している手腕は優れている。個々の思想家やトピックは掘り下げが足りないと思うけれども、全体の展望に力点を置き、分かりやすく書かれている。原書を読んでいないので推察なのだが訳もわかりやすい。訳者の労をねぎらいたい。


 
 
 

 

試される民主主義 上

2019年12月17日 11時37分40秒 | 社会・文化・政治・経済
 
20世紀ヨーロッパの政治思想
(上) 

 
 

「私」は脳ではない

2019年12月17日 10時58分07秒 | 社会・文化・政治・経済
 

21世紀のための精神の哲

デジタルシフト社会への対応

2019年12月17日 09時57分30秒 | 社会・文化・政治・経済

デジタルとリアル(アナログ)の両方の戦略で成長拡大を続けている企業(アマゾンのように)もある。
実はこの「デジタルとリアルのバランス」がこれからの重要なポイントになっている。
世の中がデジタルスフト社会に向かっているだけに、どこまでリアル感覚を維持できるか。
人間味、人柄、人間性を意識して実感できる生活を工夫して行う。
簡単ではないが、デジタルとリアルのバランスを上手に享受することが、これからの時代に適応した生活になる。
ビジネスの世界ではこの感覚は不可欠である。
経営者にこの感覚がなければ、経営の四季指揮は取れない。
経済ジャーナリスト・上妻英夫さん

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2019年9月25日 公開 (デジタル シフト タイムズ) 

デジタルシフトとは?言葉の意味から最新の調査結果や最先端事例、参考書籍までを紹介
AIや5Gといったテクノロジーが発達したことで、今まではアナログでしかできなかった領域のデジタル化が進んでいます。それに伴って、「デジタルシフト」という言葉が注目を集めるようになりました。この記事では、デジタルシフトの本質や、事例を紹介します。
デジタルシフトとは?
デジタルシフトとは、「デジタル化が進むグローバル社会においてあらゆる企業活動(経営、マーケティング、人材採用・教育、生産活動、財務活動など。およびビジネスモデルそのもの)において本質的なデジタル対応をすること」です。

一般的に「デジタルシフト」というと、「本や服を買う時に、今までは書店や衣料品店に足を運んでいたのが、今ではPCやスマホのECサイトで購入できる」など、消費者から見た端末の変化が注目されます。

しかし、企業側も大きな変革を求められています。消費者がデジタル上で行動することが多くなったため、「タッチポイントをいかにデジタル上で作るか」や、「消費者の行動データをどのように活用するか」が事業の成功を左右するようになりました。デジタルシフトに対応できるかは、企業にとって事業の命運を握っていると言っても過言ではないでしょう。

オプトホールディングが実施した「企業のデジタルシフトに関する調査」では、「デジタルシフトの意識が低い経営者の元で働きたくない」と答えた人が半数を超えており、経営層は採用や人材定着を考えてもデジタルシフトを無視できない状況になっています。

 

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オプトホールディングは20~60代の経営者および会社員計300人を対象に「企業のデジタルシフトに関する調査」を実施いたしました。企業の経営課題として、デジタルシフトが注目される中で、企業における取り組み状況と、経営者と会社員それぞれのデジタルシフトに対する理解度を測ることが本調査の目的です。

 今回の調査ではデジタルシフトを「デジタル化が進むグローバル社会において、あらゆる企業活動(経営、マーケティング、人材採用・教育、生産活動、財務活動など。およびビジネスモデルそのもの)において本質的なデジタル対応をすること」と定義しています。

 デジタルシフトという言葉を「具体的によく知っている」と答えた人は全体の15.3%、「ある程度どういう者か知っている」と答えた人は27.7%でした。最も多かった回答は「全く知らない」(31.7%)で、「名前は聞いたことがあるがどういうものかは知らない」(25.3%)と合わせると57.0%がデジタルシフトについて知らないことが分かりました。

「デジタルシフトしている」「していない」で経営者と社員の認識にギャップが。

 


「お前は死ぬ道しかない」東尋坊から飛び降りさせる

2019年12月17日 05時24分38秒 | 社会・文化・政治・経済

少年ら7人を殺人などの罪で家裁送致・起訴

 滋賀県東近江市の嶋田友輝さん(20)が10月に福井県坂井市の東尋坊で遺体で発見された事件で、大津地検は16日、殺人と監禁、傷害の罪で、滋賀県長浜市神照町、とび職上田徳人容疑者(39)を起訴し、共に逮捕された17~19歳の少年6人を大津家裁に送致した。

【画像】監禁被害者や共犯の女2人と共同生活・・・特殊な関係


 家裁送致されたのは、同市のとび職少年、彦根市の無職とアルバイトの少年=いずれも(19)、滋賀県多賀町のとび職少年、大津市の通信制高校の男子生徒2人=いずれも(17)。
 起訴状では、上田被告は少年4人と共謀、10月16日から彦根市で嶋田さんを暴行し、乗用車のトランクに監禁。

17~18日は少年6人と共謀し、長浜市で路上に横たわらせた嶋田さんの足を車でひいたり、火のついたたばこを鼻の穴に押し込んだりするなどしたほか、嶋田さんをトランクに閉じ込め東尋坊へ移動。

嶋田さんに「お前は死ぬんや。死ぬ道しかない」「はよ落ちろや」などと命令し、18日午後6時10~20分ごろ、東尋坊の高さ20メートルの崖から飛び降りさせ、脳挫滅で死亡させた、としている。

 

 

 

「読解力」の低下

2019年12月17日 05時06分17秒 | 社会・文化・政治・経済

 

「読解力」のある子どもを育てるには、「いろいろな大人の話を、ちゃんと聞く機会があることが大切です」と国立情報研究所の新井紀子教授は話す。
さらに、信頼する大人の話を聞く中で「語彙を豊富にしたり、いろいろな人の視点を学ぶことができます」と指摘する。

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多くの大学が、学びの基礎の基礎ともいえる「読み書き」の能力を試したいと考えています。そのための対策はずばり「新聞を読む習慣を身につける」ことです。

そうすることで自然に読み書きのスキルが身につきます。
難関校の小論文では、新しい話題を取り上げて出題するケースが多いので、社会や時代に関する情報感度の高さも求められます。幅広いジャンルの最新情報を網羅している新聞は、問題意識を深め、自分なりの意見を持つのに最適です。
新聞にはネットにない「一覧性」があります。紙面を見渡すたびに、さまざまな情報を一覧できるので、意外なことが頭に飛び込んできてそれが頭に残り、いつの間にか知識の引き出しが増え、視野が広がるのです。


出会いと人生

2019年12月17日 02時03分56秒 | 社会・文化・政治・経済

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2013/11/06 (プレジデント社)

常に自分より優れた人間とつき合う努力をしているか

岡村繁雄=構成 

江上 治
オフィシャルインテグレート 代表取締役

私の尊敬する経営者のなかでも、つねに自分より優れた人とつき合う努力をしているひとりが、株式会社イマジンプラスの笹川祐子社長だ。

笹川社長は大学を卒業したあと、出身地である北海道でパソコンスクールの運営に携わり、いろいろと責任のある仕事を任されていたが、縁があって上京。萌芽期にあったインターネット関連の周辺サポートビジネスを立ち上げた。

それが人材派遣会社のイマジンプラスである。

現在の売上高は36億円超。東京本社のほか、主要6都市に支社がある。

そのような女性経営者と知り合いになれたのは、本の出版がきっかけだ。笹川社長が、私の最初の著書の感想を、ご自身のブログで紹介してくださったのだ。

それがご縁で、いまでは大先輩であるほかの女性経営者も交え、ときどきお食事をご一緒させていただいている。

笹川社長は、たいへんな努力家であるだけでなく、ポジティブで明るい。しかも、人脈がすばらしい。各界の大物からかわいがられるのだ。

実際、社長の周囲には、一流企業の経営者や著名なコンサルタントも多いのだが、その彼らからも「なぜ、そんなにすごい人たちと知り合いになれるのですか?」と聞かれることがあるそうだ。

私もかねてから同じことを感じていたので、お目にかかったときに直接、笹川社長にお聞きしたことがある。教わったのは、次のような話だった。

笹川社長は、年間かなりの数の講演会やセミナーに出席している。端で見ていて、これだけ仕事が忙しくて、よく時間があるなと思うほどである。そのとき、どんな講演やセミナーであっても、必ず前の列に座るようにするのだそうだ。

そして、「今日、ここに出席している誰より、ここで学びを得て帰ろう」という気迫で、一生懸命話を聞く。しかも、ここからがすごいのだが、講演やセミナーで話を聞いて、いいと思ったことは、必ず実践するのだという。
そのうえで、実践した記録をノートに残したり、レポートにまとめたりして、次に同じ講師に会う機会がめぐってきたときに報告する。

「先生、これやっているんですよ」と、実際に成果を見せるのである。

すると、ほとんどの講師が「えっ、ほんとうに実践しているの?」と驚くそうだ。

逆説的な言い方をすれば、セミナーの講師が自分のノウハウを惜しみなく公開するのは、話を聞くだけで、ほんとうに実践できる人は数が少ないからだ。だからこそ、話を聞く側も、何度も聴講に通ってくれたりする。

そのようななかで、3カ月、半年といった期間、実際に検証してみて、その結果を報告にいくというのは、それだけで貴重だ。

そこから、「今度、お食事しましょう」「次は、ご招待しますから、またきてください」といったお声がけもいただくようになる。

ときには、「次のセミナーのときに、事例ということで紹介させてもらってもいいですか」と頼まれ、講師とのつき合いがはじまったりする。相手が同性の場合は、旅行に誘ってもらうというようなことも起きてくるのだ。

その笹川社長が、時間をつくって講演やセミナーに参加するのは、ふたつの目的からだという。

ひとつは、経営者としての自分の勉強のため。

もうひとつには、社員や周囲の人の代わりに話を聞いて、いいと思ったことを伝えたいからだ。つまり、周囲の人たちのためである。

それも、手当たり次第に参加するわけではなく、そのときどきで自分に必要な課題を意識して、講演会やセミナーを選ぶ。いつも、いまの自分にとって何が必要かという目的をもって、学びのアンテナを立てているのだ。

そのアンテナがあるからこそ、自分を引き上げてくれる人との出会いが生まれる。さらには、その出会いが、次の成長のための出会いを用意してくれるのだ。

江上 治(えがみ・おさむ)
オフィシャルインテグレート 代表取締役
1967年生まれ。有名プロスポーツ選手から経営者まで、年収1億円超えのクライアントを50名以上抱える富裕層専門のカリスマファイナンシャルプランナー。
サラリーマン時代には大手損害保険会社、生命保険会社の代理店支援営業における新規開拓分野および売上達成率で、全国1位を4回受賞。
損保会社では最短、最年少でマネジャーに昇格。生保会社でも最短でのマネジャー昇格を果たす。
独立後は、保険営業を中心としたFP事務所を設立。人脈ゼロ、資金ゼロから1000名を超える顧客を開拓し、これまでに通算600億円の保険契約を獲得。
著書にベストセラーとなった『年収1億円思考』がある。

 

 

 


今年の新語2019  大賞「-ペイ」

2019年12月17日 01時31分41秒 | 社会・文化・政治・経済

今年の新語2019」とは、今後の辞書に掲載されてもおかしくない、2019年を代表する言葉のこと。

一般公募で集まった延べ2017通(異なり837語)の中から、辞書のプロである選考委員がベスト10を選考しました。

  • 大賞「-ペイ」
  • 2位「にわか」
  • 3位「あおり運転」
  • 4位「反社」
  • 5位「サブスク」
  • 6位「電凸」
  • 7位「カスハラ」
  • 8位「垂直避難」
  • 9位「置き配」
  • 10位「ASMR」
  • 選外「タピる」「ワンチーム」
  • 特別賞「令和」

大賞「-ペイ」

 大賞に選ばれた「-ペイ」は、消費税率引き上げに伴うキャッシュレス・ポイント還元事業で一躍注目を浴びた言葉。

各社が申し合わせたように「-ペイ」というネーミングを使っています。

こうした言葉の要素は「造語成分(語を構成する要素)」と呼ばれるもの。消費者の決済行動に大きな変化を及ぼすという意味で2019年を代表する言葉に選ばれました。


三省堂 今年の新語

「-ペイ」イメージ


発生方法からみる新語と死語の関連性

2019年12月17日 01時16分27秒 | 社会・文化・政治・経済
提出日:平成29年1月31日
平成28年度 卒業論文

発生方法からみる新語と死語の関連性

大阪教育大学 教育学部 学校教育教員養成課程 
国語教育専攻 中学校コース
国語表現ゼミナール 132206 中本 駿平

指導教員 野浪 正隆先生

目次

序章 はじめに     研究動機・研究目的 第一章 研究にあたって  第一節 研究対象  第二節 研究方法   第一項 アンケート調査   第二項 文献調査 第二章 研究結果・考察  第一節 新語と死語   第一項 新語について   第二項 死語について  第二節 アンケート結果  第三節 考察   第一項 新語と死語の関連性   第二項 死語を生み出す心のメカニズム 第四章 まとめと今後の課題 終章 おわり  第一節 おわり  第二節 参考資料 

序章 はじめに

研究動機・研究目的

 この世の中は言葉にあふれている。さまざまな業界、コミュニティで使用されている専門用語や芸能人やマスメディアが使用したことで流行した流行語などが混同して現代の言語社会を形成している。

しかし言語というものはその時代の社会情勢や、文化、流行などによってさまざまな変容を見せてきた。その変容に関して特に顕著なものとして新語の発生があげられる。今この瞬間にも新語は生まれようとしている。

それは時には流行に乗って、時には若者の間のみに通じるコミュニケーションツールとして、これらのように様々なシチュエーションで日々生まれている。しかし、新しく生まれる言葉があれば死にゆく言葉もあるのだ。いわゆる死語というものだ。

私は普段親と会話していて、たまに話が噛み合わないことがあり、そのたびに私は「時代を感じる」という言葉を使ってきたが、私は何に対して時代を感じているのだろうと疑問に思った。

テレビや雑誌などのメディアのおかげで親の若かった時代の、いわゆるひと昔前の文化に対しては免疫があったためそこに大きなショックを受けているわけではなく、それは親の使っている言葉の意味が理解できないことに起因していることに気が付いた。

例えば、「チョッキ」や「パーマ屋」などの、私の世代ではあまり使わない、一般的には死語といわれる言葉を、親や親の世代の人はよく使う。いや、おそらく親の世代にとっては死語ではないから使っているのだろう。

使っているということは生きている言葉であるから、親にとってそれは死語ではないのである。

これは、私たちが今普通に使っている言葉もいずれは通じることのない死語になりうることを意味している。

いつかは自分の子どもの世代と会話が成立しない時代が来るのである。あるいは私が教壇に立っている頃にはすでに来ているかもしれない。

そこで私は言葉が消滅するプロセスと新語の発生のプロセスを比較分析し、双方に一体どんな関連性があるのか、また後世まで生き残る言葉とはどのような言葉なのかを考えることにした。

第二章 研究にあたって

第一節 研究対象

 今回の研究にあたって、以下の3つの項目について分析し考察していきたいと思う。
・新語について
・死語について
・新語と死語の関係性

 今回の研究では以下の100個の言葉を死語とし、これらを対象に研究をしていきたいと考える。これらの死語は米川の『若者ことば辞典』(1997)と『新語と流行語』(1989)から、比較的若い世代でも聞いたことがあると考えられる言葉を抜粋した。

著書の中の死語には時代を感じるような古い言葉もあれば、もはや消滅してから月日がたちすぎて聞いたことのないものまであったが、聞いたことのないような言葉はアンケートでは死語と判別できないため、アンケートを作りやすいように恣意的に選んだものである。

しかし、明らかに造語方法が同じものばかりだと研究結果に偏りが出るため、言葉の構成の方法が偏らずに均一になるように選んだ。 

<死語一覧> 

1. トゥギャザーしようぜ
2. ドロンします
3. ナウい
4. バイなら!
5. バイビー
6. バイリンギャル(帰国子女)
7. バタンキュー
8. ばっくれる
9. バッチグー
10. 花金
11. 鼻血ぶー
12. パーマ屋
13. ひでき感激
14. ホの字(惚れている)
15. マイコン(マイ・コンピューター)
16. マッポ
17. マブダチ
18. マンモスうれぴー
19. ミーハー
20. 胸きゅん
21. めろめろ
22. めんごめんご
23. もちのろん
24. もらい風呂
25. よっこいしょういち
26. 余裕のよっちゃん
27. 許してちょんまげ
28. ランデブー(デート)
29. レッツらゴー
30. レーコー(アイスコーヒー)
31. あじゃぱー(驚き)
32. わけわかめ
33. あばよ
34. いってきマンモス
35. おっはー
36. おそよう
37. アイムソーリーヒゲソーリー
38. そんなバナナ
39. 当たり前田のクラッカー
40. オッケー牧場
41. おっとびっくり玉手箱
42. がってん承知の助
43. かわい子ちゃん
44. グロッキー
45. ゲッツ
46. こんばんみー
47. ざまあ味噌漬け
48. じゃむる
49. 冗談はよしこさん
50. すっとこどっこい
51 せこい
52. あっしー(女性に足として使われた男性)
53. アムラー
54. 言うだけ番長
55. いかれぽんち
56. おばたりあん
57. サユリスト(吉永小百合のファン)
58. シティボーイ
59. シノラー
60. しょうゆ顔ソース顔
61. スッチー
62. タカビー(高飛車な態度)
63. チーマー
64. アウトオブ眼中
65. 朝シャン
66. アベック
67. アベノミクス
68. イカす
69. イチコロさ
70. インド人もびっくり
71. エッチスケッチワンタッチ
72. オカチメンコ
73. おかんむり
74. お邪魔虫
75. おたんこなす
76. おどろ木桃の木さんしょの木
77. おニュー
78. キボンヌ
79. グリコ(お手上げ状態)
80. くりそつ(そっくり)
81. 社会の窓
82. 頑張るんば
83. だいじょうV
84. だっちゅーの
85. タッパがある
86. ダベる
87. チャンネルを回す
88. チャック
89. チョッキ
90. タンマ
91. チョベリグ
92. チョベリバ
93. ちょんぼ
94. いただきマンモス
95. KY(空気が読めない)
96. MK5(マジでキレる5秒前)
97. 着メロ
98. 着うた
99. エスケープする(授業を抜け出す)

 


新語・旧語 変わる言葉

2019年12月17日 01時11分35秒 | 社会・文化・政治・経済

新語・旧語

 新しいことばには、流行語や専門用語、外来語などがあります。
ひっくるめて「新語」と言われ、この反対語は「死語」と呼ばれます。
新たに生まれることばと、使われなくなることばという意味ではその通りです。

しかし、「新語」と「死語」の間に「比較的新しいことば」「やや古いことば」という中間的な性格のことばもあります。

やや古いことばについては、『新明解国語辞典』のように大胆に「よしなに」の解説の中で「老人語」という説明を加える辞書もあります。

放送用語班の調査でも「ワインと言いますか、ぶどう酒と言いますか」という調査がありました。同じものを別の言い方で表わす人がどのくらいいるかという調査です。(1996年言語環境調査)

身の周りにはこういう物やことばがたくさんあります。

  • 寝巻き…パジャマ、ナイトウエア
  • 写真機…カメラ
  • 虫メガネ、拡大鏡…ルーペ
  • コップ…グラス
  • ズボン、スラックス…パンツ
  • 便所、手洗い…トイレ
  • 台所…キチン
  • 居間、茶の間…リビング
  • えもん掛け…ハンガー
  • さじ…スプーン
  • 体重計…ヘルスメーター
  • 切符、入場券…チケット
  • 食卓…テーブル
  • 運動靴…スニーカー
  • 百貨店…デパート
  • レコード店…CDショップ
  • 新装開店…リニューアルオープン

左側が旧語、右側が新語ということもできそうですし、使う人の世代による「世代語」と考えることもできます。『新解さん』は左側にあることばを「老人語」に近いと考えているのでしょうか。

左右両方のことばを使う人は「それぞれニュアンスが違うよ」という意見の方もいます。

「写真機」は写真館や記念撮影で使う大型のもの、「カメラ」は自分たちが使うスナップ用のものと分けている人もいます。

確かにニュアンスの違いはありそうですが、だれでもが同じような違いを感じてくれるかどうかはわかりません。

現代を描いたドラマではこういうニュアンスの違いや時代の違いに神経を使わなくてはなりません。「戦時中の兵隊がかぶっていたヘルメット」では戦中世代にしかられます。「鉄かぶと」と言っていたことは知らなければなりません。

話す相手の世代によって合わせた方がいいのか、それとも自分の世代らしさで押し通すか、あちら立てればこちらが立たず。悩ましい限りです。

生きていることばに合わせた私たちのことばの選択もありそうです。

(メディア研究部・放送用語 柴田 実)

 

気候非常事態宣言とは

2019年12月17日 01時00分59秒 | 社会・文化・政治・経済

気候非常事態宣言Climate Emergency Declaration; CED)は、都市地方政府などの行政機関が、気候変動への危機について非常事態宣言を行うことによって、気候変動へ政策立案、計画、キャンペーンなどの対応を優先的にとるものである

歴史

 
オーストラリアの気候変動活動家は、2009年6月13日(地球の日(アースデイ))にオーストラリアメルボルンで開催された「気候緊急集会」で気候非常事態宣言を要求するデモ行進

「気候非常事態」という用語は、2009年6月13日にメルボルンで開催された「気候非常事態集会」のような気候変動に対する一連の抗議行動において2009年頃に作られた(写真参照)。

 
2017年4月22日、 オーストラリアメルボルンで開催された「科学者のため行進」で「気候非常事態」を宣言するスローガン

2016年12月5日に、オーストラリアのメルボルンにあるデアビン市が、気候非常事態を宣言した世界で最初の行政機関となった。 2017年8月、デアビン市は「気候変動非常事態プラン」において気候変動への対応の項目リストを決定した 。

2018年12月4日、ローマクラブは、欧州議会の前で 地球温暖化を食い止めることを目的とした優先順位の高い10の措置を定めた「気候非常事態プラン」を発表した 。

 
2019年3月22日にの メルボルンで行われた「 絶滅への反抗」による抗議で、「これは非常事態です」とのポスターを掲げる「気候の天使」

 
「気候非常事態宣言」を要求。2019年5月24日、スイスのベルンで。

2019年より、スウェーデンの少女グレタ・トゥーンベリに始まった若者によるストライキ絶滅への反抗(XR) やフライデー・フォー・フューチャー(FFF)のような団体の動員によって、さまざまな国家と市議会によって国家および地方レベルでの気候非常事態宣言がされた 。

2019年8月7日時点で、18カ国から935の地方政府・自治体(住民総数約2億600万人)が気候非常事態宣言しており、また、この宣言はスペイン  、ポーランド 、インドチェコ共和国 、日本の京都市でも議論の対象となっている。

気候非常事態宣言をした国