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障害者拒む社会

2019年12月24日 13時35分32秒 | 社会・文化・政治・経済

条例制定当時に寄せられた「障害者差別に当たると思われる事例」(サービス提供) 千葉県

「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」制定にあたって、平成16年9月から平成16年12月までに寄せられた「障害者差別に当たると思われる事例」を取りまとめたものです。

サービス提供

分野

事例

改善提案

サービス提供

バス旅行ツアーに申し込もうとしたところ、ツアー業者に「付き添いがあっても障害者はお断りします」と即答された。

職業、レジャーの場所等、少しずつでも、障害者と健常者が一緒に過ごせる場を増やすべき。

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手動運転用改造車を長年愛用しており、買い換えようとしたところ、販売店から「手動運転用改造車のユーザーはあなただけなので、今後何かトラブルが起きると困るから売ることはできない」と断られた。

 

サービス提供

アーチェリー場で「障害者は下手だからここに来るな」と言われた。

 

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夏祭りに出かけたとき、町会の人から「こんなところに来るな」と言われた。

 

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町のプールは水泳帽をかぶらないと入れないことになっているが、子が感覚過敏でかぶれないために追い出された。みんなに平等にするのが本当に平等なのかが問われていると思う。

平等や合理的配慮ということについて考えないと解決しないと思います。

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知的障害者2名が、生活ホームの付添い人同伴でビデオを借りるとき、「会員カードが本人名義(療育手帳)では作れません。」と言われ、付添い人のカードで代替して借りている。

ちゃんと代金を払うのだから、療育手帳でも身元保証人がいるのだから、差別しないよう提言したい。

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ある店で、障害のある子どもが先に入って商品を見ていたら、「入店しないでください」と言われ、どうしてかと聞いたら、「何となく気持ち悪い」と言われた。

 

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公共機関を利用する際、少々理解はされているものの、「親のしつけがなっていない」と面と向かって言われたことがある。

 

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有料道路の障害者割引のETCカードを作ろうとした際に、本人名義で作れなかった。後日、家族名義で対応可能と知り作ったが、ETCを普及させたいなら利用しやすくしてほしい。

 

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息子は知的障害がありますがジェットコースターが大好きで、危険はよく分かっているので、小さい頃からあちこちの遊園地で一人で乗って楽しんでいました。2年ほど前、千葉市動物公園で係員に「障害者は介助者がつかなければ乗せることができません。」と言われ一人での乗車を拒否されてしまいました。「知的障害者=何をしでかすか分からない危険な人」というのは偏見です。

危険か否かは介助者の判断に任せるべきです。遊園地としてどうしても不安ならば係員が添乗してください。実際、他の遊園地では遊園地側から申し出られたこともあります。

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障害者の息子と、ある神社に観光に行ったとき、障害者はダメと断られた。差別をとても強く感じた。楽しい旅が悲しい旅になり、今でも忘れられない。

 

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大型電気店で家電品を買ったとき、「一般の人には5年間の保障が付きますが、障害者の人には適用されません。」と言われ、説明を求めたが「会社の方針でできません」と言われた。

 

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宿をとるとき、知的障害の子がいると言ったらひどい部屋になった。

 

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公民館の調理室を借りて活動したあと、調理器具や食器はほとんど使用していないのに、必要以上に後かたづけを厳しく点検された。

公に関わる方には様々な障害者と接する研修をしていただきたい。

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盲導犬を連れて飲み屋に行って入店を断られる。

 

サービス提供

とある公共施設のプールで、「よだれ、排泄のおそれがあるとの理由で断られる」という話を聞いたことがあり、それ以来そのプールには行っていない。

排泄物等は乳児や幼児も同じだけのリスクはあると思う。せめて子どもプールだけでも利用させてほしい。

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あるそば屋さんに入店した。店員に人数を聞かれたので、「障害者5名と引率者2名の計7名です。」と答えると、店員に「うちはちょっと…」と言われた。「予約が必要ですか?」と聞くと、店員に「そうではなくて、障害者の方はちょっと…」と言われ、入店を拒否されてしまった。

社会が障害について知る機会(県や市町村などでの一般向け勉強会等)が必要ではないでしょうか?

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特殊学級の小学校5年生(自閉症)の親。小学校4~6年生を対象にしたテニス教室に「本人だけでなく親も付き添うから」と申し込もうとしたところ、「申し込みを遠慮してください」と言われ断られてしまった。

スタッフを増員し、市の方で対応してほしい。

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車いす使用のため、自分ではアーチェリー場で使う畳を持ち上げられないので、事務員に頼んだところ、「障害者の方をお手伝いするという規則はありません。来るときは手伝う人を連れてきてください。」と言われた。また、県営プールの駐車場が有料だが車いすのため支度に時間がかかるので無料にしてほしいと伝えたら「規則を変えるには2,3年かかる」といわれた。県庁に「障害者が利用できるスポーツ施設はありますか」と尋ねたら職員に「障害者のためなんかの施設は千葉県には1カ所もありません」と言われた。

車いすでも自分で作業できるように改善してほしい。(他のアーチェリー場も千葉県のみ、自分ではできないし手伝ってもくれません。)東京や埼玉などは職員の方が朝の支度と帰りの片づけをしておいてくれます。

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コミュニティセンターへ行ったとき、車いすや松葉杖での入室が拒否された部屋があった。

 

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精神障害者は生命保険に加入できないため、精神障害に関係ない傷病でも保険金を受け取ることが出来ない。差別に当たるのではないか。

 

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心臓の身体障害で、介護者が必要なのだが、見かけは普通に見える。以前、公共施設でチケットを購入する際に、窓口の人に「本当に介護者が必要なのですか?」と言われた。

公共施設で働いている人に、障害者とは何なのか勉強してほしい。

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酸素ボンベを使用して通院中の知人が、レストランで休息しようとしたところ、玄関に入ったとたん、「タバコで引火すると困るから」と店員に追い出された。他にも内臓疾患を持つ知人のような場合、利用できる店が限られすぎる。

健康増進法25条に基づき、禁煙店増加の対策を県が考えるべき。せめて子どもの利用が多い店では子どもを受動喫煙から守る意味でも完全禁煙を促すべき。そうすれば体調の悪い人も安心して店を選べる。

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ヘルパーとして、知的障害者と外出をしたとき、ある飲食店に入ったところ、店員から「17時以降はお子様の入店はお断りしているので…」と言われてしまった。「全員20歳を過ぎています。証明書もあります。」とこちらが言ったら「他のお店に行ってください」と言われ、結局断られてしまった。見た目が若かったからとはいえ、原因がそれだけとはとても思えません。

 

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軽度の障害者は、この千葉県ではある種の差別に晒されている。福祉バスの利用もその一つ。車いすの利用者でなければ利用できない福祉バスなんて東京や神奈川では考えられない。

軽度の障害者はがんばって生きている。しかし健常者と同じではない。がんばっていることが差別の対象となる千葉は異常。心の通った取組みを。

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以前、施設の入所者を職員が引率して月1回温泉浴場に行く活動をしており、特に他の客に迷惑をかけることもなかったのですが、ある日、「一般客から苦情があったので利用をやめてもらいたい」と温泉浴場から連絡があり、やむを得ず中止しました。

 

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施設利用者と海外旅行に行った際、航空機内で気分が悪くなったのでコールボタンを押したが、係員に誰一人来ていただけなかった。

 

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ファミリーレストランで、食事後の会計のとき「こういう方たちは、別の店に行った方がいいんじゃないですか」と店長に言われたことがある。このときは施設利用者12名、職員5名で全員静かに食事をしていました。

 

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ある鉄道で、療育手帳を見せて割引きできるか聞いたら、やさしく「大丈夫ですよ!使えます。」と笑顔で応対してくれた。しかし、あるバスでは運転手が面倒くさそうに嫌々割引きボタンを押したり、中には見ているのに見ていないふりをして割引きのはずが通常料金の倍もとったりした。

鉄道は全体的に応対がよいが、バスは悪い。従業員に教育を何度もしてほしい。スマイルがほしい。

サービス提供

病院の無料送迎バスが廃止された。代わって民営バス路線が組まれたが、料金も割引がないと言われる。

せめて本人くらいは半額にすべき。

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各市町村の体育館を利用するにあたり、車椅子を使用している場合、ゴムマットを敷き詰めるよう指導がある。タイヤも靴底もゴム製であるが、靴での利用の場合、ゴムマットを敷くことはない。これは、車椅子利用者の利用を制限するものではないか。

 

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電車の切符を買う時、療育手帳を見せても、駅員が割引きの仕方が分からず面倒くさそうな顔をする。

 

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福祉タクシー券を使えないことがある。

 

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タクシーに乗車拒否されたことがある。

 

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ピアノ、スイミング等の習い事で障害者ということで断られる。

 

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習い事をするとき、「普通の子と一緒にすると他の親から苦情が出るかもしれないので、時間をずらして他の生徒さんが集中する時間は来ないでほしい。」と言われたことがある。

 

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短期入所が利用できず、共同保育として福祉センター等の部屋を週3回予約してヘルパーを依頼しスタートした。ところが、社会福祉協議会の人から「正面玄関ではなく職員玄関(裏口)から入ってくれ」「大広間にも来ないようにしてくれ」と言われ障害児者を避けられました。ショックを受ける。

行政に障害児者への理解がなければとても生活していけない。社会福祉協議会の人の発言となると許せない。理解がない人は辞めてほしい。

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自閉症の男子。「呼んでも分からないだろう」と決めつけ、出欠点呼で名前を呼んでもらえない。
学童保育の行事としてプールがあり申し込んだ。参加費は無料というものだったが、「介助がなければ参加できない」と言われ、支援費でヘルパーを付けてやっと参加できた。後から運営委員会の書類を見せてもらったが、「プール行事の対象から障害者1名は除く」という文書だった。

制度があっても人がいなくては役に立たない。就労支援ワーカー、ケースワーカー、専門職をもっと増やす。

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身体障害児と電車に乗ったとき、「子どもの半額の切符はないので無料でいい」と言われた。人としてお金を払って乗るのは当たり前なのに拒否された。

 

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聴覚障害者は電話で問い合わせができない。
クレジットカードの住所変更や、通信販売の注文変更が電話以外での受付をしておらず、「代弁では受付できない」「何度も電話したが留守なのでキャンセルとした」などと言われた。

公的機関や事業所は電話・FAXの番号、e-mailアドレスを必ず明記すべきである。

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慢性疾患があるために、医療的ケアを要し施設サービスの選択肢が限られてしまう。

医療行為について介護職者にも認める。そのために、福祉職にも医療行為や疾患やその当事者の生活理解などに関する研修等を行い、専門性を高める。

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スポーツクラブのプールに入会したら、初回は受講でき、コーチも「明日もどうぞ」と言ってくれたが、責任者から電話があり、退会を強要された。

 

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車いすでの外出時、ある店で段差があり「危ないから入るな」と言われた。また、展示品に手が届かなかったときも「さわらないで」と言われた。

 

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飲食店に点字のメニューがないため、店員さんに読んでもらったが、忙しそうだったため、メニューの途中で決めた。

点字メニューがあれば一人で店に入れるし、店員にも手数をかけないで済む。

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見えないのを理由にタクシーで遠回りをされた。

 

サービス提供

見えないので、デパート等で店の中の商品やその値段がわからない。

目や足になってくれる案内の人がほしい。

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電車の切符を買うときに、点字表示もあるようだが場所が分かりづらいため、窓口で切符を買おうとしたら、自動販売機で買ってくれといわれた。

 

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博物館等では展示物がケースに入っており、視覚障害者には何が展示してあるのか分からない。

安全に、迷うことなく、展示物を破損することなく、さわって記憶できる展示方法・展示物を充実させる。

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有料道路の障害者割引で、手帳を提示したが、割引対象登録車ではないからと割引を拒否された。

本人が乗っているのが明らかに分かるのに割引を拒否するのは理解不能。

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親と一緒なら入店拒否等も少ないのだが、子どもだけだと拒否される場合も多い。むしろ、一人で動ける障害程度の軽い人のほうがつらい目に多く遭っているのではないか。

 

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「障害があるから受けた差別なのか」を考える必要もある。聞いたところでは、足の不自由な人が2人ですし屋に行ったら、「テーブル席は4人のみ」とのことで、座席の位置の高い(座れない)カウンター席しか座らせないというので退店したという話がある。

 

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年齢相応に注意して聞き入れないようであったら、知的障害ということが考えられるので、すぐに保護してほしい。そういう認識を持ってほしい。保護者がいなくても、嫌な顔をせず接してほしい。

 

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スイミングなどのコースも、できれば障害者とわかるシールを帽子に貼り、わかるようにして、理解ある対応をしてほしい。いつも注意されるので、泳ぎに行くのが億劫になってしまう。

 

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知的障害など、外見で分かる場合もあるし、分からない場合もある。今は個々の従業員で対処していることと思うが、やはり企業で教育してほしいし、こちら側も障害に対してアピールしてゆくしかないと思う。

 

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説明会で手話通訳をつけたところまではよかったが、途中スライドの時あたりから真っ暗になってしまい通訳が見えなくなった。「通訳が見えないから明かりをつけてほしい」と伝えたら、「画面が見えなくなるので我慢してほしい。」と言われた。これでは質問もできない。

 

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講演会で、「舞台に手話通訳がいるとやりにくいので舞台下でやってほしい。」とのこと。しかし、申し込んだ人以外に会場内にろう者がいる可能性もある。舞台下では申し込んだ人だけの情報保障となってしまう。

手話通訳は舞台上で行えるよう主催側が配慮する。

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複数の人が一緒に発言をし、手話通訳できないことを説明すると、「何も細かいことを全部伝える必要はない。決まったことだけでよい。」と言われた。

通訳が全く同時に伝えられればいいが、時間差が出てしまう。会議参加者にろう者が同席する会議の進め方について知ってもらう。

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聴覚障害者。役所のある窓口で、筆談でやりとりしていた。後ろに並んでいる人が待ち時間が長いことに対して文句を言ったらしく、担当者はしばらく後ろの人の声に答えていたが、突然「あとでゆっくり聞くので」対応に時間がかかるからと後回しにされた。

同じ税金を払っているのだから、市民として個々のニーズを踏まえた対応をする必要がある。

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あるスポーツクラブで聴覚障害者の入会は認められないと言われた。理由は水泳中、気を失ったら声をかけても分からないし責任が持てないとのこと。「気を失えば健常者でも同じではないか」と言っても、「とにかくだめ」の一点張り。

 

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聴覚障害者。健常者のスポーツ団体に申し込もうとしたら、「聞こえないとチームワークが作れない。」等の理由で断られた。

 

サービス提供

手話ヘルパーが少ない。

 

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聴覚障害者。宅配ピザ等が電話だけという場合が多い。

FAXや電子メールを利用可能にする。

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スーパーマーケットの店内放送が聞こえずイベント等が分からない。

放送と共に掲示もする。

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遊園地のアトラクションの放送が音声以外の手段で提供されず、内容が分からない。

 

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映画館で邦画には字幕がなく、自由に好きなものが見られない。

 

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いつも、行事や講演に手話通訳が付くか個人レベルで確認しなければならない。

 

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ある研修会で、聴覚障害者の席として最前列に5人分用意してあったが、周りの人の様子も分からないので、前から2~3列目が良いと思う。

 

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タウンミーティングで手話通訳を依頼したら、つけてくれたが後で「一人のためにこんなに通訳料がかかった。皆、手弁当でやっているのに…次からは悪いけど自分で準備してください。」と言われた。

 

サービス提供

邦画には字幕がなく、評判の良いものを一緒にみたいと思っても共有できない。

 

サービス提供

カルチャーセンターで受講しようとしても、手話通訳もいないので説明が分からない。

手話通訳者の役割を理解し主催者サイドで手配するように配慮する。

サービス提供

聴覚障害者は音声情報が入らないため、読み書きが苦手な人も多いので、イラスト等の工夫で分かりやすく書いてほしい。

 

サービス提供

遊園地などは五感を使って楽しむものだが、聴覚障害者は音を楽しむことができないのに、入場料は同じところもある。不平等ではないか。

 

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デイサービスの事業所に「手話通訳をつけてほしい」と言ったら「財政的に余裕がないから10人以上集まれば考える」と言われ、実質的に断られた。

 

サービス提供

ろうあ老人がデイサービスセンターを利用したとき、手話のできる人がいないと孤立してしまう。介護保険料等を払っているのに、結局ろうあ者にとって使いにくい・使えない制度である。

ろう者が利用するデイサービスセンターに手話のできる又はろう者に理解のある職員を置く。

サービス提供

なぜ100kmを超えないと鉄道料金が割引にならないのか。

 

サービス提供

聴覚障害者は携帯電話の音声通話はできないのに、基本料金に通話料も含まれる。

 

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"鉄道の割引で、それほど遠方でないとき(100km~150km)「子ども料金で購入してください」と言われた。別の日に子ども料金で購入して改札を通り過ぎたら、いかにも違反しているかのような扱いを受けた。

 

サービス提供

老人ホームに入所している聴覚障害者は、カラオケ等の行事を健聴者と一緒に楽しむことができない。また、職員をはじめ生活している人たちも手話が分からないので、会話ができず、いつも孤独である。

千葉県にも聴覚障害者の老人ホームを設立する。聴覚障害者の複数入所等の工夫により、孤立状態が改善できる。職員への手話講習の実施。

サービス提供
知る権利・情報

聴覚障害があると、買い物のタイムセールの放送が聞こえない。買いたい品物の陳列場所が聞けない。ツアー旅行に参加したときに、急遽行き先が変更になったことや、トイレ休憩の集合時間が分からなかったりする。

 

サービス提供・建築物

盲導犬・介助犬・聴導犬などが入店・入場できない場合がある。

 

お問い合わせ

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所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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山口敬之氏はニューヨークタイムズ記者の質問にどう答えたか?

2019年12月24日 12時59分58秒 | 事件・事故

<信号無視話法分析>

12/24(火) ハーバー・ビジネス・オンライン

日本外国特派員協会で会見をした山口敬之氏EPA=時事

海外メディアから相次いだ厳しい質問

 2019年12月18日、元TBS記者・山口敬之氏から性暴力を受けたと訴えた伊藤詩織氏は民事裁判にて勝訴。一方、敗訴した山口氏は翌19日に日本外国特派員協会で開いた記者会見にて改めて身の潔白を主張した。この記者会見には多くの海外メディアが参加しており、「安倍政権に近い立場である山口敬之氏だからこそ逮捕状が取り下げられたのではないか、官邸が動いたのではないか」という主旨の厳しい質問が飛び交った。特にニューヨークタイムズ・リッチ素子氏は、過去に伊藤詩織氏に関する記事を書いたこともあり、事件当日の出来事から生じる疑問を率直に質問していた。

⇒【画像】会見中に行われた「論点すり替え」などの「赤信号」回答はどれくらい?

 そこで本記事では、これまで国会答弁を視覚化してきた「信号無視話法」の分析手法によって、この記者会見におけるニューヨークタイムズ・リッチ素子氏と山口氏の約17分間に及んだ全ての質疑を視覚化する。具体的には、信号機のように3色(青はOK、黄は注意、赤はダメ)で直感的に視覚化する。
✳︎リッチ素子氏英語で質問したが、本記事では日本語通訳の内容を要約して記載する
✳︎山口敬之氏は日本語で回答しており、本記事では発言のまま記載する。

 リッチ素子氏の質問に対する山口敬之氏の回答を集計した結果、下記の円グラフのようになった。

【色別集計・結果】 
●山口敬之氏:赤信号67%、青信号24%、地の色8% 

 赤信号(質問と無関係、論点のすり替え)が7割近くを占めている。いったいどのような質疑だったのか詳しく見ていきたい。

意識のない詩織さんから同意を得られたはずがない。

ニューヨークタイムズ・リッチ素子氏:「昨日の判示の判決を読むと、まず性的行為が行われた。そのとき、伊藤さんが酔っぱらって寝ていた。意識がなかったので同意を得られたはずがない。山口さんご自身が先ほどおっしゃったように、駅まで5分すら歩けない彼女と性的行為を行っていた時、山口さんは何を考えていましたか?

 また、求職中の伊藤さんに対して山口さんは立場が強く、もともとパワハラが発生しやすい状況だった。仕事が欲しい伊藤さんが意識がなく酔っぱらっている状況で、ホテルで性的行為を行うことはパワハラにつながると考えませんでしたか?」

 この質問に対する回答。

山口敬之氏:「えっと、モトコ・リッチさん、ご無沙汰しています。えーっと、インタビューさせていただいて、えー、「Japan’s Secret Shame」*という記事を書いていただきました。あのー、私のポイント、」 
〈*「そのタイトルはBBC」と別の記者から指摘あり〉

山口敬之氏:
「違いました。彼女のタイトル、違いました。えーと、彼女のインタビューにお答えしたんですが、えー、かなり、えー、偏向した記事が出たことについて、非常に残念に思ってます。(赤信号)」 

 山口氏は質問者が過去に書いた記事が偏向しているという、質問と全く関係ない抗議を述べているだけであり、赤信号と判定した。また、その場で指摘されている通り、リッチ素子氏が書いた記事のタイトルを間違えて述べている。リッチ素子氏がニューヨークタイムズに掲載した記事は「She Broke Japan’s Silence on Rape」。山口氏が述べた「Japan’s Secret Shame」はBBCが放送した番組のタイトル。

 
先ほど全く質問に答えなかった山口敬之氏が質問の意図を聞き返したため、リッチ素子氏は改めて詳しく質問する。その要約は以下の通り。

ニューヨークタイムズ・リッチ素子氏:「伊藤さんが酩酊していたならば、なぜホテルにお連れしたんですか? なぜ酩酊状態の彼女と性的行為を行ったんですか?

 もし5分かけて駅まで歩けそうもなかったら、どうして一緒に歩かなかったんですか? どうしてタクシードライバーにお金を渡して、駅まで送ってもらわなかったんですか? 酩酊状態の彼女をホテルに連れて性的行為を行うことがパワハラになる考えませんでしたか?

 もし2年前の私の記事が誤っているならば、なぜその時点で訂正を要求しなかったのですか?」

 リッチ素子氏の質問は大きく分けて3点。

①なぜ酩酊状態の伊藤詩織氏をホテルに連れて行き、性行為に及んだのか。(タクシーに関する不可解な点も含む)
②求職中でしかも酩酊状態の伊藤詩織氏と性行為を行うことはパワハラになると考えなかったのか
③2年前の記事が誤っているなら、なぜその時点で訂正を要求しなかったのか

 この質問に対して山口敬之氏は質問①に関連して酩酊状態の伊藤詩織氏について回答を始める。

山口敬之氏:「たくさん、同時に質問をいただきましてありがとうございます。まず、意識のある、なしの質問ですが、これは、そのー、事件の本質部分に関わるので丁寧にお答えさせていただきます。えーと、おー、恵比寿の寿司店でお酒を6合ほど召し上がった。これについては先ほど申し上げたように、その寿司店の証言に基づいた酒量です。

 それで、伊藤さんは非常に酔っぱらってしまいました。これは昨日の、おー、判決文の中でも強い酩酊状態にあったと判定されています。で、えーとー、最寄りの駅まで歩いて5~6分。そこを、おー、歩いていけるような状態ではありませんでした。これは、えーと、その後でホテルの防犯カメラに写っている彼女の歩き方を見ていただければ、千鳥足というにはかなり酔っぱらっておられます。で、えー、私はその肘を持って支えていましたが、時々こう体がかしぐような状態で、5分歩くのは非常に難しいと、少なくとも私は判断しました。(赤信号)」 

 この2段落はともに論点のすり替えが行われており、赤信号と判定した。

◆1段落目

【質問】酩酊状態の伊藤さんをホテルに連れて行き、性行為をした理由
↓ 論点のすり替え
【回答】酩酊するまでの伊藤さんの飲酒量

◆2段落目

【質問】酩酊状態の伊藤さんをホテルに連れて行き、性行為をした理由
↓ 論点のすり替え
【回答】伊藤さんが5分歩くのは難しいと判断した理由

「ホテルへ連れて行った理由」も論点すり替え

 続いて山口敬之氏はタクシーでホテルに連れて行ったことについて回答する。

山口敬之氏:「次に、タクシーに乗せたのがグッドアイデアかどうかという、まあ、幾つかの、複数のご提案をいただいたと思うのですが。あのー、グッドアイデアか、バッドアイデアかと言われたら、こういうことを起こしてしまった以上、私は非常に悪い選択だったんだろうなと今は、あー、非常に反省しています。そのー、リッチさんはそれを幾つかこうしたほうがいいんじゃないかと、まとめて、まあ、当時の選択が、あのー、いいアイデア、まあ、そのー、向かう全てにおいて、それがベストだったかと言われたら、それは私は思わないという意味。(青信号)

 それから意識の、おー、非常に、酩酊状態にある、あのー、非常に酔っぱらっている状態の方と性行為を行ったことについてどう思うかというご質問ですが。えーとー、伊藤さんは非常に酔っていました、確かに。それで自力で家に帰れないと判断して、えー、私が泊まっていたホテルに来ていただきました。(赤信号)

 で、このことがいいアイデアかどうかといったら、いいアイデアではなかったと今は反省しています。(青信号)」 

 1段落目は「伊藤さんをタクシーに乗せたことについての見解」、3段落目は「ホテルに連れて行ったことについての見解」を述べており、青信号と判定した。ただし、1段落目終盤は不要な言葉を意味する灰色(記事本文では地の色)が極端に多くなり、山口敬之氏が何を言いたいのかよく分からない。

 また、2段落目はまたも論点をすり替えている。

【質問】酩酊状態の伊藤さんをホテルに連れて行き、性行為をした理由
↓ 論点のすり替え
【回答】伊藤さんが自力で帰れないと判断した経緯

「詩織さんは泥酔状態ではなかった」と主張

 さらに山口敬之氏はホテルに到着した後の伊藤詩織氏について話し始める。

山口敬之氏:「で、えーと、私の部屋に連れていったら、伊藤さんは部屋に入るなり、えー、部屋でまず嘔吐をしました。その後トイレに駆け込んで、えー、そこでも吐きました。それで、そのー、嘔吐したものが彼女のブラウスを汚しました。で、えー、そのあと、そのブラウスは、えー、洗って干しました、私が。それが、あー、昨日の裁判の中で、そのブラウスが濡れている理由についての言及がありましたが、それは伊藤さんが吐いたからです。そして伊藤さんはそのあと私のベッドで、えー、おそらく2時間ぐらいお休みに、睡眠を取りました。そのあと2時間後、おそらく午前2時ぐらいに伊藤さんはトイレに立ちました。そして、戻ってきて、ミニバーのペットボトルをご自分でお出しになって、それを自分の手で栓を開けてお飲みになりました。その状態、その段階では伊藤さんは普通に喋っていて、普通に歩いていて、まったく酔った様子はありませんでした。(赤信号)

 ですからリッチ素子さんのご質問にお答えするとすれば、泥酔している状態の伊藤さんと性行為が行われたわけではないので、その質問自体が、あのー、間違っている。(青信号)

 で、意識を回復されてミネラルウオーターを飲んだ後、伊藤さんは自分が室内の複数の箇所で吐いたことについて、私に謝罪しました。これからあとに起きたことは裁判の資料をぜひ読んでください。私の証言があります。(赤信号)

 ただ、私が言っているだけではなくて、私が泊まっていたホテルは比較的高級というか、高いホテルでミニバーの水も入っているものも、ご存じのとおり値段が高いんですね。その、おー、要するに私はそこに4日間泊まったんですが、その間でそのミニバーから消費されたのは伊藤さんが飲んだミネラルウオーター1本だけです。その領収書を私は証拠書類として裁判所に提出しています。(赤信号)」 

 この4つの段落のうち、実に3つの段落で論点のすり替えが行われており、赤信号と判定した。

◆1段落目

【質問】酩酊状態の伊藤さんと性行為をした理由
↓ 論点のすり替え
【回答】酩酊状態の伊藤さんのホテルでの行動

◆3段落目

【質問】酩酊状態の伊藤さんと性行為をした理由
↓ 論点のすり替え
【回答】意識回復後の伊藤さんのホテルでの行動

◆4段落目

【質問】酩酊状態の伊藤さんと性行為をした理由
↓ 論点のすり替え
【回答】宿泊ホテルの価格帯、ミニバーの消費内容

 特に4段落目は「私が泊まっていたホテルは比較的高級」、「ミニバーから消費されたのは伊藤さんが飲んだミネラルウォーター1本だけ」など、質問とかなりかけ離れた内容を回答している。

 また、2段落目は「酩酊状態の伊藤さんと性行為したことへの見解」を述べているため、青信号としたが、その見解とは「泥酔している状態の伊藤さんと性行為したわけではないので、質問自体が間違っている」という抗議に近い内容であった。

外国メディアに「措置」をちらつかせた山口氏

 最後に山口敬之氏は質問の②(求職中でしかも酩酊状態伊藤詩織氏と性行為を行うことはパワハラになると考えなかったのか)や③(2年前の記事が誤っているなら、なぜその時点で訂正を要求しなかったのか)についても回答を始める。

山口敬之氏:「「それで、えーと、次に、これ3つ目の質問か、4つ目の質問か分かりませんが、パワーダイナミクスの話をお答えします。えーと、今、ご説明したとおり、えー、伊藤さんは自分が吐いたことを謝罪して、そのあとの流れは裁判資料を読んでいただくとして、そこに私が、えー、支局長であることによって、「仕事をあげるからセックスをさせろ」とか、そういうやりとりは一切ございません。それは、まあ、こういう話をね、伊藤さんがいらっしゃっている前で、あるいは、えー、こういう場で、カメラの前で詳細を話すことは、私は、あのー、あまり良いこととは思えませんので、裁判資料をぜひ読んでいただけたら何が起きたか、私の主張は分かっていただけると思いますが。えー、答えを言えば、私が自分の立場を利用して性行為に至ったということではまったく無いと主張させていただいております。(赤信号)

 で、4つ目の質問ですけども、えーと、おー、ニューヨーク・タイムズの、あの、あの、リッチ素子さんがお書きになったアーティクルについて不満がありました。ただ、あの、私の弁護士の指導により、今日までは、えー、あるいは昨日までは、法廷外で色々なアクションを起こすべきではないと指導されていました。ただ、もう判決が出ましたので、えー、その、リッチ素子さんの記事や他の、おー、報道についても私の名誉を毀損していると思ったものについては、今後、え、どのような措置を取るかは検討して発表いたします。それで質問をこれだけたくさん一遍にされますと答えるときに混乱を生じるので、1つずつ今後はお願いしたいです。(青信号)」

 1段落目は論点のすり替えが行われており、赤信号と判定した。

◆1段落目

【質問】就活中の伊藤さんをホテルに連れて行くことがパワハラに繋がると考えなかったか
↓ 論点のすり替え
【回答】性的関係を強要する発言の有無

 就活中の女性に対して山口氏は立場が強いことを指摘されているのに、「私が支局長であることによって、『仕事をあげるからセックスをさせろ』とか、そういうやりとりは一切ございません」という限定的な話にすり替えている。

 また、2段落目は「2年前のリッチ素子氏の記事に今日まで訂正を求めなかった理由」を述べているため、青信号とした。「リッチ素子さんの記事や他の報道についても私の名誉を毀損していると思ったものについては、今後、どのような措置を取るかは検討して発表いたします」とのことだが、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、タイムズ、CNN、BBCなどの海外メディアがこの事件の詳細を日本メディアよりも率直に報じている中、山口敬之氏が一体どのような措置を取るのか(もしくは取らないのか)興味深い。

<文・図版作成/犬飼淳>

【犬飼淳】
TwitterID/@jun21101016
いぬかいじゅん●サラリーマンとして勤務する傍ら、自身のnoteで政治に関するさまざまな論考を発表。党首討論での安倍首相の答弁を色付きでわかりやすく分析した「信号無視話法」などがSNSで話題に。最近は「赤黄青で国会ウォッチ」と題して、Youtube動画で国会答弁の視覚化に取り組む。
 犬飼淳氏の(note)では数多くの答弁を「信号無視話法」などを駆使して視覚化している。また、同様にYouTubeチャンネル(日本語版/英語版)でも国会答弁の視覚化を行い、全世界に向けて発信している

ハーバー・ビジネス・オンライン

 

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死んだ人には人権がなく、少年の人権が考慮される

2019年12月24日 11時41分52秒 | 事件・事故

 匿名か実名か 遺族の思いは

何をどうしていいか分からない中、マスコミの取材を含め、追い打ちを掛けるように厳しい現実が次々に押し寄せました。
(警察に名前の公表の是非をとわれたが、すでにインターネットに名前が出ていた)
車を降りた時のフラッシュがものすごくて、妻が怖がりました。
連日、ニュースで名前と写真がたくさん出ました。つらかった。
しばらく犯人が捕まらなかったので、報道が博美に集中しまいた。
週刊誌に書かれたり、「プリクラ」が出たり。
「誰がながしたんだ」「なんだこれは」と憤りもありました。
亡くなった人をさらして、遺族の心情を酌んでくれないと思いました。
逮捕されたのは当時高校3年の少年だったから名前は伏せられました。
どりらも未成年なのに。
名前を出すのは加害者でないとおかしい。
死んだ人には人権がなく、少年の人権が考慮されるのは納得がいきません。
博美の名前はネット上にずっと残り、いつまでも消えない。
今でも嫌です。
一方で、事件のことは忘れてほしくないと思います。
もう二度と、こういう事件が起きてほしくないから。
三重の事件で娘を亡くした寺輪悟さん
(毎日新聞12月23日記事から引用) 
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毎日新聞 - 2013年09月05日
<三重・中3殺害>絞れぬ犯人像 突発的犯行、慌てて逃走か

 三重県四日市市立中学3年の寺輪(てらわ)博美さん(15)が殺された強盗殺人事件は、遺体が発見されてから5日で1週間を迎えた。
県警特別捜査本部は93人態勢で捜査を進めるが、今のところ犯人に結びつく有力な情報はないという。特捜本部は今後、専従捜査員を約20人増やして聞き込みの範囲を拡大、目撃者がいないかどうかを調べる。


三重事件 寺輪博美さん15歳

◇女子中学生強盗殺人事件の経過

■足取り

 8月25日午後11時ごろ、複数のドライバーが県道を歩く寺輪さんとみられる女性の姿を目撃している。最後の目撃証言から遺棄現場の空き地まで約400メートル。現場までの数分間の寺輪さんの状況が分かっていない。

 午後11時前に空き地前の小道に入っていく白い軽乗用車が目撃されているが、犯人につながるかどうかは不明だ。

 この日、花火見物をした寺輪さんは午後10時34分にJR朝日駅で下車。駅の防犯カメラの解析では、寺輪さんと友人のほかに女性3人が列車から降りた。友人と別れた駅近くのスーパーの防犯カメラには、友人の姿だけが映っていた。

 現場の空き地付近を夜間に歩く人は皆無に近い。捜査関係者は、犯人がスーパー付近で1人で歩く寺輪さんを見つけ、後を追った可能性を指摘している。

■遺留品

 「不可解な点が少なくない」。犯人が自分に結びつく物証を隠そうとした形跡がないことから、捜査関係者の一人はそう話す。

 遺体周辺からは、寺輪さんの衣服や手提げかばんなどが見つかった。犯人が触った可能性がある財布やスマートフォンには複数の指紋があったものの、拭き取った跡がないことが分かっている。財布の現金が全て抜き取られていたが、レシートやポイントカードは残っていた。

 ある捜査員は「素人の突発的な犯行ではないか。被害者が死亡して驚き慌てて逃げた可能性がある」と指摘する。

8月25日

8時ごろ  寺輪博美さんが自転車で四日市市の同級生宅へ

13時ごろ  別の友人と市内の大型商業施設で落ち合い買い物や食事

20時半   大型商業施設屋上で見物した花火大会が終了

22時半   JR富田駅から乗車。姉に「帰る」とLINEで連絡

22時34分  JR朝日駅に到着。駅構内の防犯カメラに寺輪さんと友人の姿

22時45分  駅近くのスーパーで友人と別れる

同時刻ごろ  遺体発見現場前の小道に入っていく白い軽乗用車が目撃される

22時55分  友人にLINEで連絡

同時刻ごろ  現場近くを歩く寺輪さんとみられる髪の長い若い女性が目撃される

23時17分  姉からの電話に出ず

27日19時  家族が捜索願

29日14時半 朝日町の空き地で遺体発見

30日午後  三重県警が遺体を寺輪さんと断定
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週刊文春記事の要約 

「三重中3少女殺害被害者がハマった『出会い系アプリ』の危険な罠」

・遺体は仰向きで大の字で放置されていた。
 ブラはめくりあげられ、下は脱がされていた。
 付近で体液は見つかっていないが暴行された可能性が高い(警察関係者)
・授業の無断欠席などもなく、非行に走ったという話も聞いていない(学校関係者)
・同級生B君と今年5月ごろつきあっていた。と言っても電話をしたりLINEの
 待ち受けを同じにする程度。一ヶ月くらいで彼女のほうから「他に好きな人が
 出来た」と別れを切り出された。
・交際が終わってからも友人関係は続き、当日もLINEしていた。
 当日22時半過ぎにLINEしたが「既読」にならなくて心配していた。

・Bくんとの破局と前後して日常に変化が現れる。
 出会い系アプリで26歳女性Aさん(風俗店勤務)と知り合ったのもこのころ。
 ある日アプリで繋がってその日に初対面の男の子含む6人でカラオケに行き、
 その日はAさんの家に泊まった。以来週1程度で泊まりに来るようになった。
・出会い系アプリは本来は18歳未満の利用は禁止

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2014.3.2 産経オンライン

 

三重・中3少女殺害 逮捕の少年、ツイッターで無関係強調していた…疑われ「なんでやねん!」

 

「四日市の女子中学生らしい…手の震え止まらん」。

 

三重県朝日町で、同県四日市市の中学3年、寺輪博美さん=当時(15)=が殺害された事件で、寺輪さんの遺体が見つかった昨年8月29日、強盗殺人容疑で逮捕された少年(18)は自らのツイッターでこうつぶやき、事件とは無関係だと強調していた。

 

 さらに友人から犯人ではないか、と冗談で疑われたことに「なんでやねん!!」とツイート。このほか「記者が取材に来た」「家に警察が来た」などと相次いでつぶやき、身近で起きた突然の事件に戸惑うような様子を見せる書き込みを行っていた。

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三重・中3女子致死事件、元少年両親、遺族と和解



匿名か実名か 遺族の思いは

2019年12月24日 11時34分21秒 | 事件・事故

桶川ストーカー事件で娘を失った猪野憲一さん

テレビのワイドショーや週刊誌は、娘を「ブランド品を持ち厚底の靴を履く今どきの子」と面白おかしく書き立て、写真も勝手に使われました。
殺された側が何でこんなことされるのか、おかしいじゃないか。
マスコミは権力を監視するはずなのに、警察とぐるになって娘を悪く言おうとしていると、不信感を強めました。
本当のことを伝えたい思いもありましたが、「人間じゃないやつにはなせるか」と、かたくなになってました。
実は警察は詩織の告訴をもみ消し、調書を改ざんしていた。
そのうそと捜査怠慢を暴いたのは、彼らマスコミの大きな力でした。
警察は娘の実名を発表しましたが、もし「A市のB子さん」とされていたら、私から名前を出していたと思います。
B子さんで何が分かるんですか。
猪野詩織という名前が出ないと、娘を大切にしてきた人とのつながりまで消えてしまう。
そもそも法治国家で一人の人間が無残に殺されたにもかかわらず、匿名発表でいいという世の中はおかしいです。
それでは、その人に関する事実がゆがめられる危険性もある。
詩織の事件のように権力側で悪事が起きていても、止める手だてがなくなってしまします。
警察が全ての情報を握っているのはおかしい。
家族の正確な心情は、真実を伝える報道機関が書くべきではないでしょうか。
ただ私もそうだったように、被害に遇い、心を閉ざす人もいます。
単に「早く駆け付けて話を聞けばいい」という姿勢ではなく、取材の在り方を考える必要があるでしょう。
(毎日新聞12月23日記事から引用)

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桶川ストーカー殺人事件とは、女子大学生が元交際相手の男を中心とする犯人グループから嫌がらせ行為を受け続けた末、1999年平成11年)10月26日埼玉県桶川市JR東日本高崎線桶川駅前で殺害された事件。

警察捜査上の名称はJR桶川駅西口女子大生路上殺人事件桶川事件とも呼ばれる。本件の発生が契機となり、2000年に「ストーカー規制法」が制定された。

写真週刊誌FOCUS』および報道テレビ番組『ザ・スクープ』が行った調査報道により、所轄の埼玉県警上尾署が被害者と家族からの被害相談を極めてずさんに扱っていたことが明らかとなり、警察不祥事としても注目され、警察から3人の懲戒免職者を含む15人の処分者を出した。

また一方では、被害者と遺族への報道被害が起こった事件として、報道のあり方についての参考例としても取り上げられる。

事件の発端をつくった被害者の元交際相手は2000年1月に自殺、被害者殺害に直接的に関与した4人にはそれぞれ無期懲役から懲役15年の判決が下され、2006年に全員の刑が確定。

また、本件に関わる別事案で起訴された元上尾署員の3人に執行猶予付きの有罪判決が下された。

さらに被害者遺族は埼玉県(埼玉県警)を相手取り国家賠償請求訴訟を起こし、警察の捜査怠慢については賠償責任が認められたが、遺族が求めた捜査怠慢と殺害の関連認定については退ける判決が2006年に確定した。

 

影響 FOCUS新潮社)記者・清水潔、『ザ・スクープ』キャスター・鳥越俊太郎らが、独自に犯人追跡、埼玉県警の問題を、それぞれ報道で追及した。
本事件の発生をきっかけに、ストーカー対策の整備が急速に進み、2000年、ストーカー規制法が成立・施行された。



ネットは社会を分断しない

2019年12月24日 10時23分45秒 | 社会・文化・政治・経済
 
田中 辰雄  (著), 浜屋 敏 (著)
 

内容紹介

10万人規模の調査で迫る、ネットと現代政治の実態!

罵詈雑言が飛び交い、生産的な議論を行うことは不可能に思われる現在のインターネット。しかし、ネットの利用は本当に人々を分断しているのか? 10万人規模の実証調査で迫る、インターネットと現代社会の実態。

内容(「BOOK」データベースより)

多くの罵詈雑言が飛び交い、生産的な議論を行うことは不可能に見えるインターネット。しかし、10万人規模の実証調査で判明したのは、世間の印象とは全く異なる結果であった。過激な書き込みを行っているのは、いったい誰なのか?何がネット上の議論を息苦しくしているのか?計量分析で迫る、インターネットと現代社会の実態。

著者について

●田中 辰雄:1957年、東京生まれ。東京大学大学院経済学研究科単位取得退学。現在、慶應義塾大学経済学部教授。専攻は計量経済学。著書に『ゲーム産業の経済分析』(共編著・東洋経済新報社)、『ネット炎上の研究』(共著、勁草書房)など。

●浜屋 敏:富士通総研・経済研究所、研究主幹。1986年京都大学法学部卒業後、同年富士通(株)入社。現在、早稲田大学大学院商学研究科にて非常勤講師として活動。専門は経営情報システム。著書に『プラットフォームビジネス最前線』(共編著、翔泳社)、『IoT時代の競争分析フレームワーク』(共編著、中央経済社)など。

 

ネット草創期の「ネットは社会を良くする」というのは、期待であり願望です。多くの批判にもかかわらず安倍政権の支持率がなかなか落ちないことの説明(p33)には、説得力があります。安保法制やモリカケ事件のとき、国会前で安倍退陣を求めたデモの参加者のほとんどが中高年なのは、ネットの過激化と無関係ではありません。10万人の大規模調査が示す真実が、マスコミで報じられることはないのです。では、「ネットが社会を分断しない」のなら、何が社会を分断しているのか、複雑な事象を解明するのは容易ではありません。


SNSの普及により私たちの社会が分断されているとする俗説を検証。
ネットで左右両極端の主張が交わることなく荒れるのは、ごく少数の層が頻繁に書き込んでいるだけで、ネットが全体の世論を表すわけでは決してない。
大多数のユーザ、特に若者は異なる意見にアクセスするコストが紙や新聞に比べると劇的に低いネットの特性に順応しており、左右を問わず情報を摂取。ものの見方をより柔軟で穏健なものとしている。
ネットにより社会の分断化が進むと決めつけるのは早計。
群衆の英知をもって世の中をよくしていこうとするネット草創期、Web2.0の頃の夢はまだ潰えていないことを力説する一冊です。


きく出たな、というタイトル。
結論ありきのザル論理じゃないのかと
突っ込みを入れられそうになるところで絶妙な先手を打ち、
きちんと疑問に答えていく流れ、
統計の結果についてなぜそうなるのか分からないことは
なぜだか全くわからないと匙を投げる姿勢には、誠実さを感じる。
しかし、ネットでのアンケートをもとに
ネットを使わない高齢者の政治意識に触れる
(正確にはアメリカでの調査の結論を傍証としているが…)
など、怪しげな手つきもそこかしこに見られる。

分かりやすく結論に向かって進んでいく本ではない。
だからこそ、具体的な調査や分析はたっぷりと紹介されており、
いろいろな発見があった。


本書は、タイトル通りで「ネットが社会の分断、過激化を進めた」という論について、データをもとに分析し、それに否定的な結論を与えている。
しばしば「ネットをよく使う人ほど、政治的意見が偏る(分極化が進む)」と言われるが、実際には逆で「普通の人に対してはネットはむしろ政治的意見を穏健化させる」というのが本書の主張である。
ではなぜネットで意見の過激化が起きるように見えるかというと、元々過激な人ほどネットメディアを多用し、大量の書き込みをしていくからだというのが本書の指摘である。

因果の向きの特定は一般に難しいが、本書では複数の時点で同じ人を対象に調査を行い、二回の調査時点の間でtwitterやブログを始めた人の政治的意見の変化を追跡することで、その効果を測っている。
その結果、政治的動機ではない動機でtwitterやブログを始めた人では、政治的意見は過激化するのではなくむしろ穏健化する(少なくとも過激化はしていない)という結果を引き出している。
一方、もともと政治的に急進的・過激な意見を持っている人の場合には、必ずしも穏健化するとは言えず、過激化する場合もあるとしている。

選択的接触効果はしばしばネットでいわれることだが、本書ではむしろ従来メディアの方が選択的接触効果は大きいと指摘している。
これは、反対の意見の人をtwitterでフォローするのはほぼゼロコストだが、反対意見の新聞や雑誌を買ったり、時間をとって反対のニュース番組を見る(その間は他の裏番組が見れないし、厳しく時間拘束される)のはコストがかかるため、むしろそもそも少数のメディアとしか接触せず、そのメディアは自分と意見が近いものになる、ということが起こりやすいからだろうとしている。
ペンシルバニア大の通勤バスのラジオ放送を使った実験で、政権に肯定的な意見のみ、否定的な意見のみ流しているラジオの場合は乗客の政治的意見は変化しなかったが、肯定・否定双方の意見を流した場合には意見が穏健化した、という実験結果が紹介されているが、これはなかなか興味深い。

ネットでの炎上や過激化が感じられるのは、極めて過激なごく少数が繰り返し書き込むからである。
例えばネットユーザーの95%が憲法九条についての意見を書き込んだことはない一方、1年に60回以上書き込むわずか0.23%の人の書き込みが、書き込み総数の半分を占めている、というデータが紹介されている。
この辺りの構造は、荒らしの文脈でネット炎上の研究でも指摘されていた話である。

本書はネット=分断論に対するきちんとした反論といえるものであり、ネットの実情をきちんと理解する上では有意義な一冊だと思う。
読みやすく書かれており、決して専門書的な硬さはない。
ネットの未来を考えたい多くの人に薦めたい一冊である。

(なお、「ネットで実りある議論をするのは難しいと思うか」というアンケートに噛みついている人もいるようだが、質問票の前後に何か誘導するための文章を置いているわけでもなく、この質問票に問題があると考えるべき理由は特にないだろう。そもそもこれは話の枕でしか使っておらず、本題の議論とはほとんど関係ないものであり、わざわざこれに噛みつく理由は不明である)






 
 

障害施設反対  障害者は危険

2019年12月24日 09時51分58秒 | 社会・文化・政治・経済

優生社会を問う

障害者施設反対、21都府県で68件 事業者任せ「把握せず」も 全国調査


教え子にわいせつや盗撮、教諭2人免職

2019年12月24日 07時55分22秒 | 社会・文化・政治・経済

12/24(火) TBS系(JNN)

大分県教育委員会は同じ公立中学校に勤務する20代と50代の男性教諭が教え子へのわいせつ行為やスカート内を盗撮したとして懲戒免職処分としました。


 懲戒免職処分となったのは大分県内の同じ公立中学校に勤務する20代と50代の男性教諭のあわせて2人です。

 県教育委員会によりますと20代の男性教諭は今年10月、教え子の女子生徒に対し校外でわいせつな行為を複数回行っていました。県教委の聞き取りに対し教諭は「SNSでやりとりするうちに親密になった」と説明しているということです。

 また、50代の男性教諭は今年11月、スマートフォンをスリッパにしのばせ授業中に女子生徒のスカート内を動画撮影していました。不審に思った生徒が保護者に報告したことで盗撮が発覚し、教諭は聞き取りに対し数年前から複数回行ったと説明しています。動画の外部への流出は確認されていないということです。

 また、校長と教頭は監督責任として減給処分を受けました。(24日01:59)