阪神と巨人の急失速はなぜだったのか。高木豊が両監督の采配、CSに向けたキーマンを語った

2021年11月05日 14時00分18秒 | 野球

11/5(金) 10:45配信

webスポルティーバ
シーズンを2位で終えた阪神の矢野監督(左)と、同3位の巨人・原監督(右)

シーズン序盤の絶好調から一転、交流戦以降は失速し、16年ぶりのリーグ優勝を逃した阪神。シーズン終盤に大失速し、かろうじて3位でレギュラーシーズンを終えた巨人。かつて大洋(現DeNA)で活躍し、現在は野球解説者やYouTubeでも活動する高木豊が、ヤクルトとの三つ巴の争いから両チームが脱落した要因を語った。

◆なぜ巨人に移籍すると輝けないのか? 経験者が語る「ジャイアンツでプレーすることの重み」

「まず阪神は、危機管理能力が不足していたように思います。春先は他のチームが打線を固定できなかった一方で、阪神は外国人助っ人が間に合い、どうなるかわからなかったルーキーの佐藤(輝明)も爆発的に活躍するなど、前半戦は何もかもがうまくいきました。

『このままでいける』と思ったのかどうかはわかりませんけど、たとえば大山(悠輔)や佐藤が不振に陥った際の対応が不十分だったり、危機管理の意識が足りなかったかなと思います。首脳陣は、普通であればチームが崩れた時のことを想定してマネジメントをしていくものですが、うまくいきすぎたところもあるんでしょう。佐藤もあれだけ結果を出せば、外した時に『なぜ外すんだ』ってことになりますし」

 シーズン終盤で負けられない試合が続くなか、10月26日に甲子園で行なわれた中日戦での矢野燿大監督の采配が多くのファンの間で物議を醸した。1点を追う2回裏、2死一、三塁の場面で、先発の青柳晃洋に代打・小野寺暖を送った場面だ。高木は言う。

「『瀬戸際でどういうことをするか』ですよね。最初から2位でも構わないと思っていれば他の投手を投げさせてもいいですが、あの試合は先発の柱の青柳を先発で起用した。にもかかわらず、2回で早々に替えたということは、ふだんはエースと言っていながらも、本当の意味では信頼していなかったと考えざるをえません」

さらに、シーズン終盤の矢野監督の采配は、「完全に"守り"に入っていた」と続ける。

「今季の阪神の強みはなんだったか。特に前半戦で、打てない時にも勝てた試合で力になったのは"足"です。代走の起用、盗塁の成功率も高かったですよね。でも、後半はほとんど足を使えなかった。『使わなかった』と言ったほうがいいかもしれません。『自分たちは挑戦者』と言いながらも、批判を恐れた采配をしていたように思います。

 7月6日のヤクルト戦での"サイン盗み疑惑"以降、チームのバランスが崩れていきましたね。やってないにしても、疑われるのはチームのモチベーションを下げるきっかけになります。その指摘をした村上(宗隆)は肝が据わっていましたし、今季のペナントレースの流れを変えたと言ってもいいかもしれません」

 一方、9月頭に15あった貯金を急速に減らしていき、10月には10連敗を喫するなど大失速した巨人。その要因のひとつとして、菅野智之、山口俊、髙橋優貴、戸郷翔征、C.C.メルセデスら先発投手の登板間隔を中4、5日に詰めたことも指摘されたが、高木はどう見ていたのか。

「投手陣が足りずに登板間隔を詰めていくのは自然な考え方なので、あとはそれで成功するか否か。結果的には失敗して、選手たちの調子が落ちて貯金を減らしていきましたが、攻めた結果ですから。巨人は開幕からずっとベストメンバーを組めなかったので、選手たちに負担がかかる戦術を取るのも仕方なかったと思います」

 振り返ってみると、9月5日の阪神戦で、6点差を守りきれずに引き分けになった試合も大きかった。5回で6-0と大量リードし、中4日で先発したメルセデスをわずか69球で降板させ、坂本勇人も6回裏からベンチに下げた。しかし、代わりにショートに入った若林晃弘、廣岡大志が立て続けにエラーして失点につながった。

「そこは油断というよりも、坂本への配慮ですよね。あれだけの実績を残してきて、ショートでずっと試合に出ていて、東京五輪にも出て......。指揮官なら、休ませながら使わないとワンシーズン持たないと誰もが考えるでしょう。僕も経験がありますけど、ショートは精神的にも肉体的にも負担が大きいですから。あの阪神戦は、5回終了時に6点のリードがあれば普通は大丈夫ですけど、交代後に若手がエラーをして負けたので『采配ミスなのでは?』と言われても仕方ないですね」

 8月下旬には、昨季のパ・リーグ打点王・中田翔が無償トレードで電撃加入。原辰徳監督はすぐさま中田を起用し、不振に陥ってもしばらく使い続けた。チームを勢いづける起爆剤としても期待されたが、34試合に出場し、打率.154、3本塁打、7打点という成績に終わった。

「完全に戦力として考えて獲ったと思いますし、ああいう事件があったことを結果で払拭してもらいたいという思いもあったでしょう。ただ、一軍での起用は時期尚早でしたね。早すぎて僕も驚きました。今季は、日本ハムでも打率が1割台。それが巨人に来たからといって3割打てるわけではありませんから、もう一度体を作らせてあげたほうが本人のためになったはず。事件のことを考えても、もうちょっと焦らずに準備するべきだったと思います」

 悔しい思いをした阪神と巨人だが、日本シリーズ進出の可能性はもちろん残っている。11月6日から、甲子園で行なわれるクライマックスシリーズ・ファーストステージで相まみえるが、高木はまず巨人のキーマンとして菅野を挙げる。

「1戦目に先発が予定されている菅野は、今季は不本意な成績(6勝7敗)だったと思いますが、ポイントとなるような試合で登板した際には、それほど大きく崩れたケースはなかった印象です。状態も上がってきていると思うので、試合は作れるはず。逆に、シーズン終盤の阪神の打線の状態で、菅野を打てるかどうかが不安ですね」


一方、阪神のキーマンは誰になるのか。

「やはり近本(光司)がしっかり戻ってこられるかどうかでしょう。(10月下旬に負った)ケガは右ハムストリングでしたし、間に合ったとしても足が使えるのか。先ほども言ったように、阪神は苦しい時に足で点をとってきました。盗塁王のタイトルを獲得した中野(拓夢)をはじめ、代走の植田(海)や熊谷(敬宥)たちも走って1点をもぎとってきたので、CSでもそういう野球ができるかどうかですね。

 阪神の投手では先発の髙橋(遥人)に注目です。左肘の具合(リーグ戦の最終登板で違和感を訴えた)が心配ですが、投げられるのであればやはり一番安定しています。巨人は10連敗もありましたが、レギュラーシーズン終了時の状態は巨人のほうがよかっただけに、髙橋で1勝して接戦に持ち込めるかに注目しています」

浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

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旭川北星・女子中学生いじめ凍死事件

2021年11月05日 14時00分18秒 | 事件・事故

自慰行為強要と被害者の死亡に関係性はないと思う―学校側の見解

2021年2月に発生した北海道旭川市の旭川市立北星中学校の女子生徒に対するいじめ、集団性的暴行により当該女子中学生の死亡につながったと報道されている事件である。

元埼玉県警の佐々木成三によれば、名誉毀損罪や侮辱罪・威力業務妨害罪等に問われる可能性がある。

経緯
事件
当該女子中学生は2019年4月に北海道旭川市の旭川市立北星中学校に入学して間もなく、数人の中学生男女らにいじめられるようになった。

その中の他校の男子中学生に「裸の動画送って」「写真でもいい」「お願いお願い」といったLINEメッセージによる脅迫を受けた。

被害者は恐怖を感じて自身のわいせつ画像を当該男子に送り、その画像が中学生のLINEグループなどに拡散され、後日呼び出されて自慰行為を強要されるなどいじめが激化した。

その後、被害者はいじめグループ10人近くに囲まれ、2019年6月22日にウッペツ川へ飛び込み、警察が出動した。

いじめグループは警察に「母親の虐待が原因で飛び込み自殺未遂をした」と説明したため、警察は母親が被害者に付き添って病院へ行くことを拒んだ。

しかし、「被害者は友達だ」と説明していたいじめグループから被害者宛てに心配するメッセージや着信が一切ないことを不審に思った警察は被害者のLINEを確認。

残っていたトークや画像からいじめがあったことを認識し、旭川中央警察署少年課が捜査を開始した

また、母親による虐待がないことが判明したため入院中の被害者との面会を許可した。

いじめグループは、自身のスマートフォンを初期化するなどして証拠隠滅を図ったが警察は復元し、わいせつ画像やわいせつ動画の証拠を入手。

児童ポルノ禁止法違反(製造)で当時14歳未満だった他校の男子中学生の一人を触法少年扱いで厳重注意処分、その他のいじめグループメンバーを強要罪の疑いで調べたが、証拠不十分で厳重注意処分とした。

被害者は2019年9月に引っ越したもののいじめによるPTSDを発症しており、2021年2月に失踪する直前まで入院や通院をしながら自宅で隠遁生活を送っていた。

2021年2月13日、被害者は氷点下17度の夜に突然家を飛び出して行方不明になり、警察による公開捜査が行われたものの、3月23日に公園で凍死した状態で発見された。検死により、低体温症によって失踪当日に死亡した可能性が高いことが判明している。

事件後
本件に関して旭川市教育委員会や学校に300件以上の苦情の電話が相次いだことから、2021年4月22日、旭川市の西川将人市長や教育委員会の委員らが非公開の会議を開き、事実確認を改めて行う必要があるとして第三者を交えた調査を行うことを発表した。

4月26日、参議院決算委員会において梅村みずほ議員が事件について調査した結果を基にして音喜多駿議員が質問に立った。

被害者の中学校が弁護士同席を拒否した件についての質問に対し萩生田光一文部科学大臣は、「親御さんからすれば自分で冷静に対応できないような状況もあって代理人である弁護士が同伴することはそんなに珍しいことじゃなくて、そこはしっかり対応すべきだと私は思います」などと答弁した。

被害者の中学校は加害生徒に聞き取り調査を行い結果を冊子にまとめている。その開示請求を弁護士法23条2による弁護士照会制度に基づき遺族は三度行っているが拒否をされている。

回答義務があるのに拒否をしても罰則がないシステムに遺族は納得していないが知る権利に対してどのように考えているかとの質問に対し、瀧本寛初等中等教育局長は、「いじめ事案の対応について一般的に学校はいじめを受けた児童生徒や保護者による(事実関係を明らかにしたい、何があったのか知りたい)という切実な思いを理解し対応に当たる必要があると考えております。

文部科学省において作成した『いじめの重大事態の調査に関するガイドライン[注 1]』でも同様のむね示しております。

なお、被害児童保護者への情報提供等については、学校の設置者および学校は各地方公共団体の個人情報保護条例等に従って情報提供ならびに説明を適切に行うことが必要だと考えております」などと答弁した。

今の学校側は極めて閉鎖的な態度を取り続けているようで、4月26日7時頃からいじめのあった中学校で保護者への説明会があるそうだが、遺族には説明会についての案内がないということであり、遺族は当事者として説明会への参加を望んでいる。

当然、参加する権利があると考えているが文部科学省はどのように考えているかとの質問に対し、瀧本寛初等中等教育局長は、「『いじめの重大事態の調査に関するガイドライン』での基本的な考え方をふまえて教育委員会と学校は適切な対応をしていただきたい」などと述べた。

事態の進展によって文部科学省がしっかりと乗り出すことがありうるかとの質問に対し萩生田大臣は、「今後、中々この事案が進まないということであれば文部科学省の職員を現地に派遣する。

あるいは私を含めた政務三役が現場に入って直接指導することも考えながら進めていきます」などと答弁した。

4月27日、旭川市教育委員会が、いじめ防止対策推進法第28条1による「いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認めるとき。」に該当するとして『重大事態』に認定した。

事件発生時、市の行政の最高責任者だった西川将人市長は、2021年8月31日に、この事件が未解決のまま市長を辞職したが、後任として市長職に就いた今津寛介市長は2021年10月28日の市議会代表質問で「資料を精査し、いじめがあったと認識した」と答弁し、市としていじめが存在したことを認める発言を行った。

それまで市はいじめと正式に認めず、疑い事例として市教育委員会に調査を求めていたが、いじめと死亡の因果関係は「調査されることになる」とした。

証言・問題点
証言
被害者の親族によれば、2019年4月から6月にかけて合計4回にわたり母親が2019年当時の担任教師へいじめの調査を依頼したが「本当に仲のいい友達です」などと返答された。また被害者が担任教師へいじめの相談をした際、加害者には言わないようお願いしたにも関わらず、その日中に加害者に知れ渡り不信を抱かせた。
いじめグループが所属していた他の中学校で弁護士同席のもと2019年8月29日に「謝罪の会」が実施されたが、被害者の中学校は弁護士同席に難色を示し旭川市教育委員会による指導の末2019年9月11日にようやく許可した。

母親の支援者によれば、被害者の中学校の「謝罪の会」は、教員は全員退席し録音も禁止された。
被害者の親族によれば、校内で起きた出来事ではないため、わいせつ画像の拡散に責任は負えないと、2019年当時の被害者の中学校教頭が母親に説明した。
2019年当時の被害者の中学校校長によると、「被害者の女子中学生は小学生の頃からパニックになることがあり、小学校から引き継ぎされていた。自殺未遂をする6月22日の2日前に母娘で口論になり公園を飛び出す出来事があった。

公園を飛び出すのは自傷行為と同義のため以前から自殺願望があったと思う。いじめに関するアンケート調査を毎年行っているがいじめは認識されていない。

今回の事件もいじめではない。自慰行為強要と被害者の死亡に関係性はないと思う」とのことである。
被害者の中学校の教頭は、「10人の加害者の未来と、1人の被害者の未来、どっちが大切ですか。10人ですよ。1人のために10人の未来をつぶしていいんですか。どっちが将来の日本のためになりますか。もう一度、冷静に考えてみて下さい」と被害者の母親に発言している。
被害者の中学校は、被害者の保護者や旭川市教育委員会に対していじめの事実はなかったと説明した。

問題点
過去にも旭川女子中学生集団暴行事件を防げず、市教委や学校の対応が後手になった反省から、同様の事態が発生した場合には迅速な対応を心掛けるようにしていたが、市教委の求めにも関わらず学校は全く対応せず被害者の死亡を防げなかった。
地元テレビ局の報道関係者によれば、被害者が凍死し、週刊文春が報道するまで一般の大手メディアが報道しなかった理由として、一般の大手メディアも事件をつかんでいたものの、自殺未遂報道はご法度なこと、加害者が全員未成年で小学生まで事件に関係していたために報道しにくかったこと、旭川市に地方都市独特の閉そく感があり、噂話が拡散して被害者を追い詰めてしまう可能性があった
事件発生時の行政のトップだった、西川将人市長がこの事件が未解決のまま、市長を辞職して第49回衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で北海道6区から出馬した。

この行為に対し、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平は「責任放棄」と苦言を呈し「西川氏が市長を辞職して国政に出るという会見では、この地元で起きた事件については全く触れていなかったことに憤りを感じている」と改めて批判した。

なお、西川は出馬した2021年の衆議院選挙で選挙中に殺害予告を受けた上に自民党の候補者に大差をつけられて落選し、「公園で凍死した女子中学生の“いじめ問題”への対応などが逆風になった」と報じられた。
被害者および関係者や第三者の個人情報流出
TwitterをはじめとしたSNS上に被害者の顔写真や加害者とみなした一般人の個人情報公開が相次いだ[注 2]。

実際に中学校OBの実家及び商店がいたずら電話の標的や風評被害にあっている。被害者の友人であったOB(中学の謝罪の会にも参加しており被害女子中学生との間に、理由が明らかになっていないトラブルがあった事を文春で語った)もSNSによって加害者扱いとされ誹謗中傷も受け、ノイローゼ状態となり眠れない日々があると語った[注 3]。
被害者の遺族は「第三者委員会の調査の結果を信じて待ちたいと思います。ネットリンチもまた、形を変えたイジメであり、我々は望んでいません」と述べている。
あるYouTuberは、自らが加害者であると判断した女性宅に行き話を聞こうとしたとして強要未遂で4月26日に逮捕され、5月17日に処分保留で釈放された。


女子中学生凍死の真相究明を…このままでは「旭川市の教育に明日はないでしょう」夜回り先生が訴え

2021年11月05日 13時57分47秒 | 社会・文化・政治・経済

夜回り先生・水谷修/少数異見

2021.08.21

今年3月23日、北海道旭川市内に住む当時中学2年の女子生徒が同市内の公園で凍死した姿で発見され、約2年前から上級生の少年少女らによって、せい惨ないじめに合っていたことが明らかになった。今月18日には遺族の代理人が会見し、遺族の手記を公開した。「夜回り先生」こと教育家の水谷修氏は「旭川市の先生たちにお願いです」として、同じ教育者の立場から学校の教員や市教委、行政に対してその責任を問い、事件の背景を含めた真相解明を求めた。


     ◇     ◇    ◇

 今年3月に、旭川市で1人の女子中学生が亡くなりました。その原因は、集団によるいじめだと報道されています。しかも、そのいじめの内容は、報道によれば、いじめではなく完全に司法によって処遇されるべき犯罪です。また、亡くなった女子生徒を、守るべき中学校や教育委員会の対応についても、大きな問題があると報道されています。

 もし、週刊誌などで報道されている内容が、すべて真実であれば、当時の管理職、関係した教員、そして教育長、市長までも、一つのいのちを守ることができなかったという重大な罪で、裁かれるべき、裁かれることがなかったとしても、自ら職を辞するべき事態です。しかし、だれ1人責任を取ることはなく、反論することもなく、ただ、該当女子生徒の母親の悲痛な叫びを無視し続けています。これは、許されることでしょうか。

 旭川市、私にとって縁の深い町です。私の剣道の友であり、旭川の教育に長く取り組んだ、片岡工という友人がいました。彼は、旭川で教員として長く務め、校長を務めました。私は、彼に頼まれて、3年に1度、旭川で教育講演会を教員や保護者を対象に数回行いました。旭川の教育を、子どもたちの命を守る素晴らしい教育としたいという彼の熱い熱意に応じてでした。

 残念ながら、彼は、2019年に病に倒れ、亡くなりました。片岡のことを憶えている教員や教育関係者は今もたくさんいるはずです。彼が生きていたら、この現状をどう思うでしょうか。許すでしょうか。私の講演を聞いた先生がたもたくさんいると思います。このような状況は正義でしょうか。

私は、この夏、多くの地域で、教育委員会の人たちや先生たちに講演会を行いました。いつも、話題になるのは、この旭川の事件のことでした。すべての教育長や先生たちは、週刊誌等による報道が真実であれば、お預かりした大切な命を守ることができなかった責任を取るのが、まずは教育者として当たり前の行動だと語りました。私もそう思います。

 旭川市の先生がたにお願いです。ぜひ、みなさんの知っている真実をきちんと話してください。この少女の死は、この少女の、この少女に関わったすべての教員や生徒、親への命をかけた最後の想いと訴えです。それが無になります。そして、本当の真実を明らかにして、責任を取るべき人は、きちんと責任を取ってください。そうしなければ、いじめた子どもたちが、これからネットなどで追い込まれていきます。

 理由もなくいじめる子どもは、存在しません。なぜ、この子どもたちが彼女をいじめたのか。なぜそれを教員や学校、教育委員会が対処できなかったのか。いじめた子どもたちの親が、なぜそれを防ぐことができなかったのか。きちんと明らかにしてください。

 そして、もし恥じることがあるならば、旭川の教育に問題があるならば、関係した教員、教育長、市長は、速やかに自らを罰してください。そうしない限り、旭川市の教育に明日はないでしょう。

 

 


この中学校はどうなるのでしょうかね?

2021年11月05日 13時31分55秒 | 事件・事故

旭川市立北星中学校は、いじめや自殺などを組織的に隠蔽し、捜査が及ばないように旭川の警察署に賄賂を握らせたとして、国から強制閉鎖の命令?(事実?)、生徒全員に退学処分?(事実?)を下したと聞きました。
にも関わらず存続しているようですね。国からの命令を無視して、この中学校はどうなるのでしょうかね?

こんにちは。公立中学では退学はできませんが、素行不良者やいじめの加害者に転校を促すことはできます。

入学前だといじめ加害者に学区外の公立中学に行くよう指示されたという話を聞いています。 停学もできますが、いじめの加害者や周りに悪影響を与える素行不良の生徒は、別室登校させて生徒指導の先生や学年主任の先生からみっちり指導を受けることもあります。


北海道旭川市立北星中学校で起きた事件です。
廣瀬爽彩さんの凄惨ないじめの内容について、週刊文春やユーチューブ、ネット等で読むことができます。
このような事件の加害者はなぜ少年院に収監されないのでしょうか。

また、他のいじめ加害者(小中学生)も全国的に沢山いると思いますが全く少年院に収監されないと他のニュース記事で読みました。

いじめは犯罪ではないのでしょうか。


北星中学校のこの事件はもはやいじめという度を超えたもはや犯罪です。
本来ならば加害者は強制わいせつ罪、脅迫罪、強姦罪、傷害罪などで逮捕されていなければおかしい。
こういう悪質な犯罪なら普通は加害者の加害者達の主犯は14歳以上に達してれば刑事罰を受けなきゃならないしそれ以下でも少年院送致にはできる。

それにも関わらず逮捕も何もされていないのは学校という教職の場に警察が介入しないという昔からの暗黙の了解があるからだと思われます。
教職員は天下り先に影響を及ぼすからいじめを隠蔽し警察は捜査が面倒だから動かない。

保身のことしか考えない教職員や警察の公務員による隠蔽と怠慢のせいで今までこうなってきた。そしてこれからもそうでしょう。

この教頭やデート先生は今も北星中学校の教職員として学校にいます。
校長に至っては1996年の北都中学校で起きた旭川女子中学生集団暴行事件では当時教頭でこの時も北都中学校は隠蔽を図りました。
この北星中学校の校長は北都中学校のことを教訓とするどころか再び隠蔽を図ったわけです。これが旭川、そして多くの学校の教育委員会や教職員の実態なんでしょう。つまり私たちの子供がいじめにあっても何もしないのではなく自分の保身のために隠蔽をする。きっと旭川市だけではなく多くの市の教職員がそうでしょう。

だからもう一度書きます。
保身のことしか考えない公務員による隠蔽と怠慢のせいで今までこうなってきた。そしてこれからもそうでしょう。

だからこれはあくまで持論ですが自分の子供を確実に守り、いじめにあわせたくないなら学校なんか行かせずに自宅での通信教育が一番確実。
教職員や警察は私たちの子供がいじめにあっても絶対に守りませんから。

ID非公開さん

質問者2021/9/13 10:20

ご回答ありがとうございます。
あの「1996年の北都中学校で起きた旭川女子中学生集団暴行事件」とも関係性があったのですね。

貴重な情報ありがとうございます。

 

 


「殺人者」SNSのデマ投稿で被害 旭川・中2死亡

2021年11月05日 13時10分55秒 | 新聞を読もう

本田大次郎

2021年8月12日 8時00分


土崎さんの家族は、今もネットのチェックを欠かさない=北海道旭川市(画像の一部を加工しています)

 北海道旭川市で3月、中学2年の女子生徒(当時14)が遺体で見つかり、遺族がいじめを受けていたと訴えている問題をめぐり、女子生徒と無関係の市内の兄弟が「死に追い詰めた張本人」と名指しされ、自宅や顔写真をインターネット上に公開された。別の高校生も「加害者」としてさらされるなど、ネット上の事実無根の誹謗(ひぼう)中傷による被害が広がっている。

 「お宅の息子、殺人者ですよ」

 4月22日にかかってきた一本の電話。市内で理容店を営む土崎真澄さん(51)の70代の母が出ると、男がそう告げた。

 土崎さんがネットを調べると、息子の21歳と19歳の兄弟が、女子生徒の死にかかわったと、名指しされていた。この問題が明るみに出たのは、1週間前の4月15日の文春オンラインの報道だった。

旭川市の中2死亡問題
 今年2月、北海道旭川市立中学校2年の女子生徒が自宅を出たあと行方不明になり、3月に市内の公園で遺体で見つかった。関係者によると、女子生徒は2019年、中1の1学期に、ネットでの自らの画像のやり取りなどをめぐって他の生徒らとトラブルになった。女子生徒が自ら川の中に入り、教師らが保護する事態となった。女子生徒の母親は「いじめがあった」と訴えたが、学校や市教育委員会は当時、いじめとは認定しなかった。今年4月、文春オンラインがこの問題を報じると、市教委は一転、いじめの有無や死亡との因果関係などを調査することを決定。弁護士や臨床心理士などによる「いじめ防止等対策委員会」が調査を進めている。

 兄弟は、女子生徒や報道でいじめの加害者とされた生徒たちとの接点は一切なかった。また、道警は女子生徒の死因は低体温症で、殴られるなどの事件性はないと判断している。

 その後、ネットでは「コイツらが殺したってうわさが立ってるよ」といった書き込みが、いつの間にか「殺人事件」となり、兄弟が「車で拉致」「加害者の少年少女は兄弟に脅されていた」「死に追い詰めた張本人」とエスカレートしていった。さらに、「生きる価値なし」「決して許してはならない」とまで書かれた。

 ネット上では、土崎さんの父が兄弟の父親で、市教育委員会に勤め、「事件をもみ消した」とされた。実際は、真澄さんの父はトラックの元運転手で、当時は入院していた。母が病院からの緊急連絡に備えていたところへ、昼も夜も誹謗中傷の電話が鳴った。病院からの連絡先を土崎さんに変え、電話線を抜いた。


「正直何も思ってなかった」自慰行為強要、わいせつ画像拡散のイジメ加害生徒らを直撃

2021年11月05日 13時02分50秒 | 新聞を読もう

【旭川14歳女子凍死】《遺族が手記を公開》

旭川14歳少女イジメ凍死事件 #4
「文春オンライン」特集班2021/08/19

今年3月、北海道旭川市の公園で凍った状態で発見された廣瀬爽彩(さあや)さんの遺族の代理人が8月18日、市内で記者会見を開き、遺族の手記を公開した。

 文春オンラインでは、これまで、爽彩さんが凄惨なイジメを受けていたこと、失踪直前までそのイジメによるPTSDに悩まされていた事実などを報じてきた。これらの報道を受け、今年4月旭川市はイジメが実際にあったかどうか再調査を開始した。遺族は今回公表した手記の中で、「爽彩に何があったのか、真相を明らかにして欲しいと願っています」と改めて訴えた。

 真相解明の一助になることを願い、当時の記事を再公開する。(初出2021年4月15日、肩書き、年齢等は当時のまま)


 2月13日、氷点下17℃の夜に自宅を飛び出して行方不明となった北海道旭川市内に住む当時中学2年生の廣瀬爽彩(さあや)さん(14)は、3月23日に雪に覆われた公園の中で変わり果てた姿で見つかった。爽彩さんは2年前に受けた凄惨なイジメによって自宅に引きこもるようになった。医師にPTSDと診断され、そのフラッシュバックにも悩まされていた。

 これまで「文春オンライン」では、Y中学校入学直後に爽彩さんが男女のグループからイジメに遭い、自慰行為を見せるよう強要されたり、撮影させられた自身のわいせつ画像を加害少女らが拡散したことなどを報じた。

※本記事では廣瀬爽彩さんの母親の許可を得た上で、爽彩さんの実名と写真を掲載しています。この件について、母親は「爽彩が14年間、頑張って生きてきた証を1人でも多くの方に知ってほしい。爽彩は簡単に死を選んだわけではありません。名前と写真を出すことで、爽彩がイジメと懸命に闘った現実を多くの人たちに知ってほしい」との強い意向をお持ちでした。編集部も、爽彩さんが受けた卑劣なイジメの実態を可能な限り事実に忠実なかたちで伝えるべきだと考え、実名と写真の掲載を決断しました。

A子とB男は保護者と一緒に取材に応じた
 イジメは常軌を逸するほどエスカレートし、2019年6月には爽彩さんが加害少年ら10人以上に囲まれ、ウッペツ川に飛び込む事件が起きると、警察もイジメの実態を把握するために捜査に乗り出した。

 わいせつ画像を送ることを強要した加害少年のC男は児童ポルノに係る法令違反、児童ポルノ製造の法律違反に該当したが、当時14歳未満で刑事責任を問えず、少年法に基づき、「触法少年」という扱いになり厳重注意を受けた。A子、B男、D子、E子らその他のイジメグループのメンバーは強要罪にあたるかどうかが調べられたが、証拠不十分で厳重注意処分となった。

爽彩さんの幼少期の写真(母親提供)

 爽彩さんへのイジメが発覚してから2年。中学を卒業し、旭川市内に住む加害少年らから話を聞こうと、取材班は少年少女の保護者にアプローチをした。するとA子とB男は保護者と一緒に取材に応じ、C男とD子、E子は保護者が取材に応じた。

わいせつ画像を目にしたことは「あります」
 わいせつ画像の拡散が疑われたA子は現在16歳。茶髪にピアスという出で立ちで年齢よりも大人びて見える。

――爽彩さんとはどのような関係でしたか?

「友達」

旭川市内を流れる石狩川 ©文藝春秋

――彼女のわいせつ画像を持っていましたか?

「持ってない」

――A子さんがC男くんに「爽彩さんのわいせつ画像を送ってほしい」と言ったという証言もありますが事実でしょうか。

「ない」

――わいせつ画像を目にしたことはありますか?

「あります」

「あぁ、それはD子が言ってた」

――自慰行為を強要されて、爽彩さんは嫌がっていたのではないですか?

「うーん……まぁ、うん」

爽彩さんのお宮参りと百日祝いの時の記念写真。下のアルバムはエコー写真(母親提供)

――どういう経緯でそうなったのでしょうか?

「えぇ? そのときC男もいたから、C男が写真の件の話を出して、じゃあできるならここでやってみろよ、みたいな。確か。それでD子がやれって言った」

――その時、A子さんはどうしていましたか?

「うちとB男は離れてた。その場から。見たくもないし聞きたくもないし」

「どっちにせよ最終的には(自慰行為を)やってるんだから」
――A子さんがイジメの主犯格だったという証言もあります。

「私ではない。別のZ中学の子(C男、D子、E子)が私を悪者にしている」

――これらの行為をイジメだと思いませんか?

「うーん……別にどっちでもないんじゃないです? 本人最初嫌がっていたとしても、どっちにせよ最終的には(自慰行為を)やってるんだから」

――爽彩さんがウッペツ川へ飛び込んだ事件については覚えていますか? 

「あれは(爽彩さんが)自分から飛び込んだ」

――どうしてそうなったのでしょうか?

「どうして? わかんないです。死にたくなったんじゃないですか?」

旭川東警察署 ©文藝春秋

――爽彩さんに向かって「死ぬ気もないのに死にたいとか言うなよ」と言っていたという証言があります。

「それは言いました。周りに小学生いるのに死にたい死にたいとか、死ぬ死ぬとか言ってて、どうせ死なないのに次の日またあそこの公園に現れてたから。小学生にはそういうのはダメでしょ? と思って言ったんです」

亡くなったと知って「正直何も思ってなかった」
――爽彩さんが亡くなったと知ってどう思いましたか?

「うーん、いや、正直何も思ってなかった」

 A子に長時間話を聞いたが、最後までイジメに対する謝罪も、爽彩さんが亡くなったことに対するお悔やみの言葉もなかった。

「強要とか脅しはないです」
 取材班は爽彩さんのわいせつ画像を拡散させたとされるB男にも話を聞いた。

「爽彩と出会ったのは2019年の4月頃で、別の友達と(オンラインゲームの)『荒野行動』で遊んでいたら、ゲーム上で繋がって遊ぶってなった。印象は普通の子だった。(C男が爽彩さんにわいせつ画像を撮らせた経緯は)わからない。C男が爽彩とビデオ通話してそれをスクショして送ったみたい。最初はC男、A子と自分のグループLINEに送られてきた。自分は誰にも送っていない」

――爽彩さんに自慰行為を強要したことはありますか?


「C男、D子、E子が『やってほしい』みたいになって、自分とA子はどっちでもよかった。正直、自分はあんまり見たくなかったからフードをかぶって見ていないけど、他の4人は見ていた。(自慰行為のときは公園に)人が来るから小学校の男女共用のトイレに移動してやらせていた。みんなそこに入っていったけど、俺はさっきと同じで見てはいない。時間は10分とか5分とか。強要とか脅しはないです」

イジメをうけた後に爽彩さんが描いた絵

――爽彩さんが川へ飛び込んだ事件の現場にはいたのでしょうか?

「その場にはいなかったけど、A子から電話がかかってきた。C男が爽彩の仕草をしつこく真似した。それが爽彩は嫌だったみたいで、キレて自分で川の下へいったみたい」

――爽彩さんのわいせつ画像を削除したと聞きました。

「警察に呼ばれたとき、携帯を見せてその場でデータを消した。学校からは5回くらい呼ばれて、怒られるというよりは『何があったのかちゃんと話して』という感じだった」

B男は「悪ふざけ」とだけ答えた
 改めて、「公園で爽彩さんに自慰行為をさせたことを、イジメと認識していますか?」と問うと、B男はたった一言、「悪ふざけ」とだけ答えた。

 爽彩さんにわいせつ画像を送らせ、警察から「触法少年」の処分となったC男。C男の保護者が取材に応じた。

次のページ冗談紛れでわいせつ画像を送ってほしいと言った


冗談紛れでわいせつ画像を送ってほしいと言った
「(C男は)いいも悪いも何もわからないでやってしまったんです。どういうものか知らなくて興味本位で言ったと思うんです。C男の話では冗談紛れで(画像を送ってほしいと)言ってたら、爽彩さんが本当に自分で撮って送ってきたらしいんですよ。息子も初めて見て驚いてすぐに消したんですけど、その前にA子さんに『送って』としつこく言われて、(A子に)送っちゃったみたいです。C男はそのあとに画像データをすぐに消していて警察も確認済みです」

爽彩さんはドラゴンボールとアラレちゃんが好きだったという

――爽彩さんに自慰行為を強要させた場にもC男君はいました。

「女の子たちがやったことですよね。うちは男の子なので女子トイレには入っていないし、もう1人の男の子と公園にいたらしいです。(爽彩さんは)『嫌だ』って泣いたから結局やっていないと聞いていました。みんな嘘をついているのか、隠しているのか、自分を守りに入っちゃうし、本当のところはわからないです」


――C男君は《(画像を送らないと)ゴムなしでやるから》と爽彩さんにLINEを送ったという証言もあります。

「それはないですね。絶対にないです」

爽彩さんに「私は独り」と相談されていた
――爽彩さんは拡散されたわいせつ画像や強要された自慰行為のことがトラウマとなっていました。

「きっかけにはなったとは思います。うちの息子もすごく反省しました。でも、(爽彩さんが)家出とかを繰り返していたのはご存知ですか? 親とうまくいってなかったそうで息子は爽彩さんに『私は独り』と、相談されていたと聞きました。

爽彩さんはウッぺツ川へ飛び込んだ ©文藝春秋

 本当に短期間であんな事件になってしまって、A子ちゃんは夜まで公園にいてだらしなかったから、すごく胸騒ぎがして『付き合うのはやめなさい』ってずっと言ってたんですよね。そう言っているときにあんなことになっちゃって……。警察の前でLINEも消して、もう事件の子たちとは一切付き合いはないです。

 うちにも娘がいるので、もし自分の子がと思ったら……。息子にはすごく怒りました。息子もやってしまったことは悪いですけど、隠れている部分やイジメを認めない人とかたくさんいるので、悔しいのは正直あります」

D子とE子の保護者は「自分の子どもは偶然その場に居合わせていただけだ」と説明。E子の保護者は「娘は(自慰行為を)『やれ』とは命令していない。娘だけでなくみんなで『できるの?』と聞いた」と話した。D子の保護者は「今思えばイジメだったと思う。娘も反省している」と語った。

 一方、B男の保護者は「子供たちが(事件に)関わる前から、(爽彩さんの)家庭環境にも問題があり、正直全部こっちのせいにされている」と語った。

爽彩は離婚後に交際したパートナーとも仲が良かった
イジメにあう前に爽彩さんが描いた絵

 4月12日、爽彩さんの四十九日法要を終えた爽彩さんの母親に再び話を聞いた。加害少年の保護者から爽彩さんの家庭の問題を指摘する声が上がっていることについて聞くと、静かにこう語った。


「娘を育てるために仕事で忙しく、家を空けることもありましたが、それ以上に愛情を込めて育ててきました。離婚したあとにお付き合いした人もいました。爽彩が小学校低学年の頃からパートナーの男性と3人でゲームをしたり、食事に行ったり、その相手と学校の行事に行くこともありました。爽彩もパートナーの実家に行きたいと言い出して一緒に行ったり、男性とワカサギ釣りに行って楽しそうにしていました。

 爽彩の希望ならと塾に通わせたときに一度、帰宅途中に迷子になったり、塾に『行きたくない』と言い出すこともありました。娘はパートナーの方に悩みを相談するほど距離も近く、その日に学校であったことを自分から笑顔でたくさん話す子だったんです」

加害者の子たちが不幸になってほしいとは思いません
 しかし、イジメの被害に遭ったあとは「ママ、死にたい」「ごめんなさい、ごめんなさい」と、爽彩さんは錯乱を繰り返すようになり、笑顔も消えてしまった。

廣瀬爽彩さん

「娘は簡単に死を選んだわけじゃないと思います。泣かないと決めていたのに、すみません……。何があったとしてもイジメをしてもいいという免罪符にはなりません。許されることではないし、とても悔しい気持ちですが、加害者の子たちが不幸になってほしいとは思いません。ただ、イジメって簡単に人が死んでしまうということを知ってほしい。イジメは間接的な他殺です。せめて、反省だけでもしてほしいです」

 それだけ言うと、唇を強く結んで母親はもう何も語らなかった。

 旭川はこれから遅い春を迎える。桜の開花は2週間後の予定だ。だが、母親がともに春を迎えるべき最愛の娘ははるか遠くへ旅立ち、もう二度と帰ってこない。

◆◆◆

「文春オンライン」では、旭川イジメ問題について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式」ツイッターのDMまで情報をお寄せ下さい。

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◆ ◆ ◆

 中学2年の少女を死に追いやったのは、誰か?

 凄惨なイジメの実態、不可解な学校の対応――。遺族・加害者・関係者に徹底取材した文春オンラインの報道は全国的な反響を呼び、ついに第三者委員会の再調査が決定。北の大地を揺るがした同時進行ドキュメントが「娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件」として書籍化されます。母の手記「爽彩へ」を収録。


娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件

文春オンライン特集班
文藝春秋

2021年9月10日 発売

 


「娘の遺体は凍っていた」14歳少女がマイナス17℃の旭川で凍死 背景に上級生の凄惨イジメ《遺族が手記公開》

2021年11月05日 12時59分06秒 | 事件・事故

8/19(木) 11:12配信

文春オンライン
亡くなった廣瀬爽彩さん

 今年3月、北海道旭川市の公園で凍った状態で発見された廣瀬爽彩(さあや)さんの遺族の代理人が8月18日、市内で記者会見を開き、遺族の手記を公開した。

【画像】爽彩さんは裸の画像をいじめグループによって拡散された

 文春オンラインでは、これまで、爽彩さんが凄惨なイジメを受けていたこと、失踪直前までそのイジメによるPTSDに悩まされていた事実などを報じてきた。これらの報道を受け、今年4月旭川市はイジメが実際にあったかどうか再調査を開始した。遺族は今回公表した手記の中で、「爽彩に何があったのか、真相を明らかにして欲しいと願っています」と改めて訴えた。

 真相解明の一助になることを願い、当時の記事を再公開する。(初出2021年4月15日、肩書き、年齢等は当時のまま)

〈皆様のご協力ありがとうございました。今日娘は残念な姿ではありますが見つかりました〉

 住宅街には1メートル近い積雪が残り、春の到来はまだ遠いと感じられる3月下旬の北海道・旭川市。わずかに解け始めた市内の公園の雪の中から、市内に住む中学2年生、廣瀬爽彩(さあや)さん(14)が、変わり果てた姿で見つかった。最愛の娘を亡くした母親は、自身のSNSで辛い胸の内を冒頭のように綴った。

※本記事では廣瀬爽彩さんの母親の許可を得た上で、爽彩さんの実名と写真を掲載しています。この件について、母親は「爽彩が14年間、頑張って生きてきた証を1人でも多くの方に知ってほしい。爽彩は簡単に死を選んだわけではありません。名前と写真を出すことで、爽彩がイジメと懸命に闘った現実を多くの人たちに知ってほしい」との強い意向をお持ちでした。編集部も、爽彩さんが受けた卑劣なイジメの実態を可能な限り事実に忠実なかたちで伝えるべきだと考え、実名と写真の掲載を決断しました。

 爽彩さんは今年2月13日の夕方18時過ぎに自宅を出たきり、行方不明になった。家族や友人、ボランティアらが1カ月以上にわたって必死に捜索したが、ついに彼女が再び我が家に戻ってくることはなかった。


次ページは:雪解けにより発見されたが、遺体は凍った状態だった


雪解けにより発見されたが、遺体は凍った状態だった
 捜索を行った近親者が、遺体発見当時の状況を語る。

「爽彩さんが見つかったのは自宅から数キロ以上離れた公園の中です。発見時の服装は軽装で、薄手のパンツとTシャツ、上にパーカーを羽織っていただけでした。検死の結果、死因は低体温症と判断されました。死亡日時は、2月中旬とまでしか断定できないそうです。

 爽彩さんが家出した日は、氷点下17℃以下の凍てつくような日でした。極寒の中、あの軽装で外にいたのでは、正直3時間くらいしか体力的にもたなかったのではないでしょうか。公園で力尽きたであろう爽彩さんの上に、その後どんどん雪が積もった結果、誰も発見できないまま、3月下旬になってしまいました。

 暖かくなり、少し雪が解けたことにより遺体の一部が見えるようになった。公園の近くに住んでいる住民がその遺体を発見し、警察に通報したのです。駆け付けた警察がスコップで雪を掘って、爽彩さんを外に出しました。彼女の遺体は冷たく、凍った状態でした。

 彼女の死が自殺だったかどうかはわかりません。確かに失踪当日、自殺についてLINEでほのめかしていたものの、どこまでその意志があったのかは不明です。なぜ公園にいたのか、その経緯や亡くなった際の詳しい状況もよくわからないので、自殺とは断定できないそうです」

 前途ある14歳の少女にとって、あまりに残酷な最期だ。爽彩さんの身に一体何があったのか。

「性的な辱め」のトラウマに苦しんでいた
「文春オンライン」編集部に爽彩さんの母親の支援者から連絡が寄せられたのは、彼女の遺体が発見されてから1週間後のことだった。この支援者によると、爽彩さんは2019年4月、地元のY中学校に通うようになってすぐ、近隣の小中学校の生徒から「性的な辱め」を受けた過去があり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症、死亡する直前までそのトラウマに苦しんでいたという。

 取材班は旭川に向かった。だが、関係者に多くの未成年がいることを鑑み、未成年の関係者への取材は保護者を通じて申請するなど取材は可能な限り慎重に進めた。

 取材班は支援者を通じて爽彩さんの母親にも取材を申し込んだ。母親は憔悴しきっていたが、「本当はお話しするのもつらいのですが、これ以上同じようなことが二度と起きてほしくない。そして爽彩が生きていたということを知ってほしい」と、取材を受諾してくれた。


最後の会話は「気を付けて行ってきてね」
 2006年に旭川で生まれ育った爽彩さんは母親と市内のアパートで2人暮らしだった。母親は爽彩さんが幼かった約10年前に夫と離婚し、シングルマザーとして娘を育ててきた。爽彩さんが失踪した2月13日のことは、これまで何度も思い返しているという。

「あの日は、夕方5時頃に私が仕事で家を空けなくてはならなくなったんです。自分の部屋にいた爽彩に『ちょっと1時間だけ空けるんだけど、すぐ戻ってくるね。戻ってきたら焼肉でも食べに行く?』と声を掛けたら、『今日は行かない。お弁当買ってきて。気を付けて行ってきてね』と。まさか、それが娘との最後の会話になってしまうとは考えもしませんでした。

 私が家を出て1時間くらいたったときに警察から携帯電話に着信がありました。出ると、男の警察官が『家の鍵を開けてください』ってすごい勢いで急かすのです。もしかして娘の身に何かあったのかもしれないと思い、急いで帰宅しました。

 自宅に戻ると家の前にはすでに多くの警察の方が集まっていて、『爽彩ちゃんの安否確認をお願いします』と言われました。それで、すぐに家の中に入ったのですが、部屋の灯りはついていた。でも、つい1時間前まで部屋にいた爽彩の姿はもうありませんでした」(爽彩さんの母親)

 母親に何も告げることなく、家を飛び出した爽彩さんは、失踪直前に自殺をほのめかすメッセージを複数の友人に送っていた。

「ねぇ」「きめた」「今日死のうと思う」
「学校にも外にも行けず、ここ1年ほとんど引きこもっていた娘には、ディスコード(ゲーマー向けのボイスチャット)で知り合った友人がいました。家を出る直前の17時半くらいに娘はその友人に、

『ねぇ』

『きめた』

『今日死のうと思う』

『今まで怖くてさ』

『何も出来なかった』

『ごめんね』

 と、LINEでお別れを告げていたのです。他にも同様のメッセージを受け取っていた方が数人おり、そのうちの1人が警察に『旭川の〈ひろせさあや〉という子が自殺を仄めかしている』と、通報してくださったそうです。その通報を受けて、私の携帯電話に警察から電話があったのです」(同前)

次ページは:ビラ1万枚を用意しての大捜索

ビラ1万枚を用意しての大捜索
 爽彩さんの行方がわからなくなった2月13日18時の気温は氷点下17℃以下。成人でも長時間外を歩き続ければ命に関わるほどの酷寒。しかし失踪当日の爽彩さんの服装は軽装で上着も自宅に置いたままだった。現金も所持していなかった。母親が娘の携帯に何度電話しても、電源が入っていなかったため繋がらず、携帯に内蔵されているGPSも機能しない。居場所はわからなかった。

 それでもパトカーによる捜索は続けられ、警察犬も投入された。失踪翌日には、ヘリコプターによる上空からの捜索も行われた。その後、親族とボランティアが協力して、爽彩さんの写真や特徴を記したビラを1万枚用意しての大捜索も行った。

「捜索する側とビラを配る側とに分かれて捜しました。当時通っていたX中学校の先生も毎日探してくれた。ボランティアの方が地元のラジオ局に爽彩のことを伝え、(ラジオで)呼びかけてくれたりもしました。旭川以外にも捜索範囲を広げて、100キロ以上離れた札幌でもビラを配るなどして捜しましたが、娘を見つけてあげることはできませんでした」(同前)

失踪から38日が経った3月23日、悲報が母親に
 それにもかかわらず、失踪から19日が経った3月4日、捜索は手詰まりとなり、警察は公開捜査に踏み切った。そして、失踪から38日が経った3月23日の14時半、悲報が母親の元へ伝えられた。

「警察から電話がかかってきて、身元の確認のため、安置された旭川東警察署に来てほしいと言われました。『絶対に爽彩じゃない。あの子は生きている』って思っていたから、警察に『違います』と、言おうと思っていました。でも、警察署に行って、安置所で遺体を見たら、間違いなくあの子だったんです。娘は凍っていました。私は何度も娘に謝りました」(同前)

部屋から『ごめんなさい』『殺してください』と独り言が
 取材は爽彩さんが暮らした自宅の居間で行われ、母親の他、親族や支援者も集まった。仏壇には、優しく微笑む爽彩さんの遺影が飾られていた。

「今でもあの子を産んだ時のことは忘れません。3384グラムの元気な女の子でした。小さいころから健康優良児で食べることが大好きで、元気に学校に通っていたころは『今日給食でおかわり5回した』なんて話してくれる子でした。自然がいっぱいある緑に囲まれたベンチで静かに勉強するのが好きで、鳥の鳴き声も好きって言っていた」(同前)

 爽彩さんの親族も声を震わせる。

「遺影は8カ月前の昨年の夏に、爽彩が久しぶりに外に出て、お友達と偶然会った時に、みんなで撮ったものにしました。生まれた時から七五三などの節目のイベントがあるたびに写真館で写真を撮っていたんです。

 でも、中学校に入ってイジメを受けた後は、あの子は引きこもるばかりで、ほとんど写真が撮れなかった。

 以前は『将来は法務省で働いて正義の味方でいたい』ってよく言っていました。『検察官ではなく、弁護士はどうなの?』って聞いたら『爽彩は悪い人の味方はしたくない』って。

 でも、イジメを受けてからは全部変わってしまった。自己否定を何度も繰り返し、部屋から『ごめんなさい、ごめんなさい』『殺してください』と独り言が聞こえてくるようになった。『外が怖い』と外出も出来なくなってしまいました。

 絵が昔からとても好きな子でね、いつもカラフルな明るい絵を描いていたのですが、それも随分とテイストが変わりました」

次ページは:イジメの後は描く絵のトーンも暗くなった

イジメの後は描く絵のトーンも暗くなった
 爽彩さんが家に引きこもるようになった2019年の秋以降に描かれたイラストがここにある。それまで描いていた色彩豊かな調子はなくなり、色はモノトーンに。ある絵には「ムダだって知ってるだろ」との言葉が書き込まれていた。彼女の心の叫びだったのだろうか。

 僅か14年の人生に幕を下ろし、母親を残して天国へと旅立った爽彩さん。彼女を精神的に追い詰めたイジメの壮絶さは取材班の想像を絶するものだった。大人たちの知らないところで、爽彩さんの尊厳を踏みにじるような“事件”が起きていたのだ――。

( #2へつづく )

◆ ◆ ◆

 中学2年の少女を死に追いやったのは、誰か?

 凄惨なイジメの実態、不可解な学校の対応――。遺族・加害者・関係者に徹底取材した文春オンラインの報道は全国的な反響を呼び、ついに第三者委員会の再調査が決定。北の大地を揺るがした同時進行ドキュメントが「 娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件 」として書籍化されます。母の手記「爽彩へ」を収録。

 「ママ、死にたい」自慰行為強要、わいせつ画像拡散……氷点下の旭川で凍死した14歳女子中学生への“壮絶イジメ”《遺族が手記公開》  へ続く

 

最終更新:8/20(金) 0:24
文春オンライン


「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)

 

 

 

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京都で「民主党」4.8万票を獲得

2021年11月05日 10時33分51秒 | 新聞を読もう

11/5(金) 8:17

毎日新聞

京都府内で「民主党」4万8000票 「あえて書いた」労組OBも毎日新聞1449
 今回の衆院選の比例近畿ブロックで、旧民主党をイメージする「民主党」票が京都府内で約4万8000票を獲得していたことが分かった。

れいわ新選組や社民党の得票を上回るほどの水準。かつて旧民主党を支援した労組には「あえて『民主党』と書いた」という根強い支持者もいるなど、一時は政権を担った旧民主への思いも根強く残っているようだ。

比例代表の略称を巡っては?

立憲民主、国民民主両党の公職選挙法に基づく比例代表の略称はいずれも「民主党」。両党は衆院選投開票の前に「正式名称で投票してほしい」と呼びかけていた。

出典:毎日新聞10/25(月)

「民主党」と書かれた票は両党の得票数に基づいて配分されると総務省が判断

出典:時事通信10/29(金)


衆院選「民主党」案分票は400万票? 「有権者の思い反映されず」

出典:毎日新聞11/4(木)

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沢田研二の暴走は加齢が原因!? 話題の「老人病」チェックリスト

2021年11月05日 10時04分32秒 | 野球

公開日:2018.10.28 / 更新日:2020.05.08     

沢田研二(70才)がキレたのは10月17日、さいたまスーパーアリーナでの公演直前だった

。9000人の集客予定が7000人しか集まらないことを知り激怒した沢田は、ライブをドタキャンしたのだ。

 翌日、沢田は横浜市内の自宅前で「客席がスカスカの状態でやるのは酷。ぼくにも意地がある」と釈明したものの、21日の大阪・大阪狭山市の『SAYAKAホール』でのライブでは一転、「自分は頑固でどうしようもない人間」、「私は厄介な人間です。あの日、神経が違和感を覚え心が揺れました。私はブレない人間じゃありません。いつもブレています」と謝罪した。

 沢田に何があったのか。こうした言動を”らしさ”という言葉で片付けてしまうのは早まった考えかもしれない。

沢田研二
スーパーアリーナのライブをドタキャンした沢田研二
→キレる老人その理由|老化による「性格の先鋭化」」とは?対処法を解説

理性をつかさどる「前頭葉」が衰える
 最近、沢田のように「キレる老人」が増えている。

「飲食店で若い女性店員に向かって”その態度は何だ!”と激怒したり、電車内で若者に向かって”そこは年寄りの席だ。譲りなさい!”と声を荒らげる高齢者をよく見かけます。周囲の人がなだめると”お前は何様だ!”と八つ当たりされるから見て見ぬふりをしています」(20代学生)

 そうした暴走老人は「従来の性格」ではなく、加齢による「老人病」が原因だという。

「年を取ると人は穏やかになると思われがちですが、実際には真逆のケースこそ多い」

 そう話すのは、『絶望老人』(宝島社)の著者でノンフィクション作家の新郷由起さん。人間は加齢とともに脳の機能が変化し、人によっては自己中心的になるという。

「脳のなかでも理性を司る『前頭葉』が衰えることで、ちょっとしたことで感情が抑えきれず、”このバカ野郎”と爆発してしまう。自分で自分を止められなくなるのです」(新郷さん)

 理性が働かないと行動が衝動的になると指摘するのは、精神科医の片田珠美さんだ。

「加齢によって抑制が利かなくなる『脱抑制』になると、外部の人を攻撃する『攻撃衝動』が強まります。性衝動が生じて若い女性を追い回す”色ボケ”になったり、食欲を抑えきれず太るケースもあります」

 色ボケはないが、確かに全盛期より体重40kg増といわれる沢田の体形は、意地があるという割には、あまりに悲しい。単なる脳の機能低下にとどまらず、「隠れ認知症」を発症しているケースもあるという。

「初期の段階では知的機能の低下が見られず、MRIでもわからない。『前頭側頭型認知症』と呼ばれる病気で、キレやすいおじいさんになったと思われた人が実は認知症だったということがあります」(前出・新郷さん)

 脳の老化に加えて、「もうがまんしたくない」という思いが自己チューを招く。

「高齢になるほど、”老い先短いからがまんしたくない”という思いが強くなり、自分勝手な行動をとるようになります。今回の騒動後、沢田さんは”自分の音楽人生はもう後がないんだ”と発言しましたが、”後がないからがまんしたくない”という考えが自分勝手な行動を生んだのでしょう」(前出・片田さん)

 確かに沢田にも当てはまる部分があるようにもみえる。

「老人病は”病のサイン”でもあります。放置するとさらなる脳の機能低下を招いたり、隠れ認知症が悪化する恐れもある。夫が怒りっぽくなったら、”定年のストレスを発散しているのね”“私ががまんすればいい”などと決めつけず、しっかり観察して適切に対処することが重要です」(前出・新郷さん)

→まるでコロナ予言のドラマ『アンナチュラル』街はマスク姿だらけ、テレビは「手洗い、うがい」と連呼

あなたは大丈夫?老人病のチェックリスト

チェックリストを掲載したので参考にしてほしい。

□些細なことでキレやすくなる
□食事を待てない。待たせると怒る
□食べたいという衝動のこのトロールができず、食べ始めたら止まらない
□おやつががまんできない
□浪費が激しくなる(浪費して自己破産する)
□無銭飲食する
□細かいことにこだわる
□ご近所トラブルを頻繁に起こす
□被害妄想が強くなる(財布をなくすと「盗まれた」と言う)
□子供の人生を支配しようとする

※1つでもあれば「老人病」の疑いがある。

ジムや地域の集まりに出て人間関係を広げるのが有効
 気になる場合は、「ひとりで対処しない」ことが大切だ。

「夫婦の場合、夫が暴言を吐くようになったら、妻は外出するなど距離を置くことが必要。攻撃の対象が制限されるほどに衝動は強くなる。対策としては夫を地域の集まりやジムなどに送り出し、人間関係を広げることが有効。目に余るなら、医療機関の受診を勧めます」(前出・片田さん)

 今年のお盆、妻・田中裕子(63才)とふたり、大阪駅で並ぶ姿は仲のいい夫婦そのものだったが…。さすがのジュリーも”時の過ぎゆくままに”とはいかないようだ。

※女性セブン2018年11月8日号

●高木ブーがウクレレの調べにのせて今こそ伝えたいこと

ケンタロウさんのリハビリを支える希望の車いす「COGY」に試乗してみた!

●岡江久美子親の介護を告白していた|「元気な頃の母の姿」「プロの手を借りる」

絶望老人

新郷 由起




困った老人のトリセツ (宝島社新書)

どう接していいかわからないお年寄りはいませんか? 何度も同じことを聞いたり、急に怒り出したり……。
家族はもちろん、普段仕事で老人と接する機会が多い方も、理由を知れば対処法が見えてきます。
本書では、高齢者専門病院で勤務経験もある精神科医・和田秀樹氏が、場面別に困った老人への対応の仕方を解説。
上手な付き合い方を教えます。高齢社会でさまざまな対応を求められる時代に読んでおきたい一冊です。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

和田/秀樹
1960年、大阪市生まれ。1985年、東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科、老人科、神経内科にて研修、国立水戸病院神経内科および救命救急センターレジデント、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、アメリカ、カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、国際医療福祉大学心理学科教授、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
 
介護職をしています。セクハラ老人に困っており、役に立つかと思いきや、正反対 アダルト系大歓迎!との事 対処方法は無く クソの役にも立たない。
介護する人の人権は無視の著者に怒りすら覚えました。
 
 
最近、高齢になった親が周囲を振り回すようになり
どうしたものかと読みました。

本当に困ったもんだと思っていましたが、
さすが長年老年医療に取り組んできたという著者だけあり、
なぜそうなるのかということを説明してもらうと
自分がまったく高齢の親に寄り添っていなかったことに
気づきました。

高齢者への理解を深めるためにも
すべての人に読んでほしい1冊です。

また、自分が老いる前にも読んでおくべき
1冊だと思います。
 
 
 

和田 秀樹
宝島社



巨人・岡本、CS初戦は欠場へ 原監督「かなり険しい道になる」 

2021年11月05日 10時04分32秒 | 野球

2021/11/05 05:01  産経スポーツニュース

   岡本和はノックを受けている最中、左脇腹を押さえるシーンがあった(撮影・中井誠)© サンケイスポーツ 岡本和はノックを受けている最中、左脇腹を押さえるシーンがあった(撮影・中井誠)  
巨人は4日、東京ドームで全体練習を行い、6日開幕の阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(甲子園)に向けて移動。コンディション不良を抱える岡本和真内野手(25)はこの日も別メニューで調整した。

原監督は「大阪には一応、来ます」と主砲を帯同させることを明かしたが、CS出場は厳しい状況だ。初戦を2日後に控えたこの日、ウオーミングアップからナインと離れて体を動かし、三塁での守備練習は捕球のみで送球はしなかった。ティー打撃は行ったが、フリー打撃は回避。外野フェンス際を走るなどのメニューを消化した。

今季143試合すべてに「4番・三塁」で先発出場し、39本塁打、113打点で2年連続で2冠王に輝いた。だが、10月31日の全体練習で左脇腹付近を押さえて練習を中断し、翌日は別メニュー調整。原監督は「正常ではないでしょうね」と心配していた。

練習前には原監督が「かなり険しい道になる。しかし、挑戦者という部分では開き直って大胆に戦えるという利もある」などと円陣で熱弁を振るったという。4番の大きな穴は全員で埋める。(谷川直之)

岡本和はノックを受けている最中、左脇腹を押さえるシーンがあった(撮影・中井誠)© サンケイスポーツ 岡本和はノックを受けている最中、左脇腹を押さえるシーンがあった(撮影・中井誠)  
巨人は4日、東京ドームで全体練習を行い、6日開幕の阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(甲子園)に向けて移動。コンディション不良を抱える岡本和真内野手(25)はこの日も別メニューで調整した。

原監督は「大阪には一応、来ます」と主砲を帯同させることを明かしたが、CS出場は厳しい状況だ。初戦を2日後に控えたこの日、ウオーミングアップからナインと離れて体を動かし、三塁での守備練習は捕球のみで送球はしなかった。ティー打撃は行ったが、フリー打撃は回避。外野フェンス際を走るなどのメニューを消化した。

今季143試合すべてに「4番・三塁」で先発出場し、39本塁打、113打点で2年連続で2冠王に輝いた。だが、10月31日の全体練習で左脇腹付近を押さえて練習を中断し、翌日は別メニュー調整。原監督は「正常ではないでしょうね」と心配していた。

練習前には原監督が「かなり険しい道になる。しかし、挑戦者という部分では開き直って大胆に戦えるという利もある」などと円陣で熱弁を振るったという。4番の大きな穴は全員で埋める。(谷川直之)