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ウイルスの侵入経路ACE2を絶つ治療薬も臨床試験へ
大滝 隆行=Beyond Health 2020.6.8 日経BP
厚生労働省のホームページでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内発生動向を日々更新しているが、20歳未満の陽性者数は他の年代に比べていまだ格段に少ない。
COVID-19に子どもがかかりにくい理由として、4月20日付Editor's Noteで4つの仮説を紹介し、そのうち、「小児では、新型コロナウイルスのヒト細胞への侵入経路(受容体)であるアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)の発現が少ない」という説に注目すると書いた。
その説を裏付ける研究結果が、5月20日付の米国医師会雑誌(JAMA)オンライン版に発表された。米マウントサイナイ・アイカーン医科大学の研究グループが気管支喘息の研究目的で採取・保管していた4〜60歳の喘息患者の鼻粘膜上皮を用いて、年齢によるACE2の発現量の違いを分析したところ、小児ではACE2遺伝子の発現量が成人に比して少なかったと報告したのだ1)。
発現量は10歳未満が最も少なく、年齢が上がるとともに増加した(性別と喘息の有無で調整)。論文の著者らは「検体に60歳以上のものが含まれていないなど研究に限界はあるが、小児のACE2遺伝子発現量が成人より少ないことは、小児がCOVID-19にかかりにくい理由を説明できる」と結論づけている。
ACE2は以前も説明した通り、心臓や血管、肺、腎臓、消化管など全身の組織に発現し、血圧や腎機能、水・電解質のバランスなどを調節するレニン・アンジオテンシン系(RAS)の中で働く酵素として知られていたが、最近の研究により、ACE2は新型コロナウイルスの体内への侵入経路であることが突き止められた。
ウイルスが肺胞上皮などの細胞膜に存在するACE2に結合することで細胞内に侵入し、生体の免疫機能を惹起してサイトカインストームを生じさせて重篤な肺炎などを引き起こすのである。
では、COVID-19発症の鍵を握るこのACE2の発現量は、なぜ小児では少なく、年を重ねるとともに増加していくのか? もしその理由が明確になり、抑制する手立てが見つかれば、第2波、第3波が来たとしても、感染者・重症者数を20歳未満並みに抑えることができるのではないか。
日本の重症化率・死亡率が米国に比べ低い理由も?
4月20日付、5月18日付Editor's Noteでは、喫煙者や慢性閉塞性肺疾患(COPD、喫煙歴が長い人に起こりやすい)患者の肺組織にACE2が多数発現している一方、非喫煙者ではその発現量が非常に少ないという研究結果2,3)が報告されていることから、二十歳になって許される喫煙がその発現を増やす要因ではないかとの考えを述べた。
実は筆者が知らなかっただけで、ACE2の発現量が増える要因・病態は他にもある。例えば、ACE2は心筋細胞や心筋線維芽細胞、血管内皮細胞などにも幅広く発現しており、動脈硬化や心機能障害が進むと発現量が増えることが知られている。
強力な昇圧・血管収縮・細胞増殖作用があり動脈硬化を進展させるアンジオテンシンIIという物質を、アンジオテンシン(1-7)に分離し、血管拡張や細胞増殖抑制、抗血栓作用などで心血管を保護する重要な役割を果たす。
以前の記事で、損傷を受けた肺組織においてACE2が高発現しているのは、肺を損傷から守るためのホメオスタシス(生体恒常性)機能だと説明したが、心血管系においても同様の理由でACE2が高発現していると考えられる。
実際、心房細動などの不整脈や、心筋梗塞などの心血管イベントを起こした人でACE2発現量や血中ACE2活性が高いことが報告されている4~6)。つまりACE2の発現量は、高血圧や糖尿病、肥満、飲酒など動脈硬化性疾患や心機能障害の危険因子を複数持つことでも高まるということだ。
また、男性では女性に比べてACE2発現量が高いことが報告されている7,8)。これらの因子は、中国をはじめCOVID-19が広まっている国々のデータ分析から分かってきたCOVID-19の重症化・死亡リスク因子と一致しており、ACE2の高発現はCOVID-19の重症化・死亡にも大いに関係していそうだ。
COVID-19の重症化・死亡例に深部静脈血栓症や播種性血管内凝固症候群(DIC)の合併が多いという報告も、心血管系ハイリスク感染者の血管内皮細胞に多数発現したACE2に新型コロナウイルスが結合したことで、かろうじて維持していたそのホメオスタシス機能を一気に破綻させ、全身の各臓器に血栓塞栓を引き起こしたとは考えられないだろうか。
また、COVID-19が蔓延し死亡例を多数出した米国その他の国々に比べて、日本での重症化率・死亡率が低いのは、肥満人口の割合で説明できるかもしれない。
ACE2をターゲットにした治療薬の臨床試験も進む。オーストリアのバイオ企業Apeiron Biologics社が急性呼吸促迫症候群(ARDS)や肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療薬として第1/2相試験を進めていた「APN01」(可溶性人工ACE2)だ。
偽ACE2として体内でおとりとなり新型コロナウイルスに結合し、本来のACE2への結合を遅らせる9)。
人工の血管・腎臓組織(オルガノイド)へのウイルス感染を防ぐ効果が示されたことから第2相臨床試験が開始された。急性膵炎治療薬ナファモスタットにもACE2とウイルスの結合を阻害する作用があり、東京大学医科学研究所が治験準備を進めている。
このようにCOVID-19の発症・重症化に重要な役割を果たしているACE2発現に関する科学的知見を、今後のCOVID-19対策に積極的に生かすべきではないか。
ACE2発現量を増やすのは、喫煙習慣とともに、食生活の欧米化、運動不足などに伴う心血管系リスクだということも分かった。
緊急事態宣言解除後も続くテレワーク主体の勤務体制は、喫煙・飲酒の習慣、運動不足を促進させ、感染リスクを高めそうだ。これらのリスク因子はどれも改善可能なものだ。
禁煙はもちろん、これらの悪い生活習慣を全て見直して免疫力を強化し、感染を跳ね返す体のレジリエンスを身に付けることこそ、真の「新しい生活様式」「ニューノーマル」だ。今から実践して、秋以降来るかもしれない新型コロナウイルスの第2波、未知の病原性ウイルス到来に備えようではないか。
[参考文献]
1)JAMA. Published online May 20, 2020. doi:10.1001/jama.2020.8707
2)European Respiratory Journal 2020; DOI: 10.1183/13993003.00688-2020
3)J. Clin. Med. 2020, 9(3), 841; https://doi.org/10.3390/jcm9030841
4)Europace. 2017 Aug 1;19(8):1280-1287. doi: 10.1093/europace/euw246.
5)PLoS One. 2018; 13(6): e0198144.
6)Eur Heart J. 2005;26(4):369–75; discussion 22–4. doi: 10.1093/eurheartj/ehi114
7)EMBO J (2020)39:e105114
8)Eur Heart J. 2020 May 14;41(19):1810-1817. doi: 10.1093/eurheartj/ehaa373.
9)Cell, online April 2, 2020, doi: 10.1016/j.cell.2020.04.004
「レギュラトリーT細胞」が命を守る
PRESIDENT BOOKS
小林 弘幸
順天堂大学医学部教授
新型コロナの感染者のうち、どんな人が重症化しやすいのか。
順天堂大学医学部の小林弘幸教授は「原因は、本来、身体を守るはずの免疫細胞が暴走するサイトカインストームだ。
免疫の暴走を食い止めるには、『レギュラトリーT細胞』が欠かせない」という——。
※本稿は、小林弘幸・著、玉谷卓也・監修『免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
「重症化」はICUでの治療が必要な状態
国内における新型コロナウイルス感染症では、感染しても約80%の患者が無症状か軽症で済むものの、高齢者や基礎疾患のある患者を中心に約15%は重症肺炎になり、約5%は致死的なARDS(急性呼吸促拍症候群)という呼吸不全に至ります。
新型コロナウイルス感染症において「重症化」というのは、この5%を指します。
ARDSに陥り、ICU(集中治療室)での治療が必要となった状態です。
重症化から回復しない場合、数日のうちに呼吸不全は呼吸困難へと進行し、深刻な炎症に陥った心肺は機能しなくなるため、ECMO(エクモ)という人工心肺装置を装着。ここまで至ると、残念ながら8割方の患者は命を落としてしまいます。
ウイルスの毒性だけならインフルエンザのほうが怖い
これを聞くと、「新型コロナウイルスはなんと恐ろしい毒性を持っているんだ」と思うのですが、こうした症状の悪化の原因はウイルスの病原性だけではないことがわかっています。
ウイルス単体の毒性でいえば、インフルエンザウイルスのほうがよほど怖いのです。
では、なぜ世界で100万人以上もの方が命を落としているのか?
その答えが、「サイトカインストーム」です。
本来、わたしたちの身体を守るはずの免疫細胞が火の嵐のように暴走し、全身に炎症を引き起こす免疫の過剰反応が、この感染症の重症化の原因なのです。
これは、2020年5月に、量子科学技術研究開発機構理事長で前大阪大学総長の平野俊夫先生によってあきらかにされています。
「免疫の暴走」サイトカインストーム
「サイトカイン」とは、免疫細胞同士が互いに協力したり、ウイルスとの戦いを有利に進めたりするために使う、免疫細胞が出す物質のことを指します。
例えば、司令官役のヘルパーT細胞が、抗体をつくるようB細胞に指示したり、ウイルス撃退の実行を担うキラーT細胞に出動要請をかけたりするのにも使います。
しかし、サイトカインにはガソリンのように危険な側面もあります。サイトカインの産生量が度を越せば、炎症は拡大して内臓や血管の機能不全を引き起こします。
その「やり過ぎ」の状態がサイトカインストームです。
平野先生の研究によれば、主に肺組織にいるマクロファージ(ウイルスを貪食したり、ウイルスの情報をヘルパーT細胞に伝えたりする免疫細胞の一種)から放出されるサイトカインが“主犯”とされています。
ウイルスに感染した細胞がSOS物質を放出し、免疫細胞を呼び寄せ活性化したり、マクロファージからサイトカインを放出させたりします。そのサイトカインに刺激された免疫細胞や組織細胞がさらにサイトカインを放出します。
このようにして、新型コロナウイルスの感染が引き金となり、免疫細胞や組織細胞によるサイトカインの産生が続いたのち、その共鳴を一気に増幅させる「IL-6アンプ」というスイッチが押されます。
そして、細胞間のサイトカイン放出の呼応が一気に増加し、サイトカインによる炎症はまたたく間に広がり、心肺が機能不全を起こすほどの肺炎となるのです。
サイトカインストームを未然に防ぐには
サイトカインストーム自体は、インフルエンザなどほかの重症化リスクのあるウイルスでも起こり得ることですが、新型コロナウイルスはとくに起きやすいことが脅威となっています。
そして、このサイトカインストームにおいて、もうひとつ炎症を悪化させるファクターがあります。それが、「免疫ブレーキの故障」です。
免疫の働きが正常な状態であれば、ウイルスの感染に対して免疫応答(ウイルスなどの外敵に対処する免疫細胞の一連の反応)が行われたあと、免疫細胞たちに「撤収」を呼びかける細胞がいます。
それが、「レギュラトリーT細胞」です。
ヘルパーT細胞、キラーT細胞と同じT細胞の一種で、免疫細胞たちを制御することが役割です。この細胞が正常に機能していれば、サイトカインストームも抑制されたはずなのです。
しかし、新型コロナウイルスに感染し、重症化した患者の血液中からは、このレギュラトリーT細胞を含むT細胞全般が極端に減ってしまっていることがわかっています。原因はまだまだ研究途上ですが、ふたつの理由が想定されています。
レギュラトリーT細胞が減少する2つの理由
ひとつめは、新型コロナウイルスの感染によってT細胞が減少しているのではないか、というものです。
どうやら新型コロナウイルスは組織細胞だけでなく、免疫細胞であるT細胞にも感染し、減少させている可能性があると考えられています。ただこれはまだ仮説の段階で、今後の研究が待たれます。
そのほか、炎症を起こしているほかの箇所へ動員されてしまっている可能性や、T細胞が生き続けるために必要な因子が枯渇してしまっている可能性などがあります。
重症者の体内では、キラーT細胞も減少していますが、司令官の役割を担うヘルパーT細胞と調節役のレギュラトリーT細胞の減少が著しく、これが免疫力低下の一因となり、サイトカインストームの発生を食い止めることができなくなっていると考えられています。
ふたつめは、基礎疾患や生活習慣の乱れです。
免疫細胞はわたしたちの身体から生み出される、身体の一部分です。そのため、健康状態を悪化させるような生活習慣や、基礎疾患による臓器の不調があれば、免疫細胞も不健康となり、正常に機能しません。
とくに、レギュラトリーT細胞は腸に多く生息する免疫細胞です。腸内環境が著しく悪化している身体では、新型コロナウイルスが感染する前からレギュラトリーT細胞が少なく、サイトカインストームを起こしやすい状態にあることが予想されます。
“不健康”が重症化を招く
これらの要因のなかでも、基礎疾患や生活習慣の乱れによる“不健康”がレギュラトリーT細胞減少の原因となっている点は、極めて重要です。
小林弘幸著、玉谷卓也監修『免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』(プレジデント社)小林弘幸著、玉谷卓也監修『免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』(プレジデント社)
なぜなら、実際に国内外における新型コロナウイルスの死亡者の多くは、肥満症、あるいは糖尿病や高血圧などの基礎疾患を抱える患者であるからです。
そのような患者は、レギュラトリーT細胞の減少や機能低下によって、そもそもサイトカインの産生を誘発しやすい状態にあると考えられます。
こうした重症化の仕組みからわかるのは、新型コロナウイルスへの対処においては、外からの感染予防のみならず、自らの身体を“健康”に保ち、レギュラトリーT細胞を含む免疫細胞が適切に活動できるような「10割の免疫力」を維持することが非常に重要である、ということなのです。
11/9(火) 11:50配信 毎日新聞
会場には古町芸妓も登場し、宴会は盛り上がりをみせた=新潟市中央区で2021年11月8日、北村秀徳撮影
新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した人らに向け、大人数での飲み会などの規制緩和を進める政府の「ワクチン・検査パッケージ」の実証実験が8日、新潟市で始まった。この日は同市中央区のホテルで、120人規模の新潟商工会議所主催の会合があり、会場には「乾杯」のにぎやかなかけ声が響いた。【北村秀徳】
【ワクチンそれぞれの接種間隔や有効性の違い】
実験は、2回のワクチン接種後2週間を経過した人▽事前のPCR検査で陰性が証明された人▽会場の抗原検査で陰性が確認された人――を対象に、大規模な宴会など、大人数での飲み会の規制緩和を行うもの。県が感染対策の状況などを取りまとめ、国へ報告。効果を検証し、今後ワクチン接種済みの人らへの大規模な規制緩和につなげたい考えだ。
この日は新潟市中央区のホテル「イタリア軒」で、同商議所関係者ら約120人による会合があった。会場では、定期的な二酸化炭素濃度の測定と換気、パーティションの設置など基本的な感染対策が取られた。定員を3分の1以下にしたほか、各席ごとの定員も半分程度に絞った。
ホテルの鈴木浩・副総支配人は、会場の従業員全員のワクチン接種を確認したことを明かし、「飲食業界はコロナ禍で大きな打撃を受けた。物理的な措置を設け、安全な宴会を提供していきたい」と話した。各都道府県では、飲み屋街などでの実験が行われており、県によると、宴会場での実施は熊本県に続き2例目だという。
受付では、参加者が次々とワクチン接種証明や検査の陰性証明を提示。ワクチンを受けていない人や証明を忘れた人は、その場で抗原検査を受け、陰性を確認してから参加した。接種証明を提出して参加した市内の大学長の仙石正和さん(77)は「大規模な宴会は久しぶり。こういう制度なら、安心して楽しめる」と話した。参加者のほとんどがワクチン接種証明を提出した。
参加者同士の手酌を禁止とし、料理は全て着席のまま提供された。参加者は乾杯酒を手に高らかに乾杯。ビールや日本酒などに酔いしれた。同商議所の福田勝之会頭は「(会合が)2年ぶりに開催でき、ほっとしている。忘新年会のシーズンを迎え、宴会が増えてくる。不安はあるが、実証で得られたことを少しずつ実践していきたい」と話した。
実証実験は11月中に行われ、結婚式の披露宴での実験も予定。県は今後、実験結果や、参加者へのアンケートを取りまとめ国に報告する。
ブースター効果(英: booster effect)は、体内で1度作られた免疫機能が、再度抗原に接触することによって、さらに免疫機能が高まることを意味する ...
コロナウイルスの致死率を低下させる。
▼英知の言葉は不変。
▼<脱成長>とは、より必要なものを、より少ない資源で生産する方向を示唆している。
▼現実に社会には、本当に必要とはいえない商品が存在するように思われる。
つまり、「使用価値」が低くても売れさえすれば「価値」は増えるからだ。
現代社会では、必要以上に過剰商品が生産されている。
▼「価値」が増殖し続ける資本主義の下で、人間は消費に駆り立てられている。
そのため人間は、週に何十時間も働き続ける。
そうした資本主義から脱することは、「短い労働時間で、そこそこの生活ができる」社会への転換でもある。
人間は、働くプレッシャーから解放され、より自由な時間を手に入れられる。
生活が安定し、趣味に興じる時間や家族、友人と過ごす時間も増える。
すると健康状態も改善するだろう。
▼経済成長だけに依存しない、本質的に豊かな生き方を求めることだ。
本来、土地や水は共有の富だ。
「個人が変わること」と「システムを変えることは、ペアである。
個人においては、気候変動は社会全体の問題であることを知ることが、まず大切だ。
▼具体的には、必要なものが本来は10なのに、20や30になっている。
それを適切な「10」に戻すことだ。
地球の持続可能性という観点からも、豊かで充実した生活を取り戻すという意味からも大切だ。
▼既存の価値観を転換して、<本当の豊かな人生とは>どのような人生かを、多くの人が考え、行動していくことだ。
気候危機は、今、地球で暮らす世代にしか解決できない問題だ。
私たちが何を望むのか―それが人類の決定するという事実を、受け止めなければならない。
大阪市立大学大学院 准教授 思想家の斎藤幸平さん
▼資本主義を端的に表せば「際限ない経済成長を追及するシステム」だ。
最終的にはこのシステムを転換すべきだ。
その理由は、現代の気候危機の原因をさかのぼると資本主義に行き着くからだ。
資本主義の下で人類は、経済成長の代償を地球に押し付けてきた。
人間の経済活動によって、資源は使い尽くされようとしている。
その帰結が、気候変動である。
▼感染症のパンデミック(世界的大流行)が、人間の森林伐採によってすみかを追われた野生動物が感染源となったと指摘されている。
▼社会を動かすための行動とは、「個人が変わること」だ。
今までの「当たり前」「普通」を見直せば、自分にできること、やらなければなあらないことことが多くみつかるはずだ。
11/16(火) 7:00配信 スポーツ報知
阪神・佐藤輝の弟で関学大の佐藤太紀は3打席連続三振に終わった
◆兵庫県知事杯争奪社会人・大学野球大会 ▽準決勝 関学大3―2日本製鉄広畑(15日・明石トーカロ)
阪神・佐藤輝明内野手(22)の弟で、関学大の太紀(たいき)一塁手(3年)が日本製鉄広畑戦に6番で出場したが、3打席連続三振に終わった。187センチ、85キロの右打者は「消極的になってしまった」と何度も首をひねった。
14日の神戸ビルダーズ戦で昨秋の関西学生リーグ新人戦以来、約1年ぶりに公式戦出場。4打数2安打2打点と活躍したが、この日は初回2死満塁、4回1死二塁、6回無死一、三塁で凡退。歴代新人最多173三振を喫した兄のようにバットが空を切り、6回の守備からベンチに下がった。
それでも、本荘雅章監督(50)は「打撃は良くなっている」と評価し、本人も「柔らかく打てるようになった」と手応え。来春はリーグ戦で初のベンチ入りが有力で、レギュラー獲得まであと一歩。卒業後も社会人などで野球を続ける希望を持つ佐藤太は「1年目であれだけ(球団新人最多24本塁打)打てたのはすごい」という兄に負けないインパクトを、最終学年で残す。(伊井 亮一)
報知新聞社
11/15(月) 20:00配信
毎日新聞
公明党本部=東京都新宿区で、曽根田和久撮影
衆院選で議席を伸ばした公明党が発信力を強化している。18歳以下の子供への給付を巡る与党協議をリードするなど、政権内で存在感を高めようと躍起だ。一方で自民党が躍進した日本維新の会へ接近を強めていることへの焦りもにじむ。
【議員辞職を表明し、頭を下げる遠山氏】
公明は、先の衆院選で公示前の29議席から32議席に伸ばした。ただ、自民党も15議席減(その後2人入党)にとどめ、衆院の常任委員長を独占し委員会の過半数を占められる「絶対安定多数」を確保した。政権内で公明の影響力が高まったとは言い切れない状況だ。
そこで公明は注目政策についての発信を強め、存在をアピールしている。衆院選公約で掲げた18歳以下への給付について、北側一雄副代表が4日の記者会見で「基本は現金給付」と発言。竹内譲政調会長もツイッターに「所得制限無し、現金給付が事実上決定している」(現在は削除)と投稿し、所得制限を主張する自民に翻意を迫った。調整の結果、子供2人と配偶者1人のケースで、主たる生計者の年収960万円未満を対象とする制限を設けることとなったが、公明は約9割の世帯が対象となるとし「100点満点の90点取れた」とアピールした。
政府・自民が目指す「敵基地攻撃能力」の保有については、公明の山口那津男代表が衆院選投開票日の10月31日の会見で「必要なのは我が国の防衛力と日米安保条約に基づく抑止力の総合的な力で日本の安全保障を全うすることだ」とけん制。自民が4項目の憲法改正条文イメージで掲げる緊急事態条項の創設も、北側氏が「憲法の中に書いたからといって解決がつく問題ではない」とくぎを刺した。
公明幹部が発信を強める背景には、議席を公示前の11から41に大幅増させた維新の存在がある。13日の毎日新聞の世論調査で、公明の政党支持率は前回比2ポイント減の4%にとどまったが、維新は倍増の16%に伸ばした。注目度が高まった維新への対抗意識も見え隠れする。
公明が特に警戒するのは、来夏の参院選をにらんだ自民、維新の接近だ。ともに改憲を党是とする両党は9日夜に幹事長・国対委員長が会談し、自民の茂木敏充幹事長が衆参両院の憲法審査会について「臨時国会でしっかりと前に進める」と秋波を送った。自民内では「維新が第三党として確立するなら『もう公明はいらない』ということになりかねない」(関係者)との声も出ている。
公明が主導した18歳以下への給付は、世論調査で44%が「給付自体に反対」と回答し賛否が割れた。自民の閣僚経験者が「バラマキばかりするのはどうなのか」と不満を漏らすなど、公明のアピールが追い風につながったかどうかは微妙だ。自民、維新の接近に神経をとがらせる公明がどう求心力を高めるのか。試行錯誤は続きそうだ。【木下訓明、野間口陽】
公明、議席増で政策発信強化 躍進した維新と自民の接近に危機感
11/15(月) 20:00配信
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衆院選で議席を伸ばした公明党が発信力を強化している。18歳以下の子供への給付を巡る与党協議をリードするなど、政権内で存在感を高めようと躍起だ。一方で自民党が躍進した日本維新の会へ接近を強めていることへの焦りもにじむ。
【議員辞職を表明し、頭を下げる遠山氏】
公明は、先の衆院選で公示前の29議席から32議席に伸ばした。ただ、自民党も15議席減(その後2人入党)にとどめ、衆院の常任委員長を独占し委員会の過半数を占められる「絶対安定多数」を確保した。政権内で公明の影響力が高まったとは言い切れない状況だ。
そこで公明は注目政策についての発信を強め、存在をアピールしている。衆院選公約で掲げた18歳以下への給付について、北側一雄副代表が4日の記者会見で「基本は現金給付」と発言。竹内譲政調会長もツイッターに「所得制限無し、現金給付が事実上決定している」(現在は削除)と投稿し、所得制限を主張する自民に翻意を迫った。調整の結果、子供2人と配偶者1人のケースで、主たる生計者の年収960万円未満を対象とする制限を設けることとなったが、公明は約9割の世帯が対象となるとし「100点満点の90点取れた」とアピールした。
政府・自民が目指す「敵基地攻撃能力」の保有については、公明の山口那津男代表が衆院選投開票日の10月31日の会見で「必要なのは我が国の防衛力と日米安保条約に基づく抑止力の総合的な力で日本の安全保障を全うすることだ」とけん制。自民が4項目の憲法改正条文イメージで掲げる緊急事態条項の創設も、北側氏が「憲法の中に書いたからといって解決がつく問題ではない」とくぎを刺した。
公明幹部が発信を強める背景には、議席を公示前の11から41に大幅増させた維新の存在がある。13日の毎日新聞の世論調査で、公明の政党支持率は前回比2ポイント減の4%にとどまったが、維新は倍増の16%に伸ばした。注目度が高まった維新への対抗意識も見え隠れする。
公明が特に警戒するのは、来夏の参院選をにらんだ自民、維新の接近だ。ともに改憲を党是とする両党は9日夜に幹事長・国対委員長が会談し、自民の茂木敏充幹事長が衆参両院の憲法審査会について「臨時国会でしっかりと前に進める」と秋波を送った。自民内では「維新が第三党として確立するなら『もう公明はいらない』ということになりかねない」(関係者)との声も出ている。
公明が主導した18歳以下への給付は、世論調査で44%が「給付自体に反対」と回答し賛否が割れた。自民の閣僚経験者が「バラマキばかりするのはどうなのか」と不満を漏らすなど、公明のアピールが追い風につながったかどうかは微妙だ。自民、維新の接近に神経をとがらせる公明がどう求心力を高めるのか。試行錯誤は続きそうだ。【木下訓明、野間口陽】
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衆院選で議席を伸ばした公明党が発信力を強化している。18歳以下の子供への給付を巡る与党協議をリードするなど、政権内で存在感を高めようと躍起だ。一方で自民党が躍進した日本維新の会へ接近を強めていることへの焦りもにじむ。
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政府・自民が目指す「敵基地攻撃能力」の保有については、公明の山口那津男代表が衆院選投開票日の10月31日の会見で「必要なのは我が国の防衛力と日米安保条約に基づく抑止力の総合的な力で日本の安全保障を全うすることだ」とけん制。自民が4項目の憲法改正条文イメージで掲げる緊急事態条項の創設も、北側氏が「憲法の中に書いたからといって解決がつく問題ではない」とくぎを刺した。
公明幹部が発信を強める背景には、議席を公示前の11から41に大幅増させた維新の存在がある。13日の毎日新聞の世論調査で、公明の政党支持率は前回比2ポイント減の4%にとどまったが、維新は倍増の16%に伸ばした。注目度が高まった維新への対抗意識も見え隠れする。
公明が特に警戒するのは、来夏の参院選をにらんだ自民、維新の接近だ。ともに改憲を党是とする両党は9日夜に幹事長・国対委員長が会談し、自民の茂木敏充幹事長が衆参両院の憲法審査会について「臨時国会でしっかりと前に進める」と秋波を送った。自民内では「維新が第三党として確立するなら『もう公明はいらない』ということになりかねない」(関係者)との声も出ている。
公明が主導した18歳以下への給付は、世論調査で44%が「給付自体に反対」と回答し賛否が割れた。自民の閣僚経験者が「バラマキばかりするのはどうなのか」と不満を漏らすなど、公明のアピールが追い風につながったかどうかは微妙だ。自民、維新の接近に神経をとがらせる公明がどう求心力を高めるのか。試行錯誤は続きそうだ。【木下訓明、野間口陽】